はじめに
初めて投稿させていただきます、ぱせりと申します。至らない点も多々ございますが、どうぞよろしくお願いします。
HABCDSや無/炎/竜などの略称を使用します。
考察中のポケモンの個体値は全て理想個体として用います。
ダメージ計算はポケモンDB(仮)さんのダメージ計算ツール(計算機)βを使用しています。
ムーランドについて
ムーランドはポケモンBWで初登場した序盤ノーマルタイプポケモン。進化前にヨーテリーが序盤で手に入る上、さまざまな場面で活躍できることからBWをプレイしていた方はお世話になったことがあるのではないでしょうか。そんなムーランドの種族値を見てみると、C45を除くと、特別に高いとは言えませんがまずまずバランスが取れていると思われます。また、特性も威嚇、砂かき、きもったまと持ち味のある特性が並んでいます。その中でもPGLを見てみると、レーティングバトルs12では威嚇(58.3%)、肝っ玉(29.7%)、砂かき(12.0%)と半数以上が威嚇持ちでした。持ち物の所持率でもオボンのみ(36.5%)、ゴツゴツメット(23.3%)とサポート型と思われるムーランドが多いと思われます。しかし私はムーランドのA種族値110を活かし、アタッカーとして活躍させたいと思ったので、3つある特性の中でも私がより可能性を感じた砂かきムーランドについて考察していきたいと思います。今回は砂下での物理アタッカーとして全抜きもし得るムーランドとなっています。
- 他のポケモンとの差別化
特性、砂かき持ちでは、以前流行したバンドリ構築で有名なドリュウズが比較対象となるだろう。種族値を比べるとBD以外はドリュウズのほうが高い。後述するがムーランドはドリュウズよりも技範囲が広く、メガ進化が登場して以降ずっとKP上位にいる、ガブリアス、ガルーラ、ゲンガーの3匹に相性抜群を取れる。レーティングバトルでムーランドを使っていてこの3匹相手に3タテしたことが数回あった。この点がドリュウズと異なるよい点だろう。
- 特性/持ち物
特性は砂かきで決定。この型のコンセプト。ちなみに砂嵐を撒くことは前に出すポケモンに任せる。私は砂撒き要因にルミナシア様のバンギラスの育成論を参考させていただきました(育成論ORAS・XY/1636)。
持ち物は命の珠かこだわり鉢巻。いずれもムーランドの中途半端な火力を補う。技範囲の広さから、技を縛られない命の珠をお勧めする。
- 性格/努力値配分
性格:いじっぱり
努力値:H102,A252,B4,D12,S140
実数値:173-178-111-45-112-118(236)
火力を上げるためいじっぱりで確定。
A努力値は252振りで多くのポケモンを確1にできるため確定。BDはダウンロード対策でB4、D12を。Sは140振ることによって、砂下で最速スカーフランドロスまで抜かすことができる。
- 11/25追記
コメントにてアドバイスをいただき、努力値配分を変更させていただきました。アドバイスをくださった方々、ありがとうございましたm(__)m
技構成
確定技
恩返し/八つ当たり
タイプ一致のメインウェポン。多くの相手にはこの技を打つので確定。ギガインパクトは反動があるため高防御、回復技がある相手に対して詰むため候補外。
選択技
氷の牙
氷4倍相手に。主にガブリアスに打つ。ムーランドとガブリアスが対面する場面でガブリアスが引くことはほぼないので確実にガブリアスを倒せる。優先度は高め。
馬鹿力/起死回生
こちらはメガガルーラやルカリオ、メガミミロップなどに打つことが多い。特に砂嵐要因にバンギラスを採用するとルカリオが出てくることが多いので優先度は高め。起死回生は命の珠と相性がいいが使える場面がかなり限られてしまうため、馬鹿力を推奨する。
噛み砕く
主にゲンガー、ギルガルド対策。優先度普通。ゲンガーを確実に倒せる。
炎の牙
ナットレイ、ハッサム等、鋼に対して。4倍弱点にも関わらず、ナットレイは確1では落とせない。
雷の牙/ワイルドボルト
雷の牙はギャラドスに対する打点。ワイルドボルトはギャラドスに加えスイクン、ファイアローに対する打点。上記3匹の相手のうち、特にスイクンはゴツメ持ちが考えられる上に、1発で仕留められないため、珠ダメを考慮するとワイルドボルトは撃ちたくない。しかし、雷の牙だとギャラドスピンポイントになってしまうため、優先度は低め。
じゃれつく
ダメージ計算
与ダメ
砂ダメを考慮します。また、先ほど紹介したバンギラスはステロを撒くケースが多いのでステロダメージも考慮する場合があります。
[恩返し/八つ当たり]
補正有HB252(74~87)スイクン
割合: 35%~42%、確定3発(砂ダメ込みで乱数2発)
補正無H252(105〜125)Wロトム
割合: 66%〜79%、確定2発
補正無H4(153~181)ゲッコウガ
割合:104~123%、確定1発
補正無しH4(118~140)メガミミロップ
割合:83~99%、砂ステロ込み確定1発
補正無しH4(133~157)キノガッサ
割合:97~115%、乱数1発(87%)、砂もしくはステロダメ込みで確定1発
[氷の牙]
補正無H4(203~239)ガブリアス
割合:110~129%、確定1発
補正無B252(156~187)ガブリアス
割合:85~102%、乱数1発(6%)
補正無H252(104~125)メガボーマンダ
割合:51~61%、確定2発(威嚇込み)
補正有HB(57~70)霊獣ランドロス
割合:30~37%、威嚇ステロ込み確定3発
補正無H196(203~239)カイリュー
割合:106~125%、ステロもしくは砂嵐などでマルチスケイルがない場合、確定1発
[馬鹿力]
補正無しH180(177~208)メガガルーラ
割合:87~102%、ステロ込み確定1発
補正無しB4(192~229)メガルカリオ
割合:192~229%、確定1発
補正無しH4(185~218)メガミミロップ
割合:131~154%、確定1発
補正無しH252(166~198)ヒードラン
割合:83~100%、乱数1発(6%)
補正有HB252(117~140)ブラッキー
割合:57〜69%、乱数2発
[噛み砕く]
補正無しH4(140~166)メガゲンガー
割合:103~122%、確定1発
補正無しH252(83~99)盾ギルガルド
割合:49~59%、乱数2発(87%)
[炎の牙]
補正有HB252(114~140)ナットレイ
割合:62~77%、確定2発
補正無H252(146~172)メガハッサム
割合:82〜97%、確定2発
[雷の牙]
補正有HB252(109~130)ギャラドス
割合:53〜64%、威嚇込み確定2発
補正無H4(125~148)ファイアロー
割合:81~96%、ステロ込み確定1発、砂ダメ込み乱数1発
ワイルドボルト
補正有HB252(146~177)ギャラドス
割合:72~87%、ステロ砂威嚇込み確定1発
補正有HB252(88~104)スイクン
割合:42~50%、乱数2発、ステロ砂ダメ込み確定2発
被ダメ
補正無C252スイクン熱湯
割合:33~40%、確定3発
補正有A252鉢巻ガブリアス地震
割合:81~96%、確定2発
補正有A252ガブリアス逆鱗
割合:71~83%、確定2発
補正有A252メガガルーラ猫+不意打ち
割合:79~95%、(両方合わせた割合)
補正無A252鉢巻霊獣ランドロス地震
割合:86~102%、乱数1発(12%)
補正無A252霊獣ランドロス地震
割合:58~69%、確定2発
補正有A252鉢巻カイリュー神速
割合:48~57%、乱数2発(81%)
補正有A252ギルガルド聖なる剣
割合:78~93%、確定2発
補正有C252ギルガルド弱点保険ラスターカノン
割合:102~112%、確定1発
補正有A252メガハッサムバレパン
割合:38~46%、確定3発
補正有A252メガハッサム剣舞バレパン
割合:78~92%、確定2発
補正有A252鉢巻ファイアローブレバ
割合:78~91%、確定2発
補正無C252メガルカリオ悪巧み真空派
割合:90~107%、乱数1発(43%)
補正有A252メガバシャーモ飛び膝
割合:178~211%、確定1発
補正有A252鉢巻テクニシャンキノガッサマッハパンチ
割合:107~126%、確定1発
補正有C252珠ボルトロス10万
割合:65~78%、確定2発
運用方法
前述してある通り、ムーランドの前に出すポケモンに砂嵐を撒いてもらう。砂嵐のターンは長いほどいいので、前に出すポケモンにさらさら岩を持たせることを推奨する。ムーランドは技範囲が広いため、鋼、格闘タイプ以外には強く出していける。ただ苦手なポケモンは苦手で、特にいたずら心、ゴツメ持ち、加速バシャーモに弱い。砂かきのおかげでほとんどのポケモンに素早さで勝てるので相手のパーティーを見極めて出していくのがよいでしょう。
最後に
いかがだったでしょうか。ムーランドはマイナーなポケモンで、対人戦で出てきたら何をするかわからないと思います。ムーランドの特性が砂かきということを知らない人も多いと思います。レーティングバトルで、ムーランドでいわゆる厨ポケを倒していくのは何とも言えない爽快感がありました。笑 ぜひ皆さんにも使っていただけたらいいなと思います。初投稿で至らない点もあったと思いますが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。