注意事項
この育成論内では、HP=H、攻撃=A、防御=B、特攻=C、特防=D、素早さ=Sという略語を使います。また、この記号の後に続く数字は、種族値や努力値を表します。
上記の記号の後に+や−がある場合は、その能力に性格補正がかかっていることを示します。(+は上昇、−は下降)
初めに
この見出しを見てプラウザバックしようとした人へ。
それは大きな間違いです。
このページはネタで作ったわけではありません。それはこの育成論を読んでいただけたら分かるはずです。
初めての投稿ですが、宜しくお願いします。
注意 このポケモンの育成論は、投稿時のレーティングシングルに合わせています。
メガガルーラとは?
六世代の最初から猛威を振るっていたメガシンカポケモンの一種です。A125かつ特性親子愛により猛烈な攻撃力を所持し、かつ技のレパートリーが豊富であり、中には実質威力60かつAを二段階上昇させる「グロウパンチ」もあり、耐久ポケモンもこれを使われたらひとたまりもありません。
又、耐久が低いかというと、全然そうではありません。H105、B100、D100という、アタッカーとしては十分すぎる値であり、そのすごさは後述の被ダメージ表を見てもらえば分かります。弱点でもタイプ不一致なら普通に耐えます。
しかし、そのメガガルーラに対抗できるポケモンが全くいないわけではありません。ブルンゲルなどの物理受けや、メガバシャーモなどの速攻格闘ポケモンで大体対処ができます。逆にそのようなポケモンを入れてないと、パーティ全壊にされることも珍しくありません。そのため、レートにいる人の多くは、ガルーラ対策のポケモンを入れています。
なぜ特殊メガガルーラを?
前述の通り、メガガルーラは多くの人に警戒されています。そのため、こちらがメガガルーラを所持しているとわかった時点で、相手は対策ポケモンを出してきやすいのです。それらのポケモンの多くを返り討ちにできるのが、この特殊メガガルーラです。
例えば威嚇まきに来たボーマンダは冷凍ビームであっさり倒れてくれますし、ガルーラ受けに来たナットレイも大文字でだいたい倒せます。他の場合も与ダメージ表で見てもらえばわかります。
メガガルーラはC種族値が60と一見低そうに思いますが、親子愛と合わさって最大実数値が実質184となり、これは陽気A252ガブリアスの実数値182を超えます。
さらに、
二回連続攻撃によって襷、頑丈を貫通
二回連続攻撃によって、追加効果が入りやすくなる。
というメリットにより、実数値以上の働きをしてくれます。
三色パンチメガガルーラとの差別点
ガルーラ受けや、威嚇をまきに行くポケモンは、メガガルーラのほとんどが物理系ということで、Bに努力値を振っていることがかなり多いです。即ち、Dが脆いことが多々あります。又、威嚇や鮫肌、ゴツメの影響によって、三色パンチメガガルーラの運営状況が変わってきます。
しかし、特殊系なら、このようなデメリットも無視して攻撃することが出来ます!
例え威力が三色パンチ系より劣っていたとしても、このように十分差別化することができます。
なぜメガシンカを使ってまで使用するか?
ここが皆さんの一番の疑問点だと思います。特殊ガルーラには次の3つの特徴があります。
- そのポケモンの持つ特徴によって、多くのプレイヤーから警戒されている。
- あまり浸透していない型がある。
- 浸透していない型に変えることで、メジャーな型を差別化でき、かつまずまずの役割を遂行できる。
メガガルーラは、前述の通り多くのプレイヤーに恐れられ、かつ対策されているポケモンです。
又、個体数が一定数いるとはいえども、物理の高火力で押していくイメージが大きく、特殊型はそこまで浸透していません。PGLポケモンランキングを見てもらえばわかると思います。
そして、物理ガルーラ対策用のポケモンに対し、この技のどれかで多くの場合弱点を取れます。(技のレパートリーが豊富)4倍ならほとんどが1撃ですし、2倍でも交代を読めば無傷で倒せることも多々あります。(最低限の火力を持つ)
これらの特徴により、特殊型でも十分活躍でき、意表を突けるのです。
では、これらのことが他の非メガシンカポケモンでできるか考えましょう。
例えば、ガブリアス。Cは80であり、火力を底上げする特性も無く、特殊技もそこまで豊富ではありません。仮に両刀にしても、Cを上げるとAが落ち、メインウェポンの火力が落ち、Aを上げるとCが落ち、特殊技で弱点を突いても突破が難しくなります。
バシャーモはどうでしょう。こちらは物理、特殊、両刀、補助など色々なメジャーな型があり、かつ耐久の低さから耐久型は難しく、意表を突くのは難しいです。
ファイアローを特殊型にするにしても、火力上げの眼鏡が重要であるため変化技は入れにくく、かつ変化技を除くと飛行特殊技がめざめるパワー飛行ぐらいになり、特性を活かしきれません。
こう考えていくと、特殊メガガルーラが意表を突けるポケモンとしていかに優秀か分かると思います。このようなメリットがあるため、メガ枠として使ってもいいのだと思います。
実際自分が使っていて、相手が上手く仮想敵を出してくれるためかなり戦いやすいです。
努力値、性格と技の説明
努力値
- C252 これは確定。この値が若干下がるだけで、確定数が変わってきてしまうポケモンがいます。実数値123
- S116 70族最速抜き。80族の準速(カイリューとか)も抜けます。実数値135
- H142 余った努力値をつぎ込んだ。実際これだけで、かなりの耐久力を持ちます。実数値198
性格 控えめ確定。C+ A−はこのポケモンには最高の恩恵です。
技
色々ありますが、僕がお勧めするものから。
- 大文字
実質威力165という、このポケモンの最高威力を誇る技です。命中は85と不安ですが、かなり役割を果たしてくれます。
- 10万ボルト
実質威力135。ギャラドスなら大体確一を取れます。
- 冷凍ビーム
実質威力135。ボーマンダやガブリアス、霊獣ランドロスなどをまとめて狩れる、優秀な技です。
- シャドーボール
実質威力120。メガガルーラなら36%の確率で相手のDランクを下げられるのがおいしい。
僕はそこまで勧めませんが、下のような技もあります。
- 雷
実質威力165。命中は70と低いが、51%の確率で相手をマヒにできる。
- 吹雪
実質威力165。命中は70と低く、特殊効果の発生確率も変わらず、ほとんど確定数も変わらない為おすすめできない。
- 火炎放射
実質威力135。命中は安定するが、仮想敵を倒しにくくなる為おすすめできない。
- (地球投げ)
定数ダメージ100を与えられるのでなかなか強い。しかし、今回はレーティング13に合わせて育成論を作っているので、過去作ポケモンが使用できない為除外。
- 身代わり
相手からの特殊技などを封じることができる便利な技。
しかし、地球投げを技枠に入れないこともあって、僕はお勧めしません。
仮に、身代わりを張り、相手に抜群技を当てたとします。次のターン、相手は「これはまずい」と思って交代してくることがほとんどです。この時、大抵は特殊ガルーラであろうと考えているので、高い確率で特殊高耐久(バンギラスやラッキーなど)ポケモンに交代されます。地球投げがあれば、それを読み切って打つことも可能ですし、仮に不利対面になっても突っ張りが可能ですが、そうでないと歯が立ちません。積まれる危険性もあります。又、身代わりを使うと最大HPの25%が削れますが、これはこのポケモンにとって大きな痛手です。(被ダメージ表参照。75%以上削る仮想敵の主力技が多くある。)
ということで、あまりお勧めしません。逆に、地球投げを入れるのであれば大いにお勧めします。
与ダメージ表
大文字
- H252D252 ナットレイ
101.6〜121.5%
- H252D252+ ナットレイ
95.0~112.7% (72.7%の乱1)
- H252D252 シュバルゴ
101.6~122.0%
- H252 D0 メガハッサム
144.6~171.7%
- H252D0 エアームド
100~118.6%
- H252D0 メガへラクロス
66.3~78.0%
10万ボルト
- H252D0 ギャラドス
104.9~124.7%
- H252D0 メガギャラドス
42.5~50.4% (超低乱数2発)
- H252D0 ブルンゲル
49.2~57.9% (超高乱数2発)
- H252D0 スイクン
46.3~55.0(中乱数2発)
- H252D252+ スイクン
33.8~40.5%
- H252D0 ヤドラン,メガヤドラン
62.3~74.2%
- H252D252 ヤドラン,メガヤドラン
47.5~56,4%(高乱数2発)
- H0D0 ファイアロー
92.8~109.8%
- H252D0 ファイアロー
76.7~90.8%
冷凍ビーム
- H252D0 霊獣ランドロス
128.5~153.0%
- H0D0 ガブリアス
133.3~157.3%
- H252D0 メガボーマンダ
114.8~136.6%
- H0D0 マルスケカイリュー
83.0~101.2%(低乱数1発)
- H252D0 カバルドン
63.2~75.3%
シャドーボール
- H252D0 メガゲンガー
46.7~56.4% (中乱数2発)
- H252D0 クレセリア
33.4~39.6%
- H252D252+ クレセリア
24.6~29.9% (超高乱数4発)
- H252D0 ソーナンス
48.4~57.2%
- H252D0 デスカーン
54.5~65.4%
このように、多くの仮想敵を2発前後に持っていける火力があります。
被ダメージ表
- A252+鉢巻ガブリアス 逆鱗
85.3~101.5% (低乱数1発)
- A252+ランドロス 馬鹿力
82.8~97.9%
- A252+鉢巻カイリュー 逆鱗
86.8~103.0 (低乱数1発)
- A252+メガボーマンダ 捨て身タックル
80.3~94.4%
- A252+メガハッサム テクニシャン込みバレットパンチ
31.8~37.8%
- A252+メガへラクロス インファイト
148.4~175.7%
- A252+メガギャラドス 滝登り
42.9~51.5% (低乱数2発)
- A252+鉢巻ファイアロー ブレイブバード
62.6~74.2%
- A252+鉢巻ファイアロー とんぼ返り
24.7~29.2%
- C0スイクン 熱湯
21.2~25.7%
- C252+ゲンガー 気合玉
76.7~90.9%
- C252+メガゲンガー 気合玉
92.9~110.1%
- C252+メガゲンガー ヘドロ爆弾
52.0~62.1%
- C0クレセリア サイコキネシス
22.7~27.2%
このように、弱点を突かれなければ(場合によっては突かれたとしても)仮想敵の攻撃を耐えることが可能です。
特殊ガルーラの立ち回り方
普通、相手はガルーラを物理型だと認識するものですから、(仮に相手が特殊ガルーラだと疑っても、読み間違えた時にパーティが壊滅しかねないという恐怖から、物理型として対策をとることが殆ど。)初出時又は交代先に物理ガルーラ対策ポケモンを出しやすいのです。それらを読んで攻撃すれば、2対3という圧倒的有利な状況を作り出せます。しかし、仮想敵でないポケモンに対してはかなり弱いので、
仮想敵が出てきたら弱点を突いて撃退
その後すぐ交代 という立ち回りが好ましいです。
終わりに
読んで頂きありがとうございます。これで特殊ガルーラを使う人が少しでも増えれば幸いです。何か疑問、指摘などあったらコメントして下さい。