- 考察
- 指定がない限りお互いに6Vであるとします。
- HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早さはH/A/B/C/D/Sという略称を用います。
- タイプのノーマル/電気/地面/格闘/エスパー/ゴースト/飛行/ドラゴン/フェアリーは無/電/地/格/超/霊/飛/竜/妖という略称を用います。
- 与ダメ・被ダメの時の「特化」ですが、努力値ぶっぱ+性格補正ありのことを指します。
- ダメージ計算はトレーナー天国様のツールを使用しています。
はじめに
こんにちは、TAIGAです。
4回目の投稿になります。よろしくお願いします。
今回投稿させていただくポケモンはイシズマイです。
自分自身中堅マイナーな立ち位置のポケモンを使うのがもともと好きなのですがXYで進化前統一でフリーに潜っていた時に育成したイシズマイが思いのほか強かったので紹介します。
過去の育成論はこちらからご覧ください。
【いかりのまえばクロバット】育成論ORAS・XY/2257
【襷剣舞シザリガー】育成論ORAS・XY/2258
【鉢巻スキルリンクチラチーノ】育成論ORAS・XY/225910年前の育成論見る人なんていないよね
『イシズマイ』とは?
第5世代で登場した虫・岩タイプのポケモン。
種族値を見ると進化前ということもあり数値が全体的に低めですがBは85あります。特性は1回の行動保証を約束するがんじょうで、何もできずに退場するという場面は少ないです。
ではなぜ進化後のイワパレスにしないのかという点ですが、後で差別化のところでも触れますがイシズマイはイワパレスよりもSが10高いです。このSの違いは、からをやぶるをした後に抜けるポケモンの多さと関係していきます。そして何といってもイシズマイは最強の積み技からをやぶるを覚えます。今回は特性がんじょうで1発耐えてからをやぶるをして全抜き体制にもっていくイシズマイを考察していきます。
持ち物
今回はチイラのみを確定としています。
相手から先に攻撃を喰らって特性がんじょうを発動させてそのターンにからをやぶるをしてしまえばA3段階上昇S2段階上昇のイシズマイが爆誕します。弱そうこだわり系はからをやぶるができなくなってしまうので不採用、命の珠は特性と相性が悪いです。
特性
今回はがんじょうを確定としています。
くだけるよろいも全抜き性能を高めることができ今回のコンセプトとも合っているように思えますがからをやぶるで素早さに関しては問題ないのでがんじょうでいいです。
採用理由
1. からをやぶるによる全抜き性能の高さ
イシズマイを使う最大の理由です。からをやぶるをした後に抜ける範囲については差別化のところで言及しようと思います。
2. 後続のポケモンに強烈な負担をかけられる
1度からをやぶるをしたポケモンを止めることは難しく、相手に先制技がないとそのまま後続のポケモンに致命傷を負わせる、または倒すことも容易です。
3. 愛
そもそも進化前のポケモンなのでよほどのことがない限り使おうとは思わないと思います。可能な限り差別化や強みを紹介しますがどうしてもパルシェンにはかなわないと思います。私は100試合ほど進化前統一を使いましたがこのポケモンに本当にお世話になりました。
差別化
比較対象として進化先のイワパレス、特性がんじょうとからをやぶるを両立できるアバゴーラ系統、からをやぶる+連続技が有名なパルシェンをあげて差別化したいと思います。
『イワパレス』
種族値を比較すると
イシズマイ 50-65-85-35-35-55
イワパレス 70-105-125-65-75-45
となっており、イシズマイはイワパレスより基本的に能力で劣りますがSは10上回っています。最速イシズマイがからをやぶるをした後のSの実数値は234相当、最速イワパレスがからをやぶるをした後のSの実数値は212相当になります。このS212〜234の間にいる主要なポケモンを見ていくとS214に準速スカーフ霊獣ランドロス、S217に最速スカーフマンムーなどのスカーフを持った最速80族、S225に準速スカーフサザンドラ、S231に準速スカーフガブリアスなどの環境ポケモンが多くいます。イワパレスがからをやぶるをしてもこれらのポケモンを抜くことはできませんが、イシズマイはからをやぶる後に抜くことが可能です。Sの違いで差別化は容易です。
『アバゴーラ』
特性がんじょうとからをやぶるを両立できるポケモンは第6世代ではイワパレス系統とアバゴーラ系統のみです。S種族値はイシズマイが55、アバゴーラが32、進化前のプロトーガが22です。素早さの違いで差別化はできていますが、アバゴーラ系統には先制技とイシズマイとは異なる技範囲があります。アバゴーラ系統はアクアジェットを覚えるためスイープ性能に優れ、れいとうビームも覚えるため両刀での採用もできます。イシズマイは有用な特殊技を覚えないので特殊技の打点はアバゴーラ系統の方が優秀です。ここもS種族値の違いで差別化を図りますが技範囲はアバゴーラ系統が優秀です。
『パルシェン』
特性がんじょうではないがスキルリンクを覚えるため一度からをやぶるをしてしまえばつららばりとロックブラストが確定5発当たります。先制技のこおりのつぶてもあり隙がないです。Sもパルシェンは70あり抜ける範囲も広いです。ハイドロポンプを覚えさて両党で運用するという手もあります。パルシェンはじしんとじたばたを覚えないためそこで差別化するしかないのかなという印象です。
努力値
性格 ようき
努力値 52-124-84-0-4-244
実数値 132-101-116-×-56-116
性格は多くのポケモンを抜くためにようきで確定です。HBに割くことでいじっぱりメガガルーラのねこだまし+じしん+ステルスロックをおやこあい込みで耐えます。私がイシズマイを進化前統一で使っていたためかよくステロを撒かれることが多かったので最悪ステロにも抗えるように調整していますがピンポイントだと思います。メガガルーラの攻撃とステロを耐えるためHB振りをしていますが、これはAに全振りしても仮想敵への確定数が変わらないことから安定性を持たせるためにHB振りをしているだけであって必ずした方がいいというわけではありません。HBに割くとS252振りができませんが、S252振りをして初めて抜ける相手が最速スカーフポリゴンZなどの最速スカーフ90族なのでそこは割り切っていいと思います。S231の準速スカーフガブリアスを抜くためにSに244振り、余り128のうちAに124、Dに4振ってください。火力を少し下げて耐久調整をするかAS振りにするかは好みです。
技
確定技
- ロックブラスト
からをやぶるをしたあとの1発あたりの火力がすごいです。命中と何発当たるかに運が絡みますが襷身代わりがんじょうマルスケを貫通しながら攻撃できるのは魅力です。
- じしん
攻撃面で岩との相性補完に優れます。威力命中共に優秀です。
- じたばた
体力が少ないほど威力があがるノーマル技で、HP1の時最大威力200になります。特性がんじょうとの相性がよく、デメリットなしで威力200のノーマル技がからをやぶるをした後に撃てるのは強いです。
- からをやぶる
BD1段階下降と引き換えにACS2段階上昇の壊れ技です。特性がんじょうのため耐久ダウンは気になりません。
選択肢
- いわなだれ
からをやぶるで素早さが上がるので追加効果の怯みが狙えます。ですがからをやぶるをしたあとは基本的に相手を1撃で倒すことが重要なのであまり推奨はしません。
- ストーンエッジ
ロックブラスト4発分と同じ火力が出ます。急所に当たりやすくワンチャンも狙えますがロックブラストより命中不安のため採用見送り。
- はたきおとす
無難に強い技ですが相手の持ち物をはたきおとす時間があるなら、からをやぶるをして倒してしまった方がいいです。
- シザークロス
対クレセリア、サザンドラ用。 一応クレセドランに強くなるというメリットはありますが虫の技範囲が狭いです。
- カウンター
特性との相性はいいがからをやぶるを抜いてまでカウンターを採用するメリットがないため不採用。
ダメ計
- 与ダメ すべてからをやぶる+チイラのみが発動してA3段階上昇した前提で計算しています。
ロックブラスト 1発あたりのダメージを出しています。これが2〜5発撃てます。
HB特化ファイアロー 58.3%~71,3%
H4メガボーマンダ(いかく込みでA+2) 22.2%~28%(20.9%の乱数1発)
HB特化ギャラドス(いかく込みでA+2) 20.7%~24.7%(15.5%の乱数1発)
H4マルスケカイリュー 19.7%~23.3%(1発目)+39.5%~46.7%(2発目以降 57.7%の乱数1発)
HB特化サンダー 25.3%~30.4%(27.7%の乱数1発)
H4メガガルーラ 17.1%~20.4%(3.4%の乱数1発)
じしん
H252シールドフォルムギルガルド 67%~80.2%
H252メガバンギラス 54.1%~64.7%
H252メガクチート(いかく込みでA+2) 67.5%~80.2%
H124B4振り(A216メガボーマンダの1舞じしん耐え調整)メガメタグロス
65.4%~77.1%
B4ガブリアス 44.8%~53%(30.5%の乱数2発)
じたばた 最大威力の200で計算しています。
HB特化クレセリア 44.4%~52.4%(19.1%の乱数2発)
HB特化スイクン 50.2%~59.4%
H4メガガルーラ 87.2%~102.7%(18.8%の乱数1発)
あのHBスイクンを物理の等倍技で確定2発にもっていけます。これは環境入り間違いなしですね。
- 被ダメ
特性がんじょうを売りにしているので被ダメ計算は最小限に留めます。
A252メガガルーラのねこだまし+じしん 14.3%~17.4%+47.7%~56.8%(どちらとも最大乱数を引いてステロ込みでも体力0.8%残るため生存可能)
A特化鉢巻ファイアローのブレイブバード 96.2%~114.3%
A特化カイリューのしんそく 19.6%~23.4%
A4振りブレードフォルムギルガルドのかげうち 25%~30.3%
A特化マンムーのつららばり(1発あたりのダメージ) 18.9%~22.7%(13.2%の乱数1発)
A特化メガハッサムのバレットパンチ 100%~118.1%
C252トゲキッスのエアスラッシュ 98.4%~116.6%
苦手なポケモン
- 連続技持ち
メガガルーラやパルシェン、メガヘラクロスなどです。メガガルーラのねこだまし+じしんを耐える調整はしていますがメガガルーラの型は無限大なのでメガガルーラと対面させることはおすすめしません。
- 特性てんねんのポケモン
ヌオーやピクシーが相手にいたら基本選出してはいけません。からをやぶるがこのポケモンの前では無効化されてしまいます。
相性のいいポケモン
- メガゲンガー
メガガルーラに強く、おにびを採用すれば他の物理アタッカーにも強く出れます。ほろびのうたを採用していればイシズマイの苦手な相手を流すこともできます。
- ラッキー
イシズマイは状態異常に弱いですが、ラッキーの特性しぜんかいふくは他のポケモンに交代すると状態異常が治るため特殊受け兼状態異常受けになります。イシズマイでも突破が厳しい物理受けポケモンにもどくどくを入れることでイシズマイがより通しやすくなります。
運用
相手に先にステロを撒かれては特性が無駄になってしまうので基本的には先発向きです。相手の攻撃を耐え、チイラのみを発動させてからをやぶるをしてあとは高い素早さから相手を攻撃するだけです。からをやぶるの能力上昇のおかげで火力が高く、起点になりにくく、がんじょうをケアされてチイラのみが発動しなかったとしても充分暴れられると思います。
最後に
イシズマイの魅力を分かってもらえたでしょうか?
進化前アタッカーでこれだけの可能性を秘めたポケモンはなかなかいないと思います。進化前ポケモンが好きな方はぜひ使ってみてください。
最後まで閲覧していただきありがとうございました。そろそろ3DSのネットワークが終了してしまうのでそれまでに今までお世話になったポケモンを紹介していきたいと思います。もしよかったら次回以降も見ていただけると嬉しいです。