- 指定がない限りお互いに6Vであるとします。
- HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早はH/A/B/C/D/Sという略称を用います。また、タイプのノーマル/電気/地面/格闘/エスパー/ゴースト/飛行/ドラゴン/フェアリーは無/電/地/格/超/霊/飛/竜/精という略称を用います。
- 努力値の後の±は性格補正を指します。
- 技名の前の↑↓はランク補正を指します。
前置き
こんにちは、orcaです。
今回投稿させていただくのはメガルカリオです。メガシンカ第5段となります。
発売当初はメガガルーラやメガクチートといった面々に注目がいってしまい採用率がそこまで高くありませんでした。しかし高い素早さからメガガルーラやガブリアスといったトップメタを上から叩けたり神速を扱えたりということで徐々に評価をあげてきているポケモンです。
不要という声が多ければ削除します。
ルカリオとは?
第4世代で登場した格闘鋼という珍しいタイプを持ったポケモン。映画ではメインを張ったこともあるルカリオですが対戦では高い攻撃性能を持っているにもかかわらず中途半端な素早さと耐久から採用率が高くありませんでした。型としては襷を持たせてタイマン性能を増強したり主に66で珠+剣舞+神速で抜き性能を重視したりしたものがほとんどだったかと思います。
このように今までは広い技範囲と優秀な一致技をイマイチ生かしきれていなかったルカリオですが今作でメガシンカを獲得しS112という高い素早さを獲得したことによりこれまでより格段に動きやすくなりました。またA145C140+適応力と攻撃面も大きく強化されたので相手からしたらかなり対処しにくい存在かと思います。今回は以上の利点を生かした型を考察していきます。
採用理由
1.抜き性能
適応力に剣の舞、高火力一致技、高い素早さ、神速と抜きエースに欲しい要素を一通りもっているため非常に高い抜き性能を持ちます。舞わなくても高い火力を出せるのもありがたいです。
2.サイクル崩し
インファイトの火力が鉢巻きガブリアスの逆鱗と近い火力を持ち、両刀可能な種族値や広い技範囲と合わせて受けるのが非常に困難です。ラキムドーグライを中心とした受けループに強いのもポイント。
3.高い素早さによる縛り性能
環境に多いガブリアス・メガガルーラ・ボルトロス・リザードンといった優秀な高速ATを上から縛る事が可能です。これによりパーティー全体が削られてもこれらのポケモンに全抜きされるというケースを避けられます。
4.神速持ち
未だに環境に多いファイアローを上から叩ける数少ないポケモンでありこの技による終盤の抜き性能にも期待できます。
通常特性
悪技に繰り出すことで大幅に決定力をあげられる正義の心、メガガルの猫騙しやキッスのエアスラに強くなれる精神力不屈の心といずれもメリットがあるので個人の好みで選択してください。
努力値、性格
性格は陽気or無邪気、努力値はAS252,BorH4とします。
素早さは丁度ボルトロスを抜ける素早さを切る意味がないので最速安定、Aに関しても特に不一致技の威力が足りてず調整できるほどの耐久もないのでぶっぱです。
端数は陽気の場合は先制技意識でBに、無邪気の場合はラティオスの眼鏡流星群確定耐えとなるHに振るのが望ましいです。
実数値
陽気 145/197/109/×/90/180
無邪気 146/197/108/160/81/180
技構成
- エース仕様
インファイト/神速/剣の舞/選択物理技
メガルカリオの恐らくテンプレである型。元からある高い火力を剣の舞でさらに強化することで高い抜き性能を誇ります。インファ剣舞はいうまでもなく、ファイアローやボルトロスに先制で等倍を取れる神速も切ることはできません。
4枠目には止まる相手を減らせるように、範囲がとれクレセゴースト意識の噛み砕く/ギルガルド意識の地震/当たれば強力なアイアンテールが入ります。
- AT仕様
インファイト/神速/選択技/選択技
上記のエース仕様よりは選出しやすさを求めた分抜き性能は落ちます。ただ舞わなくても高い火力を持つため十分活躍は見込めます。
選択技にはエース仕様で候補に上がった技の他、ガブリアス確定の冷凍パンチ/メガゲンガースカーフキッスに刺さるバレットパンチ/等倍範囲が取れるラスターカノン/ヤドランあたりに刺さる悪の波動/安全にメガシンカできる守るが上がります。
ダメ計
まだ環境が安定していないのでメジャーそうなものだけ載せておきます。
ラスカノ悪波のダメ計を除いて陽気を想定しています。
- 与ダメ
インファイト
H252(157-127)ミトム 89.1%~105.7%(31.3%)
特化(192-156)輝石ポリ2 81.2%~95.8%
B4(183-116)ガブリアス 84.1%~99.4%
H252(212-115)ローブシン 73.5%~86.7%
特化(172-211)エアームド 50%~59.3%
特化(207-183)スイクン 47.3%~56%(76.2%)
圧巻の火力ですね。エアームドクラスでも確2なので剣舞を積めればほとんどの相手は確定となります。
[神速]
H4(148-87)ゲッコウガ 45.9%~54.7%
B4(153-92)ファイアロー 42.4%~50.3%
アイアンテール
H244(191-115)トゲキッス 136.1%~161.2%
H4(156-100)ラティオス 94.8%~112.8%(75%)
H252(167-100)メガゲンガー 88.6%~105.3%(31.3%)
H252(207-120)マリルリ 71.4%~85%
H252(187-143)メガフシギバナ 55.6%~66.3%
マリルリはインファ+アイテで、メガバナはインファ×2+アイテで確定となります。当てれば強力ではありますが75%を引かないと手痛い反撃を食らうのでハイリスクハイリターンな技といえそうです。
バレットパンチ
H4(161-115)トゲキッス 67%~79.5%
H4(176-130)バンギラス 52.2%~63.6%
H4(136-100)メガゲンガー 44.1%~52.9%(23.4%)
[地震]
H252(167-170)守ギルガルド 52.6%~62.2%
[噛み砕く]
H4(136-100)メガゲンガー 88.2%〜104.4%(31.3%)
特化(227-189)クレセリア28.1%〜33.4(0.02%)
[冷凍パンチ]
B4(183-116)ガブリアス 107.1%~126.7%
H228(179-145)グライオン 87.1%~102.7%(18.8%)
H4(155-90)ボルトロス 80%~95.4%
H4(156-100)ラティオス 71.7%~85.8%
ラスターカノン
H4(136-115)メガゲンガー 61.7%~73.5%
H4(156-130)ラティオス 48.7%~57.6%(95.3%)
H252(207-100)マリルリ 47.3%~56%(76.2%)
H252(187-140)メガフシギバナ 37.4%~44.9%
H252(227-150)クレセリア 29%~34.3%
マリルリはインファ+ラスカノで乱数、メガバナはインファ×2+ラスカノで確定となります。マリルリもステロが入れば確定になるので周りである程度削ることが可能だったり命中を重視したりという場合に採用しやすい技といえます。もちろん鬼火威嚇ゴツメ等に強いのも利点です。
[悪の波動]
H4(136-110)シャンデラ 66.1%~77.9%
H252(202-108)ヤドラン 48.5%~57.4%(93.4%)
H252(207-125)ブルンゲル 37.6%~45.4%
H252(167-170)守ギルガルド 34.7%~41.9%
悪波≒等倍ラスカノとなるためラティオスなどのダメ計は省略しています。
- 被ダメ
[物理]
A252(182)鉢巻きガブリアス逆鱗 57.9%〜68.9%
A4(171)攻ギルガルド聖剣 74.4%〜88.2%
特化(211)鉄拳ローブシンマッパ 71.7%〜86.8%
特化(200)テクニガッサマッパ 86.8%〜103.4%(18.8%)
特化(146)鉢巻きファイアローブレバ 93.7%〜111.7%(68.8%)
特化(204)バンギラス地震 97.9%〜115.8%(87.5%)
[特殊]
特化(190)メガフシギバナめざ炎 66.2%〜78.6%
C252(177)ボルトロス10万 68.9%〜81.3%
C252(182)眼鏡ラティオス流星群 76.5%〜90.3%
特化(172)ミトムドロポン 81.3%〜97.2%
相性のいい味方
- カバルドン
所謂カバルカ。カバルドンで起点を作ってメガルカリオで抜いて行くというのが基本のパターンになります。
- カイリュー
カバルドンと合わせてカバルカカイリューとも言われることもある有名な構築。カバで起点作り→メガルカリオかカイリューで積んで抜いて行く→止まったらもう一体で起点にしてまた抜いて行くというような5世代の積みサイクル的な立ち回りになります。
- ギャラドス
ルカリオが苦手な相手を一通り見ることができ威嚇で耐久も補強できます。見せあいで相手にメガシンカの択を迫れるのもgood。
運用
メガシンカをしないと素早さも耐久もない中途半端なATになってしまうので場に出せたら余程の理由がない限りはメガシンカしてください。メガルカリオを扱う上で一番の難点が以上のメガシンカしたターンの素早さなのでそこが扱う上でのポイントになってきます。
上手くメガシンカできたら舞って抜いていくなり、インファで負担をかけていくなりしていきます。ただ、舞うのは特別耐久が高くないメガルカリオでは容易ではないため、相性が良い味方であげたカバルドンのような起点要因と組ませたりガブリアスに逆鱗を撃たせたりといったサポートができると立ち回りやすいです。
最後に
いかがだったでしょうか?
扱いはこのタイプのポケモンとしては少々難しい部類に入るかと思いますが上手く動かせればその圧倒的な火力の虜になること間違いなしです。
最後まで観覧いただきありがとうございました。