- 考察
- 指定がない限りお互いに6Vであるとします。
- HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早さはH/A/B/C/D/Sという略称を用います。
- タイプのノーマル/電気/地面/格闘/エスパー/ゴースト/飛行/ドラゴン/フェアリーは無/電/地/格/超/霊/飛/竜/妖という略称を用います。
- 与ダメ・被ダメの時の「特化」ですが、努力値ぶっぱ+性格補正ありのことを指します。
- ダメージ計算はトレーナー天国様のツールを使用しています。
はじめに
こんにちは、TAIGAです。
3回目の投稿になります。よろしくお願いします。
今回投稿させていただくポケモンはチラチーノです。
かわいらしい見た目とは裏腹に高い素早さからの特性スキルリンクによる連続攻撃が強力なポケモンです。素早さが高く襷やがんじょう、身代わりやマルチスケイルを貫通できることからかなり使用感がよかったので紹介しようと思います。
過去の育成論はこちらからご覧ください。
【いかりのまえばクロバット】育成論ORAS・XY/2257
【襷剣舞シザリガー】育成論ORAS・XY/225810年前の育成論見る人なんていないよね
『チラチーノ』とは?
第5世代で登場した無単タイプのポケモン。
種族値を見るとSが115と高く、Aも95ありますが耐久などその他の数値は軒並み低いです。
初登場の第5世代では今回紹介する鉢巻をもたせた型やおうじゃのしるしを持たせて相手を怯ませる害悪型が割と有名でした。第6世代対戦環境におけるチラチーノの周囲の変化ですが、最も大きな変化だと感じているのがメガガルーラの登場です。特性おやこあいで実質全タイプの技をタイプ一致かつ襷がんじょうを貫通して攻撃してくるバケモノです。同タイプである以上、メガガルーラとの差別化が必要になってくると思います正直こんなバケモノと比較すること自体どうかと思う。しかし高火力な連続ノーマル技に加え、岩と草というピンポイントで刺さる技範囲がチラチーノにはあり、リザードンやラグラージ、カイリューやウォッシュロトムなど処理が難しいポケモンに強く出れます。
このように、物理ポケモンが環境を駆逐しそれに合わせて物理受けポケモンも増加している第6世代環境で、メガガルーラを差し置いてチラチーノを採用する理由が薄いようにも思えます。ですが、これから紹介していきますがチラチーノは高い素早さから相手に理不尽な火力を押し付ける型となっています。今回は足りない火力を補うこだわりハチマキを持たせて連続技を連打していくロマン砲チラチーノを考察していきます。
持ち物
今回はこだわりハチマキを確定としています。
命の珠を持たせると技を縛ることなく高い火力を得られますが、役割対象への確定数が鉢巻を持たせた方が広く見れることと最悪等倍相手にゴリ押せることから鉢巻推奨です。
また、ここでスキルリンクチラチーノのもう1つの有名な型であるおうじゃのしるし型との差別化をしていこうと思います。おうじゃのしるしを持たせて先手で連続攻撃をするとチラチーノより遅いポケモンは約40%(40.0951%)の確率で怯むという恐ろしい恩恵を受けられます。ですが残りの60%の確率では怯まずに動かれてしまうこと、火力upアイテムを持たせていないため火力が低いことからハイリスクハイリターンです。そもそも最初から運に頼るのはどうかと…… 私は安定性のある方が好きなので今回はハチマキを持たせています。
特性
今回はスキルリンクを確定としています。
特性をテクニシャンにすると連続技1発あたりの火力は上がりますが連続技の回数がランダムになり、確定で相手を倒すということができないのでスキルリンクで確定です。メロメロボディは論外です。
採用理由
1. 襷がんじょう無効の高速物理アタッカーであること
対処が面倒な襷を持たせたポケモンや特性がんじょうのポケモンに軒並み強く出れます。連続技は身代わりを採用しているポケモンやレベル1ポケモンにも強いです。早いというだけである程度の活躍の場は保証されています。パーティーの補完となるような技範囲なのでかゆいところに手が届くポケモンです。
2. ハチマキ+とんぼがえりによるサイクル性能
チラチーノはタイプ上鋼や霊を誘いやすいです。ですがこれらの不利なタイプのポケモンへの交換が読めた際にハチマキの高火力な交代技を撃つことで有利なサイクルを維持することができます。
3. チラチーノより遅い耐久無振りポケモンへの圧力
S115はかなり魅力的な数字で多くのポケモンの上を取れます。そこからハチマキ補正込みの連続技を撃てるので耐久無振りのポケモンであれば等倍スイープビンタで確1もザラです。
差別化
比較対象として同タイプのメガガルーラ、チラチーノより素早い高速ノーマル物理アタッカーであるメガミミロップをあげて差別化したいと思います。
『メガガルーラ』
メガガルーラの強さについては述べる必要はありません。技範囲もメガガルーラの方が広く、先制技のふいうちなどどの技選択をしても強いです。火力や耐久、突破力では比べ物にならないライバルですが、交代技を撃てることと元のSが早いこと、メガ枠を消費せずに済むことの3点が差別化としてあげられます。メガガルーラにはほえるなどの相手を交代させる技はありますがとんぼがえりなどの自身が交代する技がありません。チラチーノにはサイクルを始動させるとんぼがえりという技がありこの技の有無は大きいです。もう1つの差別化として元のSが早い点についてですが、メガガルーラのSが100であるのに対し、チラチーノのSは115です。S101〜115の間にいる主要な環境ポケモンはガブリアスを筆頭にゲンガーや化身霊獣ボルトロス、ジャローダなどがいます。チラチーノはメガガルーラと違い先制技はありませんが元の素早さの高さから安定してこれらのポケモンの上をとれます。最後のメガ枠の温存という利点は読んで字のごとくです。他に使いたいメガシンカポケモンが複数いた際にメガガルーラの代わりとして採用してください。いくら何でもそれは言い過ぎ
『メガミミロップ』
メガシンカすることで格闘タイプが追加され、特性きもったまで霊タイプにも自身のタイプ一致技をS135から撃てます。メガシンカしたターンにねこだましを撃つことが多く、1匹だけではありますが襷やがんじょうを貫通して突破することが可能です。格闘タイプが追加されたことで鋼タイプにも強く出れます。交代技のとんぼがえりも覚え、サイクルで相手に圧をかけれます。差別化としてはメガ枠を消費せずにすむこと、岩と草の打点はチラチーノだけであり仮想敵が異なること、常に襷やがんじょう・身代わりに強いことの3点があげられます。突破力はメガミミロップに劣りますがメガ枠を割かずにここまでできるチラチーノも強いです。この3点で差別化をしていこうと思います。
努力値
性格 ようき
努力値 0-252-0-0-4-252
実数値 150-147-80-×-81-183
性格は高い素早さを生かすためようきで確定です。火力特化なのでAに252振り。
余りをDに振るとB<Dとなりポリゴン2のダウンロード対策になります。繰り出し性能はないのでHPが偶数になっていますが大差ありません。
技
確定技
- スイープビンタ
タイプ一致補正込み威力37.5×5の技が襷がんじょうを貫通して撃てます。デメリットは命中率が85%であるくらいでしょうか。外してもかわいいので怒らないであげてください。
- タネマシンガン
環境に多い水や地面ポケモンに刺さります。環境にいるポケモンで草が弱点のポケモンはマリルリ、スイクン、ウォッシュロトム、カバルドン、マンムー、バンギラス、ヤドラン、ラグラージあたりです(ゲッコウガはチラチーノより素早く、特性でタイプを変更してくる関係上安定しないので載せていません)。命中も安定しています。
- ロックブラスト
岩ポケモンはそこまで強くないですがやはり岩技は強いです。ファイアローやリザードン、ウルガモスなどの岩4倍勢やボルトロス、ボーマンダ、ヒートロトム、ギャラドス、カイリュー、サンダーなどに強く出れます。命中90%は岩技の宿命です。
選択肢
- とんぼがえり
こだわりハチマキと相性が良い技。相手の交換が読めた時に使っていくことで有利なサイクルを回すことができます。タイプ上霊と鋼を誘いやすいので使う機会はあると思います。
- はたきおとす
無難に強い技です。ですが威力が上がるのは相手が持ち物を持っている最初の1回だけなのでこだわりハチマキとの相性は悪いです。また後でダメージ計算のほうにも載せますが、この技の役割対象であるH252メガゲンガーが確定2発なので強い技であるのは確かなのですがメガゲンガーが確1でないとなると個人的にはとんぼがえりを推したいです。
- アイアンテール、ダストシュート
私のようにフェアリータイプに激しい憎悪を抱いている人は採用してください。命中不安かつピンポイントです。
- めざましビンタ
バンギラスピンポイントです。一応鋼タイプへの打点にはなりますが特性テクニシャンの個体でもないので火力不足が深刻です。
ダメ計
- 与ダメ
ちなみにですが、連続技を撃つと急所に当たる試行回数も当然増えます。5回の攻撃のうち1回でも攻撃が急所に当たる確率は約28%です。ダメ計は残りの急所に1回も当たらない72%の確率で計算していますが上振れる期待値は大きいです。
スイープビンタ
B4ガブリアス 14.7%~18%×5
H4メガガルーラ 14.9%~18.2%×5
耐久無振りサザンドラ 17.9%~21.5%×5(31.1%の乱数1発)
H252ジャローダ 15.3%~18.6%×5(2.3%の乱数1発)
H220メガサーナイト(特化カイリューの神速ほぼ2耐え調整) 21.6%~26.3%×5の確定1発
ある程度の耐久があるポケモンにはギリギリ耐えられてしまいますが、チラチーノより遅い紙耐久のポケモンは等倍であれば基本確定1発です。
タネマシンガン
HB特化スイクン 11.5%~14.4%×5の確定2発
H252オボンマリルリ 21.2%~25.1%×5(19.4%の乱数1発 チョッキなら確定1発)
ウォッシュロトム
H252振り 21.6%~26.7%×5の確定1発
HB特化 15.2%~19.1%×5(2.6%の乱数1発)
H252バンギラス 16.4%~19.3%×5(4.8%の乱数1発)
HB特化オボンラグラージ 27%~32.8%×5の確定1発
B4マンムー 22.7%~27%×5の確定1発
ロックブラスト
B4メガリザードンX 22.2%~26.1%×5の1発
H4メガボーマンダ(いかく込み) 11.6%~14%×5(0.2%の乱数1発)
ヒートロトム
H252振り 21.6%~26.7%×5の確定1発
HB特化 15.2%~19.1%×5(2.4%の乱数1発)
H4ギャラドス(いかく込み) 17.5%~21%×5(25.4%の乱数1発)
HB特化サンダー 15.2%~18.2%×5(1.2%の乱数1発)
H4マルスケカイリュー 11.3%~13.7%(1発目)+22.7%~27.5%×4(2~5発目)の確定1発
H4ボルトロス 20.6%~24.5%×5の確定1発
とんぼがえり
B4ラティオス 74.8%~89%
耐久無振りサザンドラ 63.4%~75.4%
はたきおとす
H252メガゲンガー 64.6%~76.6%
H252盾ギルガルド 39.5%~46.7%
- 被ダメ
メガガルーラはおやこあい考慮済みです。
A252メガガルーラのねこだまし+ふいうち 34%~40%+44.6%~52.6%の確定2発
A252メガルカリオのしんそく 49.3%~58.6%(98.8%の乱数2発)
A特化カイリューのしんそく 51.3%~60.6%
A特化メガハッサムのバレットパンチ 62.6%~74.6%
A特化霊獣ランドロスのじしん 102%~120%
A特化マンムーのじしん 94.6%~112%(68.8%の乱数1発)
C4メガゲンガーのヘドロばくだん 80.6%~96%
C特化ヒードランのマグマストーム 94.6%~112%(68.8%の乱数1発)
C252サンダーの10万ボルト 74.6%~88.6%
C無振りスイクンのねっとう 42%~50%
苦手なポケモン
- 鋼タイプのポケモン
打点がありません。特にナットレイは特性てつのトゲで接触攻撃する度にチラチーノのHPだけが減っていくのでとんぼがえりで逃げるかそのまま交代しましょう。
- ガブリアス
ナットレイと同じような理由です。さめはだでこちらのHPがゴリゴリ削れます。
- チラチーノより早い高火力ポケモン
具体的には加速バシャーモ、メガゲンガー、メガミミロップなどです。耐久調整をしていないので等倍高火力技で普通に飛びます。
相性のいいポケモン
- クレセドラン
チラチーノの苦手な鋼タイプのポケモンにヒードランが非常に強く、格闘タイプにはクレセリアが強く出れます。チラチーノのとんぼがえりを合わせてサイクルを有理に回せると強いです。チラチーノのキルラインを上げるためにヒードランにはステルスロックを採用してもいいかもしれません。
- ギャラドス
チラチーノの苦手な鋼タイプや格闘ポケモンの多くを竜舞の起点にできます。チラチーノはスカーフなどの上からの圧力に弱いのでHB電磁波ギャラドスでチラチーノをエース運用するのもいいかもしれません。
運用
基本的には先発で出して等倍スイープビンタでゴリ押すか、抜群が取れるのであればタネマシンガンやロックブラストを撃つか、交換が予想される場合はとんぼがえりをするかの3択です。最後の1匹でハチマキ連続技でスイープする動きも強いですが技範囲が広いとは言えないので先発向きかなと思います。繰り出し性能は皆無です。
最後に
チラチーノの魅力を分かってもらえたでしょうか?
かわいいだけでなく素早く高火力で対戦でも活躍できる性能を持っています。紙耐久かつ同タイプのメガガルーラが暴れて採用価値が薄いですが素早さと技で差別化はできていると思います。
最後まで閲覧していただきありがとうございました。そろそろ3DSのネットワークが終了してしまうのでそれまでに今までお世話になったポケモンを紹介していきたいと思います。もしよかったら次回以降も見ていただけると嬉しいです。