ゴロンダ - ポケモン育成論ORAS・XY

sappy と申します。初投稿です。

はじめに

• 以前にこれと同じ型を投稿された方がいたのですが、実際に育成しようとした時にその育成論が削除されていることに気付きました。他に鉢巻きゴロンダの育成論が無いことから、実戦での活用経験を踏まえデータベースの充実化のために投稿します。
• 適切と思われる範囲で略称を用いることがあります。また各種ステータスをH,A,B,C,D,Sなどと呼称します。ステータス名後の数値は努力値を表し、特化と言った場合には該当箇所に（耐久面の場合Hにも）252振った上で性格補正をかけたものを指します。
• 特に指定のない場合、個体値は6Vを仮定します。
• 命中安定技のダメージ計算では、急所を考慮した瀕死率を記載しています。トレーナー天国のダメージ計算機を使用しました。

ゴロンダについて

ゴロンダのタイプは悪・格闘で、このタイプを持つのはゴロンダとズルズキン系統のみです。ゴロンダはズルズキンと比べA種族値が高く、特性については鉄の拳・型破り・肝っ玉とどれも攻撃面で優秀なものを持っています。
PGLによるとおよそ4割がスカーフ持ちで3割が鉢巻き持ちのため、こだわっている印象が強いポケモンです。（マイナーなので気にしている人は少ないかもしれませんが）
相手のAとCを1段階下げながら交代する捨て台詞という固有技を持っています。XY時には技に恵まれていなかったのですが、ORASでの教え技によりずいぶん強化されました。

採用理由

• ギルガルド対策
• 特定の受けポケモン潰し
• 悪・格闘というタイプによる悪技・霊技の一貫性の防止

性格・特性・持ち物

確定急所技である山嵐によりキングシールドでのA下降を無視してギルガルドを倒すことを目的とするため、特性は肝っ玉とします。
H252ギルガルド（シールドフォルム）を山嵐で確定１発にするため、持ち物はこだわり鉢巻きとし、性格は意地っ張りとします。

• 肝っ玉での格闘技によりキングシールドを気にせずギルガルドを倒せるポケモンはゴロンダだけなので、捨て台詞を採用しなくても他のポケモンとの差別化は十分にできます。
• また、スカーフゴロンダが鉢巻きゴロンダ以上に存在するため、相手はそのケアをする必要があります。S特化スカーフゴロンダはメガルカリオを抜く素早さをもち、A252馬鹿力でH252メガガルーラを70%の確率で倒せます。

努力値配分

努力値
100-220-132-0-4-52
実数値
183-189-115-x-92-85

H 状態異常のダメージを意識した8n-1
A A特化メガボーマンダの1舞地震確定耐え調整したH252B28ギルガルドを山嵐で確定
B A特化ギルガルドの聖なる剣＋影打ち耐え
D 余り
S 4振りバンギラス抜き抜き抜き（「4振りバンギラス抜きニンフィアを抜く調整をしているギルガルド」を抜くための調整）

• 実際にはA実数値は185あれば十分ですが、性格による上昇補正とこだわり鉢巻きの補正を考えると188まで上げるのが妥当かと思います。基本の型として十分な素早さと耐久は得られているので、確定欄ではさらにAに振って189としています。
• H252ギルガルドを倒せれば十分と考えるならA実数値は181（努力値164）にまで妥協でき、その分を素早さや耐久に回せます。その場合でもH252B28ギルガルドを13/16つまり約81%の確率で一撃の下に沈めます。
• 上で節約した努力値を全てSに振ると実数値92となって4振りエアームド抜きとなってしまい後攻羽休めで粘られる虞があるのでご注意ください。
• HPが16n-1であることを優先するならH164B92（実数値191-110）やH36B180（実数値175-121）という調整もあります。どの調整でも想定しているギルガルドの攻撃を耐えます。お好みで選択してください。確定欄は補正の恩恵を受けるA実数値の実現と総合耐久への考慮の結果です。

技構成

• 確定技

山嵐
確定急所のため、威嚇などによるA下降や相手のB上昇を無視でき、壁を貫通してダメージを与えられます。相手がシェルアーマーだと急所に当たらない点に注意。遺伝技。

叩き落とす
威力が高くかつ通りの良い悪技で、相手の持ち物を無効化できます。耐久型に連打する時にPPが20あるのは地味に嬉しい。

• 選択技（上に行くほど有用）

馬鹿力
防御特化ナットレイやH252ポリゴン２（以降、進化のきせき持ちであることを前提とします）を確定にできます。

ダストシュート
タイプ一致技を半減で受けにくるフェアリー読み or 偶発対面で。毒突きでは威力が足りません。

岩技（岩石封じor岩雪崩orストーンエッジ）
相手が格闘技を警戒して飛行タイプや虫タイプに交換することを読んで打ちます。防御特化ファイアローなら岩石封じでも確定１発。
ストーンエッジならH244トゲキッスを13/16で落とせます。（命中率・急所考慮で乱数１発 66.9%）

空元気
火傷で機能停止しないために。霊以外の鬼火持ちからは基本的に逃げた方が安定するので、この技を使うことは少ないと思います。

その他の技
４倍弱点竜意識の冷凍パンチ（マルスケカイリュー以外確定１発）、ハッサム意識の炎のパンチ、ギャラドス意識の雷パンチ（防御特化は確定にならない）、クチートと偶発的に対峙してしまった時のための捨て台詞など。
固有技の捨て台詞ですが、あまり素早くないこの型では打ちたい相手がほとんどいないので、優先度は低いでしょう。

与ダメージ計算

山嵐と叩き落とすでギルガルドおよび一部の受けポケモンに十分なダメージが与えられます。

山嵐
H252B28ギルガルド確定１発　100.5%~
H252ナットレイ確定１発　106.0%~
防御特化ナットレイ　76.2~90.6%
H252ポリゴン２　91.6~109.3%(乱数１発 56.3%)
防御特化エアームド（羽休め時） 80.2~93.5%
防御特化ヤミラミ / メガヤミラミ（火傷時）　66.2~80.2% / 49.6~58.5%
H228マリルリ　35.2~41.6%
H244B220ニンフィア　31.8~37.8%(3回攻撃後瀕死率は 92.4%)

叩き落とす
防御特化クレセリア　72.2~85.4% / 持ち物無し 48.4~58.1%
H252ポリゴン２　48.9~58.3%（乱数２発 98.3%）
H228マリルリ　37.7~44.6% / 持ち物無し 25.0~29.9%

馬鹿力
防御特化ナットレイ確定１発　106.0%~
H252ポリゴン２確定１発　121.8%~
防御特化ポリゴン２　85.4~101.0%(乱数１発 18.0%)

ダストシュート
H244B220ニンフィア確定１発　112.4%~

空元気（状態異常時）
防御特化FCロトム　54.7~64.9%

被ダメージ計算

• 物理

A特化ギルガルドの聖なる剣＋影打ち　72.1~85.2%＋11.4~14.2%（132~156＋21~26ダメージ）
タイプ不一致イカサマ　8.1~9.8%
A無振り下降補正スキンニンフィアの電光石火　45.9~54.6%

• 特殊

C特化ギルガルドのラスターカノン　59.5~70.4%
C特化１段階上昇ポリゴン２のトライアタック　69.3~81.9%
C無振りポリゴン２の冷凍ビーム　25.1~30.0%

実際の運用

選出率7割程度でレートを50戦以上回した経験を踏まえて述べます。
基本的にはギルガルドに後投げして山嵐を連打するだけで十分に仕事を果たせます。少なくとも7,8匹のギルガルドと対決しましたが、全て先手を取り一撃の下に沈めました。特にキングシールドのターンに肝っ玉山嵐を見ているにも関わらず突っ張って来るギルガルドが多く、山嵐という技のマイナーさが活きました。あるいはゴロンダがナメられているだけかもしれません。
毒みガルドの場合には、ボルトチェンジなどで身代わりを壊してから対面させてください。（今回は毒みガルドに当たりませんでした。）

また、火力の低い受けポケモンに後投げして山嵐や叩き落とすを打つことで相手パーティに大きな負担をかけられます。ゴロンダの耐久はそんなに高くないので、ボルトチェンジやとんぼ返りでサポートしてあげるとより有利に立ち回れます。

レート1800まで上がる時には非常に活躍してくれたのですが、それ以上では準伝説が増え過ぎて役割対象が減りゴロンダの活躍の場が少なかったです。また、サーナイトにはかなり弱いので、相手パーティにいる時は出さない方が無難です。

相性の良い味方

• ニンフィア

見せ合い段階でギルガルドホイホイとして役に立ちます。S実数値が揃いがちなので注意。

• 水ロトム

他のボルトチェンジ持ちでも代用可。ボルトチェンジでゴロンダの有利対面を作ってください。

• メガハッサム

サーナイトに強く出れて、とんぼ返りもあります。

• ギルガルド

ゴロンダの弱点である飛行・格闘・フェアリー技を半減以下で受けられます。ですが、心情としては組ませたくないです。