・育成論中のダメージ計算はトレーナー天国様のものを利用しております。
・育成論中のダメージ計算は基本的にすべて6V前提です。
・体力:H、攻撃:A、防御;B、特攻;C、特防;D、素早;S と略記する場合がございます。
・育成論中に他の育成論のリンクを無断で貼る場合がございます。問題がございましたらコメント欄で仰っていただければ対応いたします。
- 前書き
BW環境後半から増え始めた対面構築の類のパーティがありますね。
今回はそれらに強めに出て行けることで注目されているヒートロトムについてです。
すこし前にブログの方にも書かせていただいたものについて考察したいと思います。
- 概要
今の環境に合わせてヒトムを使うなら対面系の構築を見れるようにするのがいいと思って自分なりにテンプレとして考えたものです。
中速環境において最速にする意義は大きく、スイクンやマンムーなどを上から抑えていくことが可能になります。
(準速ウルガに1届かないのがおしいところです。)
- 種族値
・HP 50
・攻撃 65
・防御 107
・特攻 105
・特防 107
・素早 86
素早さは85族(スイクンなど)+1 、そこそこ安定した耐久と中火力という感じですね。
- 性格について
対面構築全般を見ていきたいヒートロトムは最速が最安定だと思います。
- 努力値について
配分:H148 B4 C100 D4 S252
≪説明≫
最速とA200マンムーや鉢巻ハッサを意識した耐久を確保しました。
BDに効率よく振り分け、残り100をCに振ることでH205-D136スイクンが雷で確定落ちします。
H140 B4 D12として天候ダメを抑えつつ、ダウンロード対策にB<Dとするのも一考。
気になる方は少々いじってもいいと思います。
最低限必要なのはスイクンの熱湯意識の調整とマンムーのエッジ意識の調整なのでそれが確保できる範囲ならアレンジは利くかと。
≪調整先≫
【S調整】
最速です。意識したい対面構築のスイクン,ハッサ,マンムー,ガッサなどに先手を取れます。
【H-B調整】
鉢巻A特化ハッサムの虫食い(半減虫食い>電光石火)を確定2耐え
陽気A182マンムーのエッジ+礫を高乱耐え(80%程度)
意地A特化マンムー(=A特化キノガッサ)のストーンエッジ確定耐え
意地A特化グロスのアムハン超高乱2耐え(99.61%)
【H-D調整】
C112スイクンの瞑想1積み熱湯高乱耐え(93.7%)
C特化ウルガモスの1舞ジュエル大文字確定耐え
C177珠ボルトロスの雷超高乱2耐え(98.8%)
【C調整】
H205-D136スイクンを雷で確定1発
耐久無振りボルトロスをボルチェンで確定2発
- 持ち物について
欲しい火力的にはこれが一番しっくりくるかと。
- 特性について
- 技構成について
≪確定技≫
【ボルトチェンジ】
......安定択の電気技。指数(技の威力×AorC実数値×補正)は21735。威力十分とまではいきませんが、サイクル回すのに便利なので採用。
【かみなり】
......高威力の電気技。指数は37260で、HS,HBスイクンを対面から1発で落とせます。
【オーバーヒート】
......炎技ウェポン。指数は43470で、厚い脂肪込みのマンムーやABローブシンを吹き飛ばせます。
≪選択技≫
【各種目覚めるパワー】
......入れるとすれば氷が有力候補。マンムー意識のB調整のおまけでスカガブのエッジも耐えるので。
【寝言】
......スカーフガッサの催眠テロ対策。
【トリック】
......特に入れたい技が無ければ。輝石ラキ,クレセ,ナンスなどに眼鏡を押し付けれたら万々歳ですね。確定欄は一応定番のこれにしてありますが、めざパや寝言をいれる価値は十分あります。
(というか、使いやすさ考慮すればトリックより優先度高いかもしれません。)
【10万ボルト】
......命中安定ですが雷とボルチェンの2つで事足りるので優先度は低いですね。
- どうして対面構築に強めなのか
タイプ的にもスイクンボルトの並びに強く、取り巻きのハッサやマンムーやガッサもオバヒで落とせる点が評価されているようです。
ただし、構築に入って来やすいカイリューには起点にされやすい点や耐久も信頼できるほどは無い点を考慮すれば、万全の対策とまでは言えない面もあるでしょう。
それでも、構築に入って来やすいメンツでヒートロトムを苦手とするものが多いのは確かですので、見せ合いでの牽制や縛りの意味合いも強いと思います。
ただし、対面構築の原理(※説明は下記)がサイクル戦を考えないものなので、ロトム一匹で全て対応していくわけではありません。
あくまでパーティの一角として対面に厚くする意味が大きいです。
もともと有利対面から一貫性の高い技を高威力で撃っていくことに長けたポケモンなので汎用性も高いです。
(※)対面構築とは?
味方のポケモンをABC、相手のポケモンをabcとします。
ここで、Aがaに、Bがbに、Cがcに有利なポケモンだとすれば...
1.先発でA対aの有利対面を作ってaを倒す。
↓
2.Aに対してbが繰り出され、Aが倒される。
↓
3.Bを繰り出し、bを倒す。
↓
4.Bに対してcが繰り出され、Bが倒される。
↓
5.Cを繰り出し、cを倒す。【ABCの勝利】
これが対面構築の理想論です。
先発で有利対面を作り、役割遂行or役割破壊を繰り返すことで最終的に勝つというスタイル。
プレイヤーの選出スキルに大きく依存しますが、選出が上手くいけばシンプルな立ち回りで勝ちやすいのが持ち味です。
また、先発+死に出しから有利対面を作っていくことを前提とするので、サイクル戦は基本的に重視しておらず(実際に使ってみればそうはいかない場面が多いですが。)、後出し読み役割り破壊を考えると効果の薄い技で拘ってしまう可能性も有るので気をつけましょう。
- どうして最速なのか
努力値配分のところでも書きましたが、対面構築を意識した運用を考えれば最速は譲れません。
最も顕著な例はHS臆病スイクンの存在でしょう。
さらに、現環境は中速(S70~90族)程度のポケモンがかなり存在するので、上から高火力2ウェポンを押し付けやすく、ボルチェンで逃げやすいヒトムには最速が合っていると言えます。
最後にダメージ計算を少々
- ダメージ計算
≪与ダメージ≫
【ボルトチェンジ】
・ボルトロス(H155-D100):52.9%〜62.5%
・ハッサム(D特化):32.5%〜38.2%
・キノガッサ(H136-D80):37.5%〜44.1%
・ウルガモス(H161-D125,蝶舞×1):27.9%〜33.5%
・ブルンゲル(H207-D125):64.7%〜76.3%
・バンギラス(HD特化):15.9%〜19.3%
【かみなり】
・スイクン(H205-D136):100.4%〜120%
・ハッサム(HD特化):55.4%〜65.7%
・ボルトロス(H155-D100):90.9%〜107%
・カイリュー(H166-D120,マルチスケイル):35.5%〜41.5%
・カイリュー(H166-D120):70.6%〜83.2%
【オーバーヒート】
・ローブシン(H181-D86):104.9%〜124.3%
・ウルガモス(H161-D125):81.9%〜96.8%
・ウルガモス(H161-D125,蝶舞×1):54.6%〜65.2%
・マンムー(H186-D80,厚い脂肪):109.6%〜130.1%
・ハッサム(HD特化,オッカ):126.5%〜150.2%
・メタグロス(HD特化):112.2%〜132.6%
≪被ダメージ≫
・マンムー(A200)のストーンエッジ:81.9%〜97.2%
・マンムー(A182)のストーンエッジ:75%〜88.8%
・マンムー(A182)の氷の礫:11.1%〜13.8%
・ウルガモス(C205)の大文字:37.5%〜44.4%
・ウルガモス(C205,蝶舞×2,虫ジュエル)の虫のさざめき:84.7%〜100%
・ハッサム(A200,テクニシャン,鉢巻)の虫食い:40.9%〜48.6%
・ハッサム(A200,テクニシャン,鉢巻)の電光石火:36.8%〜43.7%
・ボルトロス(C177,命の珠)の雷:42.3%〜50.6%
・カイリュー(A204)の逆鱗:75.6%〜89.5%
・カイリュー(A204)の神速:34%〜40.2%
・カイリュー(A204,ジュエルor鉢巻)の神速:50.6%〜59.7%
・スイクン(C112,瞑想×1)の熱湯:83.3%〜100%
・キノガッサ(A200,テクニシャン,命の珠)のマッハパンチ:48.6%〜57.6%
・キノガッサ(A200,スカーフ)のストーンエッジ:81.9%〜97.2%
・メタグロス(A205)のアームハンマー:42.3%〜50%
・ラティオス(C182,眼鏡)の龍星群:117.3%〜138.1%
備考)
・対面構築によくいそうなポケモンを計算してみました。
・下二つ(ラティグロス)はおまけです。
・もしもカイリューに突っ張るなら、雷の3割麻痺が出ることを祈りましょう。
(それでもラムで回復されたりすることも多いと思いますが^^;)
・ウルガモスの型が炎ジュエルオバヒ型とかだと突破される可能性が出てくるので注意しましょう。
- 後書き
今回は簡潔に纏めてみました。
ヒトムの有用性が伝われば嬉しいです。
何か誤植やミスがあればコメント欄で遠慮なく仰ってください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
では〜ノシ