はじめまして、いろあせないしはわせです。
ヒートロトムについて投稿させていただきます。よろしくお願いします。
初めに
- 指定のない限り、王冠使用or6Vを想定しています。
- ダメージ計算はトレーナー天国様のツールを使用させていただいています。
- この育成論では一部略称を使用します。
- 2017年09月のpglのデータを参考にしています。
ロトムとは?
第4世代で登場した、フォルムチェンジによってそのタイプが変化する珍しいポケモン。特性「ふゆう」+電気複合タイプという組み合わせはとても優秀で、特に水複合のウォッシュロトムはこれまでもパーティの補完枠として環境の中心に居続けていました。
第7世代ではメガシンカとZ技によりゴリ押しされることが増え、数値不足が目立つようになってしまいました。しかしZ技とロトムの相性はよく、オーバーヒートやハイドロポンプなど、不安が残る一致技をデメリットなしで撃てるように。固有のタイプによりまだまだ多くのパーティに入ってくるポケモンでしょう。
その中でも今回は剣舞ミミッキュや各種メガエースに対抗できる、最速ヒートロトムにゴツゴツメットを持たせた型を紹介します。
以下、ゴツゴツメット→ゴツメ
ヒートロトム→ヒトム の略を多用します。
ヒトムのステータス
H50 A65 B107 C105 D107 S86
タイプ:でんき ほのお
2倍:いわ みず
1/2:ひこう でんき フェアリー むし ほのお くさ こおり
1/4:はがね
無効:じめん(ふゆうにより)
- 特徴
- 浮遊により地面に強い炎枠兼電気枠。
- バランスのいい種族値と、耐性9つ、弱点2つの優秀なタイプ。
- 電気+炎の技範囲、豊富な補助技
今回は鬼火による対ミミッキュ性能に注目した、最速ゴツメの紹介です。
採用理由
- 対ミミッキュ、対メガ枠
- タイプ受けとゴツメ+ボルチェンによるクッション性能
それぞれ詳しく説明します。
- 最速ヒトムのミミッキュ狩り
ミミッキュで最もメジャーな意地剣舞ミミッキュ。化けの皮で強引に舞い、Z技等で強引に突破していく非常に厄介な型です。なによりその腐りにくい性能から、思考停止で選出する方も多いかと思います。そのミミッキュ相手に最速なら後出しから処理することが出来ます。
ミミッキュにヒトム後出し→剣舞チュインチュイン→ヒトム上から鬼火→ミミッキュゴーストZ→ヒトム耐える
攻:意地A252振りミミッキュ 守:H252B4振りヒトム
Zシャドクロ:61.1%~72.6%
シャドークロー:30.5%~36.3% (珠持ち:39.4%~47.1%)
影うち:17.1%~21% (珠持ち:22.2%~27.3%)
その後ボルチェンして皮をはぎ、裏のポケモンで処理できます。あわよくば積みの起点にさえできます。また、対面からは鬼火→ めざパ→オバヒで処理することもできます。ミミッキュを安定して処理できるというのは大きく、採用理由に直結します。呪いミミッキュはボルチェンで皮はいで逃げます。陽気剣舞は事故です。
ちょっとまって、上のダメ計見る限り、Zシャドクロ+シャドークローで中乱で落ちるじゃん、という方。その通りですので、Zシャドクロ受けた後は素直にボルチェンして、後続につなぎましょう。オボンならそのまま倒すまでできますが、オボンではなくゴツメなのは後述します。
同じことが出来るポケモンは他にもいます。ぶっちゃけ意地ミミッキュより早い炎タイプならだれでもできます(ウインディ、ファイヤー、メガリザXなど)。しかし、一致電気技を持ち水タイプに後出しされにくい炎タイプはヒトムだけです。
- なぜ最速か?
HBぶっぱでも1舞Zシャドクロは耐えられません。後出しから処理するには上から鬼火を打つほかないのです。
攻:意地A252振りミミッキュ 守:HB252振りヒトム
1舞Zシャドクロ:90.4%~107% (43.8%の乱数1発)
半分の確率で無償突破されます。負けに直結します。Sに振りましょう。
- ゴツメヒトムのメガシンカ狩り
現環境でもメガシンカはエースとして君臨しており、多くのパーティがメガシンカを軸として構築されています。今主流のメガシンカは次の通り
メガバシャーモ メガリザードンX orY メガボーマンダ メガギャラドス メガゲンガー メガメタグロス メガルカリオ メガバンギラス メガガルーラ メガクチート
このうち太字は接触技をメインで用います。つまり主流メガはほぼほぼ接触技メインということです(ルカリオは特殊型もあるため注意)。そのためゴツメがとても刺さります。
そしてヒトムはこの中の多くのメガに対して有利をとれます。特に下線の3体に対しては完封もありえます。
- 対メガボーマンダ
飛行+地震の範囲を半減以下に抑え、めざパ氷を持つことで役割遂行できます。身代わり持ちに対しても身代わりを割り続け、羽休めのタイミングで鬼火を打てば機能停止にできます。龍技持ちと毒羽マンダには突破されるので注意。
攻:意地A252振りメガマンダ 守:H252B4振りヒトム
すてみ:43.3%~51.5% 一舞すてみ:64.9%~77%
攻:無振りヒトム 守:無振りメガマンダ
めざパ氷:63.5%~75.2%
攻:無振りヒトム 守:HD252振りメガマンダ
めざパ氷:37.6%~45.5%
反動ダメ+ゴツメダメで削る必要があるため、恩返し採用HDマンダは少し厳しい。
- 対メガメタグロス
思念、岩技を切ったグロスは完封できます。テテフ入りは思念を警戒しましょう。思念は37.7%、岩封は7.6%の所持率です。そこそこ多いので、突破された時のケアも考えるようにしましょう。ゴツメで削りさえすればスカーフ持ちなどで上をとって処理できます。
攻:陽気A252振りメガグロス 守:H252B4振りヒトム
思念のずつき:85.9%~101.9% (12.5%の乱数1発)
- 対メガクチート
岩技、叩きを切ったクチートは完封でき、トリル下でない限り鬼火が上から入ります。叩きは47.1%、岩技はエッジと岩雪崩足して4.5%の所持率です。
攻:意地A252振りメガクチート 守:H252B4振りヒトム
はたきおとす:62.4%〜73.8%
その他のメガ枠に対しては、バシャ、リザXはフレドラ、ガルーラは冷p、猫だましに合わせて繰り出し、スリップダメージを稼ぐという手段がとれ、メガギャラ、メガバンギは対面から鬼火orボルチェンを入れられます。
対メガに関してだけ言えば、ギャラ、バンギ以外は最速のありがたみが薄いですが、H振りだけでもギリギリ対応可能です。
- その他タイプ受け
その優秀なタイプからメガやミミッキュ以外にも有利を取れるポケモンは多いです。
Pgl上位でいえば、コケコ、ナット、カグヤに後出しができ、レヒレ、ガルド、レボルト、岩技を切ったマンムー、マリルリに対面から有利に立ち回れます。これらポケモンにはゴツメよりもホノオzやチョッキ、オボン等、ヒトムの主流な持ち物の方が安定しますが、この型でも十分対応可能です。
調整
- 特性
「ふゆう」のみ。型破り地震に注意
- 持ち物
コンセプト上「ゴツゴツメット」で確定
- 性格・努力値・実数値
おくびょう H252/B4/S252
実数値:H157-A*-B128-C125-D127-S151
物理特殊両面でタイプ受けすることがあるため、Hぶっぱは確定。
最速レヒレ、スイクンの可能性を考えるとSもぶっぱが安定。この2匹を別のポケモンでみれるならSを準速ミミッキュ抜きの236振りまで落としても良いです。
その際、H252B20S236振りで、メガマンダの捨て身を2.7%で2耐え出来るようになります。
余りはゴツメ持ちのためB。しかし、クチートに強い分ポリクチの並びを見ることも多いのでダウンロードを意識したD振りもOKです。
パーティに応じて自由に調整してください。
技
- 確定技
- 鬼火
コンセプト上確定。
- オーバーヒート
メインウェポン。タイプ受けした後はこれ撃って役割を遂行する。
無振りミミッキュ:57.6%~67.6%
無振りカプ・コケコ:66.8%~79.3%
無振りマンムー:62.7%~74.5%
H252振り盾ギルガルド:65.8%~79%
補正有HD252振りテッカグヤ:53.9%~64.7%
- ボルトチェンジ
サイクルを回しつつ攻撃。対面操作。ヒトムの流し性能から生きやすい。
無振りメガギャラドス:38.8%~47%
H252振りカプ・レヒレ:37.2%~45.1%
- めざめるパワー氷
メガマンダを見るために確定。その他4倍に刺さる。
無振りメガマンダ:63.5%~75.2%
補正有HD252振りメガマンダ:37.6%~45.5
無振りガブリアス:61.2%~72.1%
H252振り霊獣ランドロス:59.1%~71.4%
無振り霊獣ボルトロス:37.6%〜45.4%
ダメ計を見ればわかりますが、火力不足がやばいですね。特に特殊相手にタイプ受けした時の遂行速度がどうしても遅くなってしまい、下手すれば相手のz技で突破されることもあり得ます。ここは最速ゴツメの欠点の1つでしょう。ホノオz持ちが多いのもこの欠点を解消できるからですね。
鬼火/オバヒ/めざパ氷/ボルチェンでほぼ確定。ボルチェンかオバヒを切って下記の選択技から選んでもいいでしょう。
- 選択技
- 10まんボルトorほうでん
電気タイプの安定技。欲しいと思う場面は多いです。
- リフレクターorひかりのかべ
後続の負担を軽くします。流し性能が高いので撃つ機会は多いです。リフレクターは鬼火の利かない炎タイプや身代わりを気にしなくて済むのでそれらを意識するなら。
- 毒々
受けポケの崩しに。コンセプト上鬼火と両立してしまいますが、これはこれでありです。
耐久
参考程度に。耐久力は過信してはいけません。なるべく等倍の一致技を受けないように立ち回りましょう。
- 意地A252振りメガバシャーモ
とびひざげり:85.9%~101.2%(6.3%の乱数1発)
- 陽気A252振りメガリザX
げきりん:80.2%~94.2%
- 力持ち意地A252振りマリルリ
アクアジェット:50.9%~61.1%
- 意地A252鉢巻カイリュー
しんそく:46.4%~54.7%
- 臆病C252振りカプ・コケコ
EFz10まんボルト:54.1%~64.3%
- 控え目C252振りカプ・テテフ
PFサイコキネシス:76.4%~90.4%
- 臆病C252振りメガゲンガー
シャドーボール:50.3%~59.8%
- 臆病C252振り霊獣ボルトロス
Zきあいだま:70.7%~83.4%
立ち回り
有利なポケモンに後出しし、役割遂行するだけです。繰り出せるポケモンが多いため腐る心配はないですが、その分過労死しやすいです。選出時点で繰り出す相手を絞っておくことが大切です。HS振りの特性上サイクル戦では相手にかける圧力が低く、こちらの耐久もHB、HDほどではないため不利となりやすいです。ボルチェンでうまく立ち回りましょう。このポケモンはサイクルのクッションであり、ゴツメや火傷での削りやボルチェンでの対面操作で味方の確定圏内に入れることが役割です。つまりは他の2体のポケモンが主攻を張るような構築にしましょう。
相性の良いポケモン
- ナットレイ
水、岩を受けてくれて、宿り木、ステロでヒトムの数値不足、決定力不足を補ってくれます。もちろん鉢巻ジャイロでの主攻もはれます。3匹目の選出は格闘の一貫を切れるポケモンにしましょう。
- アシレーヌ マリルリ (カプ・レヒレ)
アシレナット等の並びに、飛行、フェアリーを見る枠としてヒトム、というのはきれいな並びです。電気、草を呼ぶためそれらをヒトムが受けます。特に崩し性能の高いマリルリとアシレーヌがオススメです。レヒレはミストフィールドを張るので鬼火との相性が悪いです。
- ギャラドス
上の水妖勢と同じような役割ですが、こちらは岩の一貫が出来てしまいます。そのかわりメガシンカからエースとなれる性能があります。メガ後はフェアリー、草、電気を呼ぶのでヒトムと好相性。また、鬼火入れた後のミミッキュを起点に舞うこともできます。
- スカーフ持ち
ゴツメ、ボルチェンで削った後掃除します。とくに多くのメガ枠に有利なガブリアスがおすすめ。またヒトムが鋼を受けられることもあり、カプ・テテフとの相性も良いです。
地面、炎、鋼、フェアリー、水と、環境の中心となっているタイプに軒並み有利なので、適当なパーティに入れるだけでも十分活躍できるでしょう。
あとがき
ご覧いただきありがとうございました。初投稿ですので見苦しいところもございますでしょうがお許しください。
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