はじめまして。
育成論は初投稿ですが、よろしくお願いします。
今回紹介するポケモンは、「ラム剣舞キリキザン」です。
はじめに
- 各ステータスの略称名にH(HP),A(攻撃),B(防御),C(特攻),D(特防),S(素早さ)を使用します。
- 個体値はC以外はVを前提にします。
- ダメージ計算はポケマスさんのをお借りしました。
キリキザンについて
唯一の悪×鋼複合タイプと、高い攻撃が特徴の物理アタッカーです。
タイプ一致悪鋼の技範囲で全18タイプに等倍以上、「まけんき」や「つるぎのまい」によるA上昇から放つ高火力の「ふいうち」が有名です。
素の素早さは種族値70で中程度、鋼タイプの耐性により受け出しも可能ですが、紙耐久がネックになります。
「つるぎのまい」+「ふいうち」によりほとんどのポケモンに確1圏内や致命傷を与えられるため、相手に受動的にダイマックスをきらせることもできます。
ダイマックス中は先制技が使えなくなりますが、
ダイウォール→ダイマックス技→ダイウォール→ふいうち
といった、相手のダイマックスに合わせてターンを枯らしたり、ふいうちを使うためにダイウォールを挟むなどの芸当もできます。
今作でははたきおとす・おいうちを失ったものの、ダイマックス技による能力低下により「まけんき」の発動機会は格段に増えました。
持ち物
- 今回のコンセプトである
「ラムのみ」を採用します。
- キリキザンのイメージに「ふいうち」があることから、「おにび」などの補助技をよくうたれがちです。
またやってくるドヒドイデなどから火傷狙いで「ねっとう」をよくうたれることもあり、「つるぎのまい」を積めたとしても火傷状態になってしまってはアタッカーとして役目を果たせないです。
- 「ラムのみ」を持たせることで、火傷を怖れることなく「つるぎのまい」を積むことができ、火傷状態を狙ってくる物理受けのポケモンを起点にした芸当が可能になります。
- あくびループにも対応でき、起点にできるのも強みです。
性格・努力値と調整
性格:いじっぱり
努力値:H100-A252-S156
実数値:H153-A194-B120-×-90-S110
性格はAを上げるために、いじっぱり。
A…ぶっぱ 抜き性能を少しでも上げるためです。
S…環境に多いポケモンで上をとれたら良い相手を考えS4振りヒートロトムウォッシュロトム(実数値107)抜きを意識した調整にしています。
私は、ロトム抜きを意識した相手も意識し、S4振りロトム抜き抜き抜き調整(実数値110)にしています。
H…余り 奇数調整
- B Dに4振りの調整案もありますが、好みになります。
技構成
「ふいうち」
威力70の悪技。優先度+1。
キリキザンの代名詞でもある強力なタイプ一致先制技。抜き性能を確保するため必須です。
戦況によっては読みが必要になる技です。
「アイアンヘッド」
威力80の鋼技。怯み30%。鋼技最高打点です。
「じごくづき」
威力80の悪技。性能安定。悪技最高打点です。
ウォッシュロトムやドヒドイデなど鋼技が半減になる相手への安定打点となります。
「ふいうち」が元技の「ダイアーク」よりも「じごくづき」が元技の方が威力が10高くなります。
「つるぎのまい」
「ふいうち」同様、抜き性能を確保するため必須です。
環境においてのキリキザン
- シーズン10の環境
ほとんどの環境トップのポケモンにはタイプ一致等倍以上でダメージを与えられるため、満遍なく闘えます。
タイプ相性の関係でギルガルド(シールド)オーロンゲニンフィアには特に強いです。(不意のサブウェポンもありますが)
キュウコン(アローラ)は壁込みで確1ですが、相手の方が早いため壁を貼るという仕事はされてしまいます。
致命的ですがウーラオス(いちげき)はどうしても辛いです。他のポケモンで対応となります。
- キリキザンより速くて「ふいうち」半減はウーラオス(いちげき)サザンドラのみのため。
立ち回り例
基本的には後続で出し「つるぎのまい」を積むか「ふいうち」で闘うかです。
受けポケモンにも強く出すことができるため、「つるぎのまい」を積めれば相手の後続をも対面で処理することができます。
- 死に出しから起点
一致抜群や格闘技を持たないポケモンや高火力の等倍技やダイマックス技以外は対面からなら耐えるので起点にできます。
- あくびループ
- キリキザン 後投げ 相手 あくび
- つるぎのまい 攻撃orあくび失敗
キリキザン眠るがラムのみで解除
相手の攻撃を耐える前提での後出しになります。
- 壁展開後の後投げ
安定して「つるぎのまい」を積むことができます。
- 「ちからをすいとる」読みで後投げ
「まけんき」発動によりA1段階上昇。
サニーゴ(ガラル)が相手の場合、
後出しが成功した次のターンは、ほとんど居座って「おにび」をしてきます。ラムを盾に「つるぎのまい」を積みましょう。
理由としては、
・A3段階上昇していなければ「じごくづき」で確1とれない点、
・A1上昇で「じごくづき」をして、「のろわれボディ」による金縛りになった場合、ダイマックスの選択を迫られる点です。
A1上昇の「ダイアーク」でサニーゴ(ガラル)は確1ですが、
貴重なダイマックスを1ターンでもサニーゴ(ガラル)に費やすのはもったいないので。
「でんじは」「トリック」を無効化。ソウルクラッシュのC下降による「まけんき」発動。
「リフレクター」を貼られても、A2段階上昇で相殺。
「イカサマ」や「ドレインパンチ」には気をつけてください。
- ドヒドイデにおいて注意する立ち回り
HP満タンのドヒドイデへの「どくどく」読み後投げした後の「つるぎのまい」。安定ではないです。
キリキザン つるぎのまい ドヒドイデ ねっとう
火傷を引いてもラムのみで解除
この後、A2段階「ダイアーク」でもHD特化ドヒドイデでさえ乱数75%のため、返しの「ねっとう」による火傷や「くろいきり」を考えるとHP満タンのドヒドイデへの後出しは安定性に欠けます。
ドヒドイデの残りHP次第では後出しはありです。
勝ち筋を通すにはこの選択も間違いではないのと、
火傷を引くかは運要素もあるので。
「くろいきり」持ちドヒドイデの場合は、
A2段階上昇させた「じごくづき」をひたすら打ち続けるのがベストです。
(A2段階上昇 じごくづき→HB特化49.6~59.2% ヘドロ込みなので乱数2です。)
相手がしびれをきらして、火傷狙いの「ねっとう」に切り替えれば対面勝てます。待ちましょう。
与ダメージ計算
環境に多いポケモンや対峙しやすいポケモンを載せます。
ダイアークは威力130(じごくづき)での計算です。
能力増減を見やすくするために下記の例で表します。
例:A2段階上昇→A2↑ B1段階下降→B1↓
無振りパッチラゴン
ふいうち→42.4.~50.9%(乱数2発2.7%)
じごくづき→49.0~58.1%
ダイアーク→76.5%~90.9%
H252アシレーヌ
アイアンヘッド→49.7~59.3%
ダイスチル→81.8~96.2%
HB特化アシレーヌ
アイアンヘッド→34.2~40.6%
ダイスチル→55.0~65.7%
H252ドサイドン(ハードロック)
アイアンヘッド→39.1~47.2%
ダイスチル→63.5~75.6%
無振りサザンドラ
ふいうち→20.9~25.1%
アイアンヘッド→48.5~57.4%(乱数2発91%)
ダイスチル→77.2~91.6%
H252ヒートロトムウォッシュロトム
A2↑じごくづき→87.8~103.8%(乱数1発25%)
無振りヒートロトムウォッシュロトム
A2↑ふいうち→96.8~115.2%
ダイアーク→89.6%~106.4%
無振りホルード
ふいうち→49.3~58.7%(乱数2発99.6%)
ダイアーク→91.8~108.7%(乱数1発50%)
H252ギルガルド(シールド)
A1↑じごくづき→100.5~118.5%
H252マリルリ
ふいうち→18.3~21.7%
アイアンヘッド→42.5~50.7%
無振りハッサム
A2↑じごくづき→100.0~118.6%
無振りリザードン
ふいうち→50.9~60.7%
ダイアーク→94.7~112.4%(乱数1発75%)
無振りヒヒダルマ(ガラル)
ふいうち→56.6~67.2%
無振りウオノラゴン
ふいうち→38.5~45.7%
無振り一撃ウーラオス(いちげき)
A2↑ふいうち→17.7%~21.1%
A2↑アイアンヘッド→82.8~98.2%
ダイスチル→B1↓101.7%~120%
無振り連撃ウーラオス(れんげき)
ふいうち→18.2%~21.7%
A2↑アイアンヘッド→41.1~49.1%
A2↑ダイスチル→B1↓101.1~119.4%
HB特化ナットレイ
A2↑じごくづき→48.0~56.9%(乱数2発90.6%)食べ残しや守る込みだと低乱数
A2↑ダイアーク→78.4~92.8%
A3↑ダイアーク→98.3~116%(乱数87.5%)
先にてっぺきを積まれているときついです。
HB特化カビゴン
A2↑アイアンヘッド→50.9~60.6%
HB特化オーロンゲ
アイアンヘッド→68.3~81.1%
HB特化ニンフィア
アイアンヘッド→68.3~81.1%
HB特化ドヒドイデ
A2↑じごくづき→49.6~59.2%
A2↑ダイアーク→80.8~96.1%
トーチカで毒にならないのが強み。
くろいきり持ちもいるためダイマックスのタイミングに気を付けましょう。
HB特化ウインディ(いかく)
A3↑じごくづき→76.6~90.3%
A3↑ダイアーク→124.8~146.7%
A2の状態でむこうからやってきてくれるのがベスト。
HB特化マタドガス(ガラル)
アイアンヘッド→59.3~70.9%
HB特化アーマーガア
A2↑じごくづき→49.7~59%
A2↑ダイアーク→80.9~95.6%
てっぺきを先に積まれるときついです。
ミラーアーマーでまけんきを発動させられると有利になります。
HB特化エアームド
A2↑じごくづき→48.8~57.5%(乱数1発93.4%)
A2↑ダイアーク→78.4~93.0%
てっぺきを先に積まれるときついです。
HB特化トリトドン
A2↑じごくづき→61.0~72.0%
A2↑ダイアーク→99.0~116.9%(乱数1発93.8%)
HB特化サニーゴ(ガラル)
A2↑じごくづき→83.8~100.5%(乱数1発6.3%)
A1↑ダイアーク→101.7~122.1%
HB特化モロバレル
A2↑アイアンヘッド→58.8~69.6%
A2↑ダイスチル→95.4~113.1%(乱数1発75%)
クリアスモッグは毒技のため無効。
HB特化ヌオー(てんねん)
じごくづき→28.7~34.6%
てんねん、じこさいせいだと突破できません。
被ダメージ計算
タイプ一致弱点や格闘技や高火力等倍技、タイプ一致ダイマックス技は基本的に確1なので割愛させて頂きます。
(ウーラオス(いちげき)やリザードンやボディプレスなど)
ようきA252パッチラゴン
先制でんげきくちばし→119.6~141.1%
(ふいうちで先制補正なくせます)
ダイサンダー→90.8~107.8%(乱数1発50%)
C特化アシレーヌ
ムーンフォース→76.4~90.1%
無振りアシレーヌ
ねっとう→49.0~57.5%
おくびょうC252サザンドラ
かえんほうしゃ→87.5~103.2%(乱数1発18.8%)
だいもんじ→107.1~126.7%
C特化ヒートロトムウォッシュロトム
10万ボルト→63.3~75.1%
ダイサンダー(130)→92.1~108.4%(乱数1発56.3%)
無振りヒートロトムウォッシュロトム
ほうでん→41.1~49%
10万ボルト→47.0~55.5%(乱数73.8%)
ようきA252ウオノラゴン
先制エラがみ→121.5~143.7%
(ふいうちにより先制補正なくせます)
C特化ニンフィア
ハイパーボイス→78.4~92.8%
フェアリースキンハイパーボイスの方がマジカルフレイムよりも威力がでるためこちらでダメージ計算。
無振りニンフィア
ハイパーボイス→57.5~68.6%
無振りオーロンゲ
ソウルクラッシュ→33.3~39.2%
無振りドヒドイデ
ねっとう→24.1~29.4%(乱数4発99.3%)
無振りウインディ
かえんほうしゃ→87.5~105.8%(乱数1発25%)
無振りマタドガス(ガラル)
かえんほうしゃ→52.2~62.7%
無振りトリトドン
ねっとう→37.2~43.7%
だいちのちから→83.6~99.3%
相性の良い味方
壁構築、「まきびし」や「ステルスロック」など定数ダメージでじわじわ削るといったサポートがあると通りやすいです。
PTにウーラオス(いちげき)に強いポケモンがいると選出抑制になります。ただ相手は出したかったら出してくるのでキリキザンを選出しつつも別のポケモンで対応するなどで補うのが良いです。
私はどちらのウーラオス(いちげき)にも強く対応できるピクシーキングドラドクロッグをPTにいれています。
ウーラオス(いちげき)対策は各々で変わってくると思いますので相性の良い味方については参考程度でお願いします。
キリキザンの対策
タイプ一致弱点や格闘技、高火力の等倍技で突破するのががおすすめです。
受けポケモンで対策するのであればボディプレスで突破やてっぺきを先に積んでおくと良いです。
また、てんねんじこさいせいヌオーやバンバドロで楽に受けることができます。
ちなみに悪鋼を半減できるポケモンは連撃ウーラオス(れんげき)ガオガエンコバルオンサメハダーシザリガーキリキザンです。
最後に
ここまで読んで頂きありがとうございました。
私はシーズン2から剣盾ランク戦を始め、この型のキリキザンを使用しており3タテしてくれたり対処がし辛い受けポケモンを倒してくれています。
現環境では、ウーラオス(いちげき)が多いのが逆風ですが、受けポケモンを起点にできることもあり今の環境でも3タテや相手に受動的にダイマックスをきらせるなど相手に負荷を与えているため優秀なアタッカーだと思っています。
キリキザンは見た目がかっこよく好きなポケモンなので参考にして頂けると嬉しいです!