大天使と申します。一年半以上ぶりの投稿です。oras、smではお世話になりました。
大学受験で引っかかった大学がある為投稿します。
前置き
- お互いに理想個体を想定します。
- ダメージ計算はトレーナー天国様のツールをお借りしました。
- HBS等の略語を用います。
- やや長めです。
- 役割の関係上、単体・対面性能の観点から見た汎用性は皆無なため、そのような枠をPTに入れたくない場合、ブラウザバックを推奨します。
クッションとは
この育成論内におけるクッションの個人の解釈とトゲデマルのコンセプトを記します。
- 特定の相手に対する繰り出し性能が高い。
- 自らは起点にされにくく、不利対面で切り返し手段がある。
- 味方を傷つける事なく裏に繋ぐ自主退場手段がある。
→この役割を果たせるポケモンでは単体での攻撃性能がポケモンは少ないが、 エースの犬死を防ぎつつ制圧力・崩し性能の高いポケモンの力を存分に発揮できるようにする潤滑油としての枠として非常に有用である。
Azuki様の論も参考にさせていただきました。(育成論ORAS・XY/1734)
ただ今回の育成論で取り扱う定義とトゲデマルはこれ(不利対面からの切り返し)に加え後攻からの自主退場手段で制圧力の高いポケモンを1ターンで無償降臨させる事に最も重点を置き、エースが抜いていく場作りをする構成を目指します。
クッションの一例
特性による火力や熱湯の火傷、滅びやアンコールで起点にされにくい。
クッション役としてのトゲデマルの利点
- 鋼+電気の耐性、フェアリー受け
耐性10・無効1(2)という非常に優秀な耐性を持ちます。
特にカプ・テテフ アーゴヨン に繰り出せる特殊受け向きな耐性が優秀です。
- 避雷針による電気受け
PTを組む際の課題となる電気無効枠となり、ボルトチェンジによるサイクル回し・Z電気技を無力化しつつ、下から蜻蛉返りを打つ事で一方的な有利対面を作れます。
- とんぼ返り(+ボルトチェンジ)
クッションとして有用な自主退場手段を覚えます。特にとんぼ返りは無効化されず、Sさえ下回れば確実に味方を無償降臨を狙えます。
Sは後攻を狙うにはS96と高いものの、下げれば麻痺込みでメガゲンガーを抜かれる程度の遅さにはなりますので最低限は満たしているとします。
- 怒りの前歯による高い削り性能
電磁波と違い挑発無効・襷や化けの皮・耐久調整潰しになる点も魅力的です。
クッションとしてのトゲデマルのデメリット
- 低耐久、弱点がメジャーでVS物理性能が極めて低い(ミミッキュのゴーストZで乱数落ち)
- 火力が無いに等しい
- 身代わりに弱い
- 配分と種族値の関係上特殊耐久以外数値が低すぎる故、対面性能が無いに等しい
採用理由・仮想敵
→本論での仮想敵は、一定以上の確率で後出ししつつ、起点化される事なく蜻蛉返りを撃てる、または麻痺や前歯を入れ機能停止に追い込める相手とし、単体での突破できる相手だけを仮想敵と呼ぶ事はしません。
- 1. 電気無効枠
- 2. HDチョッキ+鋼耐性による耐性受け
- 3.蜻蛉返り・ボルトチェンジによるサイクル回し+後続の無償降臨
- 4. 怒りの前歯による削り
- 5.麻痺による特殊ストッパーと起点回避
→仮想敵: カプ・テテフゲッコウガカプ・コケコカプ・レヒレメガゲンガーアーゴヨンジャローダサンダーウツロイドラティオスパルシェンボルトロス(霊獣) メガライボルト サザンドラなど
→他のクッション役と比較して、鋼枠と電気無効枠の両立が可能な点や削り性能の高さが魅力となります。
HDチョッキによりアーゴヨンの不一致文字を2耐えする高い耐久があり、弱点が少ない事から繰り出しが安定しやすいです。
補助技を入れずとも変則的な技で自然と3〜4枠技スペが埋まりますし、挑発が効かないのも良いです。
一方でボルチェンを抜いて別の技を入れたとしても単体での突破力が低く、確定欄の構成の場合身代わり持ちに完封されるのが弱味です。
尚、電気無効蜻蛉持ちはパチリスやホルード、ランドロス(霊獣)などがいますが、耐性の多い鋼タイプと電気無効耐性を持ちながら、麻痺技・蜻蛉を両立できるポケモンは存在しない為差別化は不要です。
持ち物・努力値
持ち物:突撃チョッキ
性格:なまいき
個体値:31-31-31-0or31-31-0〜3
努力値:HD252 B4
耐久指数:HD…34572 HB…14448
耐久指標:C252 アーゴヨンの悪巧み文字最高乱数以外耐え
C0 メガゲンガーのシャドボ3耐え
特化ギルガルド(シールド)のシャドボZ+シャドボほぼ耐え
特化ウルガモスの舞炎の舞耐え
S…無振り70族と同等
S252 アーゴヨン ジャローダ麻痺込み抜かれ調整
今回の持ち物は役割対象のフェアリー・アーゴヨンや、ゲッコウガやメガゲンガーなどの中火力への後出しを安定させ、低耐久を補う為突撃チョッキのみを扱い、HDに振り切る事にします。
耐久指数的には、メガフシギバナの35343に近い数値であり、指標を見ても一致弱点やZ積み技以外は数値受けできる高耐久に上がったことが分かります。
火力は無いに等しく、今回は単体で倒しに行くパターンは少ないので、振りません。
物理耐久もパルシェンへの繰り出しややむを得ないミミッキュの居座りなど除き、基本相手にできないため、B4振りのみとします。(4振りでZシャドクロの乱数が、12.5%→6.2%に動く)
Sは蜻蛉を下から撃つためSを極力落とし、最速メガボーマンダアーゴヨンジャローダに麻痺込みで後攻を取れる個体値0を確定とします。
不採用のアイテム
- オボンのみ…耐久が根本的に足りない、アーゴヨンの悪巧み放射やカプ・レヒレの瞑想水Zで倒れる。
- 半分回復実…75%まで体力が減らないと発動しないため、眼鏡カプ・テテフのサイキネなどを2耐えできない場合がある。
オボンと同じく一撃落ちされる可能性
ただし、どくどくやアンコールなど有用な補助技を使える点や、物理耐久が上がる点から構成・調整次第では有用だと思います。
以前木の実型の構想も考えていた為、使用する機会があれば、またコメントで希望が多ければフォークするかカスタマイズ案として論に記載します。
→ ミミッキュやメガクチート意識のvs物理特化のHBがPTによってはあり得るのではないか?、ということは以下の理由からあり得ない。
- 1.チョッキのような安定した耐久補強手段がない
- 2.特化してもミミッキュの剣舞ゴーストZを耐えない耐久
- 3.地震で役割破壊されやすい。
- 4.vs特殊フェアリーに加え、vs電気性能が下がる
- 5.BはDより10低い、元が低種族値のポケモンなので結構な差である。
以上の理由からHBが実用性があるとは思えません。
特性
電気無効耐性が採用理由の一つな為避雷針で確定
- 頑丈について
実は書いている最中、避雷針と頑丈の2つに分けて書くことを構想していました。
選出が合わない場合、物理のストッパーになれたり、特殊の積み技の予防線になるのが魅力的ですが、以下の点から実用が厳しいように感じました。
・先発で運用する事がほぼなくサイクルを回す為腐りやすい。
・電気もフェアリーも役割対象外の物理ATのストッパーも一体で全てで見ないといけないのはそもそもが欠陥構築ではないか?
・頑丈は有名で、ステロ・ゴツメを投げられやすいので、潰れやすい。
・電気無効耐性がないと採用意義が薄くなる。
以上から見送りました。
きのみと同じく要望があれば考察を行います、電気対策ができているPTなら重要度は下がりそうですし
技構成
蜻蛉返り/ほっぺすりすり/怒りの前歯/ボルトチェンジorびりびりちくちくorアイアンヘッド
役割上必須の交代技、ほっぺ、前歯を確定とします。
交代技について、地面に無効化される事を防ぎ安全に繋ぐため蜻蛉が確定です。(ちなみに単純な火力指数の観点からも蜻蛉は8260、ボルチェンは6300と蜻蛉の方が高いため推奨です。)
もう一枠はボルチェン、びりびりちくちく、アイアンヘッドで確定となります。
ボルチェンは電気の一貫がある場合やEFがある場合、避雷針によるC上昇がある場合などは半減されやすい蜻蛉より火力が出る場合があり、同じ交代技でも打ち分けしたい場合があります。ただ身代わりを崩せる火力がないのが難点です。
残り2つの攻撃技の特徴は、抜群を取れる相手への単体突破を狙える可能性が出て来る事や身代わりを破壊できる可能性が出てくる事です。
火力的には耐久指数21240 以下(ガブリアスのB程度)なら抜群を突けば確定2発、または等倍で身代わりを破壊できます。
また、ドヒドイデテッカグヤなど抜群を突けSの低いポケモンにまひるみを仕掛け、最悪の場合の単独突破を狙える可能性が出てきます。
もっとも推奨できたプレイングではございませんが。
技を変えることによる仮想敵の違いを定めますので、PTで見たい相手によって合わせて下さい。
*怒りの前歯と身代わりについて →この技の仕様は相手の現在HPの半分を削る仕様なので、身代わりを貼られても体力を半分切られるまでは破壊できる。
しかし、一時的な誤魔化しにはなるが、半分切られるとやはり破壊出来ないので対策枠は別に設ける必要があるのには変わらない
ダメ計
与ダメ…アイへとびりちく以外は無いに等しい火力なのであまり記さない代わりに説明を加えます
- ほっぺすりすり…抜群でもほぼ通らない
H4 ゲッコウガ: 21.6~25.6% 乱4(0.4%)
H4 アーゴヨン:5.3~6.0% 乱17
- 蜻蛉返り…無振り低耐久が乱4程度、すりすりの2.5倍と耐久調整潰し程度の火力が出るが、半減されやすい
H4 カプ・テテフ:23.2~27.3% 乱4(59.9%)
B4 メガメタグロス:12.2~14.8% 乱7
- ボルトチェンジ…抜群でも確2にならないが、蜻蛉より抜群が取りやすい
H4 ゲッコウガ:36.4~44.5% 確3
H252 メガゲンガー : 13.1~16.1% 乱7
- びりびりちくちく
H252 メガゲンガー :32.3~38.3% 乱3(95.8%)
H4 ゲッコウガ: 82.4~98.6% 確2
HB特化ドヒドイデ: 31.8~38.2% 乱3(78.6%)
H252 アシレーヌ: 62.0~73.7% 確2
H252 カプ・レヒレ: 45.1~54.2% 乱2(30.8%)
- アイアンヘッド
H4 カプ・テテフ: 78.0~91.7% 確2
H4 カプ・コケコ: 34.9~41.7%:確3
H4 ウツロイド: 85.8~102.1% 乱1(12.5%)
B4 ガブリアス: 25.1~30.0% 確4
被ダメ
- 特殊
特化カプ・テテフのサイキネ:21.5~25.5% 乱4(0.3%)
特化カプ・テテフの眼鏡めざ地:割合: 79%〜93% 確2
C252悪巧み アーゴヨンの大文字: 84.8~100.0% 乱1 (6.2%)
特化アシレーヌのわだつみのシンフォニア: 61.0~72.0% 確2
C252 ウツロイドのめざめるパワー炎:24.4~29.0% 乱4(99.2%)
C0 メガゲンガーのシャドボ:24.4~29.6% 乱4(99.7%)
C252 ゲッコウガのZハイドロカノン:49.4~59.3%:乱2(99.6%)
C252 メガライボルトの放射:37.2~44.1%確3
C252 ボルトロス(霊獣)のZ気合い玉: 80.2~95.3% 確2
C特化 ヒートロトムのオーバーヒート:70.9%〜84.8%
特殊は不一致放射を確3、Z+等倍を耐える高耐久です。
- 物理
特化ミミッキュのゴーストZシャドクロ: 85.4~101.1% 乱1(6.2%)
特化キノガッサのテクニシャンマッハ: 94.1~111.6% 乱1(62.5%)
特化メガクチートのはたきおとす: 86.6~102.3% 乱1(18.7%)
物理は遅さには見合わない耐久で弱点のメジャーさもあり受け出しはできません。
運用
電気・フェアリーを始めとした対中火力特殊受けとして選出する。
メガゲンガーミミッキュなど制圧力の高いエースの補充として組み、役割対象に後出しし蜻蛉を打つのが基本的な運用法
戦況に応じて前歯で裏の圏内まで押し込んだり、麻痺を打ってS操作を行う。
HDチョッキによる耐久と気合い玉以外崩されない耐性により、気合い玉(やめざ地)以外は特殊で崩れる事があまりないのも魅力
(気合い玉に注意、悪巧みも使えるボルトロス(霊獣)は代表的な例である)
現環境のトゲデマルは汎用性意識のAS、持ち物もカムラ、レドカ、イバンと頑丈を活かした型が殆どで低耐久のイメージが強く、避雷針の印象の薄さ込みでサイクル参加が読まれにくいため役割破壊をされにくくその意味でも繰り出しは安定しやすい。
気をつけるべき事
- 身代わり持ちに注意、ボルチェン抜きの構成でもガブリアス以上の耐久指数or半減の場合起点にされる。
メガゲンガー やゲッコウガ に蜻蛉をする際頭に入れたい。
( エルフーン などを入れると起点にされにくい))
- 場面によって撃ちたい技は変わるだろうが、物理には極めて弱く単体性能が低い為脱出できず不利対面を作ると非常に痛い。前歯や麻痺で早急にサイクルを崩す必要がある場合を除き、常に裏にも目の前にも一貫する技(蜻蛉を軸)に撃ちながら運用する必要がある。
- 下の一例として地面タイプがいるうちは電気技や攻撃技が腐りやすいので、蜻蛉(裏での確定数を早急に引き上げる必要があるなら前歯)を撃つ。
特に頑丈対策として一貫し、先制蜻蛉と地震の拓を迫るランドロス(霊獣)が映っている場合、余程の事情がない限り蜻蛉返り以外打ってはいけない。
相方考察
- 軸として使えるメガポケモン
● メガゲンガー
C170、S130+影踏み+補助技のオンパレードにより極めて高い崩し性能
トゲデマルの撒いた麻痺からのC170祟り目や身代わり展開も強力
予めメガをすれば前歯で削りを入れた相手や有利対面の場合逃げられる事なく狩れます。
ただ、地面や炎(ランドロス(霊獣)メガリザードンX メガリザードンYなど)が一貫するのが難点
● メガリザードンY
C159+晴れ+オバヒにより有利対面を作れば大抵一体飛びます。
麻痺でS100を補え、前歯を鋼読みで撃てばニトチャの起点にしたりも
トゲデマルの苦手な炎地面格闘を半減、あちらは電気無効な為非常に相性補充が良いです。
ランドロス(霊獣)やメガボーマンダが一貫しやすい為めざ氷を入れる事を推奨します。
● メガギャラドス
上2体と比べると火力が低いのが難点ですが、メガ前はメガリザードンYと同じく弱点を補充し合え、威嚇を持つ為受け回しやすいです。
地面炎に強く、技範囲や挑発を入れる次第で独自の崩し性能を発揮できます。
● メガボーマンダ
メガギャラドスと同じく地面・炎に強い威嚇持ち
A145+積み技+捨て身や大文字によるテッカグヤなどの崩しが強力
- 非メガ
●飛行枠:飛行Z ランドロス(霊獣)ギャラドスやグライオンなど
→飛行との相性保管の良さは上のメガを見ての通りで書くことはありません。
●フェアリー: カプ・レヒレカプ・ブルルミミッキュマリルリ
→特殊鋼、毒、またカプ・ブルル以外のカプミラーにトゲデマルは後出しが効きやすく、それぞれ非常に高い崩し性能を持っています。
(カプ・レヒレを選出する場合麻痺が使えなくなる点は留意したい、仕事は蜻蛉や前歯メインになる)
●高物理耐久+ステロ持ち: カバルドンランドロス(霊獣) エアームドなど
トゲデマルの苦手な地震や格闘の引き際になる物理受けなのに加え、サイクルが崩壊するまで受け回す際のダメージソースとなるステルスロックはこの手のポケモンと相性が良いと言える
●ビーストブースト持ち: アーゴヨンウツロイドフェローチェなど
怒りの前歯+麻痺によりブーストの起点を作りやすい。
●眼鏡、鉢巻持ち: 鉢巻ガブリアス眼鏡サザンドララティオスなど
蜻蛉で体力を温存しつつ瞬発的火力で相手を落としサイクルを優位に回す。
●積み起点回避枠: エルフーン 天然持ちなど
●フィニッシャー:スカーフランドロス(霊獣) カプ・テテフやカプ・コケコゲッコウガフェローチェマリルリなど
→クッションのトゲデマルやエースが倒された後の抜き要員としてスカーフ、先制技持ち、高速ATは相性が良い。
総括
ありがとうございました。