こんにちは。イブです。今回は8度目の投稿になります。
今回はかなりの奇形と思われる、ロズレイドの型を紹介したいと思います。
この育成論では、互いに理想個体であることを前提としています。
HP、こうげき、ぼうぎょ、とくこう、とくぼう、すばやさはそれぞれH,A,B,C,D,Sと表記します。
はじめに
ロズレイドとは、第4世代に追加されたロゼリアの進化系で、種族値にはC以外は中途半端なものが多く、高水準であるDもHの低さのせいで耐久指数は並となっているポケモンです。少し前に某まとめサイトで記事に取り上げられてから、「神通力めざ炎」という響きは多くの人に印象付けられたと思います。
採用理由
- 宿り木、毒菱というレベル1戦法の補助
- 毒菱によるエルフーン、オニゴーリ、小さくなるシャンデラ・スターミーなどの単体害悪やジャロゴーリ、受けループなどの害悪構築の対策
- やどみがの高い嵌め性能
確定技 やどりぎのタネ みがわり
やどりぎのタネによる定数吸収+くろいヘドロの定数回復−みがわりのHP消耗がほとんどプラスマイナス0になるので、先制でみがわりを入れておくだけで勝手に相手の体力を削り、宿り木解除のために相手が交代するとみがわりを残せるというコンボ。誰でもこれで詰んだ経験はあるだろう。
みがわり貫通技などの対策をしていない状態で相手のコンボを断ち切る方法は、
- 交代してみがわり残し、やどみが使いよりも速いポケモンに交代する
- 先制でみがわりを破壊し、宿り木を入れられる
- 宿り木で多少削られるものみがわりよりも速く攻撃でき、コンボの断ち切りが成立する
このような手順が必要となり、断ち切ることはできても消耗が激しく、交代も考えると突破まで行き着くのは厳しいと言える。
ただ、ロズレイドのS種族値や物理耐久を見るにやどみがの運用は苦しく、やどみがのみを軸としてするのであれば間違いなく他の劣化気味になる。しかしロズレイドにはやどみがと合わせて使えるもう一つの技が存在する。
確定技 どくびし
※ロズレイドはどくびしを覚えないので、必ずロゼリアの頃に覚えさせてから進化させましょう。
ステロやまきびしのように撒いておくと場に出て来た相手ポケモンを毒にする技。2回まで使うことができ、1回撒くと毒に、2回撒くと猛毒にできる。ただ、飛行タイプや浮遊のポケモンには当たらない、鋼や毒に通らないのはもちろん、毒タイプのポケモンが踏むと消えてしまう。
飛行耐久や浮遊持ち以外の耐久・害悪殺しとしては充分な性能を持つ。受けループ相手ではラッキーにしぜんかいふくを無視して毒を入れられ、ヤドランやバンギ相手でも相手の実質の耐久を一気に落とすことができる上、苦手なエアームドやメガフシギバナは認知度の高い「神通力めざ炎」の存在から誘いにくいなど、対受けループ性能はかなり高い。グライオンにどうしても起点にされてしまうのが惜しいところ。
「ジャロゴーリ」という構築で流行っているムラッけオニゴーリは場に出た途端に毒になり、まもるみがわりで嵌められなくなる。
また、超技の一貫を無視して祟り目ゲンガーなんかと組む場合は、単純に状態異常にするという強みもある。
何より、上で紹介したやどみがループの流し性能と相性が良い。その上、宿り木と毒菱の両方と相性がいい戦法が存在する。
レベル1戦法補助
頑丈持ちのレベル1のポケモンでがむしゃら+かいがらのすず+すなあらし等定数ダメや、いたみわけによる体力回復などで対策していない相手をはめ殺すループ戦術。ロズレイド(ロゼリア)は、この戦術と非常に相性のいい宿り木の種と毒菱の両方を覚えられる唯一のポケモンであり、ロズレイドである必要性を満たしている。ドーブル
宿り木の定数吸収も毒菱の定数ダメも、レベル1ポケモンの回復手段や最後の削り手段として機能する。
努力値
H76 B132 C4 D108 S188
実数値
145-×-102-146-139-147
H76
16n+1かつ固体値調整で耐久を減らさない場合の最小
B132
H76振りと合わせて陽気ガブリアスの逆鱗確定耐え
レベル1が居たら先発で襷ガブがステロを撒きに来ることも多いので物理耐久のラインはH76B132以上は確定。
D108
C4珠ゲッコウガの冷ビ確定耐え+余り
水手裏剣でレベル1戦法を突破してくる可能性のあるゲッコウガの再メジャーである珠両刀型に対して行動ができる。
S188
80族抜き抜き調整。連続技持ちのマンムー対面でも行動は確保したいので80族抜きまでは確定。やどみがをする以上少しでも多くの敵を抜きたいので、もう8だけ振って80族抜き調整の相手まで抜けるようにした。
特性、持ち物
対ボルトゴーリ軸などに重点を置くのであれば自然回復、メガルやガブに対面から毒を残せる可能性があるのは毒の棘。火傷の定数ダメなんかも痛いのでここでは自然回復とするが、大差はないのでお好みで。
持ち物は黒いヘドロで確定。やどみがで相手を嵌める性能が高まり、他のポケモンに食べ残しを回せるので毒菱との相性もいい。拘りトリックをされてしまった場合も相手に負担をかけることができる。
選択技
- ベノムショック
威力65、毒状態の相手には威力2倍となる毒技。
毒菱との相性が抜群で、毒の定数ダメと合わせて体力を大幅に削ることができる。
- まもる
やどみがとも毒とも相性が良く、先制みがわりを貼れない相手でも細かいダメージソースとなる反面、大きな削りを入れにくくなる。
- 草技
主に耐久水に打つ。ただ逃げられる場合も多く、搭載していてもやどみがループの起点にする方が確実。
立ち回り
毒菱を撒くという性質上、先発運用が基本。
また、レベル1頑丈ポケモンをここではココドラと仮定。
- 嵌められそうな相手なら毒菱を撒いたり、やどみがの起点にする。
- やどみがが決まった場合、相手はこちらの身代わりを残したまま交代するしかなくなる。
- 後続が身代わりを壊している間に宿り木を入れる。
- この時は不利対面なのでこちらは引かなくてはならないが、相手に宿り木が入っている場合は、宿り木で吸収できる体力でレベル1のポケモンは満タンまで回復し、実質無償光臨となるので相手が蜻蛉ルチェンや連続技を持っていない限りココドラへの交代が安定する。
- この状況が整えば、相手の足元には毒菱、こちらはココドラが体力満タンと、3タテの準備が完成する。もちろんここまで上手く嵌るのは稀だが、やどみがのみ成功したとしても逃げ先はココドラで安定し、相手に宿り木が入ってるため相手が居座っている限りココドラはがむしゃら以外を使う余裕ができる。例えばステロを撒いたり、砂を起こしたりと、相手が居座り続ける限りアドバンテージを取れる行動は存在する。
ダメ計
トレーナー天国様のツールを使わせていただきました。
与ダメ
ベノムショック(相手が毒のときは威力2倍+ターン終了時12.5%追加)
H244ニンフィア 35.8〜42.7%
無振りメガサーナイト 48.5〜58.7% 乱数2発 (94.1%)
H252メガサーナイト 38.8〜48%
無振りキノガッサ 99.2〜120% 乱数1発 (93.8%)
被ダメ
物理
A252ガブリアスの逆鱗 83.4〜99.3%
特化キノガッサのタネガン 6.8〜8.2%
特化キノガッサの岩石封じ 46.2〜54.4%
特化ランドロスの地震 82.7〜97.9%
A4ギルガルドの影打ち 26.8%〜31.7%
特化珠マンムーの氷の礫 80.6〜96.5%
特殊
C4珠夢ゲッコウガの冷ビ 82.7〜98.6%
C252珠ボルトのボルチェン 22〜26.8%(みがわりが乱数50%)
C252珠ボルトのめざ氷 51.7%〜62.7%
特化眼鏡ニンフィアのハイボ 43.4〜51.7% 乱数2発 (10.5%)
無振りクレセリアのサイキネ 49.6〜59.3% 乱数2発 (98.4%)
特化ガルドのシャドーボール 50.3%〜60%
無振りスイクンの冷凍ビーム 38.6〜45.5%
特化珠ウルガモスのさざめき 68.2%〜80.6%
このように、耐久は足りないという割には高火力の弱点技でもない限り1発は耐えるこどができる。
特殊は等倍なら宿り木を入れれば2耐えできる場合も多く、毒菱展開までできて、その後の引き先もココドラで安定する。
得意な相手
・ロズレイドを一撃で倒せないSが80族+1以下の相手
やどみが展開が可能。ヘドロ宿り木込みで2耐え出来る場合、毒菱展開まで保証できる。
・受け要員
不一致冷Bなど、特殊耐久の高いロズレイドに対しては中途半端な打点しか持っていないことが多く、大体Hに厚く振っておりやどみがの起点にしやすい。飛行耐久は微妙。
苦手な相手
・上から高火力や物理の一致弱点で殴られる相手
メガボーマンダ、アロー、メガガルなど。
・毒・鋼・飛行タイプ
毒菱無効で、毒タイプに至っては毒菱を消されてしまう。
しかしロズレイドの特権として、めざ炎と神通力を警戒されるという利点がある。当然相手の思考に左右される不安定なアドバンテージではあるものの、ナットは初手でまもるを使ったり、ロズレイドの弱点をつけない毒タイプは積極的に選出されなくなったりと、理に適った選出誘導・行動誘導効果があるのは間違いない。元が器用な奇形って素晴らしい
相性の良い味方
・レベル1ココドラ
やどりぎで回復するのできのみジュース以外の持ち物を持てる。
候補となるのは貝殻の鈴や鬼火対策のラムなど。特に貝殻の鈴を持った際にレベル1ココドラに足りなかった後出し性能をロズレイドが補ってくれる。
・レベル2残飯ダイノーズ
いたみわけで相手の体力を毎ターン削りながら自分は回復できる。
残飯があるので守るを挟めば死に出しの際はステロで頑丈が潰れない。
・メガミミロップ
下記のゴツメミトムと合わせて広い範囲を見られる。
ロズレイド+レベル1ポケモンが苦手とするゴースト、鋼、メガガル、マンムーに強い。鬼火やどくどくに受け出すことも多いのでからげんきの採用を推奨。
・ゴツメミトム
物理飛行全般を見る枠。
ボルチェン持ちでサイクル性能も高い。
・型破りスカーフドリュウズ
苦手なゲンガーを見れ、やどみが戦法をする上でボルチェン持ちを誘いにくく、起点にできる耐久水を誘う。ココドラと組む場合、ココドラが砂始動となる砂掻き偽装も可能。
・祟り目メガゲンガー
毒びしが状態異常撒きとして機能する。エスパーが一貫してしまうのが難点。
最後に
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
何か至らぬ点がありましたらご指摘お願いいたします。
また、コメントに対する返信は時間がかかることがありますのでご了承ください。
レベル1戦法は高レートに行くにつれて意識していなくても対策されている場合が増えますが、レベル1と組まない場合でもやどみが+害悪潰しという汎用性を保てている型だと思います。是非ご使用ください。