アローラ!リエマハと申します
今回はイバン型アシレーヌを紹介したいと思います。
はじめに
- この育成論にあるポケモンは敵、味方ともに理想個体値とします。
- 各努力値配分は、体力、攻撃、防御、特攻、特防の順にそれぞれH,A,B,C,D,Sと表記します。
この型の主な狙い
- 敵の攻撃をイバン圏内(げきりゅう圏内)で耐え、返しの「うたかたのアリア」や「ムーンフォース」で対面のポケモンを倒す。
- 次に出てきたポケモンをイバンの実の効果により特性「げきりゅう」によって威力が上がった水技や「ムーンフォース」で上から攻撃する。
- 戦闘に出ている味方のポケモンと控えのアシレーヌの交代と同時にイバン圏内に入れ次のターン相手を上から攻撃する。
- イバン圏内に入らない攻撃は「みがわり」を使用し、イバン圏内かつ「みがわり」を張った状態で対面のポケモンを倒し、次の相手のポケモンに「みがわり」を張った状態で迎える
運用方法
基本的に先発でで出していきます。理由としては現環境に先発で出されることが多いカバルドンカプ・コケコボルトロス(霊獣)カプ・テテフグライオンランドロス(霊獣)などに比較的強く出ることができるためです。
カバルドンはアシレーヌに対しては「あくび」を打ってくるケースが多いので「みがわり」を使うことで「ステロ」「あくび」の起点づくりを止めることができます。
カプ・コケコに対しても「10万ボルト」「ボルトチェンジ」などをイバン圏内で止めることができ後続のポケモンに対して「げきりゅう」の特性によって負荷をかけていくことができます。
ゲッコウガに対しては基本的には有利をとることができますが、型次第では「ダストシュート」を持っていることが多いため注意が必要になります。
カプ・テテフやメガメタグロスといった並み以上の特殊耐久を持つポケモンには「げきりゅう」をいれた「ハイドロポンプ」でも一撃で倒せることは少ないですがイバンを絡めることにより、最低限1対1交換ができることが多いです。
※ただ、物理耐久はH振りの基本型のアシレーヌより少し抑えてあるのでギルガルド(ブレード)やメガルカリオメガメタグロスなどの先制技を警戒する際はイバン圏内の体力では耐えることが難しいため後続に交換することがおすすめです。
強み
よくある型のアシレーヌ(Z型)(こだわりメガネ型)に比べイバン圏内のHPを確保しておくことで状況に応じてクッションや試合後半のフィニッシャーとしての役割を確保することができます。
アシレーヌはもともと特攻種族値が高いポケモンですが素早さが遅いことがゆえに体力が削れてしまう事で本来の高い特殊攻撃を活かすことができなくなるケースが出てきます。それをこの型ではイバンの実を絡めることにより補うことができるようになります。
なので既存のアシレーヌには難しい1対2交換を作りやすくなります。
イバンの実について
イバンの実が7世代になってから解禁された持ち物でもあり少し解説します。まずイバンの実の発動条件ですが、HPが4分の1以下になったときに次のターンの自分の攻撃が相手の素早さに関係なく先に攻撃できるようになります。これは先制技として扱うわけではなく1ターンの間お互いの素早さの実数値を無視して上から攻撃できるものです。優先度があがるわけではないので相手が「でんこうせっか」などの先制技をして来た場合は相手の「でんこうせっか」のほうが先に攻撃できます。
たまに忘れがちですが、次のターンに交代するとイバンの実は発動しないまま次の自分の攻撃まで持ち越すことができます。
またHP4分の1以下というのはHPがちょうど4分の1の場合でも発動します。つまりこのアシレーヌの場合だと残りの体力数値が「43」で発動することができます。
本論
今回のアシレーヌを作ったきっかけとしては冒頭にも述べていますがアシレーヌの対応範囲の広さにあります。「うたかたのアリア」の「みがわり」貫通で稀に見かける無限グライオンなどにも対応が利くというのはかなり強いポイントだと思います。現環境ではアシレーヌの弱点となる「電気」「毒」「草」となるタイプのポケモンは「電気」を除いて選出率あまり高くなく「電気」タイプは基本的に特殊型が多くその中でも選出率の高いカプ・コケコやボルトロス(霊獣)の電気技も特殊耐久を少し高くすることで耐えることができ「げきりゅう」を絡めた水技で対応が利いてくるのでそれを利用しこの型を作りました。
下の種族値配分の欄で記載していますがこの型は少し物理耐久を抑えてあります。H振りにするだけでも特殊耐久はそこまで差がなく物理相手も仮想敵に見た場合少し損をしているように見えます。しかし今回のアシレーヌはイバン圏内に入れることを前提として考えており、H振りの場合乱数次第ではイバン圏内に入らなかったりすることがでてきます。総合的に見た場合の耐久面などはH振りのほうが強いですが、「役割」を持たせているこの型では乱数に入らないことが試合を大きく左右する欠陥を招いてしまう事になります。なので今回はいじっぱりランドロス(霊獣)の「じしん」を確定でイバン圏内に入れる調整で少し物理耐久を抑えました。
素早さを落とす利点
この型はギルガルド(シールド)の下を取りやすくカバルドンの上を取りやすい素早さ調整になっていますがポリゴン2などと対面した際にも素早さが遅い方が有利な場面があるので説明します。
(例)アシレーヌvsポリゴン2
※この対面でアシレーヌ側は「うたかたのアリア」ポリゴン2側は「10万ボルト」で打ち合ったとします。
(アシレーヌの素早さが高い場合)
アシレーヌ「うたかたのアリア」→ポリゴン2「10万ボルト」→アシレーヌ「うたかたのアリア」→ポリゴン2「10万ボルト」→アシレーヌ「うたかたのアリア」(げきりゅう+イバンの実)
(ポリゴン2の素早さが高い場合)
ポリゴン2「10万ボルト」→アシレーヌ「うたかたのアリア」→ポリゴン2「10万ボルト」→アシレーヌ「うたかたのアリア」(げきりゅう)→アシレーヌ「うたかたのアリア」(げきりゅう+イバンの実)
つまりアシレーヌのほうが素早さが遅いことによりポリゴン2の2発目の「10万ボルト」でイバン圏内に入る場合「げきりゅう」の水技の威力アップの効果を1回多く使うことができるようになります。
上の例で例えると2発目の「げきりゅう」圏内の攻撃がこの型ではかなりカギになっていてこの「げきりゅう」の水技で敵をで突破した場合、次の相手ポケモンに対して「イバンの実」を残したまま対面することができます。
全てが有利というわけではなく、そもそもイバン圏内に入らなかった場合素早さが高い方が有利ではありますが、上記の例のことがあり、ポリゴン2テッカグヤバンギラスなど高耐久ポケモンが多数存在する素早さ60族付近のポケモンには下を取りやすいようにこの型ではSに下降補正をかけました。
各種族値配分
- 体力
4n調整(みがわり3回できのみ圏内)
- 防御
ランドロス(霊獣)の「じしん」を確定イバン圏内
カプ・テテフのフィールド込み「サイコショック」確定耐え
- 特攻
余ったものをすべてぶっぱ
- 特防
臆病カプ・コケコ(フィールド込み)ボルトロス(霊獣)の「10万ボルト」確定耐え
- 素早さ
ギルガルド(ブレード)の下を取りやすいように性格は「れいせい」にしています。
カバルドンの上から「みがわり」は打てれるように個体値はVとしています。
特に仮想敵の目安はありません
候補技
- れいとうビーム
アーゴヨンなど水技で打点がとりにくくムーンフォースが抜群で入らない敵に対して有効な技になります。アーゴヨンのヘドロウェーブでこの型のアシレーヌのイバン圏内を狙っていくことができるため。返しの「れいとうビーム」でアーゴヨンを倒し次のポケモンをイバンの実で倒したい時などにおすすめ。Dに厚く振っているメガボーマンダなども「ムーンフォース」では倒しきれないのでメガボーマンダへの打点としても有効です。ナットレイやメガフシギバナといったこちらの技が一切通じない敵に対しても便利な技です。
※H4振りアーゴヨンに対しては中乱数(56.3%)
- ねっとう
交代読み(やけど)を狙っていける技です。「うたかたのアリア」のイメージが強いアシレーヌだからこそ「ねっとう」を警戒してこないケースもあります。
- アクアジェット
イバンの実を使い終わった後など3体目の敵に対しても対応できる技。
性格を「れいせい」にしているため「げきりゅう」を絡めるとそこそこ打点はあり、かなり扱いやすいと思います。
- めざめるパワー(炎)
ナットレイメタ
※H252振りに対して(72.9~86.1%)
- サイコキネシス
- アンコール
※ドヒドイデの(どくどく)やカビゴンの(はらだいこ)の他にウルガモスの「ちょうのまい」に対しても縛りを入れることができます。
苦手な相手
「げきりゅう」圏内でもナットレイメガフシギバナエンペルトドヒドイデなど有効打がない敵や、先発で出すことを基本にしているためキノガッサなどにも注意が必要です。
またミミッキュメガルカリオなど先制技を持っている敵も注意が必要です。
相性の良い味方
カプ・テテフ
相手の先制技が無効化される「サイコフィールド」を作り出せれるので「イバンの実」の効果を狙っていきやすくなります。またメガフシギバナドヒドイデ等アシレーヌが苦手とするポケモンに対して強いのでおすすめです。
ガラガラ(アローラ)
先発で出すことによりカプ・コケコの「10万ボルト」などを狙っていく型ですが、カプ・コケコが物理型の場合や特にZ技を所持している場合はアシレーヌの特殊耐久も考慮してZ技を打ってくるケースがあるので打ちにくくさせるために、パーティ内に入れておくだけでもいいと思います。
ダメージ計算
<与ダメージ>(げきりゅう圏内)
うたかたのアリア
H252(チョッキ)ランドロス(霊獣)・・・(98.9~117.3%)
H252ポリゴン2・・・(43.7~52%)
H4カプ・コケコ・・・(104.7~123.2%)
HD特化グライオン・・・(115.3~136.2%)
H4カミツルギ・・・(104.4~123.7%)
H4メガリザードンX・・・(89.6~105.8%)
H4メガルカリオ・・・(109.5~130.1%)
H4ボルトロス(霊獣)・・・(92.9~110.3%)
ハイドロポンプ
H4カプ・テテフ・・・(90.4~106.8%)
H4メガメタグロス・・・(87.1~103.8%)
H4ミミッキュ・・・(108.3~128.2%)
H252テッカグヤ・・・(72~85.2%)
H252ギルガルド(シールド)・・・(62.8~74.2%)
H4メガリザードンY(晴れ下)・・・(85.7~101.2%)
ムーンフォース
H244メガボーマンダ・・・(92.5~110.4%)
H4ラティオス・・・(101.2~120.5%)
H4アーゴヨン・・・(73.1~87.2%)
H4ガブリアス・・・(105.4~125%)
H4メガギャラドス・・・(78.3~94.7%)
被ダメージ
※相手の攻撃、特攻の努力値は全て252振りでダメージ計算を行います。
いじっぱりランドロス(霊獣)(じしん)・・・(75.5~89.5%)
ようきメガボーマンダ(おんがえし)・・・(83.7~99.4%)
ようきメガメタグロス(アイアンヘッド)・・・(71.4~84.3%)
ようきメガルカリオ(コメットパンチ)・・・(82.5~97.6%)
ようきミミッキュ(じゃれつく)・・・{44.1~52.9%}
ひかえめカプ・テテフ(サイコショック)・・・(83.7~99.4%)
ひかえめカプ・テテフ(サイコキネシス)・・・(56.3~66.8%)
おくびょうカプ・コケコ(10万ボルト)・・・(83.7~98.8%)
おくびょうカプ・コケコ(ボルトチェンジ)・・・(66.2~77.9%)
ひかえめボルトロス(霊獣)(10万ボルト)・・・(81.3~97.6%)
おくびょうメガゲンガー(ヘドロばくだん)・・・(83.7~98.8%)
おくびょうアーゴヨン(ヘドロウェーブ)・・・(70.9~84.8%)
終わりに
ここまで閲覧していただきありがとうございます。かなり考えて作った型ですので気に入ってもらえるとうれしいです。