- 指定がない限りお互いに理想個体とする
- 非公式の略称を用いる。
前置き
どうもルミナシアです。今回はORASにおける最終シーズンであるシーズン17も終わりを迎えるので、自分がずっとレーティングバトルでつかってきた砂ドリュウズについての考察を書かせてもらいます。すでに砂ドリュウズの育成論はあるのでそちらにフォークさせていただきました。
基礎的なことはだいたいあちらの育成論に書いてあるため、一部の説明は省略します。
砂ドリュウズのORAS環境における強み。
- 電磁波が無効でかつボルトロスの上から拘らずに殴ることができる。
砂ドリュウズの現環境における強みの八割はこれだろう。環境に積みアタッカーは数いれど、この両方の条件を満たすポケモンは他には瞑想ライコウ位しかいない。ボルトロスに阻害されない抜きエースは、それだけで基軸にする価値が有るといえる。
- ファイアローに強い
上から鉢巻ブレイブバードで確定1をとられることがないのは大きな利点である。バンギラスも合わせて、バンドリはファイアローには相当に動きづらい構築になる。
- クレセリアを起点にできる
多くのクレセリアはドリュウズに一切の有効打を持たないため起点にできる。クレセリアに物理受けを一任しているパーティは砂ドリュウズを受けることができないのと同義であり、展開に成功すれば即座に壊滅させることもできる。勿論トリックルームは最大限警戒すること。
また後述する型では逆にクレセリアの処理が単体では不可能なものもいる。
- ボーマンダとのシナジー
上で挙げた2体はともにボーマンダの天敵であり、そしてボーマンダはドリュウズの天敵である格闘や地面にめっぽう強く、水の一貫性も切れることから相性が極めて良い。
- 相手の選出誘導
バンギドリュウズは強力な反面、苦手な相手もはっきりしており、苦手なポケモンを非常によく呼びこむ。裏を返せば選出が非常に読みやすくなり、それらのポケモンを裏選出できっちりカバーできればレーティングで非常に安定した戦いができる。
- 技範囲
地震と岩雪崩だけでほとんどの相手に等倍以上を取ることができる。アイへも合わさってタイプ受けされることは殆ど無い。
- 怯み
あまり表に出すべき要素ではないが、高いSからアイアンヘッドや雪崩を撃っていればそういう勝ち筋を引き寄せることも有る。
弱点
- 先制技持ち
特にキノガッサ、マリルリ、真空波ルカリオ、ローブシン、水手裏剣ゲッコウガは天敵で選出もされやすいため裏での対策が必須。
- 数値受けしてくるポケモン
タイプ受けこそされないが、数値受けは割と簡単にされてしまう。特にポリゴン2はボーマンダにも強いことからいれば絶対に選出されると言っても過言ではない。
おとなしく裏に対策枠を用意すること。
- 水ロトム
岩雪崩以外技を通すことができない為どうにもならない。型破り警戒なんてされないので対策枠を用意すること。
一応恩返し(或いは八当り)を採用することで剣舞珠込でH252ロトムを確定1にできるが、ピンポイントなメタになることは言うまでもないだろう。
- バシャーモ
Sを甘えていない場合2加速されると追いぬかれてしまう。バシャナットサンダーが減少した今、Sを甘えたバシャの個体数はかなり減っており、ドリュウズにとって間違いなく難敵だと言える。かといってボーマンダで見ようとすると、めざ氷が飛んで来ることも多いので裏選出に一体はバシャーモに確実に勝てるポケモンを用意すること。バトンも考慮するなら、吠える持ちのスイクンが一番適している。
- ABドレパンガルーラ
最悪の死神。選出画面では通常のASガルーラと見分けが付かないにもかかわらず、いざ対応を誤るとなすすべもなく敗北するとんでもないポケモン。
特にイカサマバンギラスを使う場合は警戒すること。このガルーラも含め、ほぼ全てのガルーラにタイマンで勝てるHBオボンキノガッサを強くおすすめする。
持ち物
- 命の珠
砂ドリュウズの最もポピュラーな持ち物。Aに特化していれば砂、ステロ、剣舞込で特化スイクンすら高乱数。4振りメガミミロップなども一撃で持っていける火力を持つ。努力値は意地っ張りでASぶっぱ推奨。
H4振りメガボーマンダ A↑岩雪崩+ステルロックで確定1(剣舞威嚇ステロ込で確定)
H4振りメガミミロップ 地震で乱数1(94.3%〜111.3%)砂込で確定
HB特化スイクン A↑↑地震+砂+ステルスロックで81.3%の乱数1
- 風船
起点にできる相手を大幅に増やすことができる。特にガブリアスを起点にできるのが最大の利点と言える。同じく意地ASぶっぱ推奨。ギルガルドをワンパンできなくなったりと火力不足な点が目立つため、剣舞を積んで動く事が前提になる。
風船砂ドリュウズを採用する場合、対戦相手の目線で見て、ガブリアスを出したくなるような構築にすること。
- 弱点保険
他の持ち物をもたせたドリュウズとは全く別の動きをするがこれもれっきとした砂ドリュウズなのでここで解説する。
技構成は主に「地震 雪崩 アイアンヘッド 鉄壁」となる。
砂かきのSを利用して相手の上から鉄壁を積んで弱点保険を発動させようというギミックであり、上の風船と同じくガブリアスを起点に出来たり、キノガッサやマリルリの先制技に縛られなくなる。これにより選出を歪まされにくくなるのが最大の利点。その他クチートなどの不意打ち持ち相手に戦いやすくなる。
鉄壁込で鉢巻ガブの地震を耐える調整にすることで、鉄壁込みで通常ガブリアスの地震とキノガッサのマッハパンチを合わせて耐えるようになる。
欠点としては耐久に振ることで必然的に火力を削ること、剣舞を切ることでクレセリアが安定しなくなることが主にあげられる。アイヘをきって剣舞を入れるのも一手だが、その場合ゲンガーに不安定になったり、キノガッサに有効打が持てなくなってしまう。
(調製例)
実数値 185-195-101-×-85-129
努力値 A180 B164 S164
性格 意地っ張り
耐久面
A252鉢巻ガブリアスの地震を鉄壁込みで確定耐え
A252ガブリアスの地震とA特化キノガッサのマッハパンチを合わせて確定耐え
火力面
弱点保険込でB4振りガブリアスを確定1
S 砂下封じ込みでガブリアスを抜ける
その他の持ち物については、上の3つを差し置いて持たせる意味に乏しいため割愛。
相性の良いポケモン
- バンギラス カバルドン
砂撒き役。相性云々以前の問題で、居なきゃ始まらないレベル。バンギラスについては育成論ORAS・XY/1636を参考にしてもらえると嬉しい。
- メガボーマンダ
最高のパートナー。様々なボーマンダを起用したがとくに控えめCSマンダが一番相性が良かったように感じる。羽休めを持つことでめざ氷のないロトムを見たり、ハイパーボイス+流星群+ステルスロックでサンダーを安定して処理できたのがこの上なく強かった。
- キノガッサ
バンドリマンダの裏選出には90%以上の確率で入ってきた。レパルガッサは勿論、スカーフでガルーラやマンムーを見たり、HBオボンでランドロスを虐めたりと、ボーマンダに並ぶくらいバンドリと相性が良い。
裏選出について
天候パにおいてもっとも重要なポイントが裏選出である。上で記したとおりバンドリは非常に高い破壊力を持つが、弱点も多く対策しやすい部類のパーティである。裏を返せば、対策枠のポケモンを確実に狩る事のできる裏選出が組めれば非常に高い勝率を叩き出すことができるだろう。数あるバンドリマンダの中から主だった物を紹介したいと思う。
- バンドリマンダガッサスイクンジバコ(アロー)
最も有名で、最も王道なバンギドリュウズではなかろうか。バンドリの苦手な地面と水に強く、型によってはガルーラにも役割が持てるキノガッサ、バンドリの餌である電気を呼びこみ、バシャーモに確実に勝ててバトンも許さないゴツメ吠えるスイクン、バンドリが出せない時の妖精受けとして機能してなおかつポリゴン2やクレセリアに強い眼鏡ジバコイル(もしくはHDアロー)。それぞれの役割がはっきりしており、初心者にも非常に使いやすい構築である。
- バンドリマンダガッサバシャニンフ
俗に筋肉バンドリと呼ばれる構築。バシャーモがビルドバトンを行うため、こんな俗称がついた。この裏選出のキモは加速バトンポイヒガッサ或いは加速バトンニンフィアである。バンギドリュウズがバトン構築の天敵とも言えるファイアローや、ニンフサナに強いことから誕生した並びであり、対策を切っている相手を即座に壊滅させうる構築である。
- バンドリマンダレパル(ニャオ♂)ガッサメタモン
バンドリマンダとレパルガッサメタモンという同時に対策することが難しい並びを二つ揃えた構築。選出段階の時点で大半のパーティに二択を迫ることができる。
レパルガッサが有名ではあるが、バンドリにキノガッサが選出されやすいことを考慮すると、一致サイコキネシスが使えるニャオニクス♂を使用することをむしろ勧めたい。
最後に
ORASシーズンもいよいよ終わります。私のORAS環境における最後の育成論に一番使い倒したポケモンである砂ドリュウズを書きましたがいかがでしょうか?
第七世代はどうなるかまだわかりませんが、砂ドリュウズを変わらず使えたら良いなと思っています。ここまで読んでくれてありがとうございました。
そして第六世代お疲れ様でした。