はじめに
お久しぶりです。
育成論一発目に間に合いませんでしたが、今回の投稿実は、サンムーン1発目でミミッキュを投稿して以来ぶりの投稿になります。
選んだのはデザインに賛否両論があることで少し話題になった、ガラルサニーゴ。
思えば前回投稿したミミッキュも現環境トップですし、それと並ぶドラパルトも採用率が高くて、ゴーストタイプの優遇を感じます。
むし統一パ使いとしてはすごく羨ましい…
なんにせよ今までスポットの当たらなかったポケモンが対戦で使われるようになるのは熱いですね!
以前投稿していた時と比べると、かなり多くの方に見て頂けているようで投稿者冥利に尽きます。
この論にも議論の余地があると思いますので積極的にコメントしてください!
使った感想、相性の良かったポケモンなど教えてください。
質問も大歓迎です。
それでは以下本文。
- この育成論では特に表記がない限り全てのポケモンを理想個体という前提で扱います
- また、HABCDS等いくつか略称を使うことがあります。
- 個体値(生まれながらに持っている能力)、努力値(基礎ポイント)、タイプ相性等を理解してから読むことをおすすめ致します。
- ダメージ計算はソードシールド対応のSoldier Calcを利用しています。
サニーゴについて
第7世代までは弱点の多さと差別化の難しさから今まで対戦ではほとんど日の目を見ることが無かったサニーゴでしたが、ソードシールドでリージョンフォームのみならずなんと進化後まで獲得してしまいました。
進化後のサニゴーンもなかなか尖ったポケモンですが、ランクマッチ環境で猛威を奮っているのは進化前のサニーゴです。
もともと合計種族値は410と進化前ポケモンとしては悪くなく、種族値配分はより無駄がない振り分けとなりました。
またゴーストタイプになったお陰で弱点も減り、しんかのきせき、優秀な特性、優秀な技まで獲得したのですからかなり優遇されました。
この育成論では中でも一番メジャーな型である、特性のろわれボディを活かした物理受け型を紹介します。
採用理由
- 高耐久かつ弱点の少ないタイプ、高速再生技と鬼火の組み合わせによる物理受け。
- 鬼火とちからをすいとるによる圧倒的な物理流し性能+のろわれボディが発動した際の流し+のろいによる流し これらによるステルスロックダメージの蓄積、後続のエースの射程範囲を広める役割。
- のろいによる後続エースへの起点作り役。
これら全てを満たすポケモンは他にいないでしょう。
特性
- のろわれボディ
30%の確率で受けた技を出せなくする特性です。
弱点が少なく硬いサニーゴに非常にマッチしています。
環境に多いこだわり持ちを機能停止に追い込め、本来回復が追いつかない場合も有効打を縛り流します。
第八世代では悪ゴーストが幅を利かせていますがこの特性のおかげで受けが成立してしまいます。
ダイマックスされると縛りが解除されてしまう仕様には注意。
逆に、こだわり系アイテムをもっている状態でのろわれボディが発動している際にダイマックスしようとたたかうを押すとダイマックスする選択肢が出てこずわるあがきになってしまう仕様も相手にする際は覚えておきましょう。
性格と努力値
- ずぶとい H252 B236 D20
・HP…奇数。砂霰毒や呪い等の定数ダメージ意識
・こうげき…いばるによる混乱の自傷ダメージ対策で最低
・ぼうぎょ…11n 性格一致の効率が良いです。
・とくぼう…余り。
物理一辺倒の現環境では物理に極振り一択でしょう。
性格は後述する攻撃技を採用する場合物理にするか特殊にするかでずぶといかわんぱくの選択になります。
いばるとミラーの際のちからをすいとる意識で確定欄はずぶといとしています。
確定欄の調整では、Bを16削っても確定数が変わりませんので総合耐久意識でDに20としています。
努力値振りが面倒であればHB252D4でも問題ないでしょう。
攻撃技を採用するならミラー意識でSに少し振り分けても良いかもしれません。
持ち物
- しんかのきせき
防御と特防を1.5倍にします。
進化後が設定されたことにより使えるようになりました。
悲しいかなサニゴーンは対戦ではあまり見かけません…
技
- ステルスロック
ステロ撒きとしての採用なので確定。
交代せざるを得なくなるのろわれボディと噛み合い、サイクル戦を優位に進めます。
- ちからをすいとる
相手のA実値分HPを回復し、Aランクを1段階下げます。
この技が無いと物理に役割を持てないので確定。
物理に対しては高速再生と同時に火力を下げさせのろわれも狙えるチート技と化します。
特殊主体のポケモンからも輝石ポケモン特有のH種族値の低さ故に十分な回復量を得られます。(例えばA種族値65であるA下降補正のFCロトムからは45%ほど回復できます)
Aを下げることにより交代を誘発させるのでこちらもステルスロックとのシナジーを形成しています。
ハチマキ、ちからもち等の特性やけど等は回復量には影響しないのと、そうしょく、みがわり等には効かないことに注意。
- おにび
命中は85と低いですが当たれば物理技主体のポケモンを機能停止に追い込むことが可能です。
剣舞ミミッキュや竜舞ドラパルトに刺さります。
- のろい
自分のHPを半分削る代わりに相手を呪い状態にします。
役目を終えた後に自主退場しつつ相手を交代せざるを得ない状況に追い込めます。
やはりステルスロックとの相性は抜群です。
サニーゴのねっとう・ナイトヘッドをみがわりが確定耐えの調整をしているドリュウズなんてポケモンがいるそうですがのろいなら起点になりません。
以下選択肢
サニーゴは原種由来の多彩な技を習得するので選択肢が多くなりますがご容赦ください。
基本的にはのろいが優先ですがパーティによっては採用価値が出るかと思います。
- ナイトヘッド
威力50固定のゴースト技。
のろいに次ぐ有力候補。
攻撃技は入れておくだけでちょうはつやミミッキュのばけのかわに対応できるメリットがあります。
上からみがわりをされるとなす術がなくなってしまうのでもしのろいを抜くならできればナイトヘッドを入れたいですね。
A55C65と心許ないサニーゴでもこの技ならみがわりを割れることが多くなります。
また、現環境で採用率が高く、HPが少なめなロトムにはかなり有効です。
- たたりめ
威力65の特殊ゴースト技ですが、状態異常には2倍で入ります。
ミラーに強くなるほか、環境に多いゴーストに刺さります。
対面性能を求めるならのろいを抜いて入れても良いでしょう。
- ねっとう
鬼火と攻撃技枠を1つにまとめて圧縮できます。
採用するならステロちからをすいとるねっとうミラーコートのような構成でしょうか。
- じしん
みがわりHD剣の舞ドリュウズもこの技ならサニーゴでもみがわりを割れます。
ドリュウズを見つつ挑発対策をしたい場合に。
運用
有利対面でステルスロックを撒きサイクル戦を優位に進められるようにするのがこのポケモンの役割です。
等倍相手ならほとんどのポケモンを後出しから受けることが可能です。
多少不利なポケモンとの偶発対峙もダイマックスを切られなければ基本的には受けが成立します。
特にこだわり系アイテム持ちは絶好のカモです。
後出しから受け、のろわれボディが発動するまでちからをすいとり続け流し際にステロや鬼火を撒きじわじわ削ってやりましょう。
相手のポケモンが2体以上エースの射程圏内に入ったらのろいで退場し、後続でフィニッシュを決めてやりましょう。
相性の良い味方
- バンギラス
サニーゴは悪ゴーストのみが弱点です。
それを半減でき、特殊耐久が高いバンギラスとは相性が良いです。
また、バンギラスが苦手とする格闘はサニーゴには出てきづらくお互いを補完し合います。
- 弱点保険持ちダイマックス積みエース
鬼火を撒いた上で弱点技を受けさせることができればステルスロックも合わせて全抜きを狙えます。
上記バンギラスにりゅうのまいを持たせたはタイプ相性的にも噛み合うので向いていると言えます。
あくに耐性があり、一致ダイナックルやかるわざもあるルチャブル、ダイジェットとわるだくみが使えるトケギッスなんかも良さそうです。
- 高火力先制技持ち
ステルスロックやのろいで大きく削れたポケモンを華麗に処理できる高火力先制技持ちが望まれます。
タイプは被りますがやはりばけのかわで必ず舞え一致でかげうちを撃てるミミッキュ
、いかくを持ちサニーゴに同じくサイクルに強い鉢巻しんそくウインディ、一致ふいうち使いのオーロンゲ、キリキザンあたりが考えられます。
- スカーフ高火力
上に同じく積まなくても一掃が見込めるスカーフ高火力ポケモンとの相性も良いです。
やっぱりエラがみウオノラゴン、ごりむちゅうヒヒダルマが使いたいですよね〜!
天敵
- ウオノラゴン
火力指数最強のウオノラゴンはいくら等倍とはいえ受かりません。
が、実は対面からならちからをすいとるで間に合っちゃいます。
後出しができないということは頭に入れておきましょう。
ウオノラゴンようきスカーフ想定
がんじょうあごエラがみを確定耐え(50.2~61%)
- ドラパルト
流石に一致弱点に後出しは効きません。
ただ、もしクリアボディ以外だった場合は対面からちからをすいとる入れ、一旦有利な後続に引くことで体力満タンの状態で有利対面を作れステロダメージを蓄積させることができます。
ドラパルト無補正珠想定
ダイホロウ(ゴーストダイブ)を最高乱数以外耐え(85.6~102.9%)
通常時ゴーストダイブ確定2発(69.6~82.9%)
- ミミッキュ
採用率トップのミミッキュにつるぎのまいをされると後出しはできませんが対面からなら受けきることが可能です。
ダイマックスは向こうがようきでもいじっぱりでもHPが136以上残っている状態からであればちからをすいとる連打で回復が追いつきAダウンBダウンの相殺分込みでダイホロウを3耐えします。
舞っていないミミッキュをダイマックスさせるのは向こうも割けたいでしょうし、鬼火がある分若干こちらが優勢でしょうか。
- 珠特化ミミッキュ
ダイホロウ(シャドークロー)(67~80.8%)
1度吸い取ったダイホロウ(シャドークロー)(46.7~56.2%)
シャドークロー2耐え(38.9~48.5%)
じゃれつく(25.7~31.1%)
かげうち(25.1~29.3%)
また、耐久型の宿命で一撃技には無力です。
浮いたポケモンでじわれ回避できるようにしておきましょう。
はたきおとすを食らうと性能が落ちるので注意。
ダイアークを受けると確定Dダウンで突破されてしまいます。
これらあくタイプには同じあくタイプで対策をするか、かくとうタイプのポケモンをいれておきましょう。
どくどくを受けるとちからをすいとる連打がしにくくなるので鋼や毒タイプで対策しましょう。
いかがでしたでしょうか!
最後までお読みいただきありがとうございます。
必要なダメージ計算や、相性の良いポケモン、疑問点等あれば指摘してもらえると助かります。