はじめに
皆様どうも、カプ・サイシンと申します。
コメントでのご質問、アドバイス等よろしくお願いします。
辛口コメントも大歓迎です。カプサイシンだけに
注意点
- この育成論は非公式の用語を使用しています。他の育成論でも使用されている程度のものです。
- この育成論のポケモンは全て6Vとしています。
- ダメージ計算はVS SWSHのダメージ計算機を使用しています。
- 他サイトやブログ、動画などに似たような構成のものがあるかも知れません、本育成論は投稿者が構成を考え、実際に使用した上で投稿しています。
- 本育成論はシリーズ10での運用前提での考察となっております。その為、ダイマックスについては考慮しておりません。
コンセプト
物理受け仕様のカプ・ブルルです。シリーズ10で使用可能な禁止級伝説(以下禁伝)は軒並み苦手としますが、取り巻きとなる一般ポケモンに役割対象となるものが多いです。
サイクル戦での運用を想定しており、地面技などに対して受け出しから有利対面をつくり、流し際にやどりぎを撃つことで削り+後続の受け出しを安定させたり、しぜんのいかりなどで大きく削りを入れることが出来ます。
元々両ウーラオス(いちげき)に強く、受けループでの役割対象として採用される事が多いポケモンでしたが、シリーズ10においてダイマックスが廃止された事により飛行技搭載のランドロス(霊獣)が激減した事から役割対象とする事が出来、地面全般にも強く出すことができるようになりました。
ダイマックスなしにより、天敵であったエースバーンや飛行技持ちが減っており、シリーズ10において動きやすくなったと思います。
フォーク投稿について
本育成論と類似した構成の育成論は既にかぶとむし様が投稿されています。
高評価の育成論であり、私も読みましたが非常に参考になる育成論だと思っています。
本育成論は類似の構成における、シリーズ10での運用に重きをおいたものをフォークとして投稿しております。
なお、本育成論のみを読んで理解頂けるものを投稿しているつもりですが、フォーク元も併せて読んで頂けるとより参考になると思います。
差別化
差別化を考慮しなければいけないポケモンはやはりゴリランダーでしょう、カプ・ブルルと同じくグラスフィールド(以下GF)を展開でき、自身の火力を上げながら回復できる手段を持ちます。
差別化点としてはまず、フェアリー複合タイプによる耐性の違いが挙げられます。
これにより、ハチマキウーラオス(いちげき)(両方)に強く出ることが可能な他、ランドロス(霊獣)のとんぼがえりを等倍で受ける事が可能であり、ランドロス(霊獣)が逃げていく際の負担が軽いです。
また、カプ・ブルルは回復手段としてウッドホーンを使用することが可能です。ゴリランダーもドレインパンチを取得しますが、タイプ一致、かつGF補正が乗るため、火力および回復量はウッドホーンの方が上です(双方等倍の場合)。
以上の点よりゴリランダーとの差別化は出来ていると考えます。
性格、努力値
わんぱく H252 B204 S52
HBベースですがカプ・レヒレなど特殊主体のポケモンも相手にすることを想定しており、耐久確保の意味でHは全振りです。実数値が177と16n+1となる為、たべのこし、グラスフィールドの回復効率が良くなります。
Sは4振りバルジーナ抜きとしています。
余りをBに振り、主な役割対象である地面、格闘タイプに対する耐久を確保します。
なお、候補技として特殊技のマジカルシャインを入れていますが、対象となるウーラオス(いちげき)(いちげき)はC下降補正の性格であっても確定1となります。この為シリーズ10においては、確定欄どおり性格わんぱくでの採用で良いと考えます。
特性
グラスメイカーで確定です。シングルにおいてテレパシーは死に特性ですし、GF展開により、自身、味方の回復(相手も回復するのはデメリットですが)。ウッドホーンの火力アップに繋がります。じしんを半減させる効果もある為、地面技が弱点のポケモンでも実質等倍受けができるなどのメリットがあります。
持ち物
候補としていくつか挙げます、持ち物によって機能が若干変わりますので、役割として重視したいポケモンやパーティー事情から選択してください。
- たべのこし
継続的に回復できるアイテム、グラスフィールドの回復量と合わせて毎ターン1/8(12.5%)回復します。 サイクル展開において、受け出し時の回復量が多くなることから優先度は高めです。
- おおきなねっこ
たべのこし自体競争率が高く、代替案として候補に挙がります、使い勝手はたべのこしに劣りますが、やどりぎ、ウッドホーンによる回復量が1.3倍となり、たべのこしの回復量くらいは補える場合が多いです。
- ゴツゴツメット
対ウーラオス(いちげき)を強く意識する場合は候補となります、ランドロス(霊獣)もとんぼで逃げる場合が多く、逃げる際に負荷をかけることも可能です。
- ビアーのみ
ウーラオス(いちげき)が役割破壊として所持しているどくづき対策が主な採用理由です。あるとウーラオス(いちげき)への安定感は増しますが、逆にいうと使い道はほぼそれしかなくピンポイント気味になります。
技
- 確定技(2枠)
ウッドホーン
メインウエポンです。A無振りですが、A種族値130と高く、グラスフィールドの補正も乗るため火力は結構あります。じこさいせいなどを覚えないカプ・ブルルにとっては貴重な回復ソースとなります。
ゴリランダーとの差別化も考えると確定と考えます。
やどりぎのタネ
草タイプ御用達の削り+回復技、こちらが交代しても効果が継続する為、不利対面で引いた際の後続にも恩恵があります。
相手の交代先にも刺さりやすく、有利対面であればとりあえずの感覚で撃ちやすい技です。
- 選択肢(2枠)
しぜんのいかり
技の仕様上倒すことは出来ませんが、相手のHPを大きく削ることができます。無効化できるポケモンがヌケニンしかいない為、草技を読んで受け出ししてくるポケモンにもしっかり刺さります。
相手のちょうはつなどにより、やどりぎを撃てなくても大きく削る手段を持つ事ができる為、優先度は高めです。
マジカルシャイン
タイプ一致のフェアリー技、じゃれつくは覚えません。環境トップであるウーラオス(いちげき)(いちげき)に対して確定1が取れますが、ピンポイントになりがちです。
10まんばりき
地面技です。ザシアン(王)、ヒードランあたりに交代読みで撃ちます、ただ個人的には交代読みならばやどりぎを撃って後続に任せた方が良いと思っています。
まもる
本育成論のカプ・ブルルはグラスフィールドややどりぎなどが回復手段となる為、ターン稼ぎとして有用です。また、シリーズ10ではダイマックスにより強制的にこだわりを解除できない為、こだわり持ちに対する様子見としても利用できます。
みがわり
まもると比べてターン稼ぎがしにくい分、状態異常で攻めてくる相手に強くなり、対面時の読み合いのリスクを軽減出来ます。
シリーズ10での禁伝対策ポケモンとしてブラッキーヌオーバルジーナラッキーなど、状態異常をかけてくるものも多く、これらへの対面時に安定行動となりやすいです。
確定欄の努力値配分であればA特化ランドロス(霊獣)のとんぼがえりをみがわりが耐えるため、ステロを撒いてくるタイミングで貼り、とんぼでの交代先にやどりぎを当て、やどみがに持っていくような動きも可能です。
ちょうはつ
補助技封じです。状態異常対策としてであればみがわりでも良いですが、こちらは回復技も封じれる利点があります。
立ち回り
アタッカーのメインウエポンを等倍受けするには数値が足りない為、地面、格闘などの半減受けが基本です。
コンセプトの欄にも記載しましたがザシアン(王)、ムゲンダイナなどシリーズ10にて使用できる禁伝はタイプ的に苦手な相手が多く、相手にするのは難しいですが、禁伝対策として採用され易い準伝、一般ポケモンに得意なポケモンが多く、これらに対する受け出しにより、有利対面を作り、やどりぎやしぜんのいかりなどの削りで相手に負荷をかけていくのが主な運用法です。
シリーズ10以前より役割対象となり得たウーラオス(いちげき)はもちろん、ダイマックス禁止により飛行技が切られたランドロス(霊獣)のほかブラッキーバルジーナなど、禁伝環境にて増えている悪タイプやザシアン(王)対策として採用されるヌオーなどに強い、かつ禁伝というカプ・ブルルに明確に強い引き先がある為、上記戦法は決まりやすいです。
(バルジーナは飛行タイプですが、飛行技採用率圏外である為、有利対面と言えます。)
天敵であったエースバーンが減っているのもカプ・ブルルにとって追い風となっています。
また、グラスフィールドを展開することでじしん半減効果がある為、例えばこちらの後続に控えているムゲンダイナの弱点を実質1つ消しつつ、回復を付与するような芸当も可能であり、サポート性能にも優れています。
但し、先程から散々記載している通り、禁伝は軒並み苦手としている為、禁伝対策が構築のメインとなりやすいシリーズ10において、その枠を1つ潰してしまう点はデメリットです。
組ませるポケモンについても、禁伝に対する受け出しを想定したポケモンを選出する必要があります。
相性の良い味方
- ドヒドイデドヒドイデ
フォーク元でも紹介されていた並びです。弱点の補完に優れており、非常に相性が良いです。
シリーズ10では数が減ったとはいえそこそこ見かけるサンダーは双方苦手なので、別途補完が必要です。
- バンギラスバンギラス
シリーズ10にて増えているウルガモスなど炎タイプに強いポケモンです。バドレックス(こくば)、イベルタルの対策にもなり得ます。
バンギラスが苦手なウーラオス(いちげき)はカプ・ブルルで対処出来ます。
グラスフィールドややどりぎにより、回復手段に乏しいバンギラスのサポートとして優秀です。
- ムゲンダイナムゲンダイナ
ランドロス(霊獣)が選出されやすく、やどりぎの起点を作りやすい印象です。体感になりますが、ランドロス(霊獣)はステロ撒きを兼ねた先発が多かった印象なので、見せ合いで確認したらこちらも先発にすると動きやすい事が多かったです。
- ザシアンザシアン(王)
炎弱点が被りますが、ザシアン(王)対策に組まれやすいヌオーに滅法強く、対策になり得ます。基本的に対面すると引いてくるので、やどりぎなどで交代先に負荷を掛けていきます。
交代読みどくどくがきついですが、ザシアン(王)に対するヌオーは回復連打の場合が多く、無償降臨を狙いやすいです。みがわりがあると対面時の安定行動になりやすく、読み合いのリスクを避けられます。
注意すべきポケモン
- カイオーガカイオーガ
タイプ的に有利そうに見えますが、C252雨しおふきが確定2であり、受け出し出来ません。
対面だと勝てる見込みがある為、全く無理と言うわけではありませんが、対応は出来ないと考えた方が良いです。
- ウオノラゴンウオノラゴン
水技半減でもハチマキエラがみは受けられません(GFの回復込でも確定2)。対面でもA特化ハチマキだと、ウッドホーンの回復量でカバーしきれない為、撃ち負けます。
ダメージ計算
- 与ダメ
ウッドホーン
※GF補正込とします。また、ダメージ実数値を記載します。実数値の半分(切り捨て)だけ回復しますので参考にして下さい。
H252カプ・ブルルのH実数値 177
ウーラオス(いちげき)(れんげき)B4
78.8〜93.7% 確定2
実数値 138〜164
カプ・レヒレHB特化
51.9〜62.1% 確定2
実数値 92〜110
スイクンHB特化
44.4〜53.1% 乱数2(22.65%)
実数値 92〜110
カイオーガH4
86.3〜102.2% 乱数1(12.5%)
実数値 152〜180
バドレックス(こくば)H4
47.7〜56.2% 乱数2(80.07%)
実数値 84〜99
グラードンH252
50.2〜60.8% 確定2
実数値 104〜126
ランドロス(霊獣)HB特化(いかく込)
18.3〜21.9% 乱数5
実数値 36〜43
カバルドンHB特化
41.8〜50.2% 乱数2(0.39%)
実数値90〜108
バンギラスH252
61.8〜73.4% 確定2
実数値 128〜152
ウオノラゴンH4
41.5〜49.3% 確定3
実数値 69〜82
マジカルシャイン
ウーラオス(いちげき)(いちげき)無振り
123.4〜146.2% 確定1
ブラッキーHD特化
21.7〜26.7% 乱数4(5.07%)
バルジーナHD特化
24.8〜30.4% 乱数4(99.97%)
10まんばりき
ザシアン(王)H4
47.6〜57.1% 乱数2(90.23%)
ヒードランH252
86.8〜103.0% 乱数1(12.5%)
- 被ダメ
ランドロス(霊獣)A特化
ストーンエッジ
25.9〜31.0% 確定4
とんぼがえり
18.6〜22.0% 乱数5
ウーラオス(いちげき)(いちげき)A特化ハチマキ
あんこくきょうだ
32.2〜38.4% 乱数3(97.75%)
どくづき
115.2〜137.8.% 確定1
ガブリアスA252
ストーンエッジ
22.0〜26.5% 乱数4(17.47%)
バンギラスA特化
ストーンエッジ
37.2〜44.0% 確定3
カプ・レヒレC特化
ムーンフォース
42.9〜50.8% 乱数2(2.73%)
れいとうビーム
54.2 〜64.4% 確定2
CS振り、かつ交代読みれいとうビームをされると不利になります。
カイオーガC252 雨
れいとうビーム
67.7〜80.2% 確定2
しおふき(最大威力)
62.7〜74.0% 確定2
バドレックス(こくば)C252
アストラルビット
71.7〜85.3% 確定2
ウオノラゴンA特化ハチマキ がんじょうあご
エラがみ(先攻)
53.6〜63.2% 確定2
ブラッキーなどの悪タイプ
イカサマ
12.9〜15.2% 乱数7
終わりに
ここまでお読みいただきありがとうございます。
シリーズ9以前に比べてランドロス(霊獣)が役割対象に追加されたくらいの変化点しかありませんが、禁伝対策が構築のメインとなる現環境において動きやすくなったポケモンであると考えます。
コメントでのご指摘、ご質問等お待ちしております。