はじめに
- この育成論では、努力値、個体値などの非公式用語を使用します。
- 能力をHABCDSと省略します。
- 基本的には理想個体が前提です。
- DM(ダイマックス)などの略語を使用します。(使ったり使わなかったりするかもしれません)
- 採用率などのデータはPokemonHOME(2021/2/3)を参考にしています。
また、技や努力値がほぼ同様のヌケニンを投稿なさっている方がいらっしゃいますが、S15の禁止伝説込みの竜王戦ルール対応の型として改めて投稿します。問題があればご連絡お願いします。
ヌケニンについて
第三世代から登場した虫ゴーストという固有タイプのポケモン。超特殊な進化条件やHP1というインパクト、弱点技以外を無効化するふしぎなまもりなどがあるめちゃくちゃ面白いポケモンです。前シーズンまでは環境での逆風より、採用率は低かったですが、伝説解禁により完封できる対象が増え、注目されています。
採用理由と役割
主に以下の4つの役割での採用をします。
◉伝説戦における強力なストッパーとしての機能
伝説ポケモンが解禁され、通常ポケモンでは対抗できないことが増加しました。それらを出来るだけ低いリスクで処理します。
◉相手のダイマックス枯らし
特性を活かし、交代を誘発させることで相手のダイマターンを浪費させます。
◉有利なサイクル戦を仕掛ける
上記にも示した流し性能により、有利なサイクル戦を仕掛けられます。
◉詰み性能による選出誘導
突破できるポケモンの採用を余儀なくされるため、選出誘導ができます。
持ち物
候補としては主に3つ考えられます。
- ぼうじんゴーグル
環境でよく見かけるバンギラスカバルドンや起点作成型キュウコン(アローラ)がいてもサイクルを回せるようになります。相手のこれらに対応するよりは、主に自身のパーティでこれらを採用する場合に使い勝手位が良いです。(採用率20%)
- あつぞこブーツ
環境採用率一位の道具。かなり増えたステルスロックへの回答となります。
天候や弱点技と違い、ステロはカバルドンなどを除き、2~3割の採用というポケモンが多くなっており、どのポケモンが使うかわかりにくい場合が多いです。そのため、不意のサイクル崩壊に対応しやすいです。(採用率55%)
- きあいのタスキ
行動保証アイテム。こらえると合わせることで、対面や攻撃無効の受け出しから相手のダイマターンを枯らすことができます。
昔は最メジャーで読まれがちでしたが、上記の道具の増加から読まれにくくはなってきていると思います。ただ、スリップダメージがかなり多い環境なので、イメージよりも行動保証はされにくいです。(採用率20%)
その他の候補としてはラムのみなどが考えられます。
今回は自身がバンギラス入り構築で回していたのでぼうじんゴーグルを確定枠としています。
性格・努力値と調整
努力値はAS252は確定。他に振ってもほぼ意味がありません。
性格はさみしがりであまりをDに6振りしています。これは個体値をDがVでBが13以下にすると、実数値がB<Dとなり、ポリゴン2のダウンロードでCを上げるのを阻止できるためです。そのため確定欄のB個体値を13としていますので、これ以下になるように調整してください。
(追記)B個体値はB<Dとなる範囲であればメタモンにコピーされる場合を考慮すると、できるだけ低い方が良いですが、実際はそこまで影響はないと思われます。
技構成
- 確定枠
かげうち
使いやすく小回りの利く先制技。襷処理など用途は様々。
おにび
流し性能の高いヌケニンと相性のいい技。火傷で後続の負担を軽減できます。
こらえる
相手の動きを確認できる偵察技。火傷とも相性◎
弱点技を持っているかわからない対面でとりあえず使いやすいです。
守るはある程度の変化技も防げますが、ダイマックス技を防げない為、候補外。
- 選択枠
選択肢はほぼゴーストダイブとポルターガイストで、一長一短です。
ゴーストダイブ
メリット
火傷と相性がいい/ダイマックスを枯らしやすい(ターンを稼げる)/守る貫通
デメリット
接触攻撃(ナットレイの鉄のトゲなどで即死)/威力が若干低い
ポルターガイスト
メリット
相手の道具がわかる/威力が高い/非接触攻撃
デメリット
相手のきのみやパワフルハーブ消費後に使用できない/PPが少ない/命中不安
偵察目的として、今回はポルターガイストを確定枠としています。
役割対象
では、PokemonHOMEのデータをもとに、使用率ランキング上位のポケモンで実際にヌケニンが倒せるポケモンが誰なのかについて考察します。以下が評価基準です
◯:有効打がないor採用率がかなり低い
△:型による
×:有効打が一般的に採用される
- 禁止級伝説
VSザシアン:◯
噛み砕く(15%)がなければ完封。炎の牙の採用は稀。
VSムゲンダイナ:×
火炎放射(80%)で即死。耐久型もどくどく採用か。
ダイマックス不可能で、アタッカー型は拘り眼鏡採用が多いため、龍技などに後出しすれば流すことは可能。
VSネクロズマ(日食):×
弱点ではないが、メテオドライブが特性無視で即死。
VSカイオーガ:◯
原始の力(5%)さえなければ完封。
VSゼルネアス:◯
完封。採用率記載外で岩雪崩や辻斬りを覚えるが、完全にヌケニンメタ。
VSバドレックス(こくば), イベルタル, ホウオウ:×
一致技で即死。
VSバドレックス(はくば):◯
完封。
VSジガルデ(50%):◯
ストーンエッジ(10%)さえなければ。噛み砕くは稀。
なお、身代わりをされるとこちらからも有効打がなく、泥仕合必至。
VSディアルガ:△
大文字、火炎放射(合わせて40%)のどちらもなければ。
ここまでが使用率50位以上です。その他、一致技以外の理由で狩られるポケモンだけ記載します。
VSゼクロム, レシラム:×
特性でふしぎなまもり貫通。キュレムを合成しても同様。
VSミュウツー:×
炎技(70%)、暴風(75%)のどちらかは搭載されると考えられる。
VSグラードン:×
炎技(90%)で焼かれる。
VSパルキア:△
炎技(40%)、飛行技(20%)
VSザマゼンタ:△
噛み砕く(30%)さえ無ければ
また、1~30位で完封できそうなポケモンとしては
レジエレキ, ラプラス, カプ・レヒレ, メタグロス, ウーラオス(れんげき)あたりで、ポリゴン2もイカサマさえなければ完封できます。
ウツロイドは、パワージェムがない型であればメテオビームに合わせてこらえるを使えば完封。
ラッキーなどは互いに有効打がなく、泥試合必至。
当然ではありますが、勝てるポケモン以外はきつい相手なので、出すタイミングは見極めてください。また、ダイアイスによる霰、ステロなどの不意の事故もあります。
ダメージ計算
被ダメージは意味がないので、与ダメージだけいくつか記載します。
流行がまだわからないので、他に追記するべきポケモンがいれば教えてください。
上:ポルターガイスト
中:ゴーストダイブ
下:かげうち
B4ザシアン
66 ~ 78(39.5 ~ 46.7%) 確定3発
54 ~ 64(32.3 ~ 38.3%) 乱数3発(95.8%)
25 ~ 30(14.9 ~ 17.9%) 乱数6発(7%)
B4エースバーン
93 ~ 109(60 ~ 70.3%) 確定2発
76 ~ 90(49 ~ 58%) 乱数2発(95.3%)
34 ~ 42(21.9 ~ 27%) 乱数4発(25.6%)
相性の良い味方
ぼうじんゴーグル前提ですがバンギラスと組み合わせが補完がいいです。
さいごに
ピーキーな性能で、ステロを撒かれただけで2vs3になってしまうこともありますが、使えればかなり面白い性能をしています。
ステロや天候をされても、無償降臨のクッションなど使い道がないわけではないので、うまく使ってあげてください。
読んでいただきありがとうございました。至らない点も多いと思うのでご指摘お願いします。