はじめに
初めての育成論投稿です。よろしくお願いします。
筆者がラプラスキョダイラプラスのお供として運用していて大活躍してくれたバイウールーバイウールーの調整についてご紹介します。
論内で本サイトで一般的に見かけるレベルの専門用語や略語を使用している箇所がございます。ご了承ください。
2020/6/1追記
ラプラスキョダイラプラスブームも過ぎた感がありますので、補足しておきます。
本論はラプラス対策対策を目的として作成したものですが、パッチラゴンカビゴンなどを見れる構成となっており、ラプラス抜きでも採用の余地があるポケモンですので、ぜひご一読ください。
バイウールーバイウールーについて
他の育成論にも詳しく紹介されていますので、長所短所をポイント絞ってご紹介します。
長所
- 特性もふもふと恵まれたぼうぎょステータス、そしてコットンガードによる驚異の物理耐久
- 上記から繰り出される高威力のボディプレス
- ドリュウズと同族のすばやさ数値で、多くの物理アタッカーの上を取れる
- コットンガードとバトンタッチを両立できる唯一のポケモン
短所
- 特殊耐久が並程度で、もふもふは炎が弱点となることから、炎(格闘も)タイプの特殊技で致命傷を食らう
- 積む事が前提の長所のため、ちょうはつやこだわりトリックで機能停止してしまう
コンセプトについて
- 長所で述べた内容を活かす構成にします。
- はじめに述べた通り、キョダイラプラスとの並びを重要視します。
- 1についての補足
物理受け重視で調整を施します。
- 2についての補足
具体的には、個人的にキョダイラプラス対策四天王と呼んでいるパッチラゴンカビゴンバンギラスギルガルド(シールド)を仮想敵とした調整を施します。
(他にもラプラス対策として挙がっているポケモンは多いのは把握しています。この4体は筆者の主観で選んでいます)
特性について
コンセプトより、もふもふで確定です。
炎技を耐えてバトンタッチを通す目的でふくつのこころを採用している型もありますが、本論のコンセプトに合わないため不採用です。
持ち物について
たべのこしまたは回復木の実により耐久を底上げします。
本論ではみがわりと相性の良いたべのこしを採用します。
木の実の方が特殊アタッカー対面でバトンをつなぐのは安定します。
性格について
Bを伸ばしたいため、ずぶといで確定です。
AもCも不要のため、わんぱくでも構いませんが、イカサマの被ダメージを考慮しています。
個体値について
ACを除いた4Vを理想個体とします。Aについてはイカサマの被ダメージを考慮し逆Vが理想となります。
努力値について
H108 B244 S156
Sについて
コンセプト2の仮想敵の中で一番すばやさの高いパッチラゴンを調整先としました。
本サイトに投稿されている育成論を参考に、主流である準速パッチラゴン抜きまですばやさを振っています。
Hはたべのこしと相性のよい16n+1です。
Bは物理耐久と与ダメージに関係するため、余りをすべて振りました。(コットンガード2積みでH252ロトムを丁度確1にできるラインでもあります)
技構成について
コットンガード/ボディプレス/バトンタッチはコンセプト1で挙げた技のため、確定とします。
みがわりもここまでの調整で挙げているとおり確定技となります。投稿済の他の育成論と運用面での差別化ポイントでもあります。
- コットンガード:ぼうぎょが3段階上がる準専用技です。2回撃つだけで最大まで積んでしまえます。
- ボディプレス:コットンによりダメージが一気に跳ね上がるため、バトンしなくても自分で抜いていけます。ゴーストには効かないため、バトン先で倒せるようにしておきましょう。
- バトンタッチ:コットンやみがわりの効果を控えに引き継ぎます。のろいやいかくの効果なども引き継ぎしてしまうので注意。
- みがわり:状態異常対策や、特殊技持ちに引かれた場合の保険として使います。バトン対象なので、うまくみがわりを残してバトンしていきましょう。コットンを積むと一気に残しやすくなります。
以下は不採用の技と理由になります。
- 攻撃技: AC無振りのためゴーストへのサブウェポンとするにも威力不足。どうしても採用したい場合はバトンを諦めてください。
- でんじは:みがわり同様バトン先への負担軽減や、マヒによる突破が図れますが、命中不安。採用したい場合はみがわりかバトンを諦めてください。
- つるぎのまい/こうそくいどう:これらが更に積めるような余裕があるのであれば多分既に勝っています。また、バトン依存度が高まります。
- ねむる:別の調整となります。
得意な相手
物理アタッカー全般。特にすばやさが抜けている相手は上からコットンガードが可能なため得意です。
みがわりがあるため、受けポケモンや変化技主体のポケモンにも役割が持てます。
苦手な相手
短所で述べたとおり、特殊アタッカーや両刀アタッカーは苦手となります。
炎タイプのサブウェポン持ちのポケモンはまあまあ多いので注意が必要です。
が、最近はラプラス対策のためにサブウェポン枠は草技になっているポケモンも多いため、環境的には追い風が吹いていると考えます。
物理アタッカーですばやさで負けているポケモンについては、事前にコットンガードが積めているかどうかで大きく勝率が変わります。
具体的には、最速パッチラゴンやアイアント、ヒヒダルマ(ガラル)、エースバーンなどです。
短所で述べたとおりこだわりトリックにも弱いです。みがわりでケアは可能ですが、スカーフで上からトリックを受ける可能性も考慮する必要があります。
トリックを受ける可能性や、特殊アタッカーであることを考えると、ロトム相手はなかなか安定しません。
ただ、特殊アタッカーに対するこちらの安定行動は交換であるため、交換読みのボルトチェンジや状態変化技を選択する相手も多いです。みがわりで様子を見てみるのも有効です。
被ダメージ(実HP161/みがわりHP40)
ここまで名前を挙げたポケモンについて記載します。
コットンガードを何回積んだかを綿nで表現しています。
パッチラゴン A特化珠パッチラゴン
でんげきくちばし(相手先攻)95〜113
(綿1)39〜47(綿2)25〜31(エレキ/綿2)33〜39
でんげきくちばし(相手後攻)47〜56
(綿1)21〜25(綿2)12〜16(エレキ/綿2)17〜21
ダイサンダー144〜172
(綿1)59〜70(綿2)36〜44(エレキ/綿2)47〜56
ほのおのきば49〜59
(綿1)21〜25(綿2)13〜16(晴れ/綿2)20〜23
ダイバーン177〜209
(綿1)72〜85(綿2)44〜53(晴れ/綿2)66〜79
だいもんじ(C下降無振珠)88〜105
ダイバーン(C下降無振珠)112〜133
ダイジェット81〜96(綿1)34〜40(綿2)22〜26
ダイバーン持ちを意識する必要があります。
以下全て最高乱数でHP推移例です。
コットン161→ダイジェット121→残飯131
ダイバーン46→みがわり6→残飯16
ダイサンダー16→コットン16→残飯26→くちばし-13
上記の通り、乱数で打ち負ける可能性はありますが、この場合もダイマックスを枯らせています。また、残HP次第では2回目のコットンは後攻バトンにして後続に任せることもできるため、十分役割は果たす事ができます。
(バトン先は電気半減以下のタイプが必要です)
実際のところは、自分が後攻とは思わずでんげきくちばしから入ってくるパターンがほとんどでしょう。コットンを押してお手並み拝見の構えで問題ありません。
スカーフ持ちには先攻を取られますが、綿1でみがわり破壊圏外に逃げられますので問題ないです。
なお、もしコットン積んでだいもんじが飛んでくるようであればさっさとバトンで逃げましょう。
バンギラス A特化バンギラス
ストーンエッジ 70〜84(綿1)28〜34(綿2)18〜22
ダイロック 91〜108(綿1)37〜45(綿2)24〜28
ばかぢから 56〜68(綿1)22〜28(綿2)16〜20
ダイナックル 90〜106(綿1)36〜44(綿2)22〜28
だいもんじ(C下降無振り)78〜92
ダイバーン(C下降無振り)99〜117
だいもんじ持ちか判別するため、コットンが積めていない場合は初手みがわりで相手の出方を伺うのがよいと思います。
有効打がない相手→交換してきますが、みがわりが残るため、いきなり不利対面になることを避けられます。
だいもんじする相手→みがわり継続で外しを待てます
ダイマックスする相手→みがわり継続でダイマックスを枯らせます
カビゴン A特化カビゴン
のしかかり25〜31(綿1)10〜13(綿2)7〜9
DDラリアット17〜21
ヒートスタンプ49〜58(綿1)20〜24(綿2)13〜16
ダイバーン105〜124(綿1)43〜51(綿2)27〜32(晴れ/綿2)40〜48
(はらだいこ後)
のしかかり102〜121(綿1)42〜49(綿2)25〜31
DDラリアット68〜81
ヒートスタンプ193〜228(綿1)78〜92(綿2)49〜58(晴れ/綿2)73〜87
ダイバーン418〜492(綿1)168〜198(綿2)105〜124(晴れ/綿2)158〜186
あくびや一撃必殺持ち、交換してくるだろうことも考えると初手みがわりが良いでしょう。はらだいこされたとしてもそこからコットン積みで、ダイバーン持ちでもみがわりで対応可能です。
ギルガルド(シールド) A特化珠ギルガルド
インファイト75〜91(綿1)31〜39(綿2)21〜26
ジャイロボール70〜83(綿1)29〜35(綿2)20〜23
かげうち/シャドーボール→無効
ラスターカノン(C特化珠)113〜134
綿1でみがわりを壊せなくなるため、コットンみがわりコットンと繋いでバトンしていきましょう。
綿2でもバトン先はシャドーボールを食らう可能性があることを意識してバトン先を選びましょう。
また、見ての通りC特化ラスターカノンは対応できませんが、交通事故の類だと思います。
他の特殊アタッカーの一致技や不一致かえんほうしゃでも似たようなダメージを食らいますので、みがわりが無い場合は素直に引きましょう。また、一致かえんほうしゃで基本確1取られると考えてください。
- ここから下はすばやさ負けしているため、みがわりか綿を既に積んだ対面でないと勝てないポケモン達です
ヒヒダルマ(ガラル) A特化ごりむちゅうガラルヒヒダルマ
つららおとし(スカーフ)93〜109(綿1)37〜45(綿2)24〜28
つららおとし(ハチマキ)138〜163(綿1)55〜66(綿2)34〜42
フレアドライブやばかぢからはつららおとしより若干被ダメージは少なくなります
アイアント A252ようき珠アイアント
ばかぢから88〜104(綿1)36〜44(綿2)23〜29
ダイナックル135〜161(綿1)57〜68(綿2)36〜44
ダイマ切られると6.2%乱1です
エースバーン A252ようきエースバーン
かえんボール136〜162(綿1)55〜66(綿2)34〜42
6.2%乱1です
- ここから下は両刀とロトムの例です。
ドラパルト A252C0むじゃきドラパルト
ドラゴンアロー60〜72(綿1)26〜32(綿2)14〜20
ダイドラグーン76〜91(綿1)31〜37(綿2)19〜24
だいもんじ90〜107(C特化)125〜148
ダイバーン115〜136(晴れ)173〜204
C特化でも珠やメガネ持ちでなければ一回は炎技も耐えますが、引く、あるいはそもそも選出を控えた方が無難です。
ハイドロポンプ90〜106 確2
オーバーヒート229〜270 確1
ほうでん72〜85 乱2
ボルトチェンジ63〜75 確3
スカーフ持ち以外はすばやさは抜けているはずですので、強気にみがわりを押していくこともできます
与ダメージ(ボディプレス)
綿2で確1取れる範囲は非常に広く、相手次第ではバトンせず自分で3タテしていくことも可能です。
パッチラゴン H4パッチラゴン(実数値166)
46〜55(綿1)113〜134(綿2)181〜214
→綿2で確1
バンギラス H252バンギラス(実数値207)
156〜184(綿1)384〜456(綿2)612〜754
→綿1で確1
カビゴン H252カビゴン(実数値267)
118〜140(綿1)294〜346(綿2)468〜552
→綿1で確1
ギルガルド(シールド)ギルガルド こうかはないようだ
→バトン先で倒す必要があります。
ヒヒダルマ(ガラル) H4ガラルヒヒダルマ(実数値181)
134〜158(綿1)332〜392(綿2)532〜626
→綿1で確1
アイアント H4アイアント(実数値134)
39〜46(綿1)95〜112(綿2)152〜176
→綿2で確1
エースバーン H4エースバーン(実数値156)
53〜63(綿1)131〜155(綿2)210〜248
→綿2で確1
ウォッシュロトム ヒートロトム H252FCロトム(実数値157)
40〜48(綿1)99〜117(綿2)158〜186
→綿2で確1
→ボルトチェンジで読み勝った後、帰ってくる頃には踏み潰せる状況になっている・・という可能性もあります
相性の良い味方
ラプラスキョダイラプラス
本論のコンセプトです。同時選出が必須というわけではなく、パーティに組み込んでおく事が重要です。
役割は以下の通りで、特に型の指定はありません。
・バイウールーの苦手な炎タイプに対する選出段階での牽制
・バイウールーの役割対象のラプラス対策ポケモンの誘い出し
・バイウールーのバトン先
・キョダイセンリツの壁貼りからバイウールーを安全に積ませる
ドラパルトドラパルトトゲキッストゲキッス
この2体に限らず、バトンで耐久を上げてからの弱点保険や積み技が好相性です。筆者は2体とも採用していました。
バイウールーの苦手な高速アタッカーとの対面も任せられます。
カビゴンカビゴンバンギラスバンギラス
この2体に限らず、バイウールーの苦手な炎や特殊アタッカーへの回答は用意しておきましょう。
最後に
強い相手、弱い相手がはっきりしているポケモンですので、バイウールーが弱い相手には選出せずに対処できるようにパーティを組みましょう。
特に、炎タイプに有利なポケモンを厚めにしておくと選出した際に活躍させやすいはずです。
本育成論は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。