はじめに
パーティ構築(パーティ構築/492)でご紹介した型の単独育成論です。
S10の環境の高速アタッカーに対してかなり強く立ち回れるアローラキュウコンキュウコン(アローラ)をご紹介させていただきます。今月は時間が無いのでなるべく簡潔に読みやすい育成論をモットーに書き上げましたので、ぜひお付き合いください。
- 論内で本サイトで一般的に見かけるレベルの専門用語や略語を使用している箇所がございます。ご了承ください。
キュウコン(アローラ)アローラキュウコンについて
まずは長所短所について押さえましょう
長所
- 氷+フェアリーの技範囲
→パッチラゴンウオノラゴンウーラオス(いちげき)サザンドラホルードオンバーンガマゲロゲオノノクスキングドラ等、環境の高速アタッカーの多くを役割対象にできる
- ゆきふらしで氷タイプ以外のタスキ潰しが可能
- 霰下でオーロラベールによる両壁が貼れる
- 霰下ではふぶきが必中
- すばやさがアイアントと同族で高い
短所
- 天候の奪い合いに弱い
- 攻撃・耐久ともに控えめで積みの起点になりやすい
- 壁貼りの役割により先発向けであり、選出が読まれやすい
コンセプト(特性・持ち物)について
下記のとおり、長所を全て活かし、高速アタッカーに対するスイーパー(ないしは壁貼りによるストッパー)として機能させます。
- スカーフを持たせる事で高速アタッカーの多くの上を取る
→相手がスカーフやダイジェット後でもすばやさ負けはほぼありません(オンバーンインテレオン等除く)
→火力不足の場合でも上から壁貼りが可能
- ゆきふらしにより、タスキ潰し
→役割対象の高速アタッカーが持っている事の多いタスキにも対策ができる
短所へのフォローですが、1点目2点目は環境によりフォローされました。
3点目については、スイーパーの役割を与えた事で解消されています。
努力値・性格について
おくびょうで必要なCSを確保し、余りを耐久へ。
H4 B60 C252 D4 S188 (A除く5V個体想定です)
実数:149-x-103-133-121-168
C:数値に余裕はほぼないため振り切りです。
→役割対象の無振高速アタッカー相手にはギリギリ足りていますが、耐久調整やDM状態のポケモンに対してなるべく火力が欲しいため
S:100族最速抜き
→これによりフライゴンサザンドラオノノクス等をまとめて抜き
HB:A252ウーラオス(いちげき)インファイト確定耐え。A特化ウーラオス(いちげき)インファイト12/16耐え、すいりゅうれんだ15/16耐え。
D:余り
技構成について
下記で確定です。
- オーロラベール:霰時のみ両壁(リフレクター/ひかりのかべ)を一度に貼れます。スカーフのため天候上書きによる失敗は考慮しなくても大丈夫です。
- ふぶき:必中なのは霰下だけですが、威力・追加効果(1割でこおり状態に)ともに優秀です。
- ムーンフォース:ウーラオス(いちげき)サザンドラ等に。氷タイプへの打点にも。
- フリーズドライ:ウオノラゴンキングドラガマゲロゲ等に。
運用について
役割対象の高速アタッカーが多い相手に対し選出します。高耐久が多い相手には壁貼りくらいしかできないので選出は慎重に。
下記のいずれかの運用がオススメです。相手によって使い分けましょう。
- 先発で壁貼り→高耐久エースに引き、自身はスイーパーとして温存
- 別の先発で相手を削り、削れた相手のスイーパーとして二番手運用。火力不足の場合は壁貼りで後続に託す
与ダメージ
- ふぶき:
無振パッチラゴン112.7〜132.1% 確1
無振オンバーン210.0〜247.5% 確1
無振オノノクス123.1〜144.3% 確1
無振ホルード106.2〜127.5% 確1
無振ポリゴンZ54.3〜64.3% 確2
H252ドサイドン73.4〜87.8% 確2
H252ナットレイ33.7〜40.3% 確3
H252カビゴン23.9〜28.4% 乱4
- 禁止組
H4ドラパルト106.0〜125.6% 確1
H4ミミッキュ51.1〜60.3% 確2
H4トゲキッス75.7〜90.6% 確2
H4ドリュウズ52.1〜62.8% 確2
H252カバルドン83.7〜98.6% 確2
H252バンギラス砂22.2〜26.5% 乱4 霰33.3〜39.6% 確3
- ムーンフォース:
無振連撃ウーラオス(いちげき)102.8〜121.1% 確1
無振サザンドラ158.0〜186.8% 確1
無振キュウコン(アローラ)40.5〜48.6%
D4ヒヒダルマ(ガラル)52.2〜62.2% 確2
- フリーズドライ:
無振ウオノラゴン126.0〜152.7% 確1
D4キングドラ122.6〜146.6% 確1
D4ガマゲロゲ122.2〜146.6% 確1
H252ペリッパー138.9〜167.6% 確1
H4カジリガメ72.2〜86.7% 確2
H252アシレーヌ42.7〜51.3% 乱2
H252マリルリ50.2〜60.8% 確2
被ダメージ
壁抜きで計算。物理技は基本耐えない認識で動かしましょう。
壁貼りで一撃耐えて温存する動きは可能です。(鋼技を耐えるのは基本無理)
A252ウーラオス(いちげき)インファイト80.5〜95.3%
A特化ウーラオス(いちげき)インファイト88.5〜104.6% 乱1(25.0%)
A特化ウーラオス(れんげき)すいりゅうれんだ 84.5〜102.6% 乱1(6.2%)
A特化マリルリじゃれつく74.4〜88.5%
A特化マリルリアクアジェット34.2〜40.2%
C252アシレーヌムーンフォース53.0〜63.0% 確2
無振ハッサムバレットパンチ 136.9〜161.0% 確1
無振カビゴンヘビーボンバー153.0〜182.5% 確1
- 禁止組
A252ドラパルトダイジェット55.0〜65.1%
C252トゲキッスダイジェット70.4〜83.2%
A特化ミミッキュじゃれつく51.0〜61.0%
A特化ミミッキュかげうち22.8〜28.1%
相性の良い味方
- ドサイドンアシレーヌギルガルド(シールド)等のじゃくてんほけん持ちや積みアタッカー
- アイアントポリゴンZ等の中速〜高速アタッカー
苦手な相手
→特にうしにくさん投稿のハッサム(育成論ソードシールド/1611)はタスキ型も含めて対策できます。ハッサムを見たらかなり警戒した選出が必要です。
最後に
時間が無い、誰か書いてと言ったその日に書き上げてしまうあたり、なんだかんだ育成論書くの好きな自分に驚いています。
このポケモンは有利不利分かりやすく、初心者の方でも使いやすいポケモンになっています。
冒頭にリンクも貼っていますがレンタルパもありますのでぜひお使いください(微妙に努力値振り異なりますが誤差レベルです。対ウーラオス(いちげき)の乱数が改善するので本論の調整の方が良いと感じてます)
本育成論は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。