はじめに
初投稿となります。 くまきちと申します。
よろしくお願いします。
物理アタッカー型カバルドンの育成論を投稿させていただきます。
修正点、ご指摘ございましたらコメントをお願いします。
HP、こうげき、ぼうぎょ、とくこう、とくぼう、すばやさをそれぞれHABCDSと表記いたします。
技やポケモンの略称、漢字表記があります。
カバルドンについて
高いHPとB、豊富な補助技、電気無効、弱点が3つのみしかなく、4倍弱点無しといった特徴から物理攻撃に対する受けを成立させつつ、起点を作る型があまりにも有名です。
@回復木の実 地震、欠伸、ステルスロック、怠ける、といった起点作りがメジャーでしょう。
上記の型が有名すぎて、A112という優秀な攻撃種族値と豊富な技範囲が埋もれてしまっているのではないでしょうか?
今回はここにフォーカスし、ダイマックスアタッカーとしてのカバルドンを考察してみたいと思います。
アタッカーカバルドンの強み
- 技範囲とダイマックス
カバルドンはかなりのタイプの技を覚えます。
地震、3色牙、かみ砕く、馬鹿力、リベンジ、ストーンエッジ、アイアンヘッド・・・
ほとんどのポケモンに対し、抜群となる技を覚えます。
ただこれらの技は一部を除き火力不足となりがちです。そこで今作から登場したダイマックスです。
持ち前の耐久を倍増させ攻撃を耐えたうえで、A112から繰り出される帯抜群技を食らわせることが可能です。
- 相手の思考の意表を突く
前述のとおりカバルドンのメジャーな型は物理受けor起点作り型です。
こうしたポケモンに対する対策として挑発が筆頭に上がります。
また、欠伸というあまりにも有名な流し技があるために、対策の出来る積みアタッカーを呼ぶことがあります。
ex)ラム持ち、ダイフェアリー持ち
こうした、”通常”カバルドンを相手にしていると勘違いした相手を崩すことがこのカバルドンならではの強みです。
- 現在の環境
PGLがないため明確な使用率ランキングは発表されていませんが、有志による統計及び私の体感ですが以下のポケモン達が蔓延っていると考えられます。
ミミッキュドラパルトドリュウズアーマーガアバンギラスサザンドラトゲキッスウォッシュロトムヒートロトムギャラドスオーロンゲヒヒダルマ(ガラル)リザードンナットレイドヒドイデパルシェン・・・
このうち対面から高い確率で勝てるポケモンは以下です。
ミミッキュドラパルトドリュウズバンギラスサザンドラヒートロトムギャラドスオーロンゲリザードンナットレイドヒドイデパルシェン
環境上位のポケモン達に対面有利を取ることが出来るという点が強みです。
性格
~意地っ張り~
この型のカバルドンに求められるのは想定外の火力を押し付けていき相手のパーティを半壊させることです。
そのため意地っ張りで確定といたします。
努力値
個体値はC以外の5Vとします。
トリックルームとの親和性もあるため、その場合はS0も候補に挙がります。
今作は特性による天候の取り合いがそこまでシビアでない&取られる相手がユキノオーとコータスくらいなので取られる=上から抜群技を叩き込めるのでアドです。
よって、通常運用であればS=Vとします。
A252
火力ラインがギリギリのためここは削れません。
H76、B180
陽気ミミッキュの珠剣舞ダイフェアリーを素の状態で低乱数(12.5%)まで耐えられる調整としています。
ダイマックス権がない状態でもミミッキュに一撃入れる可能性を残しています。
この振り方が上記の耐久ラインを確保した上で特殊耐久指数も最大となる振り方となります。
うっつ〜様コメントありがとうございます。
特性
すなおこし
スリップダメージ込みで襷パルシェンを突破するので確定です。
この型は”通常型”では勝てない相手を速やかに処理することが目的のため、襷をつぶすことが出来る「すなおこし」は有意義です。
ギリギリ耐えられる火力ラインがいくつかあるため砂ダメージは貴重なダメージソースとなります。
もちろん、バンギ、ギガイアスなどの砂始動要因が組み込めるのなら「砂の力」も候補となります。
しかし、その場合最大の魅力である奇襲性能が落ちることが予想されます。
この型の強みである、思考の裏を突く型、奇襲性能、スピーディな処理速度、1匹で起動可能である身軽さ、を鑑みると「すなおこし」に軍配が上がるのではないかと考えます。
持ち物
確定欄では広い技範囲とダイマックスとのシナジーの良い「達人の帯」としています。
瞬間火力の上がる「こだわりハチマキ」も選択肢になりますが、技の撃ち分けのメリットとダイマックス時の火力上昇を取り、本育成論では、達人の帯とさせていただきます。
「命の珠」も選択肢に上がりますが、持たせたいポケモンが多いこと、ギリギリの耐久が削れることを考えると帯に軍配が上がります。
技
双方理想個体想定です。
相手がダイマックス時はHP2倍とお考え下さい。
↑は性格補正有りを示しています。
()内は乱数で落とせる確率を示しています。
技の横の(〇→△)は通常威力とダイマックス後の威力です。
「達人の帯」込みでのダメージとなっています。
- 確定
地震(150→195)
タイプ一致技
外す理由がないです。ダイアースのD上昇も強いです。
H4ドリュウズドリュウズ
通常技:確定1(163.9~194.6%)
H4ダイマックスドリュウズドリュウズ
ダイアース:確定1(106.4~125.8%)
大抵のドリュウズはワンパンです。力こそパワーです。
この対面はダイマするか悩ましいところです。
理由は、相手目線で勝てる手段がないため交代が読めること。
中間選択肢としてダイナックルで削り&A↑で後続に負荷をかけるのもありです。
H252バンギラスバンギラス
通常技:乱数1(90.3~107.7%)
H252ダイマックスバンギラスバンギラス
ダイアース:確定2(59.1~70%)
この対面はダイマックスして「弱点保険」を恐れずに打ちましょう。
耐えきって打ち勝てます。
特殊型まで考慮するとダイナックルよりD↑があるダイアースから入るべきです。
補正ありHB252ドヒドイデドヒドイデ
通常技:確定2(70~84%)
ダイアース:乱数1(88.5~107%)
受けを許しません。
砂ダメ込みでかなりの確率で落とせます。
上から打てるのでD↑で熱湯のダメージも減らせます。
ただ、ダイマせずに勝てる相手でもあるのでしないという選択肢もありです。
初手は素の地震で2手目をダイマックスでバフを掛けにいくという動きができます。
皮なしH4ミミッキュミミッキュ
ダイアース:確定1(100.7~119%)
強気に処理しに行けます。被ダメは後述。
初手はダイマックスせず地震で皮を割り、その後ダイマックスで落としに行きます。
初手ミミッキュの動きが、
「剣舞」で強引に突破or「欠伸・吹き飛ばし」を嫌って削りに来るor対策ポケモンに交代、の3パターンでダイマすることへの意義が少ないからです。
〜羽休め〜補正ありHB252アーマーガアアーマーガア
ダイアース:乱数1(88.7~106.3%)
ダイバーン→晴れダイバーンで処理できるのでそちらのほうが安定します。
また、対策をしやすいポケモンなので無理に突破せず交代してもよいでしょう。
雷の牙(65→120)
飛行、水タイプに。ダイマックス技にすることによりこの技は輝きます。
エレキフィールドにより、欠伸ループを抜けるときにも使えます。
〜威嚇込み〜H4ダイマックスギャラドスギャラドス
ダイサンダー:確定2(78.6~92.6%)
起点にしようとよく現れます。
初手ダイマックス推奨です。
特性「威嚇」+初手ダイストリームの選択を取られない限り対面から勝てます。
挑発や龍舞、交代読みダイジェットから入られることがほとんどですし、自信過剰が流行っているため、かなり分があります。
最悪の状況が読めている稀有な場合(ラスト1匹で「威嚇」など)はダイバーンから入ることでダイストリームを確定3にできるため、そちらから入りましょう。
H4トゲキッストゲキッス
ダイサンダー:確定1(105.5~125.4%)
ダイマックスと「弱点保険」があることを考えるときついですね。
戦うのであればダイマックスすべきです。
ラム持ちなら欠伸読みの「悪だくみ」からくるでしょうから。
裏に先制技持ちのスイーパーを用意しておくと気楽にダイサンダーから入れます。
H4ダイマックスリザードンリザードン
ダイサンダー:確定2(64.6~76.2%)
岩技を持っていればそちらを打ちましょう。一応ダイバーンから入られない限り勝てます。ダイソウゲンは回復込みで確定3です。戦う場合はダイマックスをすべきです。
訂正いたします。岩技がない場合、かなり不利な対面となります。
詳しくは被ダメの所で。申し訳ありません。
H4パルシェンパルシェン
ダイサンダー:確定2(77.7~93.6%)
起点に出来ると考えているのか、殻破から入ってこられるパターンが多い気がします。その場合は確定1です。襷は砂で潰します。
A特化つらら針はダイマックス後だと乱数20なので何をされても勝てます。
火力確保のためダイマックスから入ります。
炎の牙(65→120)
浮いてる鋼、草、氷タイプに。やはりダイマックス技にすることによりこの技は輝きます。
晴れにすることで水技を軽減する側面もあります。
補正ありHB252ナットレイナットレイ
通常技:確定2(58.5~71.8%)
ダイバーン:確定1(108.8~129.8%)
接触ダメージが痛いのでダイバーンで速やかに役割破壊するのがよいでしょう。
補正ありHB252アーマーガアアーマーガア
通常技:乱数3(30.2~36%)
補正ありHB252アーマーガアアーマーガア
ダイバーン:確定2(56~66.8%)、晴れ(84.3~99.5%)
初手鉄壁から入られた場合のみきつくなります。
"通常"の型のカバルドンは炎の牙を持っていたとしてもここまでの火力は出ないですし、そもそもアーマーガア目線で見れば”挑発で完封できる起点”という認識がほとんどでしょう。初手挑発であれば有利に立ち回れます。
雷の牙でも書きましたが、対策をしやすいポケモンなので交代の選択もありです。
H4ヒヒダルマ(ガラル)ガラルヒヒダルマ
通常技:確定2(78.4~92.8%)
ダイバーン:確定1(143~169.6%)
「つらら落とし」の火力がありすぎるため戦うことが間違いな気がします。
一応ダイマックスすればハチマキ「つらら落とし」を耐えます。
- 選択技
かみ砕く(80→130)
主にゴーストタイプに対する遂行技。
H4ドラパルトドラパルト
通常技:確定2(83.5~99.3%)
ダイアーク:確定1(135.9~160.9%)
ドラパルト側からの決定打がないため基本的には押しきれます。
流行り始めている鬼火リフレクター型を相手にする場合は負けませんが、機能停止にまで追い込まれます。
アタッカードラパルトはダイマックスを切って強引に抜こうとしてきたりするので、こちらもダイマしておくのが安定です。
補正ありHB252輝石サニーゴ(ガラル)ガラルサニーゴ
ダイアーク:確定2(51.4~61.6%)
硬いですね。力を吸い取る、鬼火で受けられてしまうので勝てません。
ストーンエッジ(100→130)
浮いてる炎→リザードンヒートロトムに対しての遂行技です。
飛行タイプについては雷の牙でカバーできるため選択技としました。
抜きたい相手が明確に思いつかなかったため、岩石封じは候補外としました。
ご指摘あれば追加いたします。
H4ダイマックスリザードンリザードン
通常技:確定1(107.4~127.9%)
火力は十分ですがC252ダイソウゲンで高乱数1(81.2%)のためダイマックスしておくことが望ましいです。
H4ヒートロトムヒートロトム
通常技:確定1{103.1~122.2%}
ヒートロトム側からの決定打がないため安定して処理できます。
リベンジ(60<120>→80)
そのターンに攻撃を受けていると威力が2倍になります。
足の遅いカバルドンとの相性がいいです。
確定欄の技で等倍以上を取れないサザンドラに対して。
悪タイプへの遂行技となり、ダイナックルでのA↑を狙えます。
馬鹿力は二発目以降のデメリットがこの型では大きすぎるため候補外です。
今回確定欄はこの技としています。
H4サザンドラサザンドラ
通常技(被ダメ時は倍):確定2(54.1~64.2)
ダイナックル:確定2(71.4~84.5%)
倍リベンジで一撃で沈めるか、高い耐久を維持しA↑しながら倒せるダイナックルを選ぶかは状況次第です。
補正ありHB252ブラッキーブラッキー
通常技(被ダメ時は倍):確定4(27.2~33.1%)
ダイナックル:乱数2 1発目(36.6~44%)、2発目(54.4~65.3%)
欠伸はダイサンダーでごまかせます。
ベストな流れは、カバルドンダイナックル→ブラッキー欠伸→カバルドンダイサンダー→ブラッキーイカサマ→カバルドンダイナックル、体力8割A↑↑カバルドン爆誕!
論点は、ブラッキーに対してダイマ権を切る価値があるのかということです。
被ダメージ
珠A252ミミッキュミミッキュ
A↑↑ダイフェアリー(じゃれつく):乱数1(死亡率12.5%)(87.3~103.1%)
このラインを確保するための努力値振りです。
ダイマすれば乱数2(9.7%)まで抑えられるので、対面ならほぼ限り勝てます。
A252ギャラドスギャラドス
ダイストリーム(滝登り):ダイマ後確定3(雨込み確定2) (41.7~49.7%)、雨(62.4~74.6%)
ダイジェット:ダイマ後確定5(20.8~24.8%)
雷の牙のところでも書きましたが、初手ダイストリームから入られるのが苦しいです。威嚇ギャラと対面するときの安全行動はダイバーンとなります。
ダイストリーム→晴れ下ダイストリームを耐えるため、ダイバーン→ダイサンダーで打ち勝てます。
補正ありA252バンギラスバンギラス
ダイアーク(かみ砕く):ダイマ後乱数4(24~28.5%)
ダイアーク+弱保ダイアークを確定で耐えてくれます。
A134の攻撃がこの水準ですので、ドラパルト(A120)などは相手にならないことが分かるかと思います。
補正ありC252バンギラスバンギラス
ダイアーク(悪の波動):ダイマ後乱数3(死亡率45.8%)(被ダメ30.5~36%)
ダイアースによるD上昇を加味すれば勝てます。
やはりバンギ対面はダイマックスダイアースから入るのが最適解でしょう。
補正ありC252トゲキッストゲキッス
ダイフェアリー(マジカルシャイン):ダイマ後確定3(39.1~46.1%)
ダイジェット(エアスラ):同上
C↑↑状態の攻撃を受ければ致命傷です。悪だくみを読んでダイサンダーか、ダイマックスを読んで等倍技で削ることが精一杯です。安定はしないため対策となるポケモンをパーティに入れましょう。
補正ありC252ウォッシュロトムウォッシュロトム
ハイドロポンプ:ダイマ後確定2(60.6~71.5%)
眼鏡の場合で乱数1(死亡率37.5%)となります。
(計算が間違っていたため訂正しました。2020/1/5)
電気技を読んで居座ってもこちらに決定打がないため、リスク回避の交代がベターでしょう。
カットロトムにもほぼ同じことが言えますが、炎の牙があるため電気技を読むメリットが存在します。
C252サンパワー・ダイマックスリザードンリザードン
ダイバーン(オバヒ):ダイマ後乱数3(晴れ込確定2)(35.7~42.2%)(晴れ後80.3~94.8%)
ダイジェット(エアスラ):ダイマ後確定3(33.4~39.6%)
ダイソウゲン(ソラビ):ダイマ後乱数2→(死亡率85.9%)(グラスフィールド込み乱数2→59%)(47.6~56.4%)
岩技で一撃で落としに行かないと不利な対面です。
きりがないためこのあたりとします。希望がございましたら追加いたします。
運用
先発がよいかと思います。
初手カバルドンは起点作りであるとの認識が強く、挑発などの対策技があるポケモンや欠伸対策をしたポケモンへの交代などを誘えます。
その隙をついて高火力技で役割破壊をすることが可能となります。
ただし、強烈にウォッシュロトムとカットロトムを誘うため、彼らが相手にいる場合は裏で対策をするか、処理後に登場するよう誘導してあげる必要があります。
相性の良い味方
先発カバルドンを起点作りと勘違いor低火力だと舐める相手or地震の1ウェポンと勘違いしたポケモン、を持っていきます。
体力次第ですが2匹目も持っていくor削るところまでやることがカバルドンカバルドンの仕事です。
そのため、高速アタッカーや行動保証のあるポケモンが候補となります。
ミミッキュミミッキュ
化けの皮での行動保証、先制技が非常に優秀で掃除役にもってこいです。
ドリュウズドリュウズ
砂かき襷がよいでしょうか。早くて行動保証があります。
ウインディウインディ
カバルドンの苦手な草タイプ氷タイプを相手に出来、神速という強力な先制技があります。威嚇も優秀です。
キリキザンキリキザン
襷運用です。不意打ちが優秀です。メタルバーストも面白いと思います。
カバルドンを突破すべくダイマックスした相手と対面した場合、ふいうち&メタルバーストは非常に強力な選択肢となるからです。剣の舞で抜いていくこともできます。
また、受けを意識したポケモンも候補としておきます。
カットロトムカットロトム
チョッキ運用です。仕事はカットロトムとウォッシュロトムを筆頭とする草水受けです。アーマーガアに負担をかける役割も持てます。
サザンドラサザンドラ
こちらも同じく草、水を受けつつ火力負担をかけていく動きができます。
スカーフを持たせてスイーパーとしての働きも期待できます。
おわりに
初投稿のため見苦しい文章となってしまったかもしれません。
ダイマックスとの相性が非常に良いポケモンですが、あまり認知されていないかと思います。
この育成論で皆さんにカバルドンの新たな魅力が伝わればと思います。
更新履歴
2019/12/19 タイトル変更、一部記述追加、リザードンの欄を訂正
2020/1/5 努力値振りを最適化しました。物理耐久指数は変わりませんが特殊耐久指数が上昇します。うっつ〜様ありがとうございます。
水ロトムからのダメージ計算を訂正しました。元記載は眼鏡を持たれた前提での計算となっておりました。
S個体値について記述追加。