始めに
XY環境になって長らくメガユキノオーの育成論は投稿されていませんでした。先日メガユキノオーの基本ともいえる型が投稿されました。<育成論ORAS・XY/710>しかし、メガユキノオーをシーズン1から使っている僕としては内容が若干不満なため、フォークという形で育成論を投稿させていただきます。
既存の育成論との違いは
1. 特性が防音である
2. 耐久調整してある
3. 性格が違う
ということになっております。
追記 どうやらフォーク元の育成論が消えてしまったようです。
役割について
1. 龍対策。タイプ一致でのふぶきとこおりのつぶてでドラゴンタイプに強いです。
2. 水対策。氷が弱点でない草タイプで、冷凍ビームが効かないので安定して後出しできます。
3. ハイパーボイス対策。高火力のハイパーボイスを受けれる数少ないポケモンです。
4. 電気対策。ライボルト、ヒートロトム、サンダーはきびしいですが、ボルトロスの気合い玉は耐えますし、水ロトム、ライコウなんかにも強いです。
5. 起点回避。起点を作ろうとしてくるポケモンに強いです。壁を貼るエーフィ、水ロトム、ステロ展開してくるガブリアス、ランドロス、吠えるあくびのあるラグラージ、カバルドン、バンギラスなどに軒並み強いです。ただ、クレッフィ、ニャオニクスはキツイです。ちなみにいばみがクレッフィの前に出すと威張ってくるため、55%で勝てます。
6. 無限戦術の妨害。こおりのつぶてによりグライオン、キノガッサ、ビビヨンに強いです
7. トリックルーム時のエース。S種族値30、こうげきとくこうが高く、Sサポートがあれば暴れまわることができます。
特性について
防音一択です。防音にすることでメガシンカする前は音技を無効にすることができます。
もちろんメガシンカすることでゆきふらしになるため、従来通りの使い方もできます。では、主な防音のメリットを上げていきます。
1. ハイパーボイスが効かない。これがなんといっても大きいです。ハイパーボイスは、ニンフィア、メガサーナイトが主に使ってきます。どちらも火力がかなり高く、半減もしにくいため受けるのは至難の技です。また、ノオーのお供NO.1といっても過言ではないガブリアスの相性保管になるのも優秀です。
2. 滅びの歌を打ってくるゲンガーに強いです。もちろん型を見極めなければなりませんが、ゲンガナンスという優秀なパーティの対策になります。
3. マイナーですがばくおんぱ、おしゃべり、バークアウトを無効にします。
4. 任意のタイミングで霰を降らせることができます。クレセリアや他のポケモンを削りたくない時に役立ちます。
ゆきふらしのメリット
1.初手で出した時霰が降るため、引っ込めても霰にすることができる。しかし、初手で引っ込める=後続にダメージが入るということであり、普通なら受けれる攻撃も霰が絡むことで受けきれなくなる可能性があるため、あまりメリットとは思えません。
2.後出ししたときカイリューのマルチスケイルや襷を潰すことができる。
がありますが、どちらについても先制技の存在でカバーできる範囲だと思っています。環境にニンフィアなどがいないならゆきふらしでも構わないです。
また、初手テラキオンなどのタスキをつぶせるのは大きいかもしれませんが、実際に使うときには結局ゴツゴツメットで削れたりするため僕は防音をおします。
性格について
メガユキノオーの性格はゆうかんとれいせいに分かれると思いますが、僕はゆうかんをおします。なぜなら、メガサーナイト、ニンフィアはどちらも特殊に耐久が偏っているからです。特殊型だと、せっかく受けても倒しきれません。そして、防音を維持するプレイングをするときにウッドハンマーを使えるのもあります。また、ゆうかんのメリットはまだあり、霰ダメージを入れることでガブリアスを縛る、両刀なため反射技に強い、などがあります。
素早さについて
トリックルームを意識するなら最遅でいい気もしますが、僕はこの素早さがいいと思います。最遅にしたところでそこまで抜けるポケモンはいませんし、メガシンカ前にマリルリを抜けるというメリットもあります。また、メガシンカ後はギルガルドより遅くなるため後攻で地震を撃つことでこちらがすでにメガシンカしてる場合倒すことができます。
被ダメージ
ダメージ計算はトレーナー天国さんのところを使用します。
物理耐久
意地っ張り特化鉢巻オノノクスのげきりん 割合: 85.7%〜101%
→龍に対しては安定して勝つことができます。
意地っ張り特化バンギラスのストーンエッジ 割合: 89.3%〜106.5%
→中乱数です。相手が持ちものをもっていたり、メガだった場合きついですが、岩雪崩持ちや交代読みでかみくだくをうってくる相手には勝てます。あまりおすすめはしませんが・・・
特殊耐久
あくまでも目安です。サイクルを回す上でお互いに削れていくため、細かい計算は省きます。
臆病C特化メガゲンガーのヘドロ爆弾 割合: 85.2%〜100.5%
臆病C特化メガゲンガーのヘドロウェーブ 割合: 89.3%〜106.5%
臆病C無振りメガゲンガーのヘドロ爆弾 割合: 73%〜86.2%
→相手がC特化かつヘドロウェーブで無い限り勝てます。つまり、だいたいのメガゲンガーに対しては勝つことができます。ただ、相手の型が分からないと倒せないため突っ張るかどうかは慎重に決めたほうがいいです。メガゲンガーはCに振っても確定数が変わらないことが多いため、Hに振る個体がほとんどで困ったことはありません。またギルガルドのラスターカノンも似たような指数なため、耐えることができます。
追記相手が鬼火から入ってきた場合、かなり難しい読みあいになります。そのため、やはり初手から突っ張るのはお勧めしませんが、無しではない程度にとどめておいてください。
臆病C特化ラティオスのいのちのたまめざめるパワー炎 割合: 81.7%〜97.4%
→ラティオスも問題無く狩ることができます。
C無振りサンダーのねっぷう 割合: 79.1%〜93.4%
→ゴツメ型であれば勝てます。
参考までに、めざめるパワー炎ならC247まで、かえんほうしゃならC164、だいもんじならC134までなら耐えるため、だいたいの役割破壊技を耐えることができます。
控えめC特化メガサーナイトのサイコショック 割合: 38.5%〜45.6%
控えめC特化メガサーナイトの気合い玉 割合: 80.2%〜95.4%
→このように、有利を取ることができます
技について
ふぶき
ユキノオーの代名詞ともいえる技で、特性のおかげで必中です。Cに振っていないとはいえ普通のユキノオー並の火力はありますし、威力110の技をノーリスクで打てるのは非常に強力です。ただ、防音を維持したいときはふぶきはなるべく打たないようにしましょう。
こおりのつぶて
物理中心なため、タスキ潰しと思っていると痛い目に合うダメージがでます。ようきマンムーと同じくらいの威力です。散り際に撃ったり、削れたポケモンを倒したりと必須技です。
ウッドハンマー
反動が痛いですが、高威力で使いやすいです。基本的にはこれかふぶきを中心に撃っていきます。
じしん
ヒードランやルカリオ、バシャーモへの交代読みや起点にならないために使います。また、羽やすめで粘ろうとしてくるサンダーに対しても強いです。また、ギルガルドに対してもの打点でもあります。ゲンガーに対して撃つ時もありますが、対ゲンガーは鬼火から入られる可能性も考慮しましょう。
与ダメージ
ふぶき
H252サンダー 割合: 86.2%〜103.5%
無振りボルトロス 割合: 122%〜145.4%
H252クレセリア 割合: 28.1%〜33.4%
→霰による妨害でクレセリアは相当動きにくいはずです。
無振りゲンガー 割合: 74%〜87.4%
→タスキゲンガーにはふぶきを撃ちましょう
H252メガゲンガー 割合: 49.1%〜58%
→じしんを撃ちましょう。基本はふぶきで大丈夫ですが・・・
こおりのつぶて
無振りガブリアス 割合: 80.8%〜98.3%
→ゴツゴツメットや霰ダメージを絡めることで氷のつぶてで縛る動きが強いです。
H252B252特化サンダー 割合: 28.4%〜34.5%
→HB特化でも割と入るため、ダメ押しに使うと効果的です。
H252グライオン 割合: 65.9%〜79.1%
H252B252特化グライオン 割合: 48.3%〜59.3%
→後攻ふぶきからつぶてで無限を崩せますし、単体でもかなり削れます。
H252ビビヨン 割合: 64.1%〜77%
→相手のぼうふうを耐える上ねむりごなが効かないため、かなり有利です。同じくキノガッサにも強く、無限戦術に対するいい回答になります。
ウッドハンマー
H252スイクン 割合: 89.8%〜105.3%
→特殊型の場合瞑想積まれると後出しから対処しにくいのですが、瞑想型を安定して狩れるのはこの型のメリットです。ライコウにもめっぽう強いです。
また、受け出し時の熱湯でやけどすると厳しいです
H252バンギラス 割合: 92.7%〜110.1%
→相手がアタッカーでなかった場合だいたい倒すことができます。また交代ででてきたバンギラスを一撃倒せるのは大きいです。
H252メガサーナイト割合: 84%〜99.4%
無振りなら確定ですが、Hに振られていると耐えられます。
H252ニンフィア 割合: 72.7%〜86.1%
サーナイトより堅いですが、氷の礫と霰があるため問題ないです。
H252B252水ロトム 割合: 91.7%〜108.2%
鬼火が怖いのですが、仮にやけどしたとしても先制技、霰、ふぶきにより腐りにくいのはポイントです。特化していてもこれだけ入ります。
H252エーフィ 割合: 90.6%〜106.9%
→相手はまずひかりのかべから入ってくるため、一撃で葬ることができます。
無振りメガガルーラ 割合: 57.2%〜68.3%
→参考程度に
じしん
無振りルカリオ 割合: 88.2%〜104.8%
→起点になりません。交代読みであれば倒すことができます。特殊型の場合完全に起点になるため、積んでくるルカリオは案外多いですし、落とされても裏のガブで処理できたりします。
H252ブレードギルガルド 割合: 118.5%〜140.1%
→相手が殴ってきた場合後攻地震で勝てます。
苦手なポケモン
かなり多いので箇条書きしていきますと、
1. 炎ポケモン。きつく、いくら耐久が上がるとはいえ炎技は基本耐えません。
2. メガガルーラ。気合い玉があれば突破できますが、通常の場合、競り負けます。
3. 格闘タイプ。火力の高いインファイトや飛び膝蹴りはきついです。
4. ファイアロー。先制ブレイブバードが脅威で、氷の礫をする隙すらありません。
5. クチートなどの鋼。基本的に対面では勝てません。
これらをいかにして対策していくかが課題となります。
相性のよいポケモン
第五世代のノオースタンの基本はノオー、ドラゴン、電気、水、鋼、格闘にあてはめて作っていくのが基本でした。これを守っていけばかなりバランスのよいパーティになります。
ですが、個人的にはこの基本に縛られてはいけないと思います。例えば、クレセリアやエンテイを入れるのも面白いと思いますし、フェアリーも十分選択肢に入ります。
ユキノオー自体かなり弱点が多いポケモンなので、相当相性保管を意識しなければなりません。
なお、参考までに、僕がシーズン2で2174までいったパーティを例にあげますと、ユキノオー、ガブリアス、バシャーモ、マリルリ、ジバコイル、クレセリアです。これは上の基本と比べますと、ジバコイルが電気枠と鋼枠になっており、クレセリアが追加で入っています。クレセリアはトリックルームと三日月の舞を覚えさせることで、消耗したユキノオーを暴れさせることができますし、ユキノオーの苦手なガルーラやファイアローを見ることができるため、かなりいい相方でした。
終わりに
考察は以上になります。意見がございましたらお気楽にコメントをどうぞ。