- 考察
- 指定がない限りお互いに6Vであるとします。
- HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早さはH/A/B/C/D/Sという略称を用います。
- タイプのノーマル/電気/地面/格闘/エスパー/ゴースト/飛行/ドラゴン/フェアリーは無/電/地/格/超/霊/飛/竜/妖という略称を用います。
- 与ダメ・被ダメの時の「特化」ですが、努力値ぶっぱ+性格補正ありのことを指します。
- ダメージ計算はトレーナー天国様のツールを使用しています。
はじめに
こんにちは、TAIGAです。
2回目の投稿になります。よろしくお願いします。
今回投稿させていただくポケモンはシザリガーです。
特性てきおうりょく補正の乗った超火力が魅力のポケモンです。
シザリガーは私が対戦を始めるきっかけをくれたポケモンでもあるので今回自分の使っていた型を紹介しようと思います。
前回はレッドカードいかりのまえば型クロバットを考察したのでよかったらそちらもご覧ください。
育成論ORAS・XY/225710年前の育成論見る人なんていないよね
『シザリガー』とは?
第3世代で登場した水・悪タイプのポケモン。
種族値を見るとAが120と高く、Cも90ありますがその他の数値は軒並み低く、ホウエンポケモンあるあるの両刀鈍足低耐久な種族値配分になっています。
第6世代対戦環境におけるシザリガーの周囲の変化ですが、メガシンカポケモンの登場がシザリガーの持ち物を決めるうえでは大きく影響しています。ただでさえ低耐久であるため、メガシンカポケモンたちの高火力の技を受けきることは難しいです。また、これが最も大きな変化だと感じているのが同タイプのゲッコウガの登場です。高い素早さから特性へんげんじざいですべての技をタイプ一致かつ自身のタイプを変えながら撃つことができ、火力面耐久面どれをとっても最強の特性の1つです。同タイプである以上、ゲッコウガとの差別化が必要になってくると思います。メガガルーラやガブリアス、ファイアローなどの強力な物理ポケモンたちに対抗すべく、物理受けポケモンが多いことはシザリガーにとっては向かい風です。霊獣ランドロスやメガシンカ前のボーマンダやクチートの特性いかくでこちらのAを下げて攻撃を受けきってから展開されることもあり、物理ポケモンは突破力がないとこの環境を戦い抜くのは厳しいです。フェアリータイプが追加されたことで弱点は増えましたが、タイプ相性の変更で鋼タイプのポケモンに悪タイプの技が等倍で入るようになり、メタグロスやギルガルドなどに弱点をつけるようになったこと、はたきおとすの威力が上がったことはプラスです。
このように、物理ポケモンが環境を駆逐しそれに合わせて物理受けポケモンも増加している第6世代環境で、同タイプのゲッコウガを差し置いてシザリガーを採用する理由が少し薄いようにも思えます。ですが、これから紹介していきますがシザリガーは物理受けポケモンですら受けきれないレベルの火力を押し付けることができ、相手の手持ちを崩壊させるだけのスペックをもった脳筋ポケモンです。今回は低耐久のシザリガーにほぼ確実な行動保証を約束する襷を持たせて相手に超火力をお見舞いするタイマン重視のシザリガーを考察していきます。
持ち物
今回は襷を確定としています。
命の珠を持たせると更なる火力が得られますが、役割対象への確定数がほぼ変わらないこととそもそも相手の攻撃を耐えられないことから襷推奨です。
特性
今回はてきおうりょくを確定としています。
かいりきバサミはいかくを無効化できてありがたいですが、つるぎのまいを採用しているので能動的にAを上げられる今回のシザリガーには合っていません。シェルアーマーは論外です。
採用理由
1. 水・悪の一貫性のある技範囲+高火力先制技によるタイマン性能の高さ
水+悪の技範囲は広く、環境にいる厨ポケのほとんどに等倍以上で通ります。特性てきおうりょく補正の乗った先制技アクアジェットの威力は120とかなりの火力です。広い技範囲+高火力先制技+襷で1VS1が強いです。
2. 後続のポケモンに強烈な負担をかけられる
襷を持つ関係上、タイマン勝負には基本勝てます。普通の襷を持ったポケモンであればタイマンに勝ったらあとはやられるのみですが、シザリガーには強力な先制技があります。タイプ相性で透かされることもない非常に通りのいい高火力先制技を散り際に放つことで相手に大きな負担をかけることができます。
3. 対物理受け性能の高さ
与ダメ計算の時にも触れますが、物理受けポケモンいえどシザリガーの超火力の攻撃を等倍で受けきることは難しいです。水・悪の技範囲は優秀で、どちらも半減できる物理受けポケモンはブリガロンぐらいです。物理受けポケモンは火力が低いことも相まって対面でつるぎのまいをしてしまえば容易に突破が可能になり、後続にもアクアジェットで負担をかけることができます。はたきおとすで進化の輝石を無効化できるのも強いです。
4.対クレセドラン性能
タイプ上クレセドラン両方に強く出れます。HB特化クレセリアも受けきれない強力な一撃でクレセドランを分からせてあげましょう。
差別化
比較対象として同タイプのゲッコウガとサメハダーをあげて差別化したいと思います。
『ゲッコウガ』
先述したように高い素早さからの特性へんげんじざいが攻めにも受けにも強力です。技範囲も広く、水、悪以外にも氷や岩、毒、草、めざパを含めると炎など型も無限大でゲッコウガを軸としたパーティー編成をすることもパーティーの最後の1匹としてゲッコウガを採用することも可能で雑に強いです。かなり強力なライバルであることを踏まえて、水・悪技の火力はシザリガーが圧倒的に上回っていること、先制技の火力(ゲッコウガの先制技最大打点はみずしゅりけん5回ヒットした時だが、運要素が絡むうえ、それでもへんげんじざい補正込みで威力112.5なのでシザリガーのてきおうりょくアクアジェットの威力120より低い 物理と特殊で比較するのは異なるようにも思えるが一応掲載)の2点で差別化を図ります。
『サメハダー』
特性かそくでSを上げてみちづれの1対1交換が強いです。素早さが上がり続けるため、たきのぼりやあくのはどうで怯み地獄も狙える可能性を持ったポケモンでもあります。またメガシンカさせる選択肢もあり、特性がんじょうあごで強化された一貫性のあるかみくだくとこおりのきばを高い素早さから撃つことで3縦性能が格段に上がります。メガシンカをするとメガサメハダーのかみくだくの方がシザリガーのはたきおとすよりも高火力となります。差別化としては水技の火力はシザリガーの方が高いこと、サメハダーは特性かそくで能動的にSを上昇させられるためアクアジェットを採用していないことがあり先制技の撃ち合いに負けることがシザリガーより多いこと、メガ枠を消費せずにすむことの3点で差別化をしていこうと思います。
努力値
性格 いじっぱり
努力値 4-252-0-0-0-252
実数値 139-189-105-×-75-107
性格はいじっぱりで確定です。先制技があるので火力最優先で大丈夫です。
襷を持っているので努力値はASぶっぱ 余りはHに振るとHが奇数になります。
技
確定技
- クラブハンマー
特性補正込みで威力200の技がデメリットなしで撃てるのは本当にすごいです。
命中90%なのは仕方ないです。シザリガーを信じれば当たります。
- アクアジェット
シザリガーの鈍足を補う強力な技。特性補正で威力は120です。襷があるので無理やりつるぎのまいをしてアクアジェットを連打するだけでかなり相手を削れます。ただSに全振りしているとはいえ先制技の撃ち合いには弱いので過信禁物。
- はたきおとす
今作から威力が65に上がり強化された技。メガストーン持ちには刺さりませんが、それでも充分すぎる火力です。迷ったらはたきおとしましょう。
- つるぎのまい
シザリガーの突破力をさらに高める技。低火力ポケモン対面や最悪襷を生かして強引に舞ってしまえば止めるのは難しくなります。
選択肢
- たきのぼり
クラブハンマーが外れるのを恐れる人はこちら。追加効果の怯みはS種族値の関係上ほぼ発動しないのでそれなら火力を求めてクラブハンマーにした方がいいとは思いますが一応紹介。
- かみくだく
メガストーン持ちにはこちらの方がダメージが通ります。はたき落とすは相手がアイテムを持っている時にしか威力が上がらないので2回悪技を同じ相手に撃つのであればかみくだくもありなのかなと思いますが、シザリガーの火力が高すぎてはたきおとすで充分です。
- れいとうビーム
凍り4倍ピンポイント。性格やんちゃCに努力値252振りでようやく耐久無振りガブリアスが一撃で倒せるのでよほどのことがない限り推奨しません。
- ばかぢから
対ナットレイ、サザンドラ、エンペルト用 使用後にAB1段階下がるので積み技との相性が悪く、水・悪の技範囲でゴリ押せるので見送り。
- がむしゃら
襷とアクアジェットと合わせて相手を確実に持っていきたい人向け。タイプ的に霊を誘いにくいのも◎。
- ハサミギロチン
30%の確率で無理やり相手を突破できるロマン技。こちらもタイプ的に霊を誘いにくい。
- りゅうのまい
AS1段階上昇は強いが、1回舞っても最速100族すら抜けないので火力を高めるつるぎのまいでいい。
ダメ計
- 与ダメ
クラブハンマー
B4ガブリアス 67.7%~79.7%
HB特化ビルド1積みバトンバシャーモ 77%~91.9%
要するにおにびを採用していないすべての型のバシャーモと対面したときに勝てるということです。
カバルドン
HB特化 72.5%~85.5%
H252B4 87.4%~104.1%(25%の乱数1発)
B4メガルカリオ 91%~107.5%(43.8%の乱数1発)
B4メガリザードンX 71.8%~84.9%
B4メガリザードンY(晴れ下込み) 94.1%~112.4%(62.5%の乱数1発)
HB特化ニンフィア 55.4%~65.3%
とんでもない火力であるのが分かると思います。抜群相手は基本1撃、等倍相手も2回耐えるのは難しいです。耐久ポケモンと対面した際はつるぎのまいをして強引に突破することをおすすめします。
アクアジェット
H252ブレードフォルムギルガルド 49.1%~58.6%(98%の乱数2発)
H124振り(実数値201)マンムー 57.7%~69.6%
H252メガクチート(いかくでA-1の場合) 17.8%~21.6%
もはや先制技の火力ではありません。つるぎのまいをした後は基本的にこの技を撃っていけば気がついたら相手が倒れています。
はたきおとす
すべてのポケモンが持ち物を持っていると仮定します。メガストーン持ちには威力が上がらないことも考慮済みです。
H252盾ギルガルド 98.2%~117.3%(93.8%の乱数1発)
H252メガゲンガー 112.5%~134.1%
HB特化クレセリア 65.1%~77.5%
HB特化ウォッシュロトム 50.9%~61.1%
HB特化輝石ラッキー 41.4%~49.2%
HB特化輝石ポリゴン2 31.2%~37.5%
ちなみに、輝石をはたきおとした次のターンのクラブハンマーが47.9%~57.2%入るのでいい乱数を引ければつるぎのまいをすることなくHB特化輝石ポリゴン2を2ターンで突破することもできます。 バカ火力
- 被ダメ
基本的に等倍技で襷圏内までもっていかれるので被ダメ計算は最小限に留めます。
A252メガルカリオのしんそく 41%~48.9%
A特化カイリューのしんそく 42.4%~50.3%(1.2%の乱数2発)
A4振りブレードフォルムギルガルドのかげうち 15.1%~18.7%
A特化マンムーのこおりのつぶて 15.1%~18.7%
A特化メガハッサムのバレットパンチ 25.8%~30.2%
〃 でんこうせっか 34.5%~41%
苦手なポケモン
- ガブリアス
シザリガーの攻撃はすべて接触技なので襷を持っていても対面負けます。つるぎのまいを積んでいない限りは他のポケモンで対処しましょう。
- メガガルーラ、メガヘラクロス
連続技持ちは無理です。相手の手持ちにいたらシザリガーは出さないほうがいいかもしれません。
相性のいいポケモン
- メガゲンガー
シザリガーは襷運用のため連続攻撃に弱いです。特にメガガルーラにはアクアジェットを撃つことしかできないので、メガゲンガーに何とかしてもらえればシザリガーが動きやすい盤面になると思います。
- クレセリア
メガガルーラだけでなくメガヘラクロスや猫だましメガミミロップなど襷貫通が強いポケモンに軒並み強いです。シザリガーが状態異常に弱いので、みかづきのまいでシザリガーを回復させてもう一度暴れさせるのもいいかもしれません。
運用
基本的には先発で出して襷をいかして相手の先発の対面勝負に勝って散り際にアクアジェットを撃って退場するか、ラスト1匹に出してアクアジェットでスイープするかのどちらかです。個人的には後者の運用の方が強いと感じています。高火力であるため相手の起点になりにくいところも魅力です。
最後に
シザリガーの魅力を分かってもらえたでしょうか?
これだけの火力をほぼノーリスクで撃てると楽しいです。同タイプのライバルこそ強力ですが、シザリガーには突破力があります。火力を求めている人にはおすすめのポケモンなのでぜひ使ってみてください。
最後まで閲覧していただきありがとうございました。そろそろ3DSのネットワークが終了してしまうのでそれまでに今までお世話になったポケモンを紹介していきたいと思います。もしよかったら次回以降も見ていただけると嬉しいです。 そして6年前ミラクル交換で正規意地6Vアクジェ遺伝済みのヘイガニをくれたフランス人の方に多大なる感謝を述べさせていただきます。この火力にハマったから今の私があります。