今回、ノクタスの夢特性「貯水」に注目した型を、一つの指標として投稿させていただきます。
- 個体値は31-31-31-×-31-31の5V以上を想定しています。
- 後にも述べますが、ノクタスにも限界があります(笑)万能な型ではなく夢特性を活かした型として参考にしていただければ幸いです。
- ノクタスについて
草・悪タイプのポケモン。
種族値はH:70 A:115 B:60 C:115 D:60 S:55
高めの攻撃種族値に対し、防御や素早さは低く、弱点の多さ(計6個)がその紙耐久ぶりに拍車をかけています。
ただ、夢特性「ちょすい」によって、水技を無効化する事ができるようになりました!
今回、その特性を利用して挑む相手は・・・そうです、現環境トップメタとも言える雨パの中心「トノグドラ」です。
- トノグドラとは?
あめふらしニョロトノとすいすいキングドラを組み合わせたコンボです。こんな解説する必要もないほど有名ですね。
ニョロトノの良耐久かつ豊富な技から繰り出すからめ手に加え、キングドラの圧倒的な素早さから繰り出される水技・竜技はなかなか受けきれるものではありません。
ただ、何故このコンボが強いのか。それの大きな理由に雨下の水技の威力補正があります。
天候が雨状態なら水技の威力が1.5倍、例えばハイドロポンプの威力が120×1.5×1.5=270という化け物のような威力になります。これを先手を取って打ち続けられるというのが雨の強さの一つでもあります。
ただ、この水技を制限してしまったらどうなるでしょうか・・・。雨パの強さは半減しますね。(それでも強いんですがね)
制限するもの・・・それが「特性:ちょすい」です!
それでは、育成論の本論に入っていきます。
- 性格・特性
特性はもちろん「ちょすい」です。
ちょすいは水技を受けると、無効化しつつHPの1/4を回復するという特性ですが、ノクタスの場合は無効化することが大きな意味を持ちますね。
・他の水技無効化の特性(貯水・呼び水・乾燥肌.etc)をもつポケモン達との差別化
この話は一言で片付きます。「ふいうち」です。
タイプ一致ふいうちを打てる輩はこいつしかいません。この技によって擬似的ですがキングドラを先制で殴る事ができます。
(雨パ受け代表格のナットレイとの差別化については多少ですがコメントにて触れましたのでそちらをご覧ください。)
上記の事もふまえて、性格は攻撃補正のかかる「いじっぱり」を確定としました。
もしどうしても特殊攻撃技を入れたい場合は、特殊耐久は下げられないので「さみしがり」も候補にはなります。(ですが今回はほとんどいじっぱり想定です)
- 持ち物・努力値
持ち物はくろいメガネ。悪技の威力を1.2倍に上昇させます。
もちろん同じ効果をもつプレートでも構いません。
色々疑問はあるかと思いますが、とりあえず次に。
努力値は
108-172-4-×-92-132 (実数値159-172-81-×-92-92)
となっています。
基本的に種族値が足りないので、厳選には手を抜けないギリギリのものとなっております(笑)
それぞれ説明しますと、
H:16n-1調整(毒やけど天候のダメージ最小)
A:つるぎのまいくろいメガネふいうちでH84振りキングドラ確定1発
B:端数
C:(今回は無関係)
D:ひかえめ252振りキングドラのこだわりメガネりゅうのはどう確定耐え
S:補正なし4振り70族(ニョロトノ)抜き調整
となっております。
・立ち回りを含めた調整・持ち物の説明
今回は「トノグドラ」ピンポイントで話を進めます。もう一体については今は考えません。
まずトノグドラのためには雨をふらす必要があります。つまりニョロトノが先に出てくる事がほとんどですね。また、ニョロトノには型が大きく分けて2つあります。耐久に全てを注いだ型とSに多く努力値割いた型です。
ニョロトノの前ではほぼ必ずつるぎのまいを積んで下さい。ひかえめ252振りの冷凍ビームくらいなら余裕で耐える事が出来ます。またこのターンでどちらが先に動くかによってほぼ耐久振りかS振りかが分かります。
S振りの場合、つるまいふいうちで耐久無振りならもちろんですがH252振りのみの場合でも高乱数で持っていけます。
一方耐久振りの場合はふいうちでは落ちませんが、つるまいタネばくだんで先制で落とす事が出来ますね。このあとに控えるキングドラもふいうちで落とす事が出来ます。
また、もしキングドラと対面した場合、水技やりゅうのはどうでこだわっているならつるぎのまい、そうでないなら一応流星群を打ってくる事も考慮してふいうちを選択する事を勧めます。(紙耐久で有名なノクタスにわざわざ流星群をうつキングドラはほとんどいないと思ってはいたのですが。)
残るニョロトノはそこまでの立ち回りでおおよそ型かが分かると思うのでふいうちやタネばくだんで落としましょう。
ここで持ち物がくろいメガネである理由が分かったと思います。
火力上昇アイテムを持たせないと、耐久と素早さを確保しつつキングドラを落とす事が出来ませんが、耐久を減らす珠はもちろん、ジュエルもニョロトノ・キングドラ相手両方にふいうちを打つ場合がある以上、どちらかのみしか落とせない場合があるので、候補にすらなりません。
よって今回はくろいメガネ一択となります。
これはあくまで一例ですので、これを参考に各自調整して下さい。
一応最低限のラインとしては、
・ニョロトノのれいとうビーム確定耐え(H108B28振り)
・H4振りキングドラつるまいふいうちで確定1発(A84振り)
があげられます。これをしないと全く意味がありません(笑)
個人的にはもう少しS実数値95くらいまで振っておくことをおすすめします。耐久振りの型でも多少調整している事がほとんどなので。
あと、Aはあまり削らない、むしろ増やした方がいいかもしれません。(後述)
さあ、後はテンポよくいきましょう。
- 確定技
ふいうち
メインウェポンその1。説明の必要がありません。
H161(84振り)B115キングドラ 82〜97(50.9%〜60.2%)確定2発
H197B95ニョロトノ 99〜117(50.2%〜59.3%)確定2発
H197B139ニョロトノ 67〜81(34%〜41.1%)確定3発
H191B105サンダー 90〜106(47.1%〜55.4%)乱数2発
H187B157メタグロス 60〜72(32%〜38.5%)乱数3発
もちろんラティオスは確定で持っていけます。
メインウェポンその2。せっかくのつるぎのまいなので物理技を選択。説明の必要(ry
H197B139ニョロトノ 114〜134(57.8%〜68%)確定2発
H207B134ブルンゲル 116〜140(56%〜67.6%)確定2発
攻撃2段階上昇。与えるダメージが倍になります。説(ry
- 候補技
個人的にはほぼ確定技。体重によって威力が異なる格闘技。
これにより雨パによくいるナットレイをみる事が出来ます。
H181B162ナットレイ 80〜96(44.1%〜53%)乱数2発
H181B151ナットレイ 88〜104(48.6%〜57.4%)乱数2発
※これらが先ほどAを削りたくないと言った理由です。特に下のHA鉢巻型のようなこちらが一発でやられてしまう相手に対し高い確率でもっていけるのは魅力です。
H177B120ハッサム 55〜65(31%〜36.7%)乱数3発
ギャラドスをどうしてもみたいなら。ちなみに武神のようにエアームドをみる事はできません。当たり前といえば当たり前ですが。
H202B99ギャラドス(威嚇込み) 136〜160(67.3%〜79.2%)確定2発
つるぎのまい込みでナットレイを確実に落とせるのは魅力。
ですがAが下がっては倒した後トノグドラをみれないのでその面ではけたぐりより不安定かもしれません。
どマイナーな催眠技。
得意苦手がはっきりしているノクタスにとって苦手なポケモンを後出しされることはざらにあります。
そこで交代読みでそいつを眠らせればずいぶんと動きやすく。ただし・・・当てれば。
今回は努力値が足りないためあまりおすすめできる技がないです。唯一あげられるとすれば、カイリューの龍舞を1回に抑える事が出来るめざパ氷でしょうか。(ちなみに龍舞しんそくは耐えます)
H167D120カイリュー(マルスケ込み) 60〜72(35.9%〜43.1%)確定3発(無補正無振り威力70で計算)
- 被ダメージ計算
C161キングドラのメガネりゅうはどう 133〜157(83.6%〜98.7%)確定2発
C161キングドラの流星群 138〜163(86.7%〜102.5%)乱数1発
C156ニョロトノのれいとうビーム 122〜144(76.7%〜90.5%)確定2発
C156ニョロトノのきあいだま 154〜182(96.8%〜114.4%)乱数1発
C182ラティオスのメガネかみなり 67〜79(42.1%〜49.6%)確定3発
A161キングドラのげきりん 135〜159(84.9%〜100%)乱数1発
A160ナットレイのジャイロボール(威力100) 111〜132(69.8%〜83%)確定2発(鉢巻だと確定1発)
その他目安や役割対象となりそうなものがあればコメントしてください。
- 最後に
今回、ノクタスの貯水を活かしてはみたものの、この型にももちろん限界があります。
こいつが崩されるのは3パターンあって、
1.思ったより火力があったとき
2.苦手な奴が出てきたとき
3.ふいうち読みみがわり・補助技をされたとき
です。
1.はニョロトノがメガネ持ちorきあいだま持ちだった場合やキングドラが流星群をうってきたときなどですね。
後者は最後には相手次第になるのでどうしようもないですが、前者の事故を防ぐためには先発で水技を誘うのが一番だと思います。メガネ持ちの場合、相手は引かざるを得ないですからね。
きあいだま持ちはあまり見かけませんが、もし遭遇したなら・・・祈りましょう(笑)ただ、キングドラが流星群をうたないのと同様、ニョロトノも大抵れいとうビームをうってくると感じます。
2.は雨パの中ではカイリューやハッサム、ドクロッグがメジャーな輩としてあげられますが、こればかりは55%に賭けて眠らせるか、後続でなんとかするしかありません。
これらを考えるにおすすめの組み合わせとしてはめざ氷持ちのシャンデラやウルガモスがあげられるでしょうか。ただ、ヒードランがきついですね。・・・あくまで思いつきですのでご勘弁を。各自ちょうどいい3体目をお探しください(笑)
3.に関しては、ふいうちを使う全ポケモンがそうだと思いますが、こればかりは仕方がありません。意地と気合いで読み当てましょう(笑)という冗談はさておき、一応補助技持ち相手の立ち回りについてはコメントにて書きましたので気になる方はそちらをお読みください。一応、メガネグドラには役割が持てるよ、ということで。
コメントにて意見や感想をお待ちしております。拙いものとなりましたが、以上で育成論を終わります。ここまで読んでいただきありがとうございました。