テンプレです。眼鏡ラティオスのロジックが頭に組み込まれている人には冗長な文章だと思いますがご了承ください。
ラティオスの強み
- 高火力+広技範囲による崩し性能
主力技である流星群は、威力・一貫性共に高く、サイクルの中で大きな負荷をかけていける技となる。また、エスパー技を一致で撃てる点も優秀で、特にドラゴン無効のフェアリータイプに等倍打点を刺せる。その他サブウェポンの範囲も広く、様々な相手に打点を持っている。
- S種族値110
トップメタであるガブリアスを抜き去るSを持ち、さらにS無補正マンダも抜くことができる。ガブリアスを抜けるドラゴンは少なく、これによって多くのドラゴンとの対面で勝つことができる。相手は撃ち合えば負けるため交代するしかなく、そうなれば流しが成立するため、サイクル崩し性能が発揮される。
- 繰り出し性能
耐久は高くないが、耐性の数は多く、それらの技を読んで繰り出しもできる。これにより自身もサイクル戦に参加できるため、崩しを後押しすることができる。
拘り眼鏡の意味
- 火力の向上
ラティオスの大きな強みである高い火力を引き上げることで、自身のスペックを発揮できるため相性が良い。
具体的に、レヒレクラスのフェアリーではエスパー技が受けられない崩し性能の向上や、H振りロトムなどを確定で飛ばせる役割性能の向上などが挙げられる。それ以外の技も強化されるため、被役割対象に掛けられる負担も大きくなる。
- 主力技とのシナジー
主力である流星群は、威力こそ高火力だが、C-2というデメリットがある。
そして、拘り眼鏡は、全ての技の火力を高めるが、こちらは一度撃った技が固定されるというデメリットがある。
これらのデメリットは、共通して交代すれば解消できる。即ち、2つのデメリットを1回の行動で解消できるため、テンポディスアドバンテージを抑えることができ、シナジーが良い。
努力値配分
性格:臆病
努力値:0-0-0-252-4-252
実数値:155-×-100-182-131-178
Sに補正をかけないとガブリアスを抜けないため臆病。最速にする理由として、襷ゲンガーとの撃ち合いで勝てる可能性や、すぐ下にAキュウコンやカミツルギなど、抜いておく価値があるポケモンがいるため最速にする。
Cもロトム/カイリューなどを確定で落としたり、相手サイクルへの負荷を最大限引き上げるために振り切る。
技構成
流星群/エスパー技/選択枠/選択枠
- 確定枠
☆流星群
ラティオスの最高打点であり、サイクル崩しの要たる技である。眼鏡ラティオスの本分であり、これがないと遂行が遅れるポケモンもいるため確定である。
157-127ロトム→100%~
167-120カイリュー→100.5%~
197-110サンダー→91.8%~108.6%(50%)
207-135スイクン→71.4%~84.5%
181-120メガガルーラ→92.8%~109.3%(56.3%)
167-170ギルガルド→35.3%~41.3%
- 確定エスパー枠
格闘タイプ/フシギバナへの遂行や、フェアリータイプ等流星群に耐性があるポケモンへのサイクル崩しとして使うためエスパー技も確定である。どちらを選ぶかは使用者の裁量によるだろう。
☆サイコキネシス
威力が高く、単純にエスパー技でサイクルを崩したい時にはこちらが優勢。H振りメガバナ程度なら確定で落とすことができるのもこの技の強み。
187-141メガバナ→105.8%~
212-86チョッキブシン→101.8%~
197-110サンダー→64.4%~76.1%
177-150レヒレ→52.5%~62.7%
207-101マリルリ→66.6%~78.7%
☆サイコショック
こちらはライコウ/スイクンなどの瞑想持ちの役割対象に確定数をズラされない他、ニンフィア等のBがDに比べ明らかに小さいポケモンに対して有効である。
197-95ライコウ→65.9%~78.1%
207-183スイクン→32.3%~39.1%(99.02%)
187-143メガバナ→93%~110.1%(56.3%)
207-101マリルリ→59.4%~70%
202-128ニンフィ→48%~56.9%(90.6%)
325-62輝石ラッキー→40.9%~48.3%
- 準確定枠
☆波乗り
ラティオスの呼ぶ相手に軒並み等倍~抜群で入り、居座りという選択肢を取りやすくできるこの技は優先度が高い。
その他、ヒードラン/ドリュウズに2倍で通るため、相手の構成にもよるが対面で打ち勝つことができたり、バンギラスに交代読みでこの技を撃てれば、居座りか交代かで択を仕掛けることができる。
198-127ヒードラン→73.7%~87.8%
185-85ドリュウズ→117.8%~
207-167バンギラス→36.7%~43.4%
157-115メガクチ→51.5%~61.1%
- 選択枠
☆10万ボルト
こちらも相手の構成次第だが、テッカグヤに対面で勝つことができる。その他、水への遂行になり、水+クチートに一貫した打点となる。雷は命中の関係上、鋼への崩しに支障が出るためこの枠には入らない。波乗りを切る場合、鋼に対し威力90で通る技がこれしかなくなるため、その場合は優先度が高くなる(威力90の理由として、H振りのメガクチートに確2を取るためである)。
204-121カグヤ→75.4%~89.2%
207-135スイクン→66.6%~79.2%
☆シャドーボール
カプ・テテフ/メタグロス等の一致技に耐性を持つ複合エスパーへの最高打点になる。ギルガルドも2回で落とせるが、弱点保険+影打ちで反対にこちらが倒されるため、交代が読めてもこの技を撃つべきではない。
167-171ギルガルド→58.6%~69.4%
145-135テテフ→85.5%~100.6%(6.3%)
227-150クレセ→49.3%~58.1%(96.9%)
☆目覚めるパワー炎
ナットレイ/ハッサムへの最高打点である。ナットレイには他にロクな打点がなく、ハッサムは蜻蛉帰りで対面操作をしてくるため有利を取りづらくなる。これらを意識するなら採用足り得るだろう。
それと、やや局所的ではあるがメガシンカしていないクチートに交代読みを決められれば一撃で倒せる。
177-120メガハッサム→117.5%~
181-136ナット→99.4%~119.3%(93.8%)
157-76クチート→103.1%~
☆草結び
バンギラスを2発で落とせる確率が最も高い。即ち、交代読みができれば追い討ちか噛み砕くの択をせずに役割破壊ができる。
その他、重い水への最高打点となる。
威力120想定
207-167バンギラス→48.3%~57%(87.5%)
171-150メガギャラ→97%~114.6%(81.3%)
☆トリック
裏の味方に有効でない技を拘らせて起点にしたり、補助技主体のポケモンの機能を落とすことができる。低火力でも、特殊技を用いるポケモンにトリックをすると思わぬ痛手となるため気をつけたい。
メガストーン/Zクリスタル持ちには効かない。
被ダメージ計算
A189バシャの膝→44.5%~52.9%(28.1%)
A222ギルガルドの影打ち→65.8%~78.7%
A200鉢ガブのエッジ→72.9%~86.4%
A200ガッサの岩封→43.8%~52.2%(16.4%)
A194メガガルの不意打ち→65.8%~78.7%
A168カグヤのヘビボン→73.5%~87%
C172眼鏡ミトムのドロポン→39.3%~46.4%
C197ボルトのめざ氷→43.8%~52.9%(18.4%)
C232メガリザYの竜波→73.5%~87.7%
C147珠コケコのシャイン→85.8%~102.5%(18.8%)
C200テテフのサイキネ→37.4%~44.5%
実践
このポケモンは、決して多くのポケモンとの対面で打ち勝てるポケモンではない。従って、役割対象を定めてそれらに繰り出すスタイルをとっていくことが普通である。
拘りのデメリットの関係上交代先は多い方がいいため、ラティオスを使うならそれにあったサイクル構築を組みたい。特に、竜技の一貫性は切られていることが多いため(鋼/フェアリー)そのケアができることは必須。拘りに漬け込まれて起点にされることもあるため積み展開も対策できることが望ましい。
以下は、筆者が組んだことのあるラティオス入りのサイクル構築を元にした組み方の例である。
1.鋼枠
ラティオスの弱点であるフェアリー/氷等に強く、逆に炎/地面等にラティオスが耐性を持っているためお互いにサイクルに参加しやすく相性がいい。
<テッカグヤ/ギルガルド/ハッサム等>
2.炎枠
ラティオス+鋼で打点を持ちづらい鋼タイプに強い枠。こちらも苦手な水/地面にラティオスが耐性を持っているため補完面でも優れている。
<ヒードラン/バシャーモ/ヒートロトム等>
3.物理高耐久枠
ラティオスはバシャーモ等の高火力アタッカーは受けることができず、対面を制することの難しい物理アタッカーも多いため、これをしっかりと受けられる枠を用意しておきたい。
<ゴツメギャラ/ゴツメランド/カバルドン等>
4.胞子無効枠
サイクル構築において催眠技は脅威であり、特にキノコの胞子は命中も高いため最低でもこれの対策は用意しておきたい。
<ナットレイ/カプ・ブルル/フシギバナ等>
5.自由枠
その他、構築によって重くなってしまったポケモンに強い駒を入れたり、サイクル構築で対策しづらい害悪系/バトンに強い駒を入れたり、スカガブ等構築の速度を引き上げる駒を入れたりする枠。
以上です。