前置き
フライゴンはガブリアスや霊ランドとの差別化が通常のパーティでは難しいのでパーティに入る場合は趣味ポケ、ネタポケとして入ることが多いが、ここではしっかりとした採用理由を見出していく。
【フライゴンの性質】
- 地面技を空かせる
- 蜻蛉帰りを使える
- 龍技を誘う
- Sが100ある(ランドは91)
- 炎半減
- 威嚇でない
これがフライゴンとガブランドとの違いである。私はこの性質を活かす為にはあるパーティに入れる他無いと考えている。クレッフィメタモン構築に入れることである。念のためわからない人の為に説明しておこう。
【クレッフィメタモンって?】
クレッフィメタモンとは簡単に言うとクレッフィで威張って相手のステータスを上げ自傷すれば身代わりイカサマで嵌めて、自傷をかいくぐってこればメタモンで能力をコピーしてそのまま全抜きを狙う構築のことである。
それでは何故フライゴンがクレッフィメタモンに入るのか?を説明していく。
採用理由
地面技を空かせる
これはガブリアスとの差別要因となる。クレッフィには鋼/妖というタイプなのでガブリアスやガルーラから地面技が飛んでくる。フライゴンはそれらの地面技を空かす役割を持てる。相手が拘ってる場合引かせることが出来きたり、ガブリアスに対して削れた状態でも地震で倒させないのはガブリアスには出来ない芸当であると言える。
龍技を誘う
これは霊ランドとの差別点。
特にこれは対ガブリアス戦でいきてくる。ガブリアスは状態異常対策でラムのみ持ちが多いので初手からクレッフィ対面で威張るのは悪手となる場合がある。そこでクレッフィで地震を誘いつつフライゴンを出す。この時相手は襷/スカーフを警戒して引くか、逆鱗で突っ張る択があるがもしここで逆鱗で突っ張ってきてフライゴンが倒されても後ろのクレッフィは逆鱗無効なので身代わりを作りつつ嵌めゲーに持ち込むことが出来る。
炎半減
これは霊ランドとの差別点。
クレッフィメタモンはヒードラン/リザYを初めとした特殊炎には威張るゲーを持ちかけるしか無いので不利であるので炎半減のポケモンに引きたい場面が出てくる。ここでフライゴンはランドと違って炎技にも強気に出られる。
威嚇ではない
これも霊ランドとの差別点である。
一見これは差別点ではないように見えるがクレッフィメタモンと組ませる場合余計に物理ATに威嚇を入れてしまうと後続のメタモンの爆発力が失われてしまうケースがあるのでこれも差別点とする。
型の考察
前置きの内容を踏まえたところでどのような型にしていくか決めていく。
その為に持ち物を決めるが、ここでフライゴンにどのようなコトが求められるか纏めておこう。
【フライゴンに求められること】
- メガリザY/ヒードラン/ファイアローなどの炎タイプに強いこと
- ランドロス/グライオンなどの地面タイプに対して引かなくて良いこと
- ライコウ/ヒトム/メガライボなどの電気タイプを倒せること
しかしフライゴンのスペックでこれら全てを完璧に全うは出来ないのでカバーしきれない部分はパーティ単位で補ってあげて欲しい。
構成
- 持ち物
【気合の襷】
- 配分
【うっかりや CS252】
- 技構成
【大地の力/エッジ/毒々/めざ氷or流星群or大文字or蜻蛉返り】
- 以下構成についての詳しい説明
持ち物
持ち物は気合の襷とする。
- 理由
1.耐久/素早さ/火力これら全てに回してしまうと中途半端になりやすいが襷であれば耐久に割く必要が無くなる。
2.このフライゴンには是非毒々を採用したい(理由は後述)がスカーフでは扱いにくく突撃チョッキでは打つことすら出来ないから。
この2点が他の持ち物を差し置いて襷を採用した理由である。
技構成
【確定技】
- 大地の力
ドランや浮いてない電気タイプへの遂行技となる為確定。大地の力は地震と違って鬼火持ちに強くなってライボに中乱数を取れる。
- ストーンエッジ
アロー/リザYあたりへの遂行技となる。岩雪崩では火力は足りない。
- 毒々
浮いてる電気や耐久ポケあたりに打つ。フライゴンで一度毒を入れてしまえばクレッフィの身代わり連打で落ちるかクレッフィに身代わりを残させるかの択を迫れたり出来る。また、エルフドランやクレセドランなどのドラン入りの構成に厳しい択を迫ることも出来る。
【選択技】
- めざめるパワー氷
グライ/ガブ/ランドあたりへの打点となる。グライオンに身代わりを残させないし非常に読まれにくい。
- 蜻蛉返り
フライゴンといえばコレ。
対面操作が出来る。
- 流星群
無難な攻撃技。汎用性を求める場合はこれを採用。
- 大文字
ハッサム/ナットあたりへの打点となる。クレメタ自体そこそこ苦手なので採用もあり得る。
- ギガドレイン
ラグ/トドンピンポ技。
ダメージ計算
- 与ダメ
H108Mライボ(ガブ地震耐え)に大地の力
(94%〜)※乱数56%
無振りメガゲンに大地の力
106%〜)※確定1発
H252アローにエッジ
(110%〜)※確定1発
H244グライオンにめざ氷
(77%〜92.8%)
見ていただくとCに補正を掛けないといかに火力がギリギリであるかがわかるだろう。因みに臆病だとグライオンに対してのめざ氷は最低乱数は75%を切ってしまいライボに対しても6.3%の乱数となる。
H252ミトムに流星群
(53.3%〜63.3%)
H252ナットレイに大文字
(148%〜)※確定1発
参考程度に。
- 被ダメ
C特化メガリザYの晴れオバヒ
(90%〜)※乱数50%
1.5耐えは無理です。
構築
この型は挑発鬼火アローに対しての処理が不安定である。毒々/岩技/特殊地面技(羽休め時命中)を駆使して処理出来ないことも無いがやはり不安定なのでアローに強いポケモンを他にもパーティ内に入れておきたい。他にはエルフーンと化身ボルトロスとメガサナとマンムーあたりがキツイのでそれへの回答も欲しい。
- 追記
【サザンドラとの差別化】
- 電磁波無効(クレメタミラーにサザンドラと比べて強め)
- 一致地面技の威力の高さ
- 電気の一貫性を消す
- 鍵+サザンドラでは格闘技が一貫してしまう