はじめに
閲覧ありがとうございます。
今回も引き続き禁止伝説戦を考察していきます。
対戦ルールとしてはシングル63のフリーバトルを想定しています。
シーズン8スペシャル他、今後禁止伝説に対応したスペシャルルールも出るかもしれませんが、今回はいわゆる何でもアリのバトルを考察するので、ルールに応じて皆様それぞれパーティ構成を考えていただければと思います。
この育成論が少しでも参考になれば幸いです。
ウルトラネクロズマウルトラネクロズマの特徴
- 全ポケモン中トップクラスの合計種族値
制限はあるが、合計種族値はアルセウスを超える。
攻撃特攻167、素早さ129と、非常に高い抜き性能を持つと言えるだろう。
特性「ブレインフォース」も火力に拍車をかけている。
- 日食ネクロズマネクロズマ(日食)からの変身
本論では月食ネクロズマではなく、日食ネクロズマからの変身を考える。
以前私が書いた日食ネクロズマの育成論「ウルトラネクロズマの存在」の項にあるとおり、日食⇒ウルトラに変身することで、炎、ドラゴン、氷、フェアリーの相性が反転する。
日食のまま戦う場合には、炎地面技を牽制することが期待できるが、ウルトラに変身する場合、ドラゴン、氷、フェアリー技を牽制することができる。
詳しい例は日食ネクロズマの育成論(育成論サンムーン/1241)に書いてあるので参考にしていただきたい。
- 日食ネクロズマの一致メテオドライブ
では日食はウルトラの踏み台なのかというとそんなことはない。
メテオドライブがタイプ一致で放てるというメリットがある。
日食はウルトラに攻撃、素早さで劣るものの、1.5倍補正は大きく、性格補正無しでもゼルネアスを確定一発にできる。
また、防御特防も日食の方が勝り、特性「プリズムアーマー」もある。
フェアリー、ドラゴン、氷、虫と対面した場合、日食のまま戦うというのも選択肢の一つである。
- てんこがすめつぼうのひかり
攻撃167からの威力300*1.5のZ技の威力は凄まじいの一言。
エスパーも無効タイプはあるものの、禁止伝説の中では比較的通りは良い。
・・・のだが他のZ技と比べて大きな問題がある。
それは、出てすぐ撃つことができないということである。
アルセウスアルセウスを例に挙げて考えてみよう。
アルセウスに日食ネクロズマを死に出ししたとする。
ウルトラネクロズマの素早さはアルセウスに勝っているため先手が取れる。
フォトンゲイザーでは乱数二発だが、てんこがすめつぼうのひかりでは中乱数一発(珠ダメかステロ込で確定)である。
しかしここで、1ターン変身を挟む必要があり、てんこがすめつぼうのひかりを撃つことはできない。
こうなったらお察しの通り、先手を取れてもアルセウスを倒すことはできず、Zさばきのつぶてやしんそくで返り討ちにされる。
このように、Z技を好きなタイミングで撃つことができないという大きなデメリットが存在する。
これを考慮したうえで立ち回りを考える必要があるだろう。
また、中途半端な半減受けを許さないほどの火力は出るとはいえ、無効化される危険があることにも要注意。
採用理由
- Z技による崩し
- 素早さ129、デメリット無し高火力技による抜きエース
- メガフシギバナメガフシギバナ、メガへラクロスメガヘラクロスをはじめとした毒、格闘に対する打点
- ミミッキュミミッキュ、カプ・テテフカプ・テテフ、ゼルネアスゼルネアスをはじめとしたフェアリー対策
能力値
てんこがすめつぼうのひかりでアルセウス相手に乱数が不安だが、それでもアルセウスを意識したいという場合にはA252推奨。
素早さ調整
- 同族、メロエッタメロエッタ(ステップ)、シェイミシェイミ(スカイ)意識・・・252
- ダークライダークライ、マーシャドーマーシャドー抜き・・・228
- オンバーンオンバーン抜き・・・212
- アーゴヨンアーゴヨン抜き・・・196
- アルセウスアルセウス、メガボーマンダメガボーマンダ抜き・・・188
ダメージ計算は後述するが、C↓の場合、りゅうのはどうでメガレックウザ等のメジャーなドラゴンに確定一発を取れない。
受ける技として特に意識したいのはマーシャドーのシャドースチール、ミミッキュのシャドークロー、かげうちである。
よって、りゅうのはどう、ねっぷうを採用する場合むじゃき、しない場合ようきとする。
持ち物
ウルトラネクロZで確定。
そもそもこれがないとウルトラネクロズマになれない。
技
- フォトンゲイザー
確定。
クセのない専用技。
外しても変身自体はできるが、持ち物が固定なのでZ技は活用したいところ。
- メテオドライブ
採用理由の項にあるとおり確定。
ばけのかわ無効で、ウルトラでもミミッキュを確定一発。
- じしん
鋼、エスパーが通らない鋼に抜群で相性補完に優れる。
- ストーンエッジ
飛行タイプに。
ホウオウの他、てんこがすめつぼうのひかりが通らないイベルタルに抜群なのは大きい。
- げきりん
Z技除いた最高火力。
・・・なのだがいかんせんデメリットが厳しい。
うまく使えば非常に高い抜き性能を誇るため、採用するなら裏を見ながら立ち回りたい。
- りゅうのはどう
一致技だがC無振りなのでそれほど火力は出ない。
ドラゴン対策のサブウエポン感覚で。
ドラゴンクロー、りゅうせいぐんは覚えない。
- ねっぷう
四倍やテッカグヤなどに。
- つるぎのまい
一度積めば手の付けられない火力になり非常に強力。
素早さ129も相まって抜き性能がさらに上がるが、メガゲンガー、デオキシス、ミュウツー、フェローチェなど素早さで劣っている相手が少なくはない。
変身した時点で襷やスカーフでないことはバレバレで、先制技もないため立ち回りには要注意。
- ステルスロック
「日食ネクロズマの変身」の項にあるとおり流し性能は高いため、撒くチャンスはある。
与ダメージ計算
すべてブレインフォース込
つるぎのまい込の場合この二倍
フォトンゲイザー、てんこがすめつぼうのひかりは「ランク補正込みで攻撃、特攻を比較し高い方でダメージ計算を行う」という性質があり、威嚇などが入ると特殊技扱いになるが、ダメージ計算が複雑になるためここでは割愛する。
- てんこがすめつぼうのひかり
H252ゲンシカイオーガゲンシカイオーガ 108.6%〜128%
H4アルセウスアルセウス 90.3%〜106.1% 乱数1発 (37.5%)
H252ゲンシグラードンゲンシグラードン 66.6%〜78.7%
- フォトンゲイザー
H252メガフシギバナメガフシギバナ 111.7%〜132%
- メテオドライブ
H4カプ・テテフカプ・テテフ 143.1%〜169.1%
H252ミミッキュミミッキュ 122.8%〜145%
- じしん
H252ツンデツンデツンデツンデ 102.9%〜122.6%
H252ギルガルドギルガルド(シールド) 70.6%〜83.2%
H252ディアルガディアルガ 68.5%〜81.1%
H252ゲンシグラードンゲンシグラードン 53.1%〜63.7%
- ストーンエッジ
H252ホウオウホウオウ 169%〜200.4%
H4イベルタルイベルタル 85.6%〜100.9% 乱数1発 (12.5%)
- げきりん
H4ダークライダークライ 92.4%〜109.5% 乱数1発 (56.3%)
H4メガミュウツーXメガミュウツーX 68.1%〜80.7%
H252クレセリアクレセリア 46.6%〜55.5% 乱数2発 (68.8%)
- りゅうのはどう
H4メガレックウザメガレックウザ 100.5%〜119.3%
H4パルキアパルキア 92.7%〜109.6% 乱数1発 (62.5%)
- ねっぷう
H252メガハッサムメガハッサム 151.9%〜181.9%
H252テッカグヤテッカグヤ 65.6%〜77.4%
被ダメージ計算(ウルトラ)
アルセウスアルセウス さばきのつぶて(もののけプレート込) 115.6%〜136.4%
メガゲンガーメガゲンガー シャドーボール 109%〜129.5%
↑イベルタルイベルタル ふいうち(ダークオーラ込) 105.2%〜124.8%
マーシャドーマーシャドー シャドースチール 86.3%〜103.4% 乱数1発 (25%)
↑ミミッキュミミッキュ シャドークロー 62.4%〜73.9%
ゲンシカイオーガゲンシカイオーガ れいとうビーム 85.2%〜101.1% 乱数1発 (12.5%)
日食のダメージ計算は日食ネクロズマの育成論(育成論サンムーン/1241)を参考にしていただきたい。
相性の良い味方
- イベルタルイベルタル
天敵のマーシャドー、ギルガルドに。
ふいうちで掃除も。
- アルセウスアルセウス
ノーマルアルセウスの弱点格闘をネクロズマでカバーするも良し、こわもてプレート耐久型アルセウスでネクロズマの弱点をカバーするも良し。
ネクロズマのタイプ変化効果やマルチタイプの存在で相手を攪乱してやるのも面白い。
おわりに
使用感としては、抜き性能崩し性能は非常に高いですが、やはり持ち物固定とZ技のデメリットが気になります。
上手くハマるパターンとしては死に出しで有利対面を作ってまず変身してから、相手の後続をZ技で崩すというところが多いでしょうか。
ドラゴン相手に死に出しして変身するというのも博打ですが面白いです。
この育成論を参考にして、ベストなパーティ構築と立ち回りを模索していただければ嬉しいです。