※この育成論は、サンムーン時代に田舎の民様より投稿されたコソクッション(育成論サンムーン/1196)を剣盾仕様に(勝手に)アップデートした育成論となります。
コンセプト等は上記の育成論を元に考察しています。ぜひご覧くださいませ。
採用理由と役割
1.相手のランドロス(霊獣)のとんぼがえりを読んで、コソクムシに交代する
2.ランドロス(霊獣)のとんぼがえり!(交代効果を無効)
4.ランドロス(霊獣)に有利なポケモンを出す
5.ランドロス(霊獣)を前にして積み技を積む・ダイマックスする
という流れができます。
ランドロスで例えましたが、すべての『とんぼがえり』『ボルトチェンジ』持ちに対して使えます。
相手がこだわりアイテム持ちであれば、相手の技を縛りつつ、安全に積む機会ができます。
にげごしの発動で交代効果を無効にできることは、あまり知られていない(と思う)ので、上手くハメれば起点を作れます。
- ダイマックスターンを枯らす
相手がダイアイス・ダイロックを使用しても、天候ダメージよりも先に交代できます。
気合いのタスキを持たせることで、攻撃を確実に2回受けることができます。
1.ランドロス(霊獣)のダイロック!
2.にげごし発動で(砂ダメより先に)手持ちと交代
3.再びコソクムシに交代
という流れで2ターン枯らすことができます。
この時に、
・特性『威嚇』
・天候『あめふらし』等
・フィード効果『グラスメイカー』等
のポケモンと入れ替えることで、効率良く相手を妨害することができます。
- ランク補正のリセット
『だっしゅつパック』持ちの高速アタッカー(アーゴヨン等)のサポートもできます。
(例)アーゴヨン持ち物『だっしゅつパック』
1.アーゴヨンが先制して流星群を撃つ(だっしゅつパック発動)
2.コソクムシで相手の攻撃を受ける(にげごし発動)
3.再びアーゴヨンを出してダイマックス!
という感じにエースポケモンのHPを温存しつつ、相手の攻撃をいなしていく使い方もできます。(これが強い)
- こだわりアイテムの技変更
『スカーフランドロス(霊獣)で地震を撃ったら、サンダーが出てきた…』
という場面において、コソクムシをクッションにして技を変更できます。
「それならミミッキュでええやろ!」とか言わないで…。
- 特性の再発動
主に『威嚇』『トレース』『かわりもの』『おみとおし』を再び発動させたい場面でコソクッションを活用します。
主に上記の5つの役割を軸にコソクムシを運用します。
持ち物
気合いのタスキで確定です。
性格
最速80族を活かしつつ、耐久を下げる『せっかち』『むじゃき』で確定とします。
努力値と調整
A252 ぶっぱ
C4 余り
S252 最速80族
耐久に振ると特性『にげごし』が発動しないリスクがあるため、特殊技を採用しない場合でも余りの4はCに振ります。
S実数値は145(準速92族ワルビアル抜き)です。
※個体値はAS(攻撃と素早さ)以外は0が理想。
技構成(確定欄)
※コソクムシが技を使う場面は、主にコソクッションが失敗した時です。
(例1)
とんぼがえり・ボルトチェンジ読みで交代したが、相手が攻撃してこなかった場合。
(例2)
特性『ちからづく』の効果で『にげごし』が発動せず、気合いのタスキで場に残った場合。
(例3)
コソクムシ以外の自分のポケモンが倒れて、次のポケモンを出す場面。
主にこれらの場面で役立つ技を採用します。
アクアジェット
タイプ一致のメインウエポン。
化けの皮・タスキ潰しとしても活躍できます。
相手にタスキで耐えられて、こちらのエースが倒された(例3の場面)など、使う機会が多いので確定とします。
ちょうはつ
起点回避として確定。
採用しないと積まれ放題になってしまう。
候補技
いやなおと
積みの起点を回避しつつ、負荷をかけられる。
みがわり貫通、命中不安。
起点にされてしまう場面でも、『いやなおと』→『アクアジェット』の流れでみがわりを破壊しつつ後続に繋げられるので確定欄としました。
素早さ80〜90族は準速の採用も多いので、先制できる場面もわりとあります。
H4ライコウB2段階ダウン
25.3%〜30.7%(確定4)
こらえる
あると便利。
ダイマックスターンを枯らす使い方としても使える。
まきびし
交代しづらい場面・様子見として使いやすい。
サポート役として、あると便利な技。
むしのていこう
確実に相手の特攻を1段階下げられる。
『はいよるいちげき』との選択。
火力はまるで期待できないが、『はいよるいちげき』と『いやなおと』を絡めて、物理アタッカー(笑)としても面白いかもしれない。
マッドショット
相手の素早さを下げて後続サポート。
どくどく
没収されました。。
被ダメージ計算
※個体値0(逆V)の厳選は面倒かと思いますので、あえて6V前提の被ダメージ計算を行いました。
当然逆Vが望ましいですが、目安としてご覧くださいませ。
※特性『にげごし』はHP半分以下で発動します。
とんぼがえり
補正無しA252ランドロス(霊獣)
96%〜113.9%(乱数1)
リベロ・補正無しA252エースバーン
123%〜145%(確定1)
下降補正A無振りサザンドラ
55%〜65%(確定2)
下降補正A無振りペリッパー
31%〜37%(乱数3)
※ペリッパーの攻撃種族値は50(目安として載せました)
下降補正有りのとんぼがえりが、6Vのコソクムシに半分以上入ります。
グソクムシャを厳選する際に産まれてしまった、適当な個体のコソクムシを活かす形での育成でOKです。
ボルトチェンジは効果抜群で入るので、ダメージ計算は割愛します。
相性の良い味方(おすすめ)
コソクムシは戦力にならない枠として考える必要があります。
最初から数的不利を強いられます。(3対2というイメージ)
それを踏まえた上で相性の良い味方を紹介します。
1.ランドロス(霊獣)ランドロス
・スカーフ持ちランドロス(霊獣)であれば、1体倒した後にコソクッションを挟んで、特性『威嚇』を再発動させつつ、こだわりスカーフの効果をリセットできる。
・剣の舞型であれば、相手のとんぼがえりを読んでコソクッションを挟み、積みの起点にできる。
2.アーゴヨンアーゴヨン
・上述したとおり、だっしゅつパック型と相性が良い。
流星群を撃ち逃げしつつ相手を削り、相手の攻撃をコソクッションで受けてから、再びアーゴヨンで倒すことで、HPを温存しながらビーストブーストの起点にできる。
3.カイリューカイリュー
・特性『マルチスケイル』でボルトチェンジ、とんぼがえりを誘いやすい。
コソクッションでハメた後に、龍の舞等の積み技、ダイジェットとの相性が良い。
相性の良い味方(候補)
・特性『おみとおし』のオンバーン
だっしゅつパック×流星群のコンボが使えて、場に出た時に相手の持ち物を見ることができ、アーゴヨンより速い理想的なポケモン!
しかしながら、火力が足りないので候補止まり。
・ミミッキュミミッキュ
とんぼがえり、ボルトチェンジを誘いやすい。
特別勧める理由もなかったので候補枠に入れました。
・特性『頑丈』持ちで『殻を破る』が使えるポケモン
とんぼがえり、ボルトチェンジでハメやすいが、コソクッションと共にステルスロックで腐るので難しい。
グソクムシャとの差別化
1.最速80族を活かして補助技が撃てる。(グソクムシャは40族)
2.サイクル戦を意識させられる
マルチスケイル・化けの皮・威嚇持ちのポケモンと組むことで、見せ合った時点でサイクル戦を意識させられます。
コソクムシもタスキ持ちを見透かされるので、仮想敵の『とんぼがえり』『ボルトチェンジ』持ちを誘いやすくします。
3.中途半端に耐えない
グソクムシャの高い耐久力が裏目に出て、逆に起点にされてしまうリスクをケアします。
※どうしても「グソクムシャの劣化だろ」と言いたい方、否定はしません。
ただグソクムシャの場合クッションとしてではなく、純粋にアタッカーとして考察した方が強いと思います。
ペラペラの紙耐久だからこそのメリットをコソクムシは活かせると考えています。
脱出ボタン 頑丈 化けの皮との差別化
田舎の民様と同じ考察になってしまいますが参考にどうぞ。
・脱出ボタンの場合、はたきおとすで脱出ボタンをはたきおとされてしまう。
(手持ちに戻れずに起点にされてしまう)
・頑丈 化けの皮の場合、型破りで無効となり倒されてしまう。
その他
「気合いのタスキはチームの中で取りあいになるのでは?」という懸念について、個人的な意見を書きます。
結論から言うと『大丈夫』です。
コソクムシの採用を前提にチームを組む場合、
・数的不利を強いられるため、1体で2体分の活躍が見込める超火力が必要
・火力アップアイテム(こだわり系・いのちのたま・弱点保険)の採用が優先的になる
・こだわり系とコソクムシの相性が良い
というポイントが挙げられます。
コソクムシは戦力にならない(まともなダメージを与えられない)ので、実質3体(相手)VS2体(自分)という感じになります。
多少不利な場面においても、エース級のポケモンでゴリ押しする必要があります。
火力を上げることを考えると、必然的に『気合いのタスキ』の優先度は低くなります。
コソクムシは『気合いのタスキ』以外の持ち物では使い物になりませんし、他のポケモンに気合いのタスキを持たせたいのであれば、コソクムシは採用しない方が良いといえます。
とはいえ、チームの組み方の基準は人それぞれですから、私個人の意見と合わない方を否定するつもりはありません。
田舎の民様の育成論を参考に書くでなく、個人の意見を含めた育成論としたいという気持ちから意見を書かせていただきました。
終わりに
環境トップのポケモンの中でも採用率の高い『ボルトチェンジ』『とんぼがえり』を起点にできる、コソクムシの個性を活かした型として紹介させていただきました。
ありがとうございました。