はじめに
始めまして。あ2です。今回が初投稿となりますので至らぬ点もございますが何卒宜しくお願い致します。
他の育成論で使われている非公式の用語および略称は何の断りもなく使います。また、本論においては常体で書かせて頂きます。ご理解のほどよろしくお願いします。
ファイヤーファイヤーについて
炎・飛行タイプの1匹であり、さらに準伝説でもあることから良耐性高種族値を併せ持つポケモン。おかげでヤケモンとしても認められている。ただしステロが4倍でささり使いにくいこと、同タイプにメガリザードンYという強力なポケモンがいることから、レートでの使用率はあまり高くはない。
2018年2月16日時点でたべのこし持ちは4位(4.3%)と少ないが、ホノオZ持ちの5位(4.2%)よりもわずかに多い。(ちなみに1位はヒコウZで69.8%)
採用理由
- メガ枠を使わない
メガリザードンYに対してメガ枠を使わないため、鬼火を生かして戦うメガ枠を採用できる。
例 鬼火祟り目ゲンガー、(鬼火を起点にする)龍舞メガバンギラスなど
- 対ミミッキュ性能
2018年2月16日時点で82.6%いる意地っ張りミミッキュに対して調整次第で上から鬼火を打つことができる。
羽休めもあるためただ鬼火を打つだけにならないのもポイント。
- 対物理性能(主に格闘)
耐久値がリザードンやファイアローよりも高いため、エッジのないメガルカリオやメガバシャーモに対して受けが効きやすい。
もちろんリザードン同様ハッサムやナットレイも安定して処理できる。(ナットレイの転がるZは採用率が限りなく低いため無視する。)
- 燃え尽きるの存在
リザードンやファイアローにない燃え尽きるをうまく使うことで、鬼火と合わせて岩技を計算上1/4にして、実質等倍にまでできるなど、耐性変化による臨機応変な受けができる。
差別化
- メガリザードンY
採用理由のメガ枠を使わないことが1つ、メガバシャーモに対する性能が1つ、これまた採用理由のもえつきるの存在が1つ。
採用理由の2つは前述の通り。メガバシャーモへの性能の差についてだが、メガリザードンYの場合自身の特性日照りのせいでメガバシャーモのフレアドライブの火力をあげてしまい、たとえHB特化しても中乱数2発(32.4%)となってしまう。一方ファイヤーは補正すらかけなくてもHに28振れば確定3発を実現できる。
- ファイアロー
採用理由の対物理性能が1つ、燃え尽きるの存在が1つ、火力の差が1つ。
採用理由の2つは前述の通り。火力の差についてだが、ファイアローは特化してもA実数値が146。一方ファイヤーは4振りしただけでもC実数値146になる。その上ファイヤーは一回限りだが威力130の燃え尽きるを使える一方で、ファイアローのメインウェポンは反動技のブレイブバードになりがちなのも差別点。
調整
- 特性
受け型のためほのおのからだ推奨。
プレッシャーしかない場合はプレッシャーでも良い。(実際プレッシャーにも良い点はあるし、筆者もプレッシャーしか持っていなかったため使用。)
- 持ち物
耐久力を上げるために食べ残しに確定。
羽休めで粘りながらプレッシャーのターンを稼ぐことを補助してくれる。ほのおのからだでも火傷の試行回数を稼げるだろう。
- 性格
準速ミミッキュを抜きたいため臆病で確定。
- 努力値
H220 B76 C4 D4 S204
H…食べ残しを考えて16n+1。
B…火傷状態の特化ミミッキュの1剣舞無限暗夜+シャドクロ+影うちの流れを食べ残し2回込みで全て最高乱数以外耐え。
S…準速ミミッキュ抜き
CD…余り
技構成
- 燃え尽きる
タイプ一致のメインウェポン1。威力は130とかなりある。これを利用して耐性変化させ、本来苦手な岩技までしっかり受け切って行く。2発撃つためには引っ込まなくてはならないので注意。
・H92 D4メガメタグロス(http://pokemon-wiki.net/メタグロスより)(一般的な陽気メガメタグロス) 98.2〜116.1% 最低乱数以外1発
・H252メガクチート 118.4%〜 確定1発
・H252ギルガルド(シールド) 76.6〜91.0% 確定2発
・HD特化テッカグヤ 62.7〜74.5% 確定2発
・H4ミミッキュ 64.8〜77.8% 確定2発
・H4ランドロス(霊獣) 65.4〜76.9% 確定2発
- 暴風
タイプ一致のメインウェポン2。バシャーモへの遂行技でもある。威力は110とまずまずだが命中不安。ただエアスラッシュはHDメガバナが確定3発になるために非推奨。
・HD特化メガフシギバナ 52.4〜62.0% 確定2発
・H252メガバシャーモ 97.3〜115.5% 13/16で1発
・H4ウルガモス 90.6〜108.0% 7/16で1発
・H4ミミッキュ 55.7〜66.4% 確定2発
- 鬼火
この育成論の主軸である技1。有利対面で放つと出てくる岩技持ちにささる。
- 羽休め
この育成論の主軸である技2。耐久型において回復技は必要だろう。耐性が変わることには良く注意する。
それぞれの技に重要な役割があるため、この4つの技で確定とする。
被ダメージ(火傷は()内)
- ミミッキュ
・A特化 シャドークローZ 53.3〜63.7%(26.4〜31.7%) 1剣舞 106.2%〜(52.8〜62.6%)
・A252 シャドークローZ 48.1〜57.5%(23.8〜28.4%) 1剣舞 96.3〜113.9%(48.1〜56.9%)
・A特化 シャドークロー 26.9〜32.6%(13.4〜16.0%) 1剣舞 53.3〜63.7%(26.4〜31.7%)
・A252 シャドークロー 24.8〜29.5%(12.4〜14.5%) 1剣舞 48.1〜57.5%(23.8〜28.4%)
・A特化 かげうち 15.5〜18.6%(7.7〜9.3%) 1剣舞 30.0〜36.2%(15.0〜18.1%)
・A252 かげうち 13.9〜17.0%(6.7〜8.2%) 1剣舞 27.9〜33.1%(13.9%〜16.5%)
・A特化 ミミッキュZ 35.7〜42.4%(17.6〜21.2%) 1剣舞 72.4〜84.9%(35.7〜42.4%)
・A252 ミミッキュZ 32.6〜38.8%(16.0〜19.1%) 1剣舞 65.2〜77.2%(32.6〜38.3%) 剣舞→ミミッキュZ→火傷シャドークローを確定で耐える
ミミッキュについては、環境に8割程いる意地っ張りには勝てて、陽気ミミッキュZには五分五分であり、陽気ゴーストZには勝てないとわかるが、陽気ゴーストZの確率は単純計算で13%×32%=約4%となるため、考えないで良いだろう。ちなみに8割の意地っ張りに勝てて、9%の陽気フェアリーZに5割勝てて、4%の陽気ゴーストZに負けると考えると、単純計算で
約91%のミミッキュに勝てる。(全体を意地っ張りと陽気の93%とし、84.5%に勝てるため。)
- 格闘勢
・A特化メガバシャーモ 飛び膝蹴り 37.3〜43.5%
・A特化メガバシャーモ 雷パンチ 58.0〜68.3%
・A252メガルカリオ インファイト 38.3〜45.5%(19.1〜22.7%)
・C252メガルカリオ きあいだま 42.4〜50.2%
・C252メガルカリオ はどうだん 28.4〜33.6%
・A特化キノガッサ 岩石封じ 118.1〜140.9%(59.0〜70.4%)
格闘勢は、ストーンエッジなどを持っていなければ安定して受けられるだろう。ただ、ルカリオは事前にステルスロックを撒かれているときついかもしれないので、パーティー単位でカバルドンなどのステロ要員は対策するべき。
- その他
・A特化ガブリアス 逆鱗 59.0〜69.9%(29.5〜34.7%) 食べ残し込みで通常→火傷の流れは耐える
・A特化ランドロス(霊獣) 岩雪崩 105.6〜126.4%(52.8〜63.2%) 燃え尽きる時通常→火傷の流れは耐える
・A特化メガクチート 不意打ち 39.3〜46.6%(19.6〜23.3%) 1剣舞 78.2〜92.2%(38.8〜46.1%)
・C特化ウルガモス 大文字 31.0〜36.7% 1蝶舞 46.6〜54.9%
・C特化メガリザードンY 晴れ大文字 52.8〜62.1% プレッシャーなら枯らせる
鬼火と燃え尽きるで岩技をそれなりに受けられる。
特殊耐久は過信してはいけない。
相性補完
- ナットレイ
ナットレイはファイヤーの苦手な水、岩、電気を全て半減し、ファイヤーはナットレイの苦手な炎、格闘を全て半減する。
岩技持ちの格闘やヒートロトムなどが一貫するためラティオスなどを入れるといいかもしれない。(ただヤーティっぽくなる。)
- バンギラス
ファイヤーがバンギの苦手な格闘や鋼、ミミッキュを牽制できる上、鬼火で起点を作ることもできる。ガッサに注意なのと、水が一貫するので後続でしっかり対策するべき。
終わりに
長ったらしい育成論を最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。
この機会にファイヤーを使っていただけると私にとってこの上ない幸せです。