はじめに
こんにちは。エグゾディアと申します。前回までの育成論でコメントを下さった方々、ありがとうございました。
今回は7回目の投稿となります。至らない点もあると思いますが、宜しくお願いいたします。
略称についてですが、当育成論ではHP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さをそれぞれHABCDSの略称で呼びます。ダメージ計算はトレーナー天国様のツールを用いて行い、理想個体を想定しています。
ジャローダとは
第5世代で登場した、単草タイプのいわゆる御三家ポケモン。S種族値が113と高く、高めの耐久と合わさって主にサポート型のポケモンとしてたまに使われる程度のポケモンでしたが、特性あまのじゃくが解禁され、リーフストームと合わせたエース型としての採用も見込まれるポケモンです。
このジャローダの役割について
基本的には物理、特殊ともにある程度の耐久力を備えた積みエースとなります。チョッキ&ミラーコートを採用することによって、他の型のジャローダでは為すすべがなく倒されてしまう、メガフシギバナ、メガゲンガー、ゲッコウガといった特殊技で弱点を突いてくるポケモンをミラーコートで強引に突破することができます。
- 後出しが出来るポケモン
水タイプ全般(水ロトム、スイクン等)、電気タイプ全般(サンダー、ライコウ等)、メガフシギバナ等の草技読み
- 後出しされやすいポケモン
ブレイブバード持ちの飛行タイプ全般(ファイアロー等)、炎タイプ全般(ウルガモス、リザードン、バシャーモ等)、草食持ち(ヌメルゴン等)、地面炎等倍の毒タイプ全般(フシギバナ、ゲンガー等)、虫タイプ全般(ハッサム、ヘラクロス等)
性格、個体値、努力値について
高速特殊アタッカーとして使うのでS補正の臆病で確定、めざパ地面個体を想定しておりますので理想個体値31-0-31-30-30-31といたします。
- 調整案その1(36-0-4-248-24-196)
(めざパ炎採用の場合:31-0-31-30-31-30、努力値36-0-4-248-20-200)
(めざパ岩採用の場合:31-0-30-31-30-30、努力値36-0-0-244-24-200)
S:最速105族抜き(メガボーマンダ意識)
HD:ステルスロックダメージ込みでC155ゲッコウガの珠冷凍ビーム15/16耐え、C222メガゲンガーのヘドロ爆弾確定耐え
C:ぶっぱ
草タイプの弱点のうち、炎、飛行技は威力が高いものばかりで相当振らないと耐えないため、調整の考慮に入れておりません。氷、毒技を焦点に入れ、これらを耐える最低限の耐久を確保しております。
CとSのどちらから削るか迷いましたが、S105族からS112族の中で抜きたい相手(ボルトロス、メガルカリオ等)の中で、ボルトロスは電磁波でSを殺される、めざ氷が致命傷にならない、メガルカリオは環境にそこまで多くない、という理由でSを削っております。
- 調整案その2:CS極振り(4-0-4-248-0-252)
Sを落とすことで抜かれる相手(ボルトロス、メガルカリオ、ラティオス、テラキオン等)を重く見るならこちら。
耐久的には、C222メガゲンガーのヘドロ爆弾確定耐えが75%耐え(134〜158
、88.7%〜104.6%)に落ちる、珠ゲッコウガの冷凍ビームがステロ込みでは耐えなくなる(ステロ考慮しなければ確定耐え)といった影響が出ますが、この辺りを気にしないのでしたら当育成論の耐久に回している分をSに回していただいても十分活躍いたします。
特性について
あまのじゃくで確定です。リーフストームでCが2段階上昇する、というメリットのほかに、凍える風や岩石封じでSが上がる、威張るでAが下がるので混乱ダメージがほとんど入らない、といった小さなメリットもあります。
技について
チョッキ型なので補助技が使えない、選択できる攻撃技が非常に限定される、という理由で、確定欄の技4つで確定といたします。
- リーフストーム
外す理由のない主力技。一発目は積み技のつもりで(メガガルーラのグロウパンチのようなイメージ)、二発目以降は十分な威力が出ます。
二発目は一発目の2倍ダメージ、三発目は3倍ダメージ、四発目以降はは4倍ダメージ、という分かりやすい増え方をしていきます。
- 竜の波動
ドラゴンタイプに刺さるメインウェポン。C2段階上昇時に大抵のドラゴンタイプを乱数1に出来る火力はあるので、後出しは許しませんが、タイマンで勝てるかというと微妙なところです。
- めざめるパワー(地面or炎or岩)
呼ぶポケモンのうち、地面の場合はヒードランに、炎の場合はハッサム、ナットレイに、岩の場合はリザードン、ウルガモス、ファイアローにピンポイントで刺さる技。パーティー単位で選択してください。
4倍といえども、Cが上昇していない状態ですとどのポケモンも確定1にはなりませんので、タイマンでは勝てないことは理解しておいてください。特に、ファイアローは交換読みでめざパ岩を打っても確定には出来ないのであしからず。
他のポケモンは交代読みリーフストーム→めざパで、後出し限定で倒すことは出来ます。
- ミラーコート
今回のコンセプト。4倍弱点が無く、上記3つの技がことごとく決定打にならないポケモン(メガフシギバナ、ゲンガー、ヌメルゴン等)や、上から倒そうとしてくるポケモン(ゲッコウガ等)を返り討ちに出来る技です。
ダメージ計算:与ダメージ
基本的に実数値表記で記述しております。与ダメージの-の前後の数字はHとDの実数値を表しています。
リーフストームに関しては通常時、C2段階上昇時(以下C↑2と表記)の両方、その他の技に関してはC↑2のみのダメージを載せています。
- リーフストーム
183-106ガブリアス
→87〜103(47.5%〜56.2%)/174〜205(95%〜112%)
202-150ニンフィア
→63〜75(31.1%〜37.1%)/124〜147(61.3%〜72.7%)
191-115ポリゴン2
→54〜64(28.2%〜33.5%)/108〜127(56.5%〜66.4%)
207-120バンギラス
→104〜126(50.2%〜60.8%)/206〜246(99.5%〜118.8%)
157-127水ロトム
→146〜174(92.9%〜110.8%)/290〜344(184.7%〜219.1%)
ガブリアスを2発で確定で倒せる程度の火力です。耐久ポケモンはラッキー以外は2〜3発打てば倒せる、といったところでしょうか。反撃で打たれる冷凍ビームなどの特殊技はかなり余裕を持って耐えますので、3発打つ余裕は十分あります。
- 竜の波動(C↑2時)
171-110メガボーマンダ
→146〜174(85.3%〜101.7%)
167-110サザンドラ
→146〜174(86.9%〜103.5%)
197-110サンダー
→84〜99(42.6%〜50.2%)
155-100化身ボルトロス
→93〜109(60%〜70.3%)
対ドラゴンはリーフストーム&竜の波動で確定ですので後出しは許しません。死に出しでも致命傷を与えることは出来るので十分でしょう。
- めざめるパワー(地面)(C↑2時)
198-126ヒードラン
→180〜216(90.9%〜109%)
155-130メガメタグロス
→90〜106(58%〜68.3%)
- めざめるパワー(岩)(C↑2時)
185-105メガリザードンX
→110〜130(59.4%〜70.2%)
153-135メガリザードンY
→172〜204(112.4%〜133.3%)
161-120ウルガモス
→184〜220(114.2%〜136.6%)
153-89ファイアロー
→132〜156(86.2%〜101.9%)(C通常時)
- めざめるパワー(炎)(C↑2時)
177-120メガハッサム
→192〜228(108.4%〜128.8%)
181-136ナットレイ
→168〜200(92.8%〜110.4%)
ダメージ計算:被ダメージ
基本的に実数値表記です。
こちらの数値はH155-B116-D118チョッキ持ちで計算しています。
特殊技の一部の相手に対してはミラーコートのダメージも合わせて記載しております。
- 物理
A182ガブリアスの逆鱗
→106〜126(68.3%〜81.2%)
A177メガガルーラの捨て身タックル
→103〜123+51〜61(超高乱数1)
A172メガクチートのじゃれつく
→151〜178(97.4%〜114.8%)
A197メガメタグロスの冷凍パンチ
→126〜150(81.2%〜96.7%)
A172メガクチートの不意打ち
→90〜106(58%〜68.3%)
A200キノガッサのテクニシャンマッハパンチ
→58〜70(37.4%〜45.1%)
A200マンムーのこおりのつぶて
→80〜96(51.6%〜61.9%)
ガブリアスの逆鱗や不一致冷凍パンチくらいなら耐える耐久は持っていますので、何も出来ない、という事はありませんが、先制技を持っている相手に対しては2発目のリーフストームを打つことは叶わない、といったところでしょうか。
- 対特殊
H135-C222メガゲンガーのヘドロ爆弾
→128〜152(82.5%〜98%)
H187-C142メガフシギバナのヘドロ爆弾
→84〜98(54.1%〜63.2%)/ミラーコートで168〜196ダメージ
H147-C155珠ゲッコウガの冷凍ビーム
→117〜140(75.4%〜90.3%)
H227-C95クレセリアの冷凍ビーム
→38〜46(24.5%〜29.6%)/ミラーコートで76〜92ダメージ
H191-C125ポリゴン2の冷凍ビーム
→48〜58(30.9%〜37.4%)/ミラーコートで96〜116ダメージ
H191-C172ポリゴン2の冷凍ビーム
→68〜80(43.8%〜51.6%)/ミラーコートで136〜160ダメージ
H202-C178ニンフィアのハイパーボイス
→67〜79(43.2%〜50.9%)/ミラーコートで134〜158ダメージ
H155-C177珠化身ボルトロスのめざめるパワー氷
→60〜73(38.7%〜47%)/ミラーコートで120〜146
H167-C222ギルガルドのシャドーボール
→58〜69(37.4%〜44.5%)/ミラーコートで116〜138
H171-C189メガボーマンダのハイパーボイス
→140〜168(90.3%〜108.3%)乱数1発 (50%)
上に挙げている中で、メガゲンガー、メガフシギバナ辺りは有用な補助技を持たないのでまず攻撃してきてくれるため、ミラーコートが非常に決まりやすいです。
ゲッコウガはダストシュートで攻撃してくる場合があるため(ダストシュートの採用率はPGLによると50%程度)ですので、確実に勝てるとは言い難いです。
そのほかのポケモンは電磁波などの補助技を持っているため、リーフストームで攻撃する方が有効な場合も多いですが、電磁波→冷凍ビーム→2回目の冷凍ビームの時に奇襲気味にミラーコートを合わせてみる、というように柔軟に対応することが出来ます。
最後に
いかがでしたでしょうか?ジャローダにチョッキ?と思われるでしょうが、チョッキでミラーコートを持つことで、タイマンで倒せる範囲が増えますので、興味を持った方は使ってみてください。
みなさんもこの機会に、とつげきチョッキもちのジャローダを使ってみていただけると嬉しいです。
誤字脱字、努力値のアドバイス、ダメージ計算の追加、などなどございましたらコメント欄の方までお願いいたします。
それでは当育成論を終わります。