はじめに
- この育成論ではHABCDSなどの略称を用います。
- 個体値は全て理想個体を前提としています。
- ダメージ計算はトレーナー天国様のツールを使用しています。
概要
天候変化要因であり、且つ、自身が天候エース。
お先にどうぞやトリルのサポートを受け、晴れ噴火の高火力範囲技で相手を崩す。ドレディアを活躍させるために採用するポケモン。
性格、努力値
冷静 H236 C252 D20 ※S個体値0
実数値 175-x-160-150-93-22
火力特化。耐久ぶっぱ。最遅。
砂起こしや雪降らしを呼びやすいのでH16n-1で止めている。
トリルを採用しない場合でも相手のトリルや初手ギガイアス対面意識で最遅が無難。
ただしパーティー次第でS調整をすることは否定しない。
技構成
確定技
・噴火
メインウェポン。噴火を使わないならもはやコータスを使わなくていい。
威力は150×残りHPの割合(×ダブル補正の0.75)。
準確定技
・熱風
HPが削れたらこちらに切り替える。威力は95。
H175の場合、残りHPが110以下になると熱風>噴火になる。
命中90なので、削れた噴火でも火力が足りている時は噴火を使うべき。
選択技候補
・守る
ダブル基本技。縛り解除、縛り解除読み縛り解除回避、隣にトリルをしてもらう等。
HPを削られないことが重要なコイツにとって優先度は非常に高い。Z技貫通に注意。
・火炎放射
ワイガ対策。終盤に威力命中安定技として使うことも。
・ソーラービーム
対水岩。コータス自身の数値は低く、晴れ補正を受けないと大した火力は出ない。
ソラビに限らず、コータスに苦手な範囲を補わせるのではなく、
コータスが炎技ぶっぱしていればいいようにパーティーを組むべき。
・その他
基本的には不採用だが場合によっては採用されるのかもしれない技
日本晴れ、めざパ氷、地割れ、大爆発、クリアスモッグなど
持ち物
エースとして高火力が求められるので火力上昇アイテム。
相手の全てのポケモンを攻撃対象とするので特定の仮想敵はいない。
・木炭
炎技すべての火力が上昇。撃ち分け可、守る可。炎技以外に効果なし。
基本はこれ。
・拘り眼鏡
火力上昇が大きい。炎技以外も上昇。撃ち分け不可、守る実質不可。
HPが削られてからも噴火に固定されるのがつらい。
立ち回りは限定されるものの制圧力は高い。
・炎Z
噴火の火力が上がらない。撃ち分け可、守る可。Z技以外に効果なし。
ワイガ対策にZ技を使い、火炎放射の技スペを空けるために採用され得る。
<不採用>
・弱点保険
火力上昇率最大。炎技以外も上昇。撃ち分け可、守る可。
発動しなければ火力上昇無し。専用構築立ち回りが必要なのでここでは候補外扱い。
・命の珠
噴火の仕様上、HPが削られる珠は相性が悪い。
パーティー
ドレディア(育成論サンムーン/130)かトリルのどちらか、または両方と組む。
トリラーにはヤレユータンやミミッキュ、ウツロイド、ポリゴン2などが候補に挙がる。
トリル下での爆発力を重視すればヤレユータンの采配で噴火連発。
地味に重い炎への対処をさせたければウツロイド。
ミミッキュ、ポリゴン2はたぶん腐りにくい。
雨パが非常に重くなりやすいので対策必須。オニシズクモは天敵。
また、コータスの苦手な範囲に打点を持つ2枚目のエースを用意したい。
ダメージ計算
大まかな火力の感覚を伝えるためのもの。
確2は噴火+采配噴火で吹き飛ぶ。
与ダメ ※晴れ
持ち物なし噴火
H145-D95カプ・コケコ 103.4%〜122%
H167-D170(H252)ギルガルド 100.5%〜119.7%
木炭噴火
H145-D135カプ・テテフ 87.5%〜103.4%(25%)
H135-D115メガゲンガー 111.1%〜131.1%
H167-100(H252)Aガラガラ 50.8%〜60.4%
H183-D105ガブリアス 44.2%〜52.4%(22.3%)
眼鏡噴火
H180-D120メガガルーラ 98.8%〜117.2%(93.8%)
H183-D105ガブリアス 55.7%〜65.5%
H170-D120ギャラドス 52.3%〜61.7%
持ち物なし噴火 ※非晴れ
H148-D120 Aキュウコン 106.7%〜127%
被ダメ ※晴れ
A182ガブリアスの岩雪崩 27.4%〜33.1%
A227メガギャラドスの滝登り 35%〜41.8%
C147キングドラの濁流 34.2%〜41.1%
C147カプ・コケコの珠10万V 93.7%〜109.7%(62.5%) ※EF
おわりに
コータスは高い破壊力を持つ強力なポケモンである。しかし、それ故に必ず対策されている。コータスはその破壊力で放置を許さない。つまり選出、立ち回りの誘導能力が高い。相手がどのような対策をしてくるか読み、その対策を崩しにいく立ち回りを心掛けたい。相手の対策を崩してしまえばそのままコータスを通してeasy winできる。
もはや環境初期に騒がれたように晴れ噴火で簡単に相手を崩すことは難しい。しかし、晴れ噴火という強力なカードをちらつかせることで、相手の行動を制限、予想することができる。これを上手く生かせれば、まだまだコータスドレディアは強力である。
以下蛇足 読まなくていい
上記の立ち回りの例。バトルビデオを貼る予定がアップデートで消えてしまった。
コータスは天候変化要因の中で最も遅く、初手に天候変化要因を出し合えばほぼ確実に晴れとなる。そこで相手は後発に天候変化要因を選出し、1ターン目に後出しして天候を奪おうとすることが多い。この立ち回りは読みやすく、アドバンテージを取りやすい。場合によってはこの立ち回りに誘導するためにあまり刺さっていなくてもコータスを選出することすらあり得る。
- 例1
相手はペリッパー入り。初手コケコ+グドラ。こちらは初手コータス+ドレディア。
コケコ引きペリッパー後出しを予想。コータス引き、ドレディアはコケコにZリフスト。ペリッパーがZリフストで吹き飛び、その後は容易に晴れを維持して戦える。
- 例2
相手はギガイアス入り。初手コケコ+グロス。こちらは初手コータス+ドレディア。
お先にどうぞ噴火で2匹吹っ飛ばせる対面だが相手が無防備すぎる。片方が守る、もう片方がギガイアスと交換し天候書き換え、次ターンの切り返しが予想される。問題はどちらを交換するか。グロスを残してもグロス+ギガイアスの並びでは切り返しとしては弱い。逆にギガイアス+コケコであればコケコでコータスを落としにいける。ここまで考えてコケコ守る+グロス引きギガイアス後出しを予想。コータスを交代させドレディアはメタグロスにZリフストを選択。予想的中して無償でギガイアスを突破。コータスを下げたことで次ターンコケコに縛れらることもなく、晴れのない状態で動くこともなくなった。
- その他
竜炎水岩をよく呼ぶのでこれらに強いポケモンを裏エースにしたい。コータスの選出誘導能力が発揮され、裏エースの一貫ができるだろう。ちなみに私はエレキスキンゴローニャを裏エースに採用した。岩+電気+地面の範囲で炎水岩に強い打点を持つ。加えてマンダには岩が抜群なので竜にも打点が持てる。(ただしガブが非常に重い)
このような読みをさらに読まれる可能性もあるので常にこれが通用するわけではない。