識別子導入によりポケ徹が一新されたので初投稿です。
- 考察は常体で記述します。
- 非公式の当て字/用語/略称などを用います。
- 破線部は冗長な内容のため読み飛ばして頂いても結構です。
概要
- ニンフィアについて
XYにて新しく登場したフェアリータイプであり、8体目のイーブイ分岐進化先。ステータスは攻撃/防御/素早さに劣るものの特攻/特防が高い。
ノーマルタイプの技をフェアリータイプに変換し威力も1.3倍する特性:フェアリースキンが大きな特徴。
非メガシンカでありながら高威力フェアリー範囲技を扱えることから、トリプル環境の中心に君臨している。
主要被採用理由
- 高威力フェアリー範囲技
周知ではあるが、フェアリータイプの攻撃は無効化されず、1/4に軽減できるポケモンがヒードランのみ、と非常に優れた一貫性を誇る。
特化ハイパーボイスの指数は範囲補正込みでも23,429であり、拘り眼鏡を持てば実に35,144まで達する。
(目安として、特化ギルガルドの珠シャドーボールが34,632、特化メガリザードンYの晴れ熱風が37,192)
この高火力フェアリーハイパーボイスの火力を押し付けることで相手パーティを崩していく。
- 詰め性能
高い特殊火力/特殊耐久(/瞑想)と弱点の少なさから、高速回復技が無くとも特殊アタッカーへの詰め筋となることが出来る。
- 対雨
フェアリーが通りやすく特殊打点に偏る雨の面子(ニョロトノ/ルンパッパ/キングドラ)に対して強く立ち回れる。
持ち物
- 拘り眼鏡
ニンフィアの強さはハイパーボイスの崩し性能に殆ど集約されていることから、それを最も強化できる眼鏡を採用するのが自然。
- 精霊プレート
拘りのデメリットとして、小回りが効かない、特に見切りによる縛り解除ができないという点が挙げられる。
そのためサイクルを回しづらい/アタッカーが少なくニンフィアを大事に扱いたいといった構築においてはデメリットの無いプレートが適当。
- 食べ残し
回復ソースを得る事で詰め性能の向上が期待できる。
詰めの障害となる鋼を排除しやすい構築において候補となる。
- 命の珠
精霊プレートと異なり倍率が少し高い/フェアリー技以外も強化されるというメリットは存在するものの、自傷ダメージのデメリットが非常に大きい。
目立つ確定数の変化は無振りヒードランが目覚めるパワー地面で確定になる点。
技構成
括弧内の数字は火力指数。持ち物補正は含まない。範囲技はダブル補正込み。記載順≒優先度。
ハイパーボイスは当然確定だが、それ以外の技選択は自由。
- 攻撃技
ハイパーボイス(23,429)
スキンボイスは数少ない命中安定かつ高火力かつデメリット要素の無い範囲技。
ムーンフォース(25,365)
単体フェアリー技の最高打点。ワイドガード対策。
目覚めるパワー地面(10,680)
対鋼。ヒードランが最大の障害となるため地面以外は採用の余地無し。
サイコショック(14,240)
対毒。ほぼモロバレルピンポ。キネシスは覚えない。
シャドーボール(14,240)
対ギルガルド。一貫性だけはある。
破壊光線(52,065)
強引に火力を捻り出すことで勝ち筋を拾える場面もある。
電光石火(4,914)
無効化されない先制技。指数はA下降補正のもの。
- 変化技
見切り
S操作などの縛り解除を安全に待つ。
メガサーナイトから封印の目の敵にされやすいので、守るではなく見切りを推奨。
瞑想
CD上昇によって崩し/詰めの性能が飛躍的に向上する。
マジックコート
ダークホールを打ち返す。隣は守れない。
寝言
ハイパーボイスとの2技構成にすることで疑似的な催眠耐性を得られる。
確定欄は汎用性を意識してデメリットの無い攻撃技を威力順で選んだ。
プレートの場合はハイパーボイス/ムーンフォース/目覚めるパワーor瞑想/見切りの形が無難。
配分
性格:控えめ(C↑A↓)
努力値:164-0-52-236-4-52
個体値:31-x-31-31-31-31
実数値:191-x-92-176-151-87
【調整先】
H:16n-1
B:A146ファイアローの鉢巻ブレイブバード耐え
C:11n
D:余り
S:4振り65族抜き/準速120族抜き(追い風)
- 耐久調整
ニンフィアはB耐久が低くSも遅いことから相手の物理技で縛られやすく、過剰気味なD耐久をB方面に回すことが多い。
調整先として挙げられやすいのが、環境に多く対角から届きS操作で縛りを解除できないファイアローのA146鉢巻ブレイブバード。
- S調整
ニンフィアのS種族値は60で、無振りでの実数値は80となる。
少し調整することで追い風下に最速100族(167)/準速120族(172)/最速108族(176)あたりまでは労せず抜くことが出来るため、ミラー意識も含めS調整の意義は大きい。
勿論、トリックルームを前提としたパーティへの採用ならば最遅の選択肢もある。
- 目覚めるパワー
目覚めるパワー地面を採用する場合、想定される理想個体値は31-x-31-30-30-31、または30-偶-30-31-30-30の何れか。
一般的には前者、どうしてもC特化の必要がある場合は後者を選ぶとよい。
- 確定欄
目覚めるパワー非採用、追い風を含むパーティへの採用を前提としている。尚トリパ採用に関してはS振りを省くのみ。
本論ではハイパーボイスの崩し性能を活かすためHC極振りをベースに、B方面に耐久調整、S微調整という形を取っている。
C特化かつ上述のA146ブレバ耐え残りSとすると追い風下最速102族抜きとなるが、少々キリが悪いのでCを11nまで削り追い風下準速120族抜きを確保した。まあ実際は見栄えなんかを気にして最も重要なCを削るのは良くないけど、ま、多少はね?
- 食べ残し
食べ残し採用時はHを16n-1調整すると非効率なため、16n+1のH193などに設定したい。
鉢巻ブレバの乱数を一つ切ってH193-B90とするのが分かりやすいか。
総括
一貫性に優れるハイパーボイスでの崩し、転じて瞑想での詰めと、先発/後発どこからでも仕事が出来るスペックを持ち合わせているものの、疲れからか不幸にも黒塗りのギルガルドと対面してしまう。
ニンフィアをかばいすべての責任を負ったガルーラに対し、パーティの主、フレア団員谷岡に言い渡された縛り解除の条件とは・・・。