挨拶
初めまして。半熟卵と申します。最初はROM勢でした。
初投稿を盾にしない論になるよう善処致します。
前置き
個体は全て理想個体とします。
場合によってはコメント欄に制限をかけます。過激、ダメ、ゼッタイ。
非公式の略称や単語を使用します。不明な点がございましたらコメントにて。
非常に長い論なので、読み飽きを防ぐために(文章が長くならない程度で)冗談を挟んでいます。寛大な心でお許しください。
フォーク元の育成論を多分に参考にし、検証を行った上で本論を書き上げました。
以下、常体で記します。
スカーフゲッコウガである理由
見飽きたとか言わない。
様々な論で述べられているが、この論単体でも読み進められるよう記しておく。
この型に至った要素を理解しやすいよう、環境についても触れる。理解している方、必要の無い方は「スカーフ型で得られる主な要素」、もしくは「技選択」まで読み飛ばし推奨。
- 元々のゲッコウガ
ゲッコウガは元々S122という環境トップと言える程の種族値を持っている。変幻自在の特性も擬似的な火力補強になり、種族値以上の火力が見込める。が、メタレースの流れに伴い、環境全体としてSが上昇、同様に先制技の需要も高まる。結果、ORAS環境初期では広い縛り性能を備えていたゲッコウガも非常に動きにくくなっている。
- ではどうするか?
上記の通り、動きづらい原因は「環境のS上昇」と「先制技の採用率」が主である。後者に対抗しようとしても、ゲッコウガの持つ有用な先制技は影打ちと水手裏剣しかなく、これらは特性を加味しても火力が足りない。となれば、S上昇の激しい環境の更に上を取り、持ち前の縛り性能を復権させようというのが本論の流れである。
- 具体的な手段
上記を目的としたゲッコウガの型は一般的には、襷型、スカーフ型、BS型等があるが、今回はスカーフ型を考察する。申し訳ないが、襷型やBS型を知りたい型は「ゲッコウガ 〇〇型」で検索したり、サイト内の育成論を参考にしたりしていただきたい。
スカーフ型で得られる主な要素
対スカーフ性能
舞エースストッパー
これら+αで得られる縛り性能
技選択
前述の通り、ゲッコウガは広い縛り性能を持つが、技スペや努力値には限りがある。よって、意識したいポケモンを選択してから努力値を決める流れを取る。
また、合わせて仮想敵に対する必要実数値と努力値も併記した(不要、見づらいとの声が多ければ改善)。余った努力値でついでに見る範囲を増やせるのもゲッコウガの強みなので、是非活用してみてほしい。必要に感じるものがあれば、随時追記する。また、
砂ダメ×1込みの場合は必要実数値×0.94、
等倍ステロ込みの場合は必要実数値×0.88、
ゴツメ×1込みの場合は必要実数値×0.84、
で概算できることを補足しておく。
物理技
- けたぐり(候補技)
スカーフ : マンムー、サザン等
舞エース : (メガ)バンギ、メガギャラ等
縛り範囲 : メガガル、ドラン等
珠両刀なら高い確率で入るこの技もスカーフ両刀だと選択技。努力値が足りないからである。だが、竜舞バンギに負けない他、メガガルを殴れるというだけで個人的な評価は高い。
175-170[0-0]メガバンギ 確1 → A110[0] ※個体値20妥協可
193-126[212-0]ドラン 残飯*2込み 確2 → A110[0]妥協乙
170-129[0-0]メガギャラ ステロ込み 確1 → A120[36]
181-120[4-0]メガガル ゴツメ*2込み 確1 → A129[108]
185-101[0-4]マンムー 確1 → A136[164]
- 岩雪崩(候補技)
スカーフ : 特になし
舞エース : リザX、ガモス等
縛り範囲 : リザY、耐久アロー等
リザに対しての回答技。岩封では無振りリザXを50%削るのですら236と、ほぼぶっぱを強要させられる為、岩雪崩推奨。このゲッコウガ自体がステロとの相性がいいため、50%ラインを確保したい。
153-132[0-4]リザX 確2 → A116[4]
185-114[252-180]アロー 確1 → A125[76]
- 蜻蛉返り(準候補技)
縛ったりする技ではないので本論のコンセプトとはズレる。が、上記のダメ計を見ての通り基本的に数値が足りないので、このゲッコウガをタテる立ち回りの際にダメージを稼ぎつつ逃げれるこの技は役立つ。言わずもがな繰り出し性能はないので、引いたら死に出し等が基本。ダメ計は割愛。必要に応じて追記する。
特殊技
- 冷凍ビーム(確定技)
スカーフ : ガブ・レランド・キッス等
舞エース : メガマンダ・カイリュー等
縛り範囲 : 2倍竜、ボルト、ジャロ等
珠ではないのでチョッキランドやマルスケ時カイリュー、ジャローダ等の並耐久以上に確1を取れないが、相手は珠想定下でに立ち回りを強いられている為、相手が裏に引けない場合を除き、突っ張ってくることは稀。
175-150[156-0]ラティアス 確2 → C129[44]
185-132[244-156+]ボルト オボン込み 確2 → C147[188]
201-154[244-236+]メガマンダ 確1 → C148[196]
155-100[4-0]ボルト 確1 → C152[228]
- 悪の波動(準候補技)
スカーフ : アグノム、エーフィ等
舞エース : 特になし
縛り範囲 : ゲンガー、ナンス等†怯みの一貫性†を取りやすい
他の3つの技でストッパーとしての性能を確保している(見たい範囲が見れている)場合、こういった広く一貫性を取りやすい技も候補になりうる。メガゲンを抜けているのもポイントだが数値が足りない。
135-95[0-0]ゲンガー 確1 → C144[164]
151-90[4-0]アグノム 確1 → C149[204]
135-115[0-0]メガゲン ステロ込み 確1 → C151[220]
- 草結び(けたぐりと選択)
スカーフ : マンムー等
舞エース : メガギャラ、メガバンギ等
縛り範囲 : 雨下メガラグ等
最速雨下メガラグを抜くためには無邪気を取る必要がある。また、火力増強のないこの型ではマンムーの配分に左右されるので、環境を見て選択してもいい。だが、対バンギでの勝ち筋の数が段違いなので、基本的にけたぐり推奨。
175-141[0-4]砂下メガバンギ 確2 → C136[100]
170-151[0-4]メガギャラ ステロ込み 確1 → C141[140]
217-80[252-0]マンムー 確1 → C147[188]
- ドロポンor波乗りor熱湯(準候補技)
スカーフ : レランド、ヒトム等
舞エース : 特になし
縛り範囲 : (メガ)バシャ、ドラン、耐久アロー等
安定した命中が欲しいなら波乗り。勝ち筋の多さを求めたいならドロポン。スリップダメを多く絡められる、または柔軟な立ち回りができるサイクルpt等なら熱湯。本論では勝ち筋の多さ、努力値の自由さからドロポン推奨。また、2速準速メガバシャが抜けない点に注意。
ドロポン
185-85[0-0]ドリュ 確1 → C125[12]
155-101[0-4]メガバシャ 確1 → C126[20]
183-132[236-244+]アロー 3/4以上削る → C145[172]
193-126[212-0]ドラン 3/4以上削る → C146[180]
151-128[204-4]ヒトム 確1 → C155[252]
波乗り
185-90[252-4]アロー 3/4以上削る → C123[0]
191-96[44-84]チョッキドリュ 確2 → C131[60]
185-85[0-0]ドリュ 確1 → C153[236]
155-101[0-4]メガバシャ 確1 → C154[244]
125-127[0-0]ヒトム 確1 → C155[252]
熱湯
155-90[0-0]バシャ 確1 → C155[252]
- その他の技
神通力、めざ炎、ダッシュ、水手裏剣等の採用もpt次第では考えられるが、ピンポすぎたり、一貫性を取りづらかったり、低火力であったり、と上記の技に見劣る。また2~3回のダメ計で済むのでここでは記さない。個人で検討、及び計算をしていただきたい。
配分案
上記の必要努力値をご覧いただければ分かる通り、努力値が全く足りてない。まるでハッサム
そこで、それをどうにかした「配分案」が確定欄である。勿論これは一例であり、独自にカスタマイズしても構わない。(蛇足だが、むしろそれをしやすいようにと考えたのが「技選択」の項である。)
要望、提案があれば新たな配分案を追記しようと思う。
【ステロ展開エース兼ストッパー】
実数値 : 147-127-87-144-81-191
努力値 : 0-92-0-164-0-252
性格 : 無邪気
冷B / けたぐり / 岩雪崩 / 悪波
多くのポケモンをステロ等のスリップ込みで落とせるラインまで妥協。結果、最速までSを伸ばすことができた配分。その恩恵として、補正ありS228振り以下の2速バシャ、S196振り以下の甘えてる2速メガバシャ、最速1舞メガマンダ、準速砂下ドリュまでもを抜き去る。それでも、最速バシャ、最速メガギャラや準速100族(メガバシャ、ガモス等)などにS2段階上昇されると抜かれる点には注意。以下、主要なダメ計を載せておく。
H181-B120メガガル ゴツメ×2+けたぐり 高乱1(93.7%)
H175-B130メガギャラ ステロ+けたぐり 確1
H159-B132リザX 岩雪崩 確2 ※ステロ(4倍)込み確1
H201-D154メガマンダ 冷B 乱1(81.3%)
H185-D101ボルト ステロ+冷B 確1
H185-D132ボルト オボン込み 冷B 高乱2(95%)
H135-D95ゲンガー 悪波 確1
H135-D115メガゲン ステロ+悪波 高乱1(87.5%)
被ダメ計
両刀型にして範囲を取った時点で耐久に割く余裕がないことはここまでの論で自明である。なので最低限だけ記載。さして重要ではない。すみません。重要なものもありました。
A204鉢巻カイリュー 神速 72.1%~85%
A200ガッサ 抜群マッパ 106.1%~126.5%
A177メガガル 等倍猫+半減不意 77.6%~92.5%
A189レランド 等倍地震 83.6%~98.6%
A112マリルリ A6半減アクジェ 78.9%~93.1%
C110スイクン 抜群冷B 62.5%~74.8%
C154ミトム 抜群ボルチェン 103.4%~122.4%
相性のいいポケモン
このゲッコウガは1舞されるだけなら許せる型である。複数回積まれづらい構築と言えば対面構築。なので基本的には対面構築で採用されやすいポケモンとの相性がいいと言える。確定欄の例のようにステロ軸に組み込んでもいいだろう。また、相手のエースを誘い落とす能力が非常に高いので、特定のエースを誘い出せるポケモンとの相性がいい。いくつか例を挙げる。
- チョッキレランド
広いタイマン性能と叩きによってこのゲッコウガが欲しい削り要素を満たしやすい。また蜻蛉によって繰り出しにくいゲッコウガを展開させられるのもいい。ゴツメにした場合はステロを採用できるが特殊に薄くなるので、メガバンギなどで補完したい。バンギランドに雑にゲッコウガ突っ込んだだけ。
- 襷テクニガッサ
このゲッコウガが厳しいスイクン、火力のあるアロー、ミトム等を襷を盾に殴る。鬼火を貰おうが殴る。岩封と胞子の汎用性もあり選出の幅が広がる。メガマンダやメガガルを誘える。
- カバリザY
バンギもマンダもギャラも呼ぶ。スイクン、ミトム、ボルト、ガルド等がどうとでもなる。加えて、カバリザYにあるステロシナジーにもゲッコウガがマッチする。余談だが、私はカバリザYゲッコで検証した。
あとがき
まずはここまで読んでいただき、誠にありがとうございます。貴重なお時間を取らせてしまいすみません。初投稿でフォークという暴挙を決心したのもあり、伝える努力>減らす努力になってしまいました。
その初めての育成論でしたがどうでしょうか?
どなたかの参考に、理解を深める機会になっていれば幸いです。
追記履歴
10/24 12:40 「配分案」に与ダメ計を追記。被ダメにメガガルを追記。
同日 16:12 「技選択」のドロポン・波乗りのダメ計にドリュを追記。「前置き」にフォークに対する関係を追記。「配分案」の抜ける範囲を訂正。
10/27 3:28 「相性のいいポケモン」にスカゲッコ自身のステータスを追記。