指定がない限り6Vで記述します.
HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早はH/A/B/C/D/Sと記述します.
性格補正を↑↓で指定します.
常体を使用し,論文調で記述します.
サン・ムーン シーズン1での環境を元に記述しています.
一部,バンク解禁後も記述に含まれています.
初投稿ですが,厳しいご意見をお待ちしています.
評価が低ければ削除します.
ダメージ計算はトレーナー天国様のツールを使用します.
1.序論
カイリューとは初代で登場したドラゴン・飛行タイプのポケモンである.夢特性のマルチスケイルと竜の舞,優先度+2の先制技である神速による抜き性能によりレート環境でもそこそこ使用されてきた.元環境では鋼ポケモンが多く,ギャラドスやボーマンダなどの積みエースも多い.筆者の経験則では,カイリューはマルチスケイルを用いて一撃を耐え,炎Zや電気Zを持たせた奇襲型が主であると感じる.本論では,もともとカイリューが所持している高いタイマン性能を有効活用するとともに,HPが最大の時に機能するマルチスケイルとHPを最大まで回復するzくろいきりを組み合わせて,新しいカイリューを提案し考察する.
2.採用理由
2.1.抜きエースストッパー
マルチスケイル+Zくろいきりにより,抜きエースを止める.
2.2.積みエース
りゅうのまいにより抜き性能を高める.神速よこせ
2.3.害悪・バトン対策
むらっけ,ちいさくなる,イーブイバトン等を止める.
2.4.タイマン性能
本来のカイリューの持ち味を生かす.
3.運用方法(1)
一般的な育成論では,まず性格や能力分配を示し,その後運用方法を記述することが多いが,本論では便宜上先に運用方法を示し,その運用方法が可能な能力値分配や技構成,差別化を示す.
3.1.仮想的設定
本論のカイリューの仮想敵を設定する.本論のカイリューの主な運用方法は「素の対面では勝てる相手だが,積まれた状態では負けるポケモンに対して素の対面状態に持ち込み起点にする,または突破する」というものである.また,シーズン1で主に利用される積み技は経験則では剣の舞と竜の舞,はらだいこである.以下ににシーズン1で主に利用される積みポケモンを示す.このうち先制技を持っている,または高いSで上から叩けなくなる(通称抜きエース)を太字で示す.
剣の舞
(メガ)ハッサム
(メガ)ルカリオ
ガブリアス
ミミッキュ
ギルガルド
竜の舞
(メガ)ギャラドス
(メガ)ボーマンダ
キングドラ
カイリュー
フライゴン
はらだいこ
マリルリ
本論では,この太字で示したポケモンに対して強く出れるようなカイリューを理想的なカイリューとして考察する.
3.2.理想運用
表1で挙げたポケモンで不利対面を作られた場合,相手は積み技を使用してくることが多い.ここでは,4通りのパターンを想定する.ここで,相手の行動を「相:」自分の行動を「自:」と表記する.
・パターン1:カイリューが相手より遅く,積み技に対して後出しする場合
相:積み技
自:カイリュー投げ
相:攻撃
自:zくろいきり
・パターン2:カイリューが相手より早く,積み技に対して後出しする場合
相:積み技
自:カイリュー投げ
自:攻撃
相:攻撃
自:zくろいきり
相:攻撃
・パターン3:カイリューが相手より遅く,積まれた後の攻撃に対して後出しする場合
相:攻撃
自:カイリュー投げ
相:攻撃
自:zくろいきり
・パターン4:カイリューが相手より早く,積まれた後の攻撃に対して後出しする場合
相:攻撃
自:カイリュー投げ
自:zくろいきり
相:攻撃
上記より,理想運用はパターン1とパターン3,つまりカイリューのSが遅い状態である.カイリューが相手より早いとこちらが削れている状態,つまりマルチスケイルが機能していない状態での対面となる.その状態では,安全こちら側が安全に舞うことができない.このことから,このカイリューの理想的なSの条件は「自分の素のSが相手の積み後のSより低く,自分の積み後のSが相手の素のSより高い」である.そこで,役割を遂行可能なAとSを確保しながらパターン3,つまり相手の攻撃をなるべく2度耐えるような耐久調整を目指す.しかし,後に記述するが2耐えする耐久を確保することは難しい.そのため,どこかで妥協することになる.数値が足りない.運用はパターン1と死に出しや後攻トンボルチェンが主となる.
4.基本構成
調整は一例である.筆者の場合HD剣舞メガハッサムとメガルカリオがPT全体として重かったのでそれらを基準に調整を行なった.読者の皆様は自分のPTに応じて調整を行ってほしい.
いじっぱり
努力値:68-132-92-0-4-214
実数値:175-188-126-*-121-127
調整
H:16n-1
A:あまり
HB:A100振り剣舞1積みメガハッサムバレットパンチマルスケ込最大乱数切り2耐え
D:端数
S:1舞で最速メガボーマンダ抜き/最速61属(テッカグヤ)抜き抜き抜き
持ち物:コオリZ
コンセプトなので確定
4.1.技構成
技構成については,PTによって採用が変化してくる.以下に候補を示す.
くろいきり/りゅうまい/選択/選択
・確定技
くろいきり
お互いの能力変化をリセットする技.zで全回復効果が付く.自分の積みがリセットされることに注意.
追記
逆鱗以外を受けに来たマンダに対して対面でzくろいきり(もしくはzくろいきり)を使用すると,こちらの威嚇が帳消になり強制的に対面状態になります.対面状態からなら突破可能
竜の舞
優秀な積み技.確定.能力上昇を残して相手を突破できることがホノオzやデンキzの差別化となる.
・優先選択技
逆鱗
一致威力180のメインウェポン.混乱弱体化も追い風.
神速
優先度+2のカイリューメインウェポン.抜き性能の大幅向上.狩れる範囲が大幅に広がる.未解禁.
・選択技
地震
範囲優秀なサブウェポン.ギルガルドへの有効打.
炎のパンチ
メガハッサムやテッカグヤへの有効打.筆者自身がほしいため確定欄へ.
雷パンチ
ギャラドス,マリルリへの有効打.メガギャラドスなら逆鱗のほうが火力が上.
れいとうビーム・ふぶき
こおりZを無駄にしたくないのなら.4倍なら下降補正でもzふぶきで確1.冷パンくれ.
5.ダメージ計算
与ダメ
確定欄配分での計算とする.
0舞/1舞で記述する.
逆鱗
B4振りガブリアス 119.1%~142%/省略
HB↑特化メガボーマンダ 69.3%~83.1%/103.9%~122.7%
H252メガギャラドス 39.1%~46.5%/ 69.4%~82.9%
H4デンジュモク 86.7%~102.5%/130.1%~153.4%
地震
H252盾ギルガルド 50.2%~59.8%/74.2%&~88.6%
H132 マリルリ 36.9%~43.7%/55.7%~65.6%
HB↑特化メガハッサム 19.2%~23.1%/28.8%~33.8%
H252メガハッサム 26.2%~31%/38.6%~45.5%
H4ミミッキュ 54.1%~64.1%/81.6%~96.1%
炎のパンチ
HB↑特化メガハッサム 58.7%~70%/88.1~103.9%
H252メガハッサム 76.8%~90.3%/115.2%~135.5%
H252盾ギルガルド 38.3%~45.5%/ 56.2%~67%
B4メガルカリオ 67.5%~80%/100.6%~120%
HB特化テッカグヤ 31.3%~37.2%/46%~54.9%
被ダメ
マルチスケールあり/マルチスケールなしで記述する.
A100剣舞1積みメガハッサムのバレットパンチ 28%~33.1%/56.5%~66.8%
マルチスケイル込み最大乱数切り耐え.
A252↑剣舞1積みメガハッサムのバレットパンチ 34.2%~40.5%/68.5%~81.1%
確定2発
A252剣舞1積みメガルカリオのインファイト 44%~52%/88.5%~104.5%
確定2発.受け出し不可
同上のバレットパンチ 29.1%~34.8%/58.2%~69.7% 乱数2発(27.22%)
受け出しは不可能ではない
A252↑竜舞1積みメガボーマンダの捨て身タッックル58.8%~69.7%/118.2%~139.4%
確定2発
無振り竜舞1積みメガボーマンダの捨て身タックル 45.1%~53.1%/90.8%~106.8%
確定2発.受け出しは不可
A252振り竜舞1積みメガギャラドスの氷の牙 -/116.5%~139.4%
確定1発 受け出しは不可
同上の噛み砕く -/53.1%~63.4%
確定2発 受け出しは不可
A252↑マリルリのはらだいこじゃれつく 185.7%~219.4%/省略
同上のアクアジェット 22.8%~26.8%/45.7%~53.7%
同上rank補正なしじゃれつく 51.4%~60.5%/102.8%~121.1%
元のsがこちらより遅いため,調整を行えば対面からならば雷パンチを用いて撃破が可能
A252ミミッキュの剣舞1積みじゃれつく 65.1%〜77.1%/130.2%~154.2%
確定2発
同上のシャドークロー 25.1%~29.7%/50.2%~60%
シャドークロー+じゃれつくが受からないため受けだし不可
A↑252ギルガルドの剣舞1積みアイアンヘッド 41.1%~49.1%/82.8%~98.2%
同上のかげうち 20.5%~24.5%/41.7%~49.7%
2舞アイアンヘッド+かげうちを受けれるため受け出し可能
諸刃の頭突きは受からない.キングシールドと竜の舞の択が付きまとうので注意
6.運用方法(2)
基本的には,一般的なカイリューと同じように運用する.特殊な運用方法として,相手の積みポケモンと不利対面になったときに積み技を読み後出しを行う.後出し後はZくろいきりを選択し,その後竜の舞を積んで1撃をマルチスケイルで耐えた後上から突破する.zくろいきり後に相手が積んできた場合,状況に応じて舞うか積むかを決める.
7.差別化
他のZくろいきりを使用するポケモンは役割が異なるため差別化の必要は無い.他のカイリューの型について考察と差別化を行う.
zくろいきりカイリューの利点
・マルチスケイルによる確実な積み解除.
・高速回復技により交代読みなどでマルチスケイルを復活させることができる.
・Sを上げた積み技を積まれていても突破+自身の積み状態を残すことが可能
・Sが負けていてもHPが多く残りやすい
・読まれない
ホノオzデンキzの利点
・テッカグヤなどピンポイント対応の場合,無償で上から確1で落とせる.
・不意を付いた突破が可能
・役割を持ちやすい
こだわり鉢巻の利点
・高火力で不特定多数の相手に負荷を掛けることができる
とそれぞれに利点があるのでPTによって選択するとよい.
8.まとめ
サン・ムーンで登場したzくろいきりを用いることで,相手の積みアタッカーを止めながらこちら側が積んで突破することが可能となった.
今後の課題に以下が挙げられる.
・ポケバンク解禁後の技構成やステータス調整の考察
・その他の積みポケモンの追加考察
本論はまだ完成しているとは考えていません.本論を読む皆さんの考えを教えていただきたいと思っています.低評価をつける場合は理由を添えてください.こちらも誠意ある対応をしたいと思っています.提案やダメ計の追加も遠慮なく言ってください.中の人は淫夢厨なので,淫夢語録も大歓迎だゾ