はじめに
あおいと申します。
初投稿&XY参戦組なのでお見苦しい点があるかと思いますが、よろしくお願いします。
投稿不要との意見が多い場合は削除致します。
前提事項
- HABCDSの略称を使用します
- 個体値は互いに6Vとします
クチートについて
メガシンカによって特性ちからもちとなり、物理アタッカー最高クラスの攻撃力を誇るポケモン。
はがね/フェアリーという優秀タイプにより、4倍弱点無し、11タイプへの耐性(毒/竜の無効含む)を持っています。
XYレート初期は上記の理由で使用者も多かったものの、低いHP・素早さ、技範囲の狭さなどから、
先制鬼火を食らって機能停止or弱点を突かれ一方的に倒されるなど、使いづらさの面から使う人は減ってきています。
コンセプト
この型のコンセプトはタイトルにもある通り「奇襲」です。
奇襲型にも、物理と見せかけた特殊(またはその逆)、スカーフ持ち、マイナー特性持ちなどの種類がありますが、この子の奇襲要素は最速であることです。
現環境に生息しているクチートは、多くが意地っ張りHA特化(S実数値70)であり、クチートと対面したプレイヤーもHA前提で立ち回ってくることが多いです。
この子はその裏をかいて、みがわり→剣舞で積んだりじゃれついたりします。
積んで倒す事で、後から出てくるポケモンは剣舞を積んだふいうち持ちのクチートと対峙することとなり、プレッシャーをかけられます。
一般的に奇襲ポケモンは、
・火力増強アイテムを諦めてスカーフを持つ
・低い種族値を覚悟で特殊型(特殊向きポケモンなら物理型に)にする
など、決定力が大きく落ちる場合が多いです。
しかしこの子の場合、持ち物は元々メガストーンで固定されていますし、
性格補正分しか攻撃力が犠牲にならない為、「意表を突いたが殺しきれない」状態に陥り辛いです。
性格/努力値/特性
- ようき
最速にするため陽気で確定
- A252 S252 B4
実数値:125-157-146-x-116-112
最速にするためS確定、決定力維持の為Aも確定
- いかく
低い耐久をなんとか補ってくれる特性
メガシンカせず、いかくだけ撒いて後ろに交代するなどの使い道もある為確定
技構成
全て確定です。
根拠は以下の通りです。
- じゃれつく
メインウエポン。
命中90と少々不安ではありますが、アイアンヘッドと比べて高威力広範囲の為、外す理由がありません。
- ふいうち
優先度+1技。
剣舞を積んだ状態でのふいうちは、クチートが苦手とする高速紙耐久アタッカーを1撃で葬る事が可能であり、こちらも外す理由がありません。
- みがわり
この型の生命線です。
相手の鬼火を防ぎ、確定数を変えて低HPを補い、安全に剣舞を積む為の技。
冒頭にも書きましたが、クチートは実に鬼火のターゲットとなりやすいです。
HA特化クチートでは鬼火対策は空元気を搭載するか剣舞で±0にするかの2択しかありませんが、この型の場合は鬼火に対して先制でみがわりを貼れた場合、安全に剣舞を積むorじゃれつく事が可能になります。
- つるぎのまい
みがわりを貼れた後に使います。陸ザメがよく使う手口
これにより多くのポケモンがじゃれつく確1となり、
Sが負けていてもふいうちで大ダメージを与えられるようになります。
ダメ計
- 与ダメ
火力がコンセプトの型ではないので、ここでは特に記述しません。
主なダメ計算については、ナスカ/アスカ様の育成論に記載されていますので、
こちら(育成論ORAS・XY/27)をご参照下さい。
ただし、性格補正分があるため、ナスカ/アスカ様のダメージ計算よりも5~10%程度低い割合となります。
AS特化クチート独自のダメージ計算は、運用方法の項に記します。
※ダメ計が必要との声が多い場合は加筆します
- 被ダメ
こちらも記述は省略します。
HA特化クチートが耐性といかくを活かしてダメージ勝ちする運用であることに対して、
この型ではみがわりを多用し、体力100%からの被弾を想定しない運用の為、記述不要と判断しました。
素早さ
この型の肝である素早さに関してのデータです。
最速クチート(S実数値112)が抜けるのは、無振り91族までです。
相手がSに振っているかどうかで抜けるかどうかが決まる為、確実に抜ける保証はありませんが、
素早さ51〜91族の主要ポケモンのうち、抜ける見込みがあり、かつこの型が仕事をこなせる可能性のあるポケモンを以下に列挙します。
無振りクチートで抜ける50族以下は記述していません。
クレセリア
FCロトム
バルジーナ(じゃれつく低乱1)
オーロット
ブルンゲル
スイクン
特大パンプジン
メガフシギバナ
メガヘラクロス(H252振りがじゃれつく確1)
ヌメルゴン(じゃれつく確1)
バンギラス(H252振りがじゃれつく確1)
ブリガロン(H252振りがじゃれつく確1)
運用方法
上記リストのポケモンや、素早さ50族未満の鈍足、クチートを出せば明らかに引いてくるポケモンに対して死に出しor初手読みで繰り出します。
紙耐久なのでメガシンカ前は後出し非推奨です。
繰り出した後は、交代読みor鬼火等の変化技読みでみがわりをし、みがわりが残せた場合は剣舞して殺しにかかります。
身代わりを貼った時のポイントは「積める時は積む」ことです。この型は、意表を突いて起点にする事で最大限の力を発揮できます。
この型でレートを100戦ほど行った際、有効だった運用法(全て対面)を相手別に記述します。
- 対クレセリア
クチート:初手でみがわり
クレセリア:電磁波or交代or壁貼り等
クチート:電磁波/壁貼りならそのまま舞う。交代なら相手を見て身代わりを盾に一発殴るor舞う。
C無振りのクレセリアのれいとうビーム、サイコキネシス、ムーンフォースではクチートの身代わりを壊せない為、相手がこれらの技で身代わり破壊を試みてきた場合、さらに積むことができます。
[ダメ計]
1剣舞ASクチートのじゃれつく
HB特化クレセリアに対して確2(74.4%〜87.6%)
ふいうちなら低乱1ですが、打つシーンは少ないでしょう。
- 対オーロット、パンプジン、ブルンゲル、FCロトム(主に水)
こちらも鬼火読みで初手みがわり→剣舞です。
こちらのSが勝っている場合、剣舞後のじゃれつくも相手より先に打てる為、そのまま倒すことができます。
FCロトムがスカーフ持ちである可能性は考慮して立ちまわる必要があります。
[ダメ計]
1剣舞ASクチートのじゃれつく
HB特化オーロット、ブルンゲル、FCロトムが確1
HB特化特大パンプジンは87.5%〜103.1%で低乱1
- 対ギルガルド(弱点保険 特殊型)
比較的有利なじゃんけんとなります。上手くいけばみがわり有りで剣舞を積んだ状態にできます。
クチート:初手みがわり
ギルガルド:キングシールド(殴ってくる or 交代)
クチート:
→交代してきたら対クレセと同じく相手次第で積みor殴る
→殴ってきたらもう一度身代わり。ふいうちを恐れる&盾状態にしたくてキングシールドしてくる可能性有
→キングシールドしてきたらつるぎの舞
あとはふいうち連打。影打ちしてきてもこちらのSが勝っている場合はふいうちの勝ち。
[ダメ計]
1剣舞ASクチートのふいうち
H252盾ギルガルドに対して確1
- 対メガフシギバナ(ねむりごな搭載)
できることなら避けたい対面です。めざ炎持ちだとほぼ勝てません。
以下は希望的観測でめざ炎無しのねむりごな持ちを相手にした場合の運用です。
クチート:初手みがわり
メガフシギバナ:ねむりごな or 交代
クチート:いつもの
[ダメ計]
1剣舞ASクチートのじゃれつく
H252メガフシギバナに対して確2(59.3%〜70%)
※HB特化の場合は乱2になりますが、C無振りギガドレインではクチートの身代わりは高乱数で残る為、もう1舞可能です
一応・・・1剣舞ASクチートのふいうち
H252メガフシギバナに対して確2(70.5%〜83.4%)
運用の注意点として、特性の発動順、ポケモン交代順でのSバレに気をつけて下さい。
例えば、S無振りのいかく持ちギャラドスと対峙した場合、クチートのいかくが先に発動し、クチートが最低でも無振り81族を抜いている事がばれてしまいます。同じように、相手とこちらが同時にポケモンを引っ込めた場合の行動順でもばれます。
苦手ポケモン
- ウインディ、ヒードラン(というか炎全般)
無理です。逃げましょう。
- 天然ヌオー
積みが無効となる為、対面での勝ち筋がほぼありません。
- すり抜けor音技持ち
シャンデラくらいならふいうちで倒せますが、多分タスキ持ってるでしょう。
- 吠える吹き飛ばし持ち
身代わりや剣舞が無効にされます。
エアームド、ボスゴドラあたりでしょうか。
- サザンドラ
炎で焼かれる&ふいうち半減なので基本的に無理です。が、相手がサザンガルド構成で、かつ先にギルガルドと対面できた場合、先述の運用法で身代わりを残しておければ、じゃれつける見込みは大きいです。
相性のいい味方
- サザンドラ
電気、炎、水が半減、地面が無効の為、相性補完に優れています。
- ギャラドス
炎、水、格闘が半減、地面が無効でこちらも相性補完に優れています。
クチートのいかく→ギャラドスに交代で相手のAを2段階下げることが可能。
- 追い風持ち
追い風を受ければS実数値が224となるため、高速アタッカーに上からじゃれつく事ができるようになります。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
私自身、ASクチートを作った時はあまり期待しておらず「数戦試して使えなかったらHAに戻そう」と考えていたのですが、思いの外活躍してくれ、今でもパーティに入っています。
「クチート可愛いけどテンプレ化しているから使いづらい」と思っている方は、
ぜひ一度使っていただけたらと思います。
以上で育成論を終ります。
誤り、誤字脱字、記述不足があればご指摘下さい。
ここまで見て下さった方、ありがとうございました。