第八世代追記
第七世代以降も多くの執筆者の方々に本育成論で示したクッションの定義をご参照いただいています。
育成論サンムーン/328・育成論サンムーン/1139・育成論サンムーン/1674・
育成論サンムーン/1737・育成論サンムーン/1825・育成論サンムーン/1887
このような状況を踏まえ、第八世代環境も踏まえ理論を加筆した「クッションの理論化と定義」をサンダー育成論ソードシールド/3469の中で寄稿しております。
クッションとは何かをご参照の方はこちらへ飛んでください。
なお、この寄稿に合わせこのページも修正を加えています。
また、第八世代におけるヌメルゴンの可能性を大天使様が育成論ソードシールド/1789にて考察を深めてくださっていますのでご参照ください。
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- 略称は可能な範囲で排しましたが一部使用します。
- H:HP A:攻撃 B:防御 C:特攻 D:特防 S:素早さ
- ゴツメ:ゴツゴツメット 珠:いのちのたま
- リザX:メガリザードンX リザY:メガリザードンY
- 考察は常体でさせていただきます。
コンセプト
特性ぬめぬめによる素早さ操作性能を兼ね備えたクッション。
お断り
この育成論は構築の穴埋め前提となります。
構築を5匹目まで組んでおり、メガガルーラ相手に後出しから素早さ操作できることを条件の1つとして6匹目を探している場合に、この育成論を思い出し、6匹目として採用をご検討ください。(主軸ポケモンではない以上、主軸だからこその記述(構築例など)はありません)。
育成論は構築を組んでいる方に向けて記述しています。
追記:流行しているひみつのちからメガガルーラには機能しない。
メニュー
1:クッションのこと
1-1:クッションの定義
1-2:クッションの起源
1-3:クッション普及の背景
1-4:クッションの役割
1-5:クッションの主な例
2:クッションとしてのヌメルゴンの価値
2-1:クッションとしてのヌメルゴンの長所
2-2:クッションとしてのヌメルゴンの短所
3:このヌメルゴンのこと
3-1:主要被採用理由
3-2:本育成論の論展開上の想定採用理由
4:構成
4-1:構成
4-2:配分の要旨
4-3:持ち物の選択について
4-4:技の選択について
4-5:運用
5:ダメージ計算による性能証明
5-1:与ダメージ
5-2:被ダメージ
6:応用例
6-1:応用例1
6-2:応用例2
6-3:応用例3
1-1:クッションの定義
クッションとは「特定の相手を処理するべく後出しから切り返し、味方の対面有利状況を創出する行為及びポケモン」を指す。(上の一文は定義が存在しないこの言葉の定義化を独自に試みたもの)。
1-2:クッションの起源
明確な原典がない用語「クッション」の起こりは一般表現の「ワンクッション置く」が転じたものと考えられる。
「クッション役」という言葉が出てくる前、2010〜2011年頃の対戦オフ勢の構築記事に「ワンクッション置く」という表現が多用されだし、次第に略され「クッションとして」「クッションする」などと名詞的にも動詞的にもクッションという言葉が使用され始める。そしてその表現が用いられる対象が主にハッサムとウォッシュロトムであったことから、ハッサムの後出しから後手とんぼがえりをする動き、及びそれに類するものがクッションという表現と結び付き曖昧に広まった。
前述の定義は現状クッションと呼ばれるものの包含を試みたものである。
1-3:クッション普及の背景
環境の変遷を追えば従来の物理受けに代わって普及したことは明白である。
メガシンカポケモンがもたらした攻撃偏重環境は、バトルの潰し合い化を加速させ、一度の不利対面が負けに直結しやすい傾向を生んだ。
それでもXY環境の中盤までは物理受けでメガガルーラを受ける構図が辛くも成立していたが、XY環境の終盤に登場した203ガルーラにより、HPが削れたメガガルーラを残して物理受けが突破されるという構図が成立した。
メガガルーラの処理を物理受け1匹に一任が安定しなくなり、「物理受けでHPを削り、別のポケモン(以下:「[味方AT]」と記す)で縛る」形でのメガガルーラの処理が常習化するようになると、構築組みの時点からメガガルーラの処理に2匹を用いる構想にシフトする。
ここで役割を果たせなくなった物理受けに代わり採用されたのがクッションであり、流行したのが対面構築である。
203ガルーラの登場以降ゴツゴツメット持ちの主流がクレセリアからスイクンにシフトしたことがその裏付け。受けを捨て対面性能を取ったことによる。
※203ガルーラ:グロウパンチ+すてみタックルでクレセリアを倒しつつ自身が生き残る確率を高める調整が施されたメガガルーラのこと。実数値は203-189-120-x-120-135。発案はvan氏。
出典:http://advantagesv.blogspot.com/2014/08/203.html
1-4:クッションの役割
クッションは後出しに加え、[味方AT]の攻撃を通すために存在する。[仮想敵]に対しても[味方AT]の攻撃を通せる対面有利状況を創出することがクッションには求められる。
よって、クッションの役割は「「[仮想敵]への後出し+[味方AT]による[仮想敵]の処理サポート」である。
対面有利状況を紐解くと、最もシンプルな状況は[味方AT]が[仮想敵]を先制かつ一撃で倒せる状況である。よって、[味方AT]が[仮想敵]を(主に一撃で)撃破できないならHP削りが、[味方AT]が[仮想敵]に先制できないなら素早さ操作が対面有利状況の創出手段の筆頭となる。
(※以降、HP削りを「[HP削り]」と記す)
(※以降、素早さ操作を「[素早操作]」と記す)
その他、[仮想敵]の火力低下手段・[味方AT]の被ダメージ低減手段なども対面有利状況の創出手段に該当する。
また、[味方AT]が無傷ないし低負荷で場に出て[仮想敵]と対面する[味方AT]の繰り出しのサポートも対面有利状況の創出手段となる。
(※以降、[味方AT]の繰り出しのサポートを「[無償降臨]」と記す)
[無償降臨]の手段については、後手とんぼがえりやいやしのねがいなどに加え、クッションの瀕死に伴う死に出しも含まれる。
戦闘において[味方AT]が[仮想敵]に先制かつ一撃で倒せる状況に持ち込めば、すべてのポケモンがクッションの役割を持てることになる。後出しから捨てるだけの即席のクッションであれ、[味方AT]を[無償降臨]した先に[仮想敵]の処理と勝利を見据えている点は共通である。
1-5:クッションの主な例
すべて前述の定義で包含できている。
- ハッサム [HP削り][無償降臨]
【運用例】:後出し → [仮想敵]の攻撃 → [仮想敵]の攻撃 → とんぼがえり・[味方AT]を[無償降臨]
後出し後、後手とんぼがえりにより[仮想敵]の[HP削り]をしつつ[味方AT]を[無償降臨]する。クッションとしての運用で残りHPが僅かになった後も活きる強力な先制攻撃技が個性。一般的ではないがおいかぜを採用すれば[素早操作]が可能。以降すべてに共通するが、ゴツゴツメット等を持てば後出し時に[HP削り]ができる。
育成論DS/6312
- ウォッシュロトム [HP削り][無償降臨]
【運用例】:後出し → [仮想敵]の攻撃 → [仮想敵]の攻撃 → ボルトチェンジ・[味方AT]を[無償降臨]
後手ボルトチェンジにより[仮想敵]の[HP削り]をしつつ[味方AT]を[無償降臨]する。でんじはを採用すれば[素早操作]が可能。
- スイクン [HP削り] (要:ゴツゴツメット)
【運用例】:後出し → [仮想敵]の攻撃・ゴツゴツメット発動 → [仮想敵]の攻撃・ゴツゴツメット発動 → 死に出しで[味方AT]を[無償降臨]
前述「クッション普及の背景」のとおり、203ガルーラの流行により増えた対面構築におけるクッション。対面性能の高さに舵切っており、クッションとしてはどのポケモンにも可能なゴツゴツメットによる[HP削り]と死に出しによる[無償降臨]しかできない。先発不利対面時のみクッションとして、先発有利対面時は対面構築駒として戦う。こごえるかぜで[素早操作]できるが、この技はあくまで対面用。
- ニョロトノ [素早操作][無償降臨] (要:だっしゅつボタン)
【運用例】:後出し・特性あめふらし発動 → [仮想敵]の攻撃・だっしゅつボタン発動・いわゆる脱出トノ。後出し時、特性あめふらしで雨を降らせつつだっしゅつボタンで退場し、特性すいすいの[味方AT]を[無償降臨]する。特性すいすいの発動が[素早操作]となり、[仮想敵]は[味方AT]が雨無しで対面不利を取るポケモンすべてという解釈で定義と合致する。
育成論BW/1874
- 化身ボルトロス [HP削り][素早操作][無償降臨]
【運用例1】:後出し → [仮想敵]の攻撃 → [仮想敵]の攻撃 → ボルトチェンジ・[味方AT]を[無償降臨]
【運用例2】:でんじは → [仮想敵]の攻撃・死に出しで[味方AT]を[無償降臨]
いわゆるHBオボンボルト。特性いたずらごころ×でんじはによる[素早操作]と、後手ボルトチェンジ・とんぼがえりが可能。でんじは後に後手ボルトチェンジはできないが、[味方AT]と[仮想敵]及び状況に合わせて柔軟に採用技・行動を選択できることは個性で腐りにくい。
- 霊獣ランドロス [HP削り][無償降臨]
【運用例】:後出し → [仮想敵]の攻撃 → [仮想敵]の攻撃 → とんぼがえり・[味方AT]を[無償降臨]
ハッサム同様後手とんぼがえりにより[仮想敵]の[HP削り]をしつつ[味方AT]を[無償降臨]する。また、だいばくはつという[HP削り]と[無償降臨]の手段も持つ。特性いかくによりHPの消耗を抑えられ、地面に加え電気の一貫も切れることが個性。
育成論ORAS・XY/631
- ガブリアス [HP削り] (要:ゴツゴツメット)
【運用例】:後出し → [仮想敵]の攻撃・特性さめはだとゴツゴツメット発動 → [仮想敵]のふいうち・特性さめはだとゴツゴツメット発動
特性さめはだ(+ゴツゴツメット)により[仮想敵]の[HP削り]をする。メガガルーラに先手を取れるので攻撃技によりさらなる[HP削り]が可能。ふいうちで先手を取られても特性さめはだとゴツゴツメットによる[HP削り]が通る。
育成論ORAS・XY/1401
- クレセリア [素早操作][無償降臨]
【運用例】:後出し → [仮想敵]の攻撃 → [仮想敵]の攻撃 → トリックルーム → みかづきのまい・[味方AT]を[無償降臨]
後出し後、トリックルームにより[素早操作]をし、みかづきのまいにより[味方AT]を[無償降臨]する。トリックルームに代えてでんじはも選択肢となる。[味方AT]のHP全回復を伴うクッション。
育成論ORAS・XY/393
- ラティアス [HP削り][素早操作][無償降臨] (要:ゴツゴツメット)
【運用例】:後出し → [仮想敵]の攻撃・ゴツゴツメット発動 → でんじは → [仮想敵]の攻撃・ゴツゴツメット発動 → 死に出しで[味方AT]を[無償降臨]
でんじはにより[素早操作]をし、いやしのねがいにより[味方AT]を[無償降臨]する。メガガルーラに先手を取れる点が優秀。おいかぜによる[素早操作]も可能たが、[仮想敵]にメガバシャーモを含めるならばでんじは優先。
- 後出しで捨てる行動 [無償降臨]
すべてのポケモンが後出しから[味方AT]を[無償降臨]できうる。[味方AT]が[仮想敵]に先制かつ一撃で撃破できる状況にまで持ち込めば、戦闘中残りHPが僅かになったポケモンを裏に残すことで、そのポケモンを即席のクッションとして扱うことが可能。
- モジャンボ [無償降臨] (要:だっしゅつボタン)
【運用例】:後出し → [仮想敵]の攻撃・だっしゅつボタン発動 → [味方AT]を[無償降臨]
ポケ徹においてクッションという言葉が意図的に使用された最古の育成論の題材であり、黎明期のクッションとして参考として載せる。これも前述定義で包含している。
だっしゅつボタンにより後出しから[味方AT]を[無償降臨]するクッション。不利対面を作った別の味方から有利対面を取れる[味方AT]を[無償降臨]する前提となっており、場に出ているポケモンを変えることのみによって[仮想敵]を切り返すもの (当該育成論は6on6想定であり味方を変えれば切り返しやすい)。
[HP削り]・[素早操作]により不利対面を作った味方で縛り返すという考え方はなく、[味方AT]を直接後出しすることを避ける読みリスクの軽減に重きを置いている。
だっしゅつボタンを持てばすべてのポケモンが上記立ち回りを行える中、モジャンボは特性さいせいりょくによりHPを回復できる点が個性であり、だっしゅつボタン消費後にサイクル参加させていける。
クッションを捨て気味に扱わない、ワンクッション置くという言葉が文字どおり的を得ている運用をするポケモンである。
育成論BW/370
2-1:クッションとしてのヌメルゴンの長所
- 特性ぬめぬめ:後出しと同時に素早さ操作できる
ヌメルゴンは接触攻撃を受けると相手の素早さを一段階下げることができる隠れ特性「ぬめぬめ」により、[素早操作]を後出しと同時に実現できる唯一のポケモンである。これにより以下の様々な長所が生まれる。
- 構成自由度が高い
最大の長所。
「素早さ操作性能を兼ね備えたクッション」として、最低限ヌメルゴンに必要となる構成が以下となる。
特 性 : ぬめぬめ
性 格 : 自由
個体値 : 自由
努力値 : 自由
持ち物 : 自由
技構成 : 自由
ヌメルゴンの素早さ操作は特性ぬめぬめのみで完結するため、構成の自由度が高い。これは穴埋め適性が上がることを意味する。
本育成論ではクッションとしてのヌメルゴンを突き詰めるが、この自由度の高さにより「別の穴埋め採用理由+クッション」としてのヌメルゴンの穴埋め採用が現実的に可能。
既にクッションを採用済みの構築であっても、その味方クッションを選出できない苦手構築相手に選出する第二のクッション役としても採用視野に入る。
別の見方をすればどのような特性に依存していないヌメルゴン(育成論ORAS・XY/11・育成論ORAS・XY/1517・育成論ORAS・XY/1676)であっても特性ぬめぬめを選択すれば本育成論の理論を適用できることになる。
- 素早さ操作と展開補助の即効性
麻痺による[素早操作]はでんじは等を使うターンに相手に交代されると[仮想敵]の[素早操作]ができず流すまでとなる欠点がある。後手とんぼがえりも同様に交代されると[HP削り]ができない。
一方でヌメルゴンは、後出し時に接触攻撃を受けた時点で[素早操作]ができ、同時に瀕死になり[味方AT]を[無償降臨]することで、[味方AT]と素早さを下げた[仮想敵]を対面させることが可能。展開補助を一瞬で完遂できる。
特に[味方AT]が「初速の遅いポケモン」だと効果的。
[仮想敵]をメガガルーラとした場合、メガシンカ後にメガガルーラを抜けるポケモンや、特性かそく持ち・技りゅうのまい持ちなどが[味方AT]の場合、先発で繰り出しガルーラに縛られていたとしても、クッションヌメルゴンにより逆に縛ることができ、メガガルーラが引いてぬめぬめで下げた素早さランクがリセットされても、味方はメガシンカ/かそく/りゅうのまい済みとなることで、再度メガガルーラが登場しても縛ったままとなる。
- 生きている限り素早さ操作できる
でんじはによる[素早操作]は、[仮想敵]との対面を作れなければ[仮想敵]の[素早操作]ができないため、後出し時に倒れてしまっては仕事ができず、技使用ターンに倒されても[素早操作]できない。場合によっては、[素早操作]するクッションを無償で出すために味方を捨てるという手段を採らざるを得なくなる。
トリックルームやおいかぜなどによる[素早操作]は[仮想敵]との対面ではなくても[素早操作]ができるが、技使用ターンに倒されては[素早操作]できない。
一方でヌメルゴンは残りHPが1であろうが後出しから[素早操作]することが見込める。[仮想敵]に物理攻撃技の使用を牽制することにもなる。
- 特殊耐久が高い
持ち前の特殊耐久力の高さから、特殊アタッカーを流すことが見込める。特殊アタッカー相手には原則的に[素早操作]+展開補助はできないが、不利対面を作った味方の引き先になり相手特殊アタッカーを流すことで継戦でき、味方の展開の機会を図れる。
また、前述「クッション普及の背景」のとおり、根本的にクッションは受けより対面性能重視の構築に採用される存在であるため、特殊対面に強いことは加点要素。火力と物理耐久を確保することで対面構築に採用できるだけのスペックはあろう。
- リザードンに後出しできる
クッションヌメルゴンは2つのメガシンカ先を持つリザードンに対し、全ポケモン中屈指の後出し性能を持ちうる。
【対リザX】ぬめぬめによりメガリザードンXの主流であるニトロチャージ展開を許さない。また、りゅうのまい展開に対してもこらえる×ぬめぬめで素早さランクを下げて後続につなぐことが見込める (こらえるが必要)。
【対リザY】持ち前の特殊耐久力によりメガリザードンYに対しても後出しでき、処理ができる (処理にはいわなだれが必要)。
2-2:クッションとしてのヌメルゴンの短所
- 素早さ操作が相手の行動に依存する
最大の短所。
ヌメルゴンが特性ぬめぬめを発動させるには相手の接触攻撃・非接触攻撃の選択に依存する。非接触攻撃に後出ししては[素早操作]ができない。
- 特殊アタッカーへの素早さ操作性能の低さ
特殊接触攻撃技が非常に少ないため、相手の特殊アタッカーに対し[素早操作]をすることはじならしを除き見込めない。
余談:主軸と穴埋めに求められることの違い
構築を組むにおいて主に6番目に採用され、構築の苦手を埋めるポケモンが穴埋めです。
穴埋めはその採用背景上、負けて元々の苦手構築相手に選出することになり、勝って当然の得意構築相手に選出することはまずありません。得意構築相手に選出するのは当然構築の基本選出であり構築の主軸を担うポケモンとなります。
選出できるときに勝率100%にどれだけ近づけるかという「安定性」が求められる基本選出に対し、選出せざるを得ないときにすべての苦手構築相手に勝率0%から乖離する「可能性」「ワンチャンス」が求められるのが穴埋めといえましょう。
素早さ操作が「相手の行動に依存する」最大の欠点について、この欠点は安定性が求められる構築の主軸としてならば致命的ですが、可能性が求められる穴埋めとしてならば許容範囲というのが個人的見解。
ヌメルゴンは穴埋めとしてであれば加点要素だらけです。特性だけで素早さ操作成功の可能性があるクッションになり、構成の自由度の高さから様々な穴を埋めることができます。
逆に、ヌメルゴンをクッションとして主軸に組み込もうとすると安定した勝率を残し難いということ。
育成論冒頭で定義したとおり、このヌメルゴンは穴埋め前提です。穴埋めにも安定性を求めたいという個人的見解は結構ですが、だから使えないと主張するヌメルゴンの可能性を追及する上で非建設的となるご意見、及び穴埋め前提とする論のスタンスを無視し主軸を念頭とする的外れなコメントが散見されます。
コメント管理義務があるとのことでこの余談を記しております。コメント欄へご参加の際は以上をお踏まえくださいませ。
3-1:主要被採用理由
- メガガルーラ相手に後出しから素早さ操作し味方の展開を補助できること
...としてコンセプト上論展開するべきだが、その場合構成は以下のとおり。
特 性 : ぬめぬめ
性 格 : 任意
実数値 : 任意
持ち物 : 任意
技構成 : 任意
構築を組む側の穴埋め採用理由を網羅することは当然ながら不可能につき、この被採用理由・構成で育成論を纏めても良いのだが、さすがに大味につき、本育成論は以下の想定採用理由を元に以降論展開を行うこととする。
3-2:本育成論の論展開上の想定採用理由
- メガガルーラ相手に後出しから素早さ操作し味方の展開を補助できること
- メガリザードンX相手に後出しから素早さ操作し味方の展開を補助できること
- メガリザードンY相手に後出しから処理できること
つまり[仮想敵]にリザードンを加える。リザードンはガルーラと同じくメガシンカポケモンであり役割集中の恐れがないことから論展開上の想定採用理由に加えることとした。
※このヌメルゴンは[仮想敵]たるメガガルーラに対し、自身の瀕死を伴って役割遂行するため、非メガシンカポケモンに役割対象を広げると役割集中で崩されるリスクがある。穴埋めという採用背景上様々な採用理由が含まれて当然だが、役割対象を非メガシンカポケモンに広げる場合は上記リスクを考慮すること。「本育成論に則ったクッションとして選出」・「本育成論に則らないそれ以外の穴埋め採用理由のための選出」と、選出時に分別を付けられることが芳しい。
4-1:構成
特 性 : ぬめぬめ
性 格 : れいせい
個体値 : 31-31-31-31-31-31
努力値 : 252-84-4-164-4-0
実数値 : 197-131-91-166-171-90
持ち物 : ゴツゴツメット
技構成 : りゅうのはどう/いわなだれ/だいもんじ/ヘドロばくだん
4-2:確定欄の配分の要旨と調整について
A: H153B98リザY いわなだれ 101.9%〜120.2% 確定1発
C: H153D105リザX りゅうのはどう 99.3%〜118.9% 最低乱数除き1発
HB: A200リザX じしん 42.1%〜49.7% 2発耐え
HB: A177メガガルーラ すてみタックル 67%〜79.1%(×1.5) 確定瀕死
HD: C211リザY りゅうのはどう 40.6%〜48.7% 2発耐え
クッションとして、対面性能を引き上げるべくより物理耐久を引き上げることも選択肢に入りうるが、今回は「論展開上の想定採用理由」を重んじメガガルーラ相手に隙を与えずに後続に繋ぐことを意図した物理耐久力に設定。
リザXの非接触物理攻撃技最高打点であるじしん2発耐えとメガガルーラのA177すてみタックル確定瀕死を両立する実数値H197-B91は、努力値H252-B4振りと合理的かつ現実的な物理耐久調整値となる。
[仮想敵]のリザY確定1発となる攻撃努力値を確保し、余りを特攻に割くことでりゅうのはどうによりH153D105リザXを1発圏内となり、積む隙を与えずに済み、火力向上によりある程度の対面性能を得られる。
リザYに後出しする上で特防は削れないため性格下降補正は素早さ。対面性能の向上の観点では素早さは欲しいが、クッションとして運用するにおいては素早さは不要につき特防より優先度は低い。
端数4は特防。下降補正を掛けた素早さに4を振っても変わらない。
もちろんこれは「論展開上の想定採用理由」に則ったサンプルに過ぎない。穴埋め採用理由及び構築に沿って配分を検討のこと。
りゅうのはどうではなくりゅうせいぐんを採用することでHS振り鬼火羽休め型のリザXであっても特攻4振りのみで隙を与えないため (H185D105リザXに対しC131りゅうせいぐんが100.5%〜117.8%)、特攻を4振りに抑えることで他に努力値を回すことが可能となる。
4-3:持ち物の選択について
前提として、採用済みの5匹に持たせている道具は当然候補外。
「論展開上の想定採用理由」から候補に挙がる持ち物を挙げるが、穴埋め採用理由及び構築に沿って持ち物を検討のこと。
- ゴツゴツメット
[素早操作]に加え[HP削り]を担う。採用は構築の[味方AT]の火力次第であり、[仮想敵]を[味方AT]が縛る上でスリップダメージが必須か否かで判断すること。
- ジャポのみ
ゴツゴツメットと同じく[素早操作]に加え[HP削り]を担う。採用は構築の[味方AT]の火力次第であり、[仮想敵]を[味方AT]が縛る上でスリップダメージが必須か否かで判断すること。
- とつげきチョッキ
対面性能を対特殊に限り引き上げられる。リザYへの後出し回数も向上する。
- ハバンのみ
リザYから受けるりゅうのはどうの被ダメージを抑える。対竜における対面性能を向上させる。
- ふうせん
メガガルーラとリザXの非接触攻撃のじしんを無効化し接触攻撃を強いる。
- たべのこし
リザYへの後出し回数を引き上げる。オボンのみはメガガルーラの攻撃を耐えてしまうことになるため、今回の配分の設定意図から候補外となるが、対面性能を上げること自体は噛み合う。
4-4:技候補
「論展開上の想定採用理由」上の技構成は「りゅうせいぐんorりゅうのはどう/いわなだれ/選択肢×2」となるが、「主要被採用理由」上は「選択肢×4」となる。穴埋めする採用理由に応じて技選択すること。
- りゅうのはどう (特殊技 属性:竜 威力:85 命中:100 PP:10)
「論展開上の想定採用理由」上りゅうせいぐんと選択。メインウェポン候補であると同時に[仮想敵]としたリザXに隙を与えないための技。
対面構築に採用するのであれば居座りがたくなるりゅうせいぐんの特攻ダウンは痛手となるので原則的にはこちらを採用したいが、H153D105リザXに対しC131りゅうのはどうが78.4%〜94.1%につき、リザXに隙を与えないためにはゴツゴツメットを所持するにしても特攻振りを要する。
- りゅうせいぐん (特殊技 属性:竜 威力:130 命中:90 PP:5)
「論展開上の想定採用理由」上りゅうのはどうと選択。メインウェポン候補であると同時に[仮想敵]としたリザXに隙を与えないための技。
H185D105リザXに対しC131りゅうせいぐんが100.5%〜117.8%につき、HS振り鬼火羽休め型のリザXであっても特攻4振りのみで隙を与えないため、特攻に努力値を割かないのであればりゅうのはどうより優先される。
- いわなだれ (物理技 属性:岩 威力:75 命中:90 PP:10)
「論展開上の想定採用理由」どおり、リザYを[仮想敵]に含むなら採用。
リザYの耐久をH153B98D135と仮定すると、H153B98D135メガリザードンYを確定1発で倒せるヌメルゴンの攻撃技は「いわなだれ」のみである。確定1発となるラインはA131以上。
- 各種攻撃技
前述「クッション普及の背景」のとおり、根本的にクッションは対面重視の構築に採用される存在であるため、この基本に則れば火力に努力値を割いた上で打点の高い攻撃技を採用したい。
努力値を攻撃に振っても特攻に振っても構わないため、物理技・特殊技を問わない。穴埋め採用理由上必須の攻撃技に合わせて物理・特殊を選択可能。
確定欄では呼ぶ鋼と妖に通る技としてだいもんじとヘドロばくだんを挙げたが、あくまでサンプルに過ぎない。
- こらえる (変化技 属性:闘 威力:- 命中:- PP:10)
りゅうのまい持ちリザXに対し素早さ1段階ダウンで後続に繋ぐために必要となる技、及び特性ぬめぬめの試行回数を稼げる技。特にゴツゴツメットを所持している場合はゴツゴツメットの試行回数も稼げるため、対面性能が向上することにもなる(参考:育成論ソードシールド/1789)。
対面性能の向上には繋がる一方、交代する隙を与えず捨てて後続に繋ぐというクッションとしての運用とは噛み合わない技ではある。
りゅうのまい持ちリザXに対しては、後出し時のりゅうのまい→次ターンのげきりんに対しこらえることで素早さ1段階ダウンで繋ぐことができる。げきりんにより技固定かつ交代も非接触攻撃技も選べなくなるという稀なケースにたまたま当てはまったクッションとしての唯一といっていい有効例。
りゅうのまい持ちリザXが多くない環境・ゴツゴツメットを所持していないのであれば採用の妥協を検討したい。PGLシーズン8から12までのORASリーグシングル統計より、りゅうのまいよりもニトロチャージの採用率の方が高い。
- じならし (物理技 属性:地 威力:60 命中:100 PP:20)
特性ぬめぬめを除くヌメルゴン唯一の確率に依存しない素早さ操作手段であり、クッションとしての汎用性の観点から採用が検討される。[仮想敵]のメガガルーラが特殊型であっても素早さ操作できる点が特記事項。素早さ操作手段かつ竜技との範囲補完技かつ電・炎への打点となる。
- どくどく (変化技 属性:毒 威力:- 命中:90 PP:10)
リザYと一緒に採用されることが多いクレセリアに対する有効打。対特殊はサイクル戦となりやすい中で崩し手段として候補となる。
4-5:運用
- 対物理クッション
後出しからヌメルゴンを捨てる。捨てる過程で接触攻撃を受け相手の素早さを下げ、後続で縛って処理する。
- 対特殊クッション
後出しから流す、ないし後出しから殴り勝つ。(サイクル戦になりやすい)。
「論展開上の想定採用理由」に挙げたポケモンに対する運用を以下に例示する。カイロスは初速の遅いポケモンの例として挙げたものである。
- 対メガガルーラ
相手はガルーラを繰り出した
こちら先発カイロス (※1)
カイロス引っ込めヌメルゴン
ガルーラはメガシンカ
メガガルーラのすてみタックル! (※2)
ぬめぬめ発動でメガガルーラの素早さランク-2 (※3)
ゴツゴツメットと反動でメガガルーラ残りHP3割5分
ヌメルゴンダウン!
こちら死に出しカイロス
カイロスはメガシンカ (※5)
メガカイロスのおんがえし! (※4)
メガガルーラダウン!
※1:素早さ種族値はガルーラよりカイロスの方が低い
※2:ここでのいわなだれが相手の行動に依存する短所といえる
※3:メガガルーラの特性おやこあいにより2回発動
※4:ぬめぬめで素早さを下げたことにより先手が取れる
※5:縛っているため安全にメガシンカできる
- 対メガリザードンX (ニトロチャージ)
相手はリザードンを繰り出した (※6)
こちら先発カイロス (※7)
カイロス引っ込めヌメルゴン (※8)
リザードンはメガリザードンXにメガシンカ
メガリザードンXのニトロチャージ!
メガリザードンXの素早さランク±0 (※9)
ゴツゴツメットでメガリザードンX残りHP8割強
ヌメルゴン残りHP8割弱
メガリザードンXのげきりん! (※10)
ぬめぬめ発動でメガリザードンXの素早さランク-1 (※11)
ゴツゴツメットでメガリザードンX残りHP7割弱
ヌメルゴンダウン!
こちら死に出しカイロス (※12)
カイロスはメガシンカ (※14)
メガカイロスのおんがえし! (※13)
メガリザードンXダウン!
※6:どちらにメガシンカするか分からない
※7:素早さ種族値はリザードンよりカイロスの方が低い
※8:相手がメガリザードンYにメガシンカしようがこの後出しは安定する
※9:ニトロチャージの追加効果をぬめぬめで相殺。展開を阻止
※10:ヌメルゴンの攻撃で一撃ダウンが予想されるためニトロチャージを選べない
※11:ドラゴン技の使用を強いた結果素早さを下げることができる
※12:フェアリーを死に出しすれば起点にできる
※13:ぬめぬめで素早さを下げたことにより先手が取れる
※14:縛っているため安全にメガシンカできる
- 対メガリザードンX (りゅうのまい)
相手はリザードンを繰り出した (※15)
こちら先発カイロス (※16)
カイロス引っ込めヌメルゴン (※17)
リザードンはメガリザードンXにメガシンカ
メガリザードンXのりゅうのまい!
メガリザードンXの攻撃・素早さランク+1
ヌメルゴンのこらえる!
メガリザードンXのげきりん! (※18)
ヌメルゴンは攻撃をこらえた
ぬめぬめ発動でメガリザードンXの素早さランク±0 (※19)
ゴツゴツメットでメガリザードンX残りHP8割強
ヌメルゴン残りHP1
メガリザードンXのげきりん!
ゴツゴツメットでメガリザードンX残りHP7割弱
ぬめぬめ発動でメガリザードンX素早さランク-1 (※20)
ヌメルゴンダウン!
こちら死に出しカイロス
カイロスはメガシンカ (※21)
メガカイロスのおんがえし! (※22)
メガリザードンXダウン!
※15:どちらにメガシンカするか分からない
※16:素早さ種族値はリザードンよりカイロスの方が低い
※17:相手がメガリザードンYにメガシンカしようがこの後出しは安定する
※18:ヌメルゴンの攻撃で一撃ダウンが予想されるためりゅうのまいを選べない
※19:げきりんの使用を強いた結果素早さを下げることができる
※20:技固定により非接触攻撃を選べない
※21:ぬめぬめで素早さを下げたことにより先手が取れる
※22:縛っているため安全にメガシンカできる
- 対メガリザードンY
相手はリザードンを繰り出した (※23)
こちら先発カイロス (※24)
カイロス引っ込めヌメルゴン (※25)
リザードンはメガリザードンYにメガシンカ
日照り発動 天候が晴れに
メガリザードンYのかえんほうしゃ!
ヌメルゴン残りHP8割弱
日差しが強い
メガリザードンYのりゅうのはどう! (※26)
ヌメルゴン残りHP4割強
ヌメルゴンのいわなだれ! (※27)
メガリザードンYダウン!
※23:どちらにメガシンカするか分からない
※24:素早さ種族値はリザードンよりカイロスの方が低い
※25:相手がメガリザードンXにメガシンカしようがこの後出しは安定する
※26:普通ならメガリザードンYは交代する。簡潔に記すため居座りを例示する
※27:交代読み行動も検討するべき場面である
5-1:与ダメージ
- C166りゅうのはどう
H185D105メガリザードンX 82.1%〜98.3%
H153D105メガリザードンX 99.3%〜118.9%
H203D120メガガルーラ 33%〜38.9%
H181D120メガガルーラ 37%〜43.6%
H167D115メガゲンガー 41.3%〜49.1%
H171D110メガボーマンダ 85.3%〜101.7%
H183D105ガブリアス 83%〜99.4%
- A131いわなだれ
H153B98メガリザードンY 101.9%〜120.2%
H175B85ウルガモス 100.5%〜118.8%
H155B90ボルトロス 54.1%〜64.5%
H184B132ボルトロス 30.4%〜36.9%
- A131じならし
H181B120メガガルーラ 13.8%〜16.5%
H167B100メガゲンガー 35.9%〜43.1%
H175B103メガライボルト 33.1%〜40%
H145B108メガルカリオ 38.6%〜46.8%
H165B95ライコウ 38.7%〜46%
H191B126ヒードラン 50.2%〜60.7%
- C166だいもんじ
H157D115メガクチート 76.4%〜90.4%
H167D171ギルガルド 47.9%〜57.4%
H150D116ジャローダ 80%〜94.6%
- C166ヘドロばくだん
H150D116ジャローダ 65.3%〜77.3%
H202D151ニンフィア 37.6%〜44.5%
H204D102マリルリ 54.9%〜64.7%
5-2:被ダメージ
- H197B91
A194メガガルーラ すてみタックル 73%〜86.8%(×1.5) 確定落ち
A177メガガルーラ すてみタックル 67%〜79.1%(×1.5) 確定落ち
A194メガガルーラ おんがえし 62.4%〜73.6%(×1.5)
A194メガガルーラ じしん 40.6%〜48.2%(×1.5)
A200メガリザードンX 硬いツメニトロチャージ 20.3%〜24.3%
A200メガリザードンX 硬いツメフレアドライブ 48.7%〜57.8%
A200メガリザードンX じしん 42.1%〜49.7%
A197メガルカリオ 適応力インファイト 99.4%〜117.7% 乱数1発(15/16)
- H197D171
C211メガリザードンY りゅうのはどう 40.6%〜48.7%
C232メガリザードンY りゅうのはどう 44.6%〜52.7%
C232メガリザードンY 晴れオーバーヒート 38%〜44.6%
C232メガリザードンY 晴れだいもんじ 31.9%〜38%
C232メガリザードンY 晴れかえんほうしゃ 25.8%〜30.9%
C93メガガルーラ れいとうビーム 19.2%〜23.3%(×1.5)
C222メガゲンガー ヘドロばくだん 34%〜40.1%
C187メガライボルト めざめるパワー氷 25.3%〜30.4%
C192メガルカリオ 適応力きあいだま 51.7%〜61.9%
C192メガルカリオ 適応力ラスターカノン 34.5%〜41.6%
6:応用例
前述の育成論の構成は「論展開上の想定採用理由」のとおり対リザードンを被採用理由に含めたものだが、対リザードンを含めなければ特性ぬめぬめ以外の確定要素はない。そこで、「主要被採用理由」に沿った応用例を以下に示す。
6-1:応用例1
特 性 : ぬめぬめ
性 格 : ひかえめ
個体値 : 31-0-31-31-31-31
努力値 : 124-0-4-252-4-124
実数値 : 181-94-91-178-171-116
持ち物 : こだわりメガネ
技構成 : りゅうのはどう/だいもんじ/10まんボルト/ヘドロばくだん
C145ボルトロス めざめるパワー氷(ランク+2) 43%〜50.8% 高乱数2発耐え
こごえるかぜ1回で準速メガボーマンダ抜き調整のスイクン抜き
特殊炎・水・電などとの撃ち合いに強い眼鏡持ち。化身ボルトロスやスイクンなどと打ち合える。
6-2:応用例2
特 性 : ぬめぬめ
性 格 : わんぱく
個体値 : 31-31-31-x-31-31
努力値 : 252-0-252-0-4-0
実数値 : 197-120-134-x-171-100
持ち物 : だっしゅつボタン
技構成 : じならし/のろい/ねごと/ねむる
防御特化とし、脱出トノ同様だっしゅつボタンで素早さ操作しつつ退場する。
再登場後に詰ませ役を担うねむねご構成。攻撃技が悩ましい。
6-3:応用例3
特 性 : ぬめぬめ
性 格 : ひかえめ
個体値 : 31-31-31-31-31-31
努力値 : 252-0-4-236-12-4
実数値 : 197-108-91-176-172-101
持ち物 : たつじんのおび
技構成 : りゅうのはどう/いわなだれ/だいもんじ/ヘドロウェーブ
H185D105メガリザードンX りゅうのはどう 104.8%〜124.3% 確定1発
H153B98メガリザードンY いわなだれ 100.6%〜118.9% 確定1発
H145D91メガルカリオ だいもんじ 132.4%〜157.2% 確定1発
H157D115メガクチート だいもんじ 98%〜115.9% 乱数1発(14/16)
H167D171ギルガルド だいもんじ 61.6%〜73% 確定2発
H150D116ジャローダ だいもんじ 100.6%〜120% 確定1発
H150D116ジャローダ ヘドロウェーブ 88%〜104% 乱数1発(4/16)
H202D151ニンフィア ヘドロウェーブ 50%〜59.4% 確定2発
H207D100マリルリ ヘドロウェーブ 72.9%〜86.9% 確定2発
C127ジャローダ(珠) リーフストーム 17.7%〜21.8% ←↓耐え
C127ジャローダ(珠・ランク+2) りゅうのはどう 63.4%〜75.1%
「論展開上の想定採用理由」でたつじんのおびを採用した例。たつじんのおびによりメガリザードンYへのいわなだれにも補正が掛かるため、攻撃に振る努力値を特攻に回せる。
+αでジャローダを見られるようになっており、H150D116ジャローダ確定1発となる火力を確保可能。特性そうしょくの存在により見せ合い時にジャローダの選出を抑制できるのはもちろん、選出されてしまったとしてもきっちり後出しからジャローダを処理できる性能を持つ。だいもんじで確定1発では倒せないゴツゴツメット持ちジャローダはりゅうのはどうを覚えていないため殴り勝てる。4枠目にはジャローダと後出しされるフェアリーに一貫するヘドロウェーブを選択。ジャローダがいのちのたま持ちの場合はヘドロウェーブでも確定数が足り、命中安定の処理手段となるためよりジャローダに厚くなる。