はじめに
どうも、加速レジギガスと申します。今回はHCチョッキダイケンキの育成論となります。BW御三家の中でも明らかに不遇な扱いを受けているこいつですが、どうにこうにか使ってやろうと考察したところ、チョッキによって実に絶妙な耐久を得ることが出来ると判明したので、それについて論じていきます。
- 本育成論の全てのポケモンは、特に断りのない限り個体値が全て31の理想個体として計算、考察致します。
- ダメ計はトレーナー天国様のサイトを使用しております。
- HABCDSなど非公式の単語を使用しますので、不明、曖昧な部分がございましたらコメントにて書き込みをお願いします。
役回り・採用理由
ダイケンキの耐久種族値はH90B85D70とチョッキ込みで後攻から激流圏内で水技を打つに適した数値をしています。具体的にH252サンダーを越える物理耐久とH252カプ・レヒレを越える特殊耐久を持ちます。例えばC252カプ・コケコのEF込み十万を耐えたり、A特化メガボーマンダの捨身を耐えたりとなかなか馬鹿に出来ない耐久。さらにカプ・コケコを激流ドロポンで、メガボーマンダは冷ビで落とせるのも魅力の一つ。そして突破後も凍える風で起点回避したりアクジェで削ったりすることが出来ます。
役割対象
ここでいう"役割対象"とは対面から勝てるポケモンという意味です。役割論理上の"役割対象"ではありません。
カプ・コケコボルトロス(霊獣)ランドロス(霊獣)メガボーマンダメガリザードンXメガリザードンY
→1発耐えて下から一撃
ギルガルド(シールド)(調整案2参照)
→下からのシャドボZ+影打ちを確定で耐え、返しの激流ドロポンをブレードフォルムに打っ放す。
一応の差別化
採用理由を愛としましたので妥協の多い差別化となりますがご了承ください。
さて、高速電気枠というのは殆どの水タイプにおいて天敵と成りうる存在です。しかしダイケンキならば相手が十万ボルトで突っ張れば突破し、ボルチェンで引けば交代先に負担という動きが出来ます。さらにC252メガリザードンYのソラビもちょうど激流圏内で耐えますので、晴れ込みでもドロポンからアクジェで落とせます。
そして役割対象突破後、凍える風により起点を回避する事も出来るのも強み。そして差別化とは別にしても、少なからずマイナー故の読まれにくさが有るのは事実です。
調整案2でガルドを突破可能ということも重要な差別化点ですね。上からの弱点すら受けきるガルドを仕留めるのはかなり強いです。(語彙力)
持ち物
他の持ち物では今回のコンセプトから外れてしまうので、とつげきチョッキで確定です。
努力値・性格
調整案1
この型では総合耐久が重要なのでHに244振ります。性格は下から激流補正込みで殴るのが主な動きなのでれいせい最遅とします。(ガルドの下を取れないのが心残りです)そして役割対象に対する耐久は十分なので残りはC252余りD12としました。適当に見えて実はこれでも十分な役割が持てます。
調整案2
H244D100の調整でC特化A4振りギルガルドのシャドボZ→影打ちを耐えるようになります。デメリットとしてはリザYのソラビが5/12の乱数で、そしてボルトロスの十万が1/12の低乱数で激流圏外になってしまうばかりかリザYへの激流ドロポン→アクジェも乱数になってしまいます。しかしそれ以外はアクアジェット圏内なのでこちらの調整の方がリザYに勝てない代わりにガルドに勝てるのでパーティと上手く相談しましょう。確定欄はこれ。
特殊型故にガルドのキンシに影響されないのも強いポイントの1つですね。
他に良い調整案が有りましたらコメント欄にてご提案をお願いします。
特性
激流でないと切り返す火力が乏しくなってしまうのでげきりゅうで確定です。
技構成について
- 確定技
ハイドロポンプ
威力110特殊水技
下から打った激流ドロポンは火力指数にして43560にもなります。波乗りだとカプ・コケコが落ちないため、ドロポンで確定です。命中不安なのが難点。 レベル技
アクアジェット
威力40物理水技
リザYは晴れ下の激流ドロポンでは落とせないのでトドメを刺すために必要。
他にもドロポンでギリギリ落とせない時押し込んだり、遂行後に襷を潰しつつ退場したりとほしい場面が多いので確定です。 レベル技
れいとうビーム
- 選択技
こごえるかぜ
威力55特殊氷技
例えばこんなシチュエーション
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さて、役割対象に対して仕事を果たし削れたダイケンキ。しかしそこにボーマンダが来てしまう。冷ビ→アクジェではHDマンダだった時耐えられてしまい、舞われて終わりだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そう、こんなとき役に立つのが凍える風です。こちらが舞われなければ勝てる状況ならば、凍える風連打が安定となります。
教え技
はたきおとす
威力65物理悪技
ほぼポリゴン2ピンポ。(輝石持ち)
しんかのきせきを持たせているポケモンはダイケンキで突破することは困難であり、叩き落とすが安定となります。 教え技
めざめるパワー炎
ふぶき
威力110特殊氷技
HDマンダを貫くことが出来ますが、調整案2だと乱数な上、外したら犬死にになってしまいます。ドロポンのような火力による重大な差分がないこともあり、安定性も考えて冷ビ推奨です。 技マシン
ダメージ計算
- 与ダメ
%表示は
C252れいせい
(C164れいせい)
と表記します。
- 激流ハイドロポンプ
無降りカプ・コケコカプ・コケコ
割合: 118.6%〜140.6%
(割合: 110.3%〜130.3%)
回数: 確定1発
H4ボルトロス(霊獣)ボルトロス(霊獣)
割合: 105.1%〜124.5%
(割合: 98.7%〜116.1%)…アクジェ圏内
回数: 確定1発
H252ギルガルド(剣)ギルガルド(ブレード)
割合: 140.1%〜165.2%
(割合: 129.9%〜153.2%)
回数: 確定1発
H252ギルガルド(楯)ギルガルド(シールド)
割合: 58%〜68.8%
(割合: 53.8%〜63.4%)
回数: 確定2発
無降りメガリザードンYメガリザードンY
割合: 78.4%〜94.1%
(割合: 71.8%〜86.2%)
回数: 確定2発
備考: 晴れ込み
無降りメガリザードンXメガリザードンX
割合: 101.9%〜120.2%
(割合: 94.1%〜111.7%)…アクジェ圏内
回数: 確定1発
- 激流アクアジェット
無降りメガリザードンYメガリザードンY
割合: 27.4%〜32.6%
回数: 確定4発
備考: 晴れ込み
無降りメガバシャーモメガバシャーモ
割合: 54.1%〜63.2%
回数: 確定2発
備考: しかし基本的に水に弱いバシャーモが居座ってくるとは思えないので現実的ではないです。弱点低耐久ならここまで入るよという指標ですね。
- れいとうビーム
H4メガボーマンダメガボーマンダ
割合: 128.6%〜152%
(割合: 119.2%〜140.3%)
回数: 確定1発
H196D236慎重メガボーマンダメガボーマンダ
割合: 80%〜96.4%
(割合: 73.8%〜88.2%)
回数: 確定2発
備考: 恐らく環境に居るHDマンダで一番堅い型。見事耐えられてしまいますが…
H244D12ランドロス(霊獣)ランドロス(霊獣)
割合: 121%〜143.5%
(割合: 112.8%〜133.3%)
回数: 確定1発
備考: そもそも蜻蛉返りから入って来るかも知れませんが一応計算しておきます。
- こごえるかぜ
H196D236慎重メガボーマンダメガボーマンダ
割合: 49.2%〜59.4%
(割合: 45.1%〜55.3%)
回数: 乱数2発 (98.4%)
備考: 冷ビを耐えられて舞われてしまった時、羽休めに合わせて押しましょう。
羽休めした後はこの割合の半分のダメージが入るとおもってください。
- 被ダメ
%表示は
H244D12
(H244D100)
と表記します。
66.7%以上で激流圏内
C252カプ・コケコカプ・コケコEF込み10まんボルト
割合: 81.5%〜96.5%
(割合: 72.6%〜86.5%)
回数: 確定2発
C252ボルトロス(霊獣)ボルトロス(霊獣)10まんボルト
割合: 72.6%〜86.5%
(割合: 65.6%〜77.6%)
回数: 確定2発
C252メガリザードンYメガリザードンY晴れ下ソーラービーム
割合: 68.6%〜81.5%
(割合: 61.6%〜73.6%)
回数: 確定2発
A特化メガリザードンXメガリザードンXげきりん
割合: 83.5%〜98.5%
回数: 確定2発
備考:かたいツメ込み
A特化メガボーマンダメガボーマンダすてみタックル
割合: 83.5%〜98.5%
回数: 確定2発
A特化ランドロス(霊獣)ランドロス(霊獣)じしん
割合: 58.2%〜68.6%
回数: 確定2発
A76一段階上昇メガボーマンダメガボーマンダおんがえし
割合: 85%〜100.4%
回数: 乱数1発 (6.3%)
備考: 先程冷ビを耐えたHDマンダの一舞おんがえしをこの確率で耐えます。なので、冷ビ→相手舞う→相手羽→凍える風→相手おんがえし→耐えて冷ビ で倒すことが出来ます。D12をBに回せば確定耐えになりますが、このタイプのマンダは基本Sに振るのでD12でも安定して勝つことが出来ます。
C特化ギルガルドギルガルド(ブレード)シャドーボールZ
割合: 72.1%〜85.5%
(割合: 64.6%〜76.6%)
回数: 確定2発
A無降りギルガルドギルガルド(ブレード)かげうち
割合: 18.4%〜22.3%
回数: 乱数5発
この型でキツいこと
- 激流圏内に入らない程度に弱い火力で殴られる(耐久振りボルトロスなど)
- 逆にとんでもない火力で落とされる(コケコの電気Zなど)
- ただ単純に水氷半減(レヒレなど水ポケ全般)
相性の良い味方
両刀にしない理由について
種族値を見る限り両刀型が頭をよぎりますが、今回は不採用としました。
- 火力面の数値は特殊型でもアクジェ込みで十分足りていますし、
- 物理方面は無降りだと火力が出ないし、ガルドとの択を生んでしまう。
- かといって厚く振っても特殊の火力を削いでまでも物理を通したい相手が強いて言うならメガリザードンYくらいなのですが、ダメ計を見てくだされば分かるように、C特化激流ドロポンならばアクジェ圏内に入ってしまうのです。
逆に両刀型の利点としては、
- 技範囲が一気に広くなる
- 物理特殊両方で攻めるため、受けにくい
ぐらいのものです。
両刀型だとこんな面で優れていて特殊一本よりも強いというのがありましたら是非コメント欄に書き込みをお願いします。
おわりに
今まで散々「不遇だ」「可哀想だ」と言われてきたダイケンキですが、チョッキによってこのように電気タイプを始めとした特殊ATを狩る役割を持つことが出来るのです。他にも両刀型であったりHBに厚く振ってカノンZを放ったりとまだまだ開発の余地が残されているポケモンなので、皆様も是非、使ってあげてください。
ご精読ありがとうございました(*´ω`*)