グライオン - ポケモン育成論DS

第４世代でグライガーからの進化を遂げたポケモンで
地面/飛行と言うグライガー・グライオンだけの固有タイプを持ちます。
その固有タイプによるタイプ耐性とHP/防御種族値：75/125と言うそこそこの耐久で格闘タイプ、
特にヘラクロスに強い役割を持ちます。

テンプレとスカーフ型の役割の違いを比較・考察して行きたいと思います。

【テンプレート型】(Rey様の育成論参照)
・補助技「叩き落とす」により相手の決定力を削ぐことが出来る。
・HPと防御に努力値を振ることで硬くし、「羽休め」で物理アタッカーを安全に受けられる・流せる
・一撃必殺技「ハサミギロチン」により役割を持てない相手にも負担を掛けることが出来る。
・素早さ種族値95と激戦区にいるこの子は、「目覚めるパワー氷」が４倍で入る為、めざ氷持ちの多い素早さで競り負ける電気タイプには繰り出し難い。
・攻撃種族値95で攻撃に努力値を振れない為、メインウェポンである「地震」ですらも火力不足に陥りやすい。
※テンプレ型はあくまでRey様の育成論の確定欄を参照させて頂いたものです。dp/5756

【スカーフ型】
・役割を持たせる事を意識すると、努力値が耐久に多く振れずテンプレに比べ軟らかくなる。
・拘り持ちの為、「羽休め」が使い難く安定した受けが出来ない。
・「ハサミギロチン」による負担を掛けることも出来るが、拘りで小回りが利かない事が欠点として挙げられる。
・スカーフを持たせる事により、今まで役割を持てなかっためざパ氷持ちのも繰り出せる様になる。
・耐久面に努力値を振らない分、攻撃に努力値を振る事で若干決定力が挙がる。
・終盤の抜き性能に期待出来る。

これだけ見るとテンプレの方が使い易そうですが、スカーフ持ちに期待されるのは
・終盤の抜き性能
・今まで役割を持てなかった相手にまで範囲を広げることが出来る
ことだと思います。
また、今まで素早さで競り負けてきた相手に対して少ない被ダメージで役割を持てる様にもなります。

何故ここでフライゴン？
役割対象が違うので本当は比較対照にならないのですが、
実は似たようなタイプ耐性を持ったフライゴンにも同じ事が出来ます。(技の構成含め)
なので劣化(フライゴンでも良いのでは？)と言われない為にも少し触れておきましょう。

【タイプ耐性】
上記には「似たようなタイプ耐性」と記しましたが、実際は似て異なります。
同じなのはどちらも電気・地面を無効化でき、毒を半減でき、氷に４倍を取られるところです。
しかしグライオンが役割を持つのは主に格闘タイプです。
フライゴンは格闘タイプに耐性が無い為、等倍で入ってしまいます。
しかしグライオンは格闘タイプに半減の耐性を持ち、かつタイプ一致で飛行技を放つ事が出来ます。

【種族値】
※これより以下、種族値HP・攻撃・防御・特攻・特防・素早を
順にH・A・B・C・D・Sと省略。

グライオン：H・A・B・C・D・S＝75・95・125・45・75・95
フライゴン：H・A・B・C・D・S＝80・100・80・80・80・100

上記の様に並べて比較すると分かりますが防御種族値以外全てフライゴンに劣っています。
しかし防御種族値は勝っており、HP種族値も5と近差です。
HPだけに関していえばLv:50時HPに無振りで実数値が
グライオン：150,フライゴン：155となります。
防御面で言うと耐久指数が両者無振り状態で
グライオン：21750,フライゴン：15500となります。
(耐久指数＝HP×防御(若しくは特防)で算出)
この差はかなり大きいです。

【耐久検証】
では役割を持ちたい格闘タイプにどれだけの耐久を見せてくれるのか。
両者、耐久無振りを前提でダメージ計算を行います。

A252意地張カイリキー＠拘り鉢巻　爆裂パンチ
グライオン　確定３(38~46%)
フライゴン　確定１(109~129%)

このダメージ計算だけで十分だと思います。
最初に触れた通り役割の対象が違うので比較対照にならないのですが、同じ技構成でフライゴンのスカーフ型があったとしても劣化ではありません。
これを云うと元も子もありませんが、フライゴンはこんな育成のされ方はしません。

陽気 H:76 A:252 S:180
陽気 H:60 A:252 S:196

性格は陽気確定です。
素早さに上昇補正が掛からないと最速スカーフ・ヘラクロスが抜けません。
格闘タイプに役割を持たせたいので、スカーフヘラクロスは絶好の調整対象となります。

努力値はSに180振り。先述通り最速スカーフ・ヘラクロス抜きです。
ちなみにSに196振るとみがカム型リザードン抜きになります。
※みがカムリザードンについてはこちら
dp/3083(カスザメ様)
S同族以下のスカーフに抜かれたくない方は252振りにして下さい。
Aは回復技が使い難いスカーフ持ちでは安定した受けが出来ない為、
役割を持つ相手を素早く倒す為に252振りです。
余りを耐久に。
基本的には確定欄推奨。

【怪力バサミ】
この１択です。
砂隠れも優秀ですが、この子は砂パに組み込まず活用でき、
物理アタッカーとして威嚇などの効果を受けない怪力バサミの方が良いです。

【拘りスカーフ】
スカーフ型なので確定です。

陽気A252ヘラクロス＠拘りスカーフ　インファイト　確定４(25~30%)
意地張A252ヘラクロス＠拘り鉢巻　インファイト　確定３(41~49%)
意地張A252ヘラクロス＠拘り鉢巻　メガホーン　確定３(41~49%)
意地張A252ヘラクロス＠拘り鉢巻　ストーンエッジ　乱数２(47~56%)
【陽気H6ヘラクロス　燕返し　確定１(137~161%)】
【意地張H252ヘラクロス　燕返し　確定１(114~134%)】

意地張A252カイリキー＠拘り鉢巻　爆裂パンチ　確定３(36~43%)
意地張A252カイリキー＠拘り鉢巻　ストーンエッジ　乱数２(49~58%)
【意地張H252カイリキー　燕返し　確定２(51~60%)】

陽気AS252竜舞ギャラドス＠命の珠　アクアテール　確定１(101~120%)[攻撃ランク＋０]
陽気AS252竜舞ギャラドス＠命の珠　滝登り　乱数１(90~106%)[攻撃ランク＋０]
陽気AS252竜舞ギャラドス＠命の珠　地震　−(0%)
【陽気H6竜舞ギャラドス　ストーンエッジ　確定２(55~66%)】

陽気A252オオスバメ＠毒々玉　空元気　確定２(66~78%)[根性発動時]
陽気A252オオスバメ＠毒々玉　ブレイブバード　確定２(60~71%)[根性発動時]
【陽気H6オオスバメ　ストーンエッジ　確定１(191~225%)】

陽気A252ギャロップ＠命の珠　メガホーン　乱数５(18~22%)
陽気A252ギャロップ＠命の珠　フレアドライブ　確定２(57~68%)
【陽気H6ギャロップ　地震　確定１(131~155%)】
【陽気H6ギャロップ　ストーンエッジ　乱数１(87~103%)】

無邪気A6C252ゴウカザル＠命の珠　オーバーヒート　確定１(105~123%)
無邪気A6C252ゴウカザル＠命の珠　インファイト　乱数４(23~28%)
無邪気A6C252ゴウカザル＠命の珠　目覚めるパワー氷　確定１(141~167%)
【無邪気H無振りゴウカザル　地震　確定１(123~145%)】

陽気A252プテラ＠命の珠　アクアテール　確定２(60~71%)
陽気A252プテラ＠命の珠　氷の牙　乱数１(88~105%)
陽気A252プテラ＠命の珠　ストーンエッジ　乱数２(49~58%)
陽気A252プテラ＠命の珠　地震　−(0%)
【陽気H6プテラ　ストーンエッジ　乱数１(84~100%)】

臆病C252サンダース＠食べ残し　目覚めるパワー氷　確定１(114~135%)
臆病C252サンダース＠食べ残し　10万ボルト　−(0%)
【臆病H6サンダース　地震　確定１(148~174%)】

【地震】
タイプ一致・威力150、命中率100の安定したメインウェポン。
アタッカー運用になるこの子には必須です。

臆病H6サンダース　確定１(148~174%)
無邪気H6ゴウカザル　確定１(122~144%)
臆病H6マルマイン　確定１(136~161%)

【燕返し】
タイプ一致でも威力90とやや火力不足ですが、格闘タイプに役割を持つためには必須。

意地張H252ヘラクロス　確定１(114~134%)
意地張H252カイリキー　確定２(51~60%)

【蜻蛉返り】
打ち逃げ前提の拘り型とは相性の良い技。
苦手な相手に一太刀いれてから控えに交代したり、
相手の交換読みで打って、交換先の相手に有利なポケモンを繰り出せたり便利です。

臆病H6フーディン　乱数１(91~108%)
臆病H6スターミー　確定２(55~55%)
陽気H6マニューラ　確定２(63~75%)
臆病H6ジュカイン　確定２(63~75%)
※マニューラの「氷の礫」持ちには気を付けましょう。

【ストーンエッジ】
地震とのタイプ相性が抜群です。
アタッカー運用になるので持たせておきたい技の一つ。

【ハサミギロチン】
役割破壊の一撃必殺技。
スカーフ・ヘラクロスをも抜く素早さから繰り出される一撃必殺は当たらなくても脅威です。
但しゴーストタイプ・特性頑丈持ちに無効化されます。

【叩き落とす】
相手の決定力・回復の手立てを削ぎます。
一貫性があり使いやすいです。

【羽休め】
グライオンの持つ回復技。
繰り出し回数を稼ぎたい場合は採用価値がありますが、
実際は微妙なところ。

【氷の牙】
竜対策。本来、意識するのは格闘タイプなので役割破壊技として。
地面タイプにも刺さります。

【アクアテール】
地面技を読んで繰り出した岩・地面タイプのポケモンに刺さります。

【毒々】
グライオンを受けにきた相手に。
控えに突破できるポケモンが居れば蜻蛉返りで事足ります。

グライオン基本型　dp/5756
(Rey様)
タイプ耐性・数値耐性・技を活用し格闘・岩・地面に役割を持たせることが出来る受け型。グライオンの素晴らしい育成論です。

ヘラ返し　dp/4719
(ネイチェル様)
ヘラクロスへの役割に重点を置きながら考察されています。
こちらも素晴らしい育成論です。

砂パサポ・グライオン　dp/6308
(２号機様)