初めまして、ラクテと申します。
今回は、私が全国ダブルにて愛用しているみがわりメガメタグロスの紹介です。
メガメタグロスについて
ORASで初登場したメガシンカポケモン。元が600族ということもあり、圧倒的な種族値の高さを持ちますが、鋼タイプの相性の変更による弱点の増加、技の威力不足でいまひとつ高い数値を持て余しています。同じ鋼タイプであり弱点を突いてくるギルガルドとキリキザンが環境に多いのもメタグロスが多くない原因の1つでしょう。
しかし、S操作なしでメガサーナイトを抜ける鋼であり、同時にモロバレルの弱点を突ける(一撃で倒せる訳ではない)ということ、ほとんどのポケモンを2発以内で倒せることからシーズン9からじわじわその数を増やしています。
採用理由
- フェアリー(メガサーナイト、ニンフィア、メガクチート)、モロバレル、格闘(バシャーモ、メガルカリオを除く)へのメタ
- 終盤のフィニッシャー
特性・持ち物
特性は初手で威嚇持ちと対面したとき、メガシンカしてないときに威嚇持ちを後出しされたときのために「クリアボディ」で確定です。
持ち物は当然「メタグロスナイト」で確定です。
他の持ち物との比較
- ぼうじんゴーグル
こちらが勝る点
・火力、耐久、Sの両立が容易
こちらが劣る点
・「みがわり」を破壊されると「キノコのほうし」を受けてしまう
・「いかりのこな」を無視できない
- こだわりハチマキ
こちらが勝る点
・「みがわり」、「まもる」を使える
・技を打ち分けることができる
・火力、耐久、Sの両立が容易
こちらが劣る点
・火力で負けている
・2つしか攻撃技を持てない
- とつげきチョッキ
こちらが勝る点
・「みがわり」、「まもる」を使える
・火力、耐久、Sの両立が容易
こちらが劣る点
・特殊耐久で負けている
技構成
アイアンヘッド
レベル技。命中安定のメインウェポン。3割怯みという追加効果を持ちます。
しねんのずつき
レベル技。命中が90と少し不安定ですが、モロバレルやローブシンへの打点のために必須です。
みがわり
技マシン。コンセプトなので確定。弱点を突かれる「ふいうち」や当たると機能停止は免れない「おにび」をかわしたり、様子見のために使ったりと、とにかく便利な技です。
まもる
技マシン。ダブルではとりあえず持っといて損はない技。メガシンカ前に抜かれて大ダメージを被りそうなときにも。
努力値(括弧内は実数値)
S252振りは確定。 テラキオンを抜き、素のゲンガーと同速ゲーができます。更に、メガシンカ前でも大半のロトムやスイクンを抜き、「おにび」や「こごえるかぜ」をやりすごすことができます。
- 配分A
0-252-4-0-0-252
(155-197-171-x-130-178)
ASぶっぱ。エースアタッカーなので極限まで火力を高めています。
- 配分B
44-164-44-0-4-252
(161-186-176-x-131-178)
HPを「みがわり」を使う上で効率のよい4n+1に設定し、特化キリキザンの「ふいうち」を1回受けても急所を引かない限り「みがわり」を使える配分です。これでもH4メガガルーラは「アイアンヘッド」2発で倒せます。
立ち回り
- 「みがわり」を活かして居座るか耐久を活かしてサイクルを回し、相手のHPを削ることで隣と後ろのポケモンの攻撃を通す
- 最後までとっておき、相手が疲弊したところに高いSを活かしてとどめを刺す
ダメージ計算
すべて配分Aで計算。
- 火力
アイアンヘッド
H4メガガルーラ(181-120)
ダメージ:97-115
割合:53.6-63.5%
確定2発
H4霊獣ランドロス(165-110)
威嚇なし
ダメージ:105-124
割合:63.6-75.2%
確定2発
威嚇あり
ダメージ:70-84
割合:42.4-50.9%
乱数2発(2.7%)
H252ニンフィア(202-85)
ダメージ:272-324
割合:134.7-160.4%
確定1発
H252メガサーナイト(175-85)
ダメージ:272-324
割合:155.4-185.1%
確定1発
H252メガクチート(157-145)
威嚇なし
ダメージ:80-96
割合:51.0-61.1%
確定2発
威嚇あり
ダメージ:54-64
割合:34.4-40.8%
確定3発
H4メガボーマンダ(171-130)
威嚇なし
ダメージ:78-93
割合:45.6-54.4%
乱数2発(47.3%)
威嚇あり
ダメージ:51-61
割合:29.8-35.7%
乱数3発(30.2%)
防御特化クレセリア(227-189)
ダメージ:61-73
割合:26.9-32.2%
確定4発
しねんのずつき
H252メガゲンガー(167-100)
ダメージ:234-276
割合:140.1-165.3%
確定1発
防御特化モロバレル(221-134)
ダメージ:174-206
割合:78.7-93.2%
確定2発
防御特化スイクン(207-183)
ダメージ:64-76
割合:30.9-36.7%
乱数3発(61.9%)
H4ヒードラン(167-126)
ダメージ:46-54
割合:27.5-32.3%
確定4発
H252化身ボルトロス(186-90)
ダメージ:129-153
割合:69.4-82.3%
確定2発
- 耐久
全て配分Aで計算。火力の上がる特性は全て考慮
A252ガルーラ(177)
すてみタックル
ダメージ:52-63
割合:33.5-40.6%
確定3発
けたぐり
ダメージ:70-84
割合:45.2-54.2%
乱数2発(40.6%)
ふいうち
ダメージ:96-114
割合:61.9-73.5%
確定2発
攻撃特化キリキザン(194)
ふいうち
ダメージ:104-126
割合:67.1-81.3%
確定2発
はたきおとす
ダメージ:84-102
割合:54.2-65.8%
確定2発
C4メガゲンガー(C191)
シャドーボール
ダメージ:134-158
割合:86.5-101.9%
乱数1発(12.5%)
特攻特化ニンフィア(178)+こだわりメガネ
ハイパーボイス(ダブル補正)
ダメージ:51-60
割合:32.9-38.7%
乱数3発(98.7%)
めざめるパワー(地面)
ダメージ:94-112
割合:60.6-72.3%
確定2発
特攻特化ヒードラン(200)
ねっぷう(ダブル補正)
ダメージ:122-146
割合:78.7-94.2%
確定2発
無振り化身ボルトロス(145)
10まんボルト
ダメージ:58-69
割合:37.4-44.5%
確定3発
無振りスイクン(110)
ねっとう
ダメージ:39-46
割合:25.2-29.7%
確定4発
イカサマ(一致)
ダメージ:126-150
割合:81.3-96.8%
確定2発
イカサマ(不一致)
ダメージ:84-100
割合:54.2-64.5%
確定2発
得意な相手
マリルリを除くフェアリー全般
メガクチート以外は上から「アイアンヘッド」を打つことでだいたい1発で倒せます。メガクチートも「ふいうち」さえ「みがわり」でかわしてしまえば楽勝です。交代読みの「めざめるパワー」に注意。
バシャーモ、メガルカリオを除く格闘全般
相手の攻撃を耐えつつ、命中は安定しませんが「しねんのずつき」で弱点を突くことができます。
モロバレル
「みがわり」で「キノコのほうし」をかわし、「しねんのずつき」で弱点を突けます。「ゴツゴツメット」が痛いですし1発では倒せませんが、隣の全体技の圏内に入れることは容易いです。
苦手な相手
鋼全般(特にヒードラン、キリキザン、ギルガルド)
攻撃技がどちらも通りません。特に上記の3体はこちらの弱点を突いてくるのでどうしょうもないです。
炎全般
「アイアンヘッド」が通らず、向こうから弱点を突いてきます。ただし、「しねんのずつき」で等倍を取れる相手も多いので、HPさえ削っておけばとどめくらいは刺せます。
スイクン等の耐久水
メタグロスが2発で倒せず、倒そうと思うと隣と集中攻撃をせざるをえません。
トリル下のアタッカー
高いSが仇となり、上から高火力を押し付けられてしまいます。
相性のいい味方
サザンドラ
サザングロスの並び。メタグロスの苦手なゲンガー、ヒードラン、ギルガルドに比較的強く、サザンドラの苦手なフェアリーと格闘はメタグロスで狩れます。
ボルトロス
「オボンのみ」を持たせた耐久型でも「いのちのたま」を持たせたアタッカーでもよし。「でんじは」でS操作しつつ「みがわり」の残る確率を上げることができます。耐久水に打点があるのもグッド。
サンダー
「いのちのたま」を持たせたアタッカーがオススメ。広範囲の攻撃によってメタグロスでの削り残しを狩れます。「10まんボルト」とメタグロスの「しねんのずつき」で「オボンのみ」を持ったスイクンでも倒せます。
ランドロス
相手のランドロスの地面タイプの技をかわしつつ、火力を削ぐことができます。「こだわりスカーフ」、「とつげきチョッキ」ならリザードンに、「たつじんのおび」または「いのちのたま」を持たせた特殊型ならランドロス、「ワイドガード」を覚えたギルガルドに強くなれます。
テラキオン
メタグロスの苦手なリザードン、キリキザン、ヒードラン、サザンドラに強く出られます。メガガルーラに強いのもグッド。
バシャーモ
テラキオンと似ていますが、差別化できる点は「おいかぜ」、「こごえるかぜ」に強い点、両刀型ならいじっぱりランドロスを「めざめるパワー」で上から倒せる点です。
スイクン
サザンドラに次ぐ炎技からの逃げ先。ランドロスにも強いです。「おいかぜ」によるサポートもよし、「めいそう」を積む型もよし。
メガメタグロスは得手不得手がはっきりしているので、苦手なポケモンへのケアをしておかないと活躍は難しいです。しかし、そこさえできていればその高すぎる種族値に恥じない働きができます。取り巻きが高種族値で固まりやすいので、構築も安定しやすいです。
これを機に、少しでもメガメタグロスに興味を持っていただけたなら幸いです。