- 非公式の用語及び略称を用いる
- 指定がない限り理想個体であるものとする
このポケモンの魅力
加速
S80からの加速は非常に多くの相手に対して行動回数を稼ぐことができる。本論の確定欄に据えた調整の場合一加速で最速ゲッコウガまでを抜くことができ、守るを挟むだけでゲッコウガ以下のSを持つ相手に負荷をかけることができるようになる。行動保証枠のポケモンとして優秀な性能を持っていると言える。
攻撃しながら展開できる特性というのもポイントで、オニゴーリなどの身代わりを破壊するのと同時にSを上げられるのも強み。
当然抜き性能も優れている。
相性補完の取れた技範囲
炎、格闘、氷の範囲は非常に補完が取れており、タイプ受けを成立させられるポケモンは環境上位にも少ない。
特に本来バシャーモが苦手として、個体数も多いボーマンダやランドロスに負担をかけられるのは大きなポイント。
珠による火力
H252テッカグヤすら文字で中乱数と言うなんとも微妙な火力を、H252ギルガルドが確定になるところまで押し上げてくれる。
めざ氷もH244マンダまでいい乱数で落とすことができるようになる。
ちなみにメガバシャーモのめざ氷では、例えC特化まで振り切ったとしても無振りガブリアスすら確定にはできない。特殊方面の火力においてメガバシャーモをも完全に上回っている。
調製例
性格 うっかりやorおっとり
努力値 A36 C252 S220
・馬鹿力でH252メガガルーラを確定1(飛び膝蹴りを採用する場合はAに努力値を割く必要はない)
・不特定多数の相手に負荷を大きくできるCぶっぱ
・一加速後に最速ゲッコウガ抜き
持ち物 いのちのたま
技 まもる めざめるパワー(氷)は確定、調整の意図となる馬鹿力も確定。残りはオーバーヒート、大文字、フレアドライブ、火炎放射で選択となる
抜き性能を重視して確定欄には大文字を採用
- 主要ダメ計
馬鹿力 火力指数33930
H252メガガルーラを確定1
H212ヒードランを確定1
無振りゲッコウガを等倍で確定1
H252輝石ポリゴン2に81.6%〜97.9%
H4ウツロイドを確定1
めざめるパワー 火力指数13884
H4メガボーマンダを確定1
H244メガボーマンダに95.5%〜113.9%(75%の乱数1)
H244ランドロスを確定1(106.6%〜128.2%)
H212グライオンを確定1
H212D244D補正ありグライオンに88.1%〜105.6%(37.5%の乱数1)
H252カバルドンに54.4%〜64.1%
H4カイリューにマルチスケイル込みで52.6%〜64%(マルチスケイルがはがせていれば確定1)
大文字 火力指数38181
H252D4ギルガルドを確定1
無振りカプ・コケコを確定1
無振りカプ・テテフに73.7%〜86.8%
HD特化カプ・ブルルを確定1
H244D252テッカグヤに85.7%〜100.9%(オーバーヒートだと確定1)
H4振りミミッキュに対して87%〜103.8%(オーバーヒートだと確定1)
フレアドライブ 火力指数33930
H252振りギルガルドに対して90.4%〜108.9%(43.8%の乱数1)
H4ミミッキュに対して98.4%〜116%(81.3%の乱数1)
火炎放射 火力指数31239
H252D4ギルガルドに対して83.8%〜99.4%の確定2
無振りカプ・コケコに対して86.2%〜102%(12.5%の乱数1)
- 技についての解説
守る
行動保証を得るための技。非常に読まれやすいが、削れたスカーフテテフなどに二連守るを仕掛けることでワンチャンを作りに行けるなどのメリットも有り、従来の使い方ができることも合わせて基本的に切る事はできない。
めざめるパワー(氷)
氷四倍勢への打点。特にバシャーモが呼びまくるボーマンダに刺さるのが強く、両刀バシャーモにするのはこの技ありきと言ってもいい。HDマンダに無慈悲に耐えられてしまうのはどうしようもない弱点では有るが、それを差し引いても刺さることは多いといえる技。
馬鹿力
飛び膝蹴りとの選択技。ABダウンによりHBポリゴン2が(本調整だと)倒せなくなったり、H244メガガルを倒すために多少の努力値を要求されるデメリットは有るが、命中安定、ヒードランの守るの恐怖に怯えずに済むこと、ゴーストがいても思考停止で打てることなどのメリットも十二分にある。
何より安定した行動を要求される行動保証の枠としては、飛び膝よりもこちらに軍配が上がるのではないかと感じ、確定欄にはこの技と、この技に合わせた調整を採用した。
飛び膝蹴り
馬鹿力との選択技。こちらを採用するメリットとしては、A36の努力値を他に回すことができることと、ABが下がらないことによりHBポリゴン2をごりおせることや、抜き性能が高まることと言える。
大文字
命中は安定しないが連発できて、H252ギルガルドを焼却できる炎技。最後の一体にして抜いていく運用がしやすくなるため、基本的にはこちらを推奨する。
オーバーヒート
命中90で、大文字よりも大きな負担をかけれる技。特にH4振りミミッキュやH244D252テッカグヤを確定1にできるのはオーバーヒートならではのメリット。
ただし連発が聞かず、裏に不特定多数の積みエースに対し起点回避のできる受けポケモンを要求されるなど使いづらさも目立つ。とくに最後の一体に残す運用が難しくなるのはデメリットとして大きい。
フレアドライブ
命中安定で、H4ミミッキュを本論の調整では81.3%の高乱数で持っていける技。反動と珠ダメが合わさって場持ちは悪くなる上に、ギルガルドも確定1が取れなくなるが、環境に最も多いミミッキュを皮のはがれた状態からコレだけの乱数で飛ばせるのは十分に採用圏内に入る。
火炎放射
非接触の命中安定炎技。無振りコケコが12.5%の乱数1、H252ギルガルドすら確定2発という深刻な火力不足を抱えているが、ステルスロックから展開するPTならギリギリ採用圏内に入る。
・気合玉は命中の不安定さから行動保証枠のポケモンに向かないことから候補外。
その他
- 構築
不特定多数の相手に対し行動保証を稼げる反面、受ける方は等倍でアタッカーに殴られたら死ぬ程度の耐久であることから受け回すサイクル系には向かない。
優秀な技範囲やラス一に残して抜いていける性能から、対面構築やステロ展開などに向いているポケモンと言える。これらの構築で、ガルーラや鋼+ボーマンダ、コケコランドグロス等の並びに強い行動保証枠がほしいと思ったら珠両刀バシャーモを採用するといいだろう。
- 相性のいい味方
ミミッキュ
最強の行動保証枠。このバシャーモ単体で見るなら、受けポケを崩せる呪いミミッキュが特に相性が良いといえるが、剣舞Zと並べてもパワーの有る構築に仕上げることができる。
カミツルギ
バシャーモが呼び出す水や地面を起点にできる強力な崩し枠。バシャツルギが共に苦手とするマンダにも珠めざ氷で打点が持てる為カバーがやりやすいのもシナジーが噛んでいる。
- Q&A
Q.飛び膝蹴りを採用する場合の調整を教えてほしい
A.H252ガルーラを今までと変わらずに仮想敵に据えるのであれば、うっかりやかおっとりのCS252余りDで基本的には問題ない。ただしミミッキュを仮想敵とした場合のフレアドライブを採用したいのであれば、多少Aに降る選択肢をとってもいいだろう(無振り珠フレドラだと62.5%という少々心もとない乱数であるため)