幽霊に死者の世界に連れていかれる夢を見たので、道連れ繋がりで投稿。
この育成論では、互いに理想個体であることを前提としています。
また、広く使われている程度の用語や省略表記を使用しています。
フォークに到った経緯
フォーク元の育成論では「ギルガルド対策となるポケモンを抜ける」、言い換えると「誘い狩り」を主な採用理由としていたが、スカーフギルガルドの強みは霊技の一貫性や、他の抜きエースとは異なる立ち回りが可能な点にあると思ったため、フォーク投稿の形を取らせていただくことにした。
採用理由
- 受け出しを許しにくい高速アタッカー
霊技の一貫性の高さは今更語るまでもないだろう。スカーフを持たせてSに振ることにより、110族すら抜けるSから受け出しの厳しい程度の火力のシャドーボールを連発できる。つまり、後続の削りを織り交ぜれば終盤の全抜きエースとなれる。環境トップ3に入るゲンガー・メガゲンガーが強い所以の一つでもあり、充分な採用理由となる。
- 受け出しが出来る抜きエース
この型の一番の比較対象となるゲンガーを始め、抜きエースと呼ばれる高速アタッカーには基本的に受け出しを出来るほどの耐久は備わっていない。よって抜きエースを運用する場合は極力相手の技を受けない立ち回りが強制されるのだが、ギルガルドは受け出しをする際にはシールドフォルムのため、Hに振ってない分普通のガルドほどの数値ではないものの等倍相手に繰り出してそこから先手を取って倒すといった立ち回りが可能である。簡単に言うと、相手を上から縛るタイプの抜きエースでありながらサイクルの途中でも能動的に繰り出して行ける。
- スカーフ道連れの腐りにくさ
起点にされる恐れはあるものの、対面からの理想的なガルドの処理ルートが「一致弱点で上から弱点保険を発動させずに落とす」というものであるため、道連れ自体は決まりやすい。
- 優秀な耐性によるタイプ補完
受け出しの項と若干被っているような気もするが、霊鋼という優秀なタイプで半減範囲が広いためタイプ補完を組みやすい。サザンガルドマリルリ(バナ)等の有名な並びもある。
- 奇形であること
これは相手の思考に依存するため論を書く場として前面に押し出すべき内容ではないのだが、筋の通った相手の行動を真っ向から潰すことが出来るという強みが確かに存在する。
具体的には
・ガルドを上から落とそうとしている相手を逆に上から落とす(対面での有利不利の逆転:対リザードンなど)
・ガルドに後出しして1度の被弾+影打ちを許容しつつ上から落とそうと考える相手に攻撃技を2発当てて落とせる(相手の役割遂行時の有利不利の逆転:ガブリアスなど)
・後続にとっても重い相手をスカーフ道連れで無理やり1:1交換に持っていく(一方的不利対面の解消:ランドロスなど)
型の概要
- 努力値調整先
A52→無振りメガリザードンX及びH252B4ヒートロトムを諸刃の頭突きで確定。
C220→余り ガブやリザードンの後出し想定でなるべく高い方が良い。
S236→メガルカリオ抜き、ジャローダと同速。
※めざ氷個体の理想はこの調整の場合は(30-31-30-31-31-31)なのでご注意ください。
Sに特化させたところで抜ける相手はライコウ・メガヘルガー・メガアブソル・アグノム辺りだが、メガアブソルはキンシ読み不意打ちという択がありSで勝つ意義が絶対的でなく、アグノムは壁展開をさせることはあるかもしれないが、基本ガルドが有利であり、個体数から考えても抜く意義は薄い。メガヘルガーは初速で勝っている上、本来は向こうのほうが速いためメガシンカの際に守るを打たれにくくS振りが腐る場合も多いことなどから、実質個体数もそれほど多くないライコウピンポ気味なS調整となってしまうため、最速メガルカリオ抜きに抑え、なるべくCに特化させた。
性格は先制技の乱数やスカーフガブから地震を受けたときの乱数を意識してむじゃきとしている。せっかちにすることで珠ラティの龍星群に2回受け出すことが出来たりと多少の乱数のズレはあるのでそこはお好みで。
- 立ち回り
主に控えとして選出。先発でステロを撒くなり適当に殴るなりしながら他の2匹主体でサイクルを回しつつ、クレセ等のガルド後出しが安定する相手に対しては積極的に後出しし、相手の交代を誘発しながら受け出し際のシャドボ+相手の想定外である上からもう一発のシャドボで落とすことを理想として立ち回る。
確定技
- シャドーボール
一貫性の高いメインウエポンであり、採用理由。Dダウン効果も相まって等倍で後出しから安定して受けられる駒は少ない。
D4ガブリアス 45.9%〜54.6% 乱数2発 (58.6%)
無振りメガリザードンX 55.5%〜66.6% (リザードンとリザXは同じ特殊耐久)
無振りメガリザードンY 43.7%〜51.6% 乱数2発 (7.8%)
H252メガゲンガ− 93.4%〜111.3% 乱数1発 (62.5%)
H252ギルガルド 62.2%〜75.4%
H252D4FCロトム 44.5%〜53.5% 乱数2発 (31.3%)
H252クレセリア 52.8%〜63.4%
- もろはのずつき
物理の最大打点であり、XY両方のメガリザードンに一貫する上、等倍範囲が広い。大きな反動ダメージと命中不安であることはネックだが、それでも拘りエースとして無効タイプ無しで飛行相手にも刺さる強打点は欲しいため確定。
無振りメガリザードンX 100.6%〜118.9%
H252メガリザードンX 83.2%〜98.3%
H252B4ヒートロトム 100.6%〜118.4%
特化B個体値30サンダー 69%〜81.2%
図太いH236B240ボルトロス 82.6%〜97.8%
H188B92サザンドラ 42.9%〜50.7%
無振りガブリアス 23.4%〜27.8%
- みちづれ
死者の世界に連れて行く。起点にされてしまう危険性はあるものの、引くことも出来ず、確1で持っていけない相手に撃って1:1交換に持って行くことで後続で抜いていくといった勝ち筋を作ることができる。先制技を持たない(持っていたとしてもガルドに撃たない)113族以下の敵全てに一方的不利を取られないようになる。
選択技
火力が足りず、拘って連発するよりも見れる相手単体の範囲を広げるために採用する技。シャドボと諸刃とみちづれ以外はどの技を選んでもピンポ枠になりがちなので拘って後続の起点にされる等のデメリットについての言及はしない。
- せいなるつるぎ
霊技との補完に優れており、ガルーラバンギサザン等の弱点を突ける。
以下のダメ計の通り、交換読みを当てれば突破出来る相手も多く、その多くがガルドに後出しされやすい相手なため、優先度は高め。
H4メガガルーラ 56.3%〜66.2%
H84B252メガガルーラ 41.8%〜50.2%
H252バンギラス 88.8%〜106.2% 乱数1発 (37.5%)
H188B92サザンドラ 52.3%〜61.7%
- めざめるパワー氷
スカーフ以外のガブランドを抜いており、なおかつ上から高打点を取れる。氷4倍勢の使用率からも考えて優秀なサブウエポンといえる。下記のポケモンとの対面性能の向上は言うまでもなく、相手の後出し時にシャドボ+上からのシャドボでは中〜高乱数がギリギリで、その辺りへの安定が見込める。
D4ガブリアス 93.9%〜111.4% 乱数1発 (62.5%)
無振り霊獣ランドロス 109.7%〜131.7%
H228D60グライオン 98.3%〜116.2% 乱数1発 (87.5%)
H4メガボーマンダ 95.9%〜114.6% 乱数1発 (81.3%)
- アイアンヘッド
フェアリーと少数の岩意識。先制で撃つ場面が多いため怯み効果もおいしいが、撃つ相手も機会も少ない。
H244ニンフィア 93.5%〜111.4% 乱数1発 (62.5%)
H252メガサーナイト 107.4%〜128%
H4メガガルーラ 37%〜43.6%
被ダメ
- ブレードフォルム
弱点は基本耐えないが、半減であれば耐えないこともない。しかし必要だと思える情報も少ないので最低限のもののみ載せる。
A252鉢巻ガブリアスの逆鱗 97%〜114% 乱数1発 (81.3%)
A252ガブリアスの逆鱗 64.4%〜76.2%
特化鉢巻アローのブレバ 77.7%〜91.1%
FCロトムのC252ボルトチェンジ 73.3%〜86.6%
特化眼鏡ニンフィアのハイパーボイス 102.2%〜120.7%
- シールドフォルム
H無振りであっても半減〜不一致弱点(低火力一致弱点)であれば1発は耐えることも多い。後出し時の耐久は充分信頼出来る。
A252ガブリアスの地震 88.8%〜106.6% 乱数1発 (31.3%)
特化鉢巻アローのブレイブバード 31.8%〜37.7%
特化メガガルーラの不意打ち 50.3%〜60.7%+25.1%〜29.6%
特化メガボーマンダの捨て身タックル 41.4%〜48.8%
特化マリルリのたきのぼり 44.4%〜53.3% 乱数2発 (28.5%)
A6↑特化マリルリのアクアジェット 87.4%〜104.4% 乱数1発 (31.3%)
C252ボルトロスの10万ボルト 42.9%〜51.8%
C252メガゲンガーのシャドーボール 97.7%〜115.5% 乱数1発 (75%)
C4メガゲンガーのシャドーボール 84.4%〜99.2%
特化眼鏡ウォッシュロトムのハイドロポンプ 77.7%〜91.8%
特化眼鏡ニンフィアのハイパーボイス 42.2%〜50.3%
最後に
ここまで見ていただきありがとうございました。
ガルドのスカーフ率がイバンより少ないということを知って驚きました。とりあえず強みが伝われば幸いです。
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