はじめに
- 論内で略称や用語を使用します。ご了承ください。
- 論内のポケモンは全て理想個体を想定しています。
- 誤字脱字や疑問点があればコメントでお願いします。
- 攻撃的なコメントや挑発的なコメントは控えるようにお願いします。
今回はブラッキーの基本形と思しき型の育成論です。
本論のブラッキーの概要
- 物理受け
H95-B110-D130と比較的高い耐久を持っています。耐性ではなく、数値で受けるポケモンなので、ゲッコウガやバンギラスなどの技範囲の広いポケモンも受けられます。物理耐久に厚くすることで、ブラッキーに一致抜群を取れない並大抵の物理アタッカーは後出しからでも受けられます。→ダメ計の欄で詳述
また、「欠伸」やタイプ一致の「イカサマ」により、相手の剣の舞や龍の舞からの突破を許しません。→技構成の欄で詳述
- 味方の回復
この型は回復技に「願い事」を採用しています。願い事は「守る」と併用し、自身の回復に努めることもできますが、交代を絡めて後ろのポケモンを回復させることも可能です。→技構成の欄で詳述
- 対面操作
「欠伸」を採用することによって、相手に交代を迫る択を強いることができます。これにより、受けづらいポケモンを流したり、有利対面を作り出したりできます。欠伸と願い事を併用し、サイクル戦を有利に進められます。→技構成の欄で詳述
これらの点から、主にサイクル系のパーティで物理受け、流し、味方の回復要員として採用することができます。→相性の良い味方の欄で詳述
構成
- 持ち物:食べ残し
- 技構成:イカサマ/欠伸/願い事/守る
- 努力値:H252 B252 S4
- 性格:図太い
- 特性:シンクロor精神力
本論は、この構成である前提で考察します。この他にも実用的な構成はありますが、採用理由を歪ませることになりかねないので、本論では考察しません。
技
- 欠伸(※タマゴ技)
次のターン終了時に相手を眠らせる技。ブラッキーで2発以上受けることができない相手や、能力を上げてくる相手に打ちます。相手は交代しなければ眠り状態になるので、交代を迫ることができます。ブラッキー苦手な相手も、とりあえず欠伸を打っておけばどうにかなることもあり、かなり重宝する技です。
- 願い事(※タマゴ技)
次のターン終了時にHPを半分回復する技。守ると併用して、自身の回復手段となります。また、願い事を使った次のターンにポケモンを交代した場合、交代先のポケモンが回復します。この場合、回復量はブラッキーのHPの半分の数値(101)になります。欠伸を打った次のターン、相手の交代際に願い事を使い、ブラッキーに強いポケモンを出されても、こちらの後続を受け出し→願い事の効果で回復。といった動きができます。
- 守る
そのターンの間、相手の技を受けない技。前述の、欠伸、願い事がともに遅効性の技なので、効果が発動するまでの時間を稼ぎます。また、こだわり系アイテムを持った相手の使った技を確認するなど、様々な場面で光ります。食べ残しとも相性が良いです。
- イカサマ(※ORAS教え技)
相手の攻撃の能力値を使って攻撃する技。物理アタッカーへの安定した打点となります。また、相手が攻撃の能力を上げると、こちらのイカサマの威力も上昇します。これによって剣の舞や龍の舞による突破を許しません。
陽気AS252ガブリアス
→46.4%〜55.7%
剣の舞使用後
→92.3%〜109.8%(56.3%)
意地っ張りAS252ミミッキュ
→64.6%〜76.9%
剣の舞使用後
→129.2%〜152.3%
意地っ張りAS252ドリュウズ
→74.5%〜88.1%
陽気AS252マンムー
→53.5%〜63.2%
持ち物
- 食べ残し
毎ターン終了時に体力を16分の1(実数値12)回復するアイテム。願い事守ると非常に相性が良いです。具体的には、カプ・コケコのマジカルシャイン、鉢巻ガブリアスの逆鱗、特化メガマンダの捨て身タックルなどの確定数がズレて、後出しから2耐えが可能になります。
努力値・性格
- 図太い H252 B252 S4
物理受けとしての数値がギリギリなので、HB特化です。
特性
- シンクロ
毒、マヒ、火傷状態になった時、相手も同じ状態異常になる特性。ポリゴン2の毒々読みで相手に後出しして、相手も毒にする。みたいな動きができます。相手に状態異常が入ると、欠伸が不発になるので注意。
- 精神力
怯まない特性。岩雪崩やアイアンヘッドなどに怯える必要がなくなります。
特性はどちらを選んでも大差は出ないです。
ダメージ計算
約62%のダメージまでなら食べ残し込みで願い事+守るで回復が追いつきます。
[物理]
- A252ガブリアス 地震
→28.7%〜34.1%
- A252メガメタグロス アイアンヘッド
→32.6%〜38.6%
- A特化ミミッキュ じゃれつく
→44.5%〜53.4%
A+2後
→89.1%〜104.9%(31.3%)
- A特化メガリザードンX フレアドライブ
→49.5%〜58.4%
A+2後
→98%〜115.8%(87.5%)
- A特化メガボーマンダ 捨て身タックル
→49%〜57.9%
- A252鉢巻ガブリアス 逆鱗
→50.2%〜60.8%
- A特化メガバシャーモ 飛び膝蹴り
→95%〜112.8%(68.8%)
[特殊]
- C252メガゲンガー ヘドロ爆弾
→37.6%〜44.5%
- C252カプ・コケコ マジカルシャイン
→44.5%〜53.5%
- C252霊獣ボルトロス 気合玉
→59.7%〜70.2%
気合い玉z
→93%〜109.9%(62.5%)
- C252ウルガモス 虫のさざめき
→63.3%〜75.2%
C+1後
→93%〜110.8%(62.5%)
- C特化カプ・テテフ ムーンフォース
→71.2%〜84.1%
- C252メガリザードンY 火炎放射
→53.4%〜62.8%
大文字
→65.8%〜77.7%
相性の良い味方
この型はサイクル戦で物理アタッカーを流しつつ、有利対面を作ることが目的です。しかし、ブラッキー自身には相手のサイクルを崩せるほどの火力はありません。後続はブラッキーと受け回せるポケモンより、有利対面を作ったあとの崩しに長けたポケモンが良いと考えています。
- メガゲンガー
ブラッキーとの補完に優れ、影踏みにより有利対面を維持することができます。メガゲンガーで2体突破できれば、ラスト1体にブラッキーで欠伸を入れ詰ませられます。
- メガリザードンY
同じくブラッキーとの補完に優れます。晴れ下の炎技は受けが成立しづらく、相手のサイクル崩壊を狙えます。
さいごに
考察は以上です。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。