おことわり
- この考察におきましては基本的に6V前提での考察とさせていただきます。
- HP,攻撃などにはHABCDSの略称を使います。
- ダメージ計算はトレーナー天国様のサイトを使っております。
はじめに
こんにちは。
2度目の投稿となりますノア殿と申します。前回のフライゴンの育成論ではさまざまなコメントをお寄せ頂きありがとうございました。
今回は先発サポートを目的としたアリアドスを投稿させていただきます。アリアドスの育成論については既に先人の方が投稿されておりますが技構成や努力値振りが違うため別物と考えて投稿する事になりました。
6世代におけるアリアドスについて
アリアドスの育成論を投稿するに当たり,6世代でのアリアドスについて軽く説明したいと思います。
アリアドスは2世代から登場しておりますが種族値がH70 A90 B70 C60 D60 S40の合計390と非常に低く,鈍足かつ耐久は並かそれ以下と扱いづらいポケモンでした。その後5世代になると種族値に於いて完全上位互換となるペンドラーの登場で立場をほぼ奪われた状態となりました。そして今世代の6世代に於いて新技ねばねばネットを新規習得・遺伝技にメガホーンが追加されるなど地味に強化を受けました。
しかし種族値上の下位互換ゆえにペンドラーにはやはり及ばず。ねばねばネットで差別化を図れるかと思いきやデンチュラやツボツボも同じ技を習得して逆にライバルが増えるという以前にもまして苦しい立場に追いやられました。
持ち物及び特性
特性は3種類ありますが今回は不眠で確定です。これがデンチュラやツボツボとの差別化にもなります。
持ち物は今回はオボンの実で確定です。
襷とオボンの差異について
一般的にサポート型は確実に行動するために襷を持つのが常套手段です。勿論この型においても襷を持っても良いのですがそれでは一度限りの行動で先制技に極端に弱くなってしまうという弱点があります。また襷は優先度の高い持ち物でPT内でも取り合いが激しく,それをアリアドスに割けるかと言われると厳しい物があります。
そこで耐久調整を行いオボンの実を持つ事で先制技に耐性を持ち行動回数を増やすのが今回の目的です。
但し襷を放棄してしまうので一致技で弱点を突いてくるバンギラスやファイアロー等の高火力組には何も出来ずに落とされてしまうため相手を選んでしまうのが欠点です。
努力値及び性格について
性格:ようき
努力値:H92 A6 B84 C× D76 S252
実数値:H157 A111 B101 C× D90 S101
調整について
HB
意地っ張りテクニシャンキノガッサの岩石封じを低乱数1発
意地っ張りちからもちマリルリの滝登り+アクアジェットをオボン込で確定耐
陽気メガガルーラの恩返しと岩雪崩をオボン込で確定耐
A:余り
HD
特化ギルガルドのシャドボ+かげうちをオボン込で確定耐
S
最速,いとをはくのSダウン込みで最速130族抜き
ギルガルドとマリルリを特に意識した調整となっています,それでも相当な火力でも無い限り割と耐えてくれます
採用理由及び目的
- 起点作り
こわいかおによるSダウン,金縛りによる有効打縛り,ねばねばネットによる後続のSダウンを狙って後続が動きやすい状況を作るのがこのアリアドスの採用理由及び主目的です。
というかこの構成だとこれしか出来ないので先発で出すのが基本です
ライバルとの差別化
この型を実際に使うにあたり,ライバルと言えるのはツボツボとデンチュラの2体になります。
この2体との差別化ですが主に2点です
1.特性
不眠の特性によって催眠耐性があるのが大きな利点の一つでめざ炎や地震を搭載していないフシギバナをサポートの起点にする事も可能です
2.技構成
デンチュラとツボツボ共通の違いとして毒タイプによるどくどく必中が挙がります。
ツボツボとの差別化は割と出来るのですがデンチュラとの差別化が意外に難しく主力技が物理か特殊かで一応の棲み分けが出来るかと。
技構成
確定技
- こわいかお
相手のSを2段階下げる技です。アリアドスの行動回数を増やす,倒れても後ろのポケモンが動きやすくなるため確定です。
- 金縛り
相手の技を封じます。Sダウンで行動順が変わるのでそこを狙って相手の技を封じ,後ろに繋げます。ツボツボとの重要な差別化になる技なので此方も確定です。
- ねばねばネット
交代時に出てきたポケモンのSを1段階下げる技です。浮遊や飛行タイプに聞かないなど効かない相手もいますがそうでないポケモンならば全体に刺さるサポート技なので此方も確定です。
以下選択技
- どくどく
耐久相手だけでなくサポートとして打つことで擬似的にですが襷・頑丈潰しになります。特に毒タイプということで必中技になりその点でデンチュラやツボツボとの差別化にはなりうるかと。
- 不意打ちorかげうち
先制技です。
死に際に打つ技ですが同じ事が出来るデンチュラとは威力と安定のかげうちが出来るので使いやすいですがSを下げるのと+不一致で襷・頑丈潰し程度にしかならないため優先度は低めです。
- メガホーン
新規追加の遺伝技です。
シザークロスしかなかったアリアドス待望の虫技最高打点ですが攻撃面に振ってないため弱点を付かないと余り火力は出ません。
- どくづき
フェアリーへの有効打です。
- ナイトヘッド
定数ダメージを与える技です。Aには殆ど振らないので相手に依存しないダメージ技になります
上記3つの攻撃技は挑発されても使えるので挑発で止まらないようにするためとしての採用になるかと。
被ダメ,与ダメ
サポート運用前提なので与ダメは抑えさせていただきます。
与ダメ
- メガホーン
4振りガブリアス
35.8%〜42.3%
4振りゲッコウガ
117.5%〜139.1%
4振りバンギラス
65.9%〜79.5%
B特化ヤドラン
41.5%〜50.4%
B特化クレセリア
37%〜43.1%
- どくづき
H252エルフーン
117.3%〜138.9%
H252マリルリ
49.2%〜58.9%
H252ニンフィア
57.4%〜69.3%
※不意打ち及びかげうちは不一致+低火力のため省略させていただきます。
被ダメ
無補正252振りガブリアス
岩石封じ:52.2%〜62.4%
地震:64.9%〜77%
特化鉢巻カイリュー
しんそく:58.5%〜69.4%
特化力持ちマリルリ
滝登り:64.9%〜76.4%
アクアジェット:32.4%〜38.8%
特化テクニシャンキノガッサ
岩石封じ:86.6%〜101.9%
マッハパンチ:10.1%〜12.7%
特化ギルガルド※冷静で計算しています
ラスターカノン・シャドーボール:70.7%〜84%
かげうち(補正無無振り):24.8%〜29.2%
無補正252振りメガルカリオ
インファイト:28%〜33.1%
ラスターカノン:82.8%〜98%
しんそく:37.5%〜44.5%
特化眼鏡ニンフィア
ハイパーボイス:61.7%〜73.2%
めざ炎:86.6%〜101.9%
特化ウォッシュロトム
ハイドロポンプ:59.8%〜71.3%
ボルトチェンジ:38.2%〜45.8%
無補正252振りゲッコウガ
ハイドロポンプ:89.1%〜105%
あくのはどう:64.3%〜77%
冷凍ビーム:72.6%〜86.6%
特化メガフシギバナ
めざ炎:62.4%〜73.8%
地震(無補正無振り): 28.6%〜34.3%
無補正252振りメガガルーラ(親のダメージのみを乗せます,子のダメージは親のダメージを半分にすると出てきます)
恩返し:64.9%〜76.4%
岩雪崩:63.6%〜75.1%
運用
基本先発で出して行きますが自分より遅いか早いかで行動が少し変わります。
- 自分より早い場合
初手はいとをはくでSダウンから入り2手目でねばねばネットかどくどくを撒く,若しくは金縛りで相手の有効打を縛って後続に繋げます。
- 自分より遅い場合
初手のいとをはく手順をカットしてどくどくかねばねばネットから入ります。2手目で金縛りを入れて後ろに繋げていくのが基本スタイルです。
いとをはくは兎も角として2手目以降は相手次第ですが耐久と見たらどくどく,そうでなければねばねばネットか金縛りを入れていきます
相性の良い味方
- トゲキッス
所謂まひるみキッスとの相性が良いです。ねばねばネットによるSダウンのおかげで抜ける相手が増えて縛れる相手も相応に増えます。
どくどくを採用した場合は安易にどくどくを打つのではなく金縛りで相手の技を縛りに行くなどの選択も考えられます。
- 中速アタッカー全般
抽象的ですが80族辺りのSが足りないアタッカーのS不足をねばねばネットで補います。
シャンデラ,Sが足りないと言われるメガガブやその他メガヘラクロスとの相性も良い感じですがメガヘラクロスはファイアローが一貫するのでそれだけは注意しておいた方が良いです。
- 対ファイアロー用のポケモン
天敵のファイアローを狩れるポケモンですね。アリアドスの天敵として呼びやすいので後ろに控えさせておくと良い感じです。
エアームド,ヒートロトム,ドサイドン辺りが候補に出てくると思います。
おわりに
本育成論はこれで終了です。
まだ慣れぬ点もありますがここまでご覧下さりありがとうございました。
コメントを把握次第適宜修正を加えていきたいと思います。
備考
3/29 12:00 コメントを参考に誤字及び育成論のおかしな部分を修正しました。
20:30 被ダメージ欄にメガガルーラを追加,相性のいいポケモンにヒートロトムとドサイドンを追加しました。
4/4 15:10 技の選択肢からいとをはくを削除してこわいかおに変更しました。選択技にナイトヘッドを追加しました。