はじめに
こんにちはblueDです。今回はメガピジョットを考察していきます。この育成論において、HABCDSといった略称が出てきますが前から順にHP攻撃防御特攻特防素早さに対応します。また、めざめるパワーを使う関係上、理想個体は31-0-30-31-31-31となっております。ルールはシングル6-3レート準拠を想定しております。
メガピジョットというポケモン
ORASからの新規メガポケモンの一体で、種族値は、
メガシンカ前:H83-A80-B75-C70-D70-S101
メガシンカ後:H83-A80-B80-C135-D80-S121
となっています。見てわかるとおり、Cが65、Sが20上昇し特殊ATとしての性能が強化されました。また特性ノーガードにより強力ながら命中難であったぼうふうを外れなしで打つことができるようになりました。ただ、調整の一つの目安であるC130族持ち物あり流星群より火力が劣るため、メガ枠の割に火力不足であるということがついて回ります。また、現環境においてステロや岩技、氷技電気技は頻繁に飛び交っており、メガピジョットの上から確定1をとってくるポケモンも多く、レート環境においては採用が難しいです。それゆえ採用理由が愛気味になってしまいますが出来うる限り選出できるよう、汎用ATとして考察していきたいと思います。
差別化
おもな差別化対象は特殊飛行であるファイヤー・トルネロス霊獣・ぺラップ辺りでしょうか。ファイヤーには炎技の威力で、トルネロスには気合玉の有無で劣りますが、Sと暴風の安定感で、ぺラップにはSと耐久で差別化できるでしょう。
採用理由
草虫への役割性能、炎4倍勢格闘、マンダへの対面性能、愛
※めざ地を採用する場合はマンダへの対面性能を失い、ドランへの対面性能を得ます
性格
臆病
特性
はとむね→ノーガード
メガシンカ前の特性は一長一短です。各自好みでよいかと。
持ち物
ピジョットナイト
努力値
CS252残りH4
H:奇数。一応16n-1だが狙ったわけではない。
C:ぶっぱ。火力不足感をすこしでも抑えるため。
S:ぶっぱ。メガシンカ前100族抜きメガシンカ後120族抜き。マンダ意識とメガシンカするターンに抜けるポケモンをできるだけ多くすると丁度ここ。
他にSの調整先としてメガシンカ後最速112族抜き(S180振り)がありますが耐久の調整先が見当たらないためCSぶっぱでいいと思います。
技
確定技
ぼうふう110/70
ノーガードの恩恵を受ける技。有利対面さえ作れれば一致込165無効なし3割混乱で負担をかけられます。
ねっぷう95/90
こちらもノーガードの恩恵を受けます。飛行を受けられる鋼に通せる技。不一致なのでそこまで火力がないことに注意。
めざ氷or地60/100
4倍龍ピンポ技。2倍相手には等倍ぼうふうの方が入ります(165>120)。龍をたおすより起点回避の牽制技として。めざ地は対ドランピンポ。私は身代わり込みでマンダに勝てる点を推したいためめざ氷を推奨しますが、ドランへの対面性能がどうしても欲しいならめざ地をどうぞ。
選択技 上から順に優先度高め
身代わり
メガピジョットが厳しい状態異常は麻痺と催眠ですが、催眠持ちの草には強く殴ればよく、電磁波持ちの多くの電気からは退くべきであるため、状態異常回避としては微妙。マンダ対面での安定択となるため最優先。物理マンダなら捨て身反動込めざ氷で落としましょう。特殊マンダだったら土下座です。
とんぼ返り70/100
物理技。影ふみ勢から逃げたり襷つぶしたり有利対面作ったりと便利な技。物理技なので火力はほぼない。ハッサムのような感覚で打ってはいけない。
どくどく
根性格闘や鋼タイプを誘いづらいため打ちやすいです。主に耐久勢へ。
電光石火40/100
タイプ一致の先制技。腐りにくくなりますが最後っ屁のつもりで打って積技を合わされないように注意。
まもる
安全なメガシンカを。
破壊光線150/90
地味にタイプ一致かつノーガードの恩恵を受ける技。火力十分ですが打った後動けなくなるため起点になります。確定で倒されるターンやラス1対面で強引に突破する際に使ってください。威力の目安はコメント欄より
H108メガライボルト 100%〜117.6%
H252ミトム 80.2%〜94.2%
採用見送り
オウム返し
一撃技をかわしてやり返す…メガピジョットにとんでくる一撃技なさそうなので候補外。
羽休め+フェザーダンス
数値不足だし流した後やることが少ないため。どうしても採用するならフェザーダンスのみを起点回避として入れるといいでしょう。
与ダメージ計算
役割対象以外へのダメ計はあくまで目安。
ぼうふう
HD特化メガフシギバナ 65.2%〜78% 確定2
HB特化メガフシギバナ 89.8%〜105.8% 乱数1発 (31.3%)
H207D88チョッキ武神 85%〜101.4% 乱数1発
→2倍高耐久への目安だいたい2発かかる模様。H振りバナより柔らかい2倍は確定1とれそうですね。
HA極振メガガルーラ 45.7%〜54.2% 乱数2発 (50%)
→等倍中耐久への目安。確定2落とすライン。これ以下の特殊耐久の等倍相手は確定2とれそうですね。
無振メガルカリオ 88.9%〜105.5% 乱数1発 (31.3%)
→等倍低耐久への目安。数値の足りなさがありありと伝わってきます。ひかえめでも乱数87.5%で確定取れません。(そもそも抜けませんが)ねっぷうなら確定です
ねっぷう
HD極振メガハッサム 101.6%〜119.7% 確定1
→特化してなければ4倍相手は確定とれます。
H252振ギルガルド盾 46.7%〜56.2% 乱数2
H252振ギルガルド剣 114.9%〜135.3%確定1
→身代わりで剣にしてから殴れば確定とれるので有利択にもちこめます。
めざ氷
H4振メガボーマンダ 91.2%〜107.6% 乱数1発 (43.8%)
→初手身代わりで捨て身を受けて返り討ち。
無振りガブリアス 89.6%〜107.1% 乱数1発 (43.8%)
→こちらは珠でないととうにも…暴風うって混乱+自傷の15%にかけるのよりは分がいいようにみえるが実際は襷も多いため微妙。
めざ地
H252振ヒードラン 68.6%〜82.8% 確定2発
→確定は取れないので他ポケモンへの役割が残る初手対面は退いた方がいいです。
とんぼ返り
H252振バンギラス 18.3%〜22.2%
→交代読みで当てた場合。起点回避しようにも火力足りません。交代読みで打たないと一回舞われてしまうでしょう。
被ダメージ
C特化メガフシギバナ
ヘドロ爆弾 61.3%〜72.7% 確定2発
ギガドレイン 25.1%〜30.1%
→対面からならほぼメガフシギバナを処理できます。後出しの際はギガドレ読んでください。乱数で落ちますが…。S180振で抑える方はここを確定耐えするとよいのでしょうか。
A特化てつのこぶし武神
冷凍パンチ 106.9%〜127% 確定1発
→チョッキ武神には対面からも勝てないです…
A極振メガボーマンダ
すてみたっくる 108.1%〜128.3%確定1発
→身代わりなしでは安定して勝つことは不可能です。
C特化ギルガルド剣
ラスターカノン 62.8%〜74.2% 確定2発
→メガっていれば一回は受けだしから身代わりの流れができますね。影うちは無効なので先制はされません。基本は偶発対面想定ではありますが。
A特化ハッサム鉢巻
バレットパンチ 64.1%〜75.4% 確定2発
→このくらい体力のこしてれば対面からほとんどのハッサムにかてるよっていう目安。
A特化メガヘラクロス
ミサイル針 11.3%〜13.8%
→スキルリンク込で耐えます。受けだし可能。ただし、インファは確定1とられるため、注意してください。
以上です。ダメージ計算は煩雑になるのを避けるため最低限しか載せていません。載っている分で仮想敵へのダメージは推定できると思います。
最後に。
メガピジョットの弱点である岩電氷を半減でき、草虫に弱いぽけもんと相性がいいでしょう。ついでにステロもまけるとよいです。運用は基本は先発か死に出し、読める場合は虫技草技読みで後出しして有利対面を作り、ぼうふうを打っていきましょう。相手が入れ替え、こちらより遅いポケモンを出す場合暴風がもう一度はいるため、51%で混乱を引いて強引に勝筋を作れる可能性があるのは強みです。ただし基本的にあと一歩火力不足なためステロ展開やトンボルチェンサポートなしでレート環境で使うのは難しいです。メガ枠をこの子でとってしまうのも難点。そういった弱いところを補いつつPT構築、立ち回っていくとよいでしょう。