はじめに
初めまして、ログイン7日前です。
『シャンデラ』について考察したことを形に残していこうと思います。
- HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早さは、H/A/B/C/D/Sという略称を用います。
- S252振りを準速、S252振りに性格補正を加えたものを最速と表記します。
- ダメージ計算は、「ダメージ計算ツールSV byポケソル」を用います。
本育成論のアピールポイント
『シャンデラ』にしかできないことを追求しました。ライバルとの差別化 と実用性の確保を高いレベルで両立しています。
ライバルとの差別化
『シャンデラ』のライバルとして、環境上位ポケモンでは
が挙げられます。
これらのライバルと比較すると『シャンデラ』固有の強みは
- おにびを活用する上で、必要最低限の物理耐久があること
火傷状態の『ウーラオス(れんげき)』のすいりゅうれんだを耐えることができます。おにびを使ったあとに引くことでクッションとして使えたり、もう一度行動できたりします。
- こだわりトリックを活用する上で、半減以下9個という豊富な耐性によって相手の技の選択肢を縛れること
- 『カイリュー』は技で固定
- 『パオジアン』は技で固定
- 『ウーラオス(れんげき)』は技で固定
- 『ブリジュラス』は技で固定
- 『アシレーヌ』は技で固定
の3点です。
『シャンデラ』にできて、ライバルにできないことには、トリックルームを習得できることもあります。しかし、トリックルーム始動要員なら『クレセリア』『ミミッキュ』のほうが耐久や特性によって安定しています。そのため、『シャンデラ』がトリックルームを使えることは固有の強みにならないと判断し、除外しています。
仮想敵
- 弱点をつけるポケモン
- 特殊面が低〜中耐久のポケモン
オーガポン(かまど)ガチグマ(アカツキ)ブリジュラステツノツツミ
- おにびが入る物理アタッカー
- こだわりトリックが有効な高耐久ポケモン
持ちもの
トリックと相性のよいこだわりアイテムのうち、上からおにびを打ちやすくなるこだわりスカーフで確定です。『シャンデラ』の物足りない素早さを補うという点でも相性がよいです。
特性
どれも大差はありませんが
- 環境に『キュウコン(アローラ)』が一定数いること
- おにびやトリックを使う上で、みがわりを無視できるに越したことはないこと
以上の2点から、すりぬけが最も活きる機会が多いです。
技構成
前述した『シャンデラ』固有の強みを支える
に加えて、タイプ一致技の
で確定です。
性格と努力値
- 性格
臆病(攻撃↓素早さ↑)で確定です。
性格補正をかけることで、最速ハバタクカミテツノツツミを抜けるようになります。
- 努力値
H12/A0/B4/C228/D12/S252
- 実数値
H137/A54/B111/C194/D112/S145
HB:やけど状態のA200『ウーラオス(れんげき)』のすいりゅうれんだを99.76%で耐えます。
C :余りです。
HD:B実数値<D実数値で、ダウンロードで相手の攻撃が上がるようにしています。
S :最速です。りゅうのまいを1回積んだ最速『カイリュー』と同速で、50%で上からおにびを入れることができます。
ダメージ計算
オーバーヒート | サーフゴーH252D4 | 131.0%〜155.7% 確定1発 |
ハッサムH252D4 とつげきチョッキ | 212.5%〜253.2% 確定1発 | |
オーガポン(かまど)無振り | 79.4%〜93.6% | |
オーガポン(かまど)H252D4 | 64.8%〜77.1% | |
ガチグマ(アカツキ)H252D252 | 55.0%〜65.5% | |
ガチグマ(アカツキ)H252D4 とつげきチョッキ | 50.5%〜60.0% | |
ブリジュラス無振り | 101.9%〜120.0% 確定1発 | |
ブリジュラスH252D252↑ | 56.4%〜67.1% | |
テツノツツミ無振り | 135.9%〜160.4% 確定1発 | |
シャドーボール | ハバタクカミH4 | 88.6%〜105.4% 乱数1発(31.25%) |
ハバタクカミH252D4 | 70.4%〜82.8% | |
サーフゴーH252D4 | 80.5%〜95.9% | |
カイリューH4 | 43.8%〜52.1% | 21.5%〜25.8% マルチスケイル |
カイリューH252D4 | 36.9%〜44.0% | 18.2%〜21.7% マルチスケイル |
ウーラオス(れんげき) | 62.3%〜74.3% |
ウーラオス(れんげき) A252↑ | すいりゅうれんだ | 170.9%〜201.5% 確定1発 | 85.5%〜100.8% 乱数1発(0.24%) やけど |
アクアジェット | 61.4%〜71.6% | ||
アクアジェット テラス | 81.8%〜96.4% | ||
カイリュー A252↑ | じしん | 100.8%〜119.8% 確定1発 | 50.4%〜59.9% やけど |
カイリュー A252 | スケイルショット 4回 | 73.0%〜87.6% | |
スケイルショット 5回 | 91.3%〜109.5% 乱数1発(25.67%) | ||
パオジアン A252↑ わざわいのつるぎ | かみくだく | 150.4%〜179.6% 確定1発 | 75.2%〜89.8% やけど |
テラバースト | 75.2%〜89.8% | ||
ウーラオス(いちげき) A252↑ | あんこくきょうだ | 167.9%〜198.6% 確定1発 | 84.0%〜99.3% やけど |
オーガポン(かまど) A252↑ かまどのめん | ツタこんぼう | 41.7%〜49.7% | |
ブリジュラス C252 | りゅうせいぐん | 85.5%〜100.8% 乱数1発(6.25%) | |
ハバタクカミ C252 | シャドーボール | 111.0%〜131.4% 確定1発 | |
ガチグマ(アカツキ) C252↑ しんがん | ブラッドムーン | 105.2%〜124.9% 確定1発 |
テラスタイプ
与ダメージ計算の赤字部分を見るとわかるのですが、オーバーヒート・シャドーボールどちらも火力が足りません。そのため、テラスタイプはで確定です。耐性面では、技の火力を上げたあともしんそくが無効のままなのが優秀です。
オーバーヒート 1回目 | オーガポン(かまど)無振り | 105.9%〜125.2% 確定1発 |
オーガポン(かまど)H252D4 | 86.7%〜102.7% 乱数1発(18.75%) | |
ガチグマ(アカツキ)H252D252 | 73.7%〜87.3% | |
ガチグマ(アカツキ)H252D4 とつげきチョッキ | 67.3%〜80.0% | |
ブリジュラスH252D252↑ | 75.2%〜89.4% 確定1発 | |
シャドーボール 1回目 | ハバタクカミH4 | 119.1%〜140.5% 確定1発 |
ハバタクカミH252D4 | 93.9%〜111.2% 乱数1発(56.25%) | |
サーフゴーH252D4 | 107.3%〜127.9% 確定1発 | |
ウーラオス(れんげき) | 83.5%〜99.5% |
苦手な相手
- 上からワンパンされる相手
ブーストエナジーを持ったハバタクカミテツノツツミトドロクツキ
こだわりスカーフを持ったウーラオス(れんげき)サーフゴー
ウーラオス(れんげき)やパオジアンもおにびで誤魔化せるとはいえ不利なので、これらに強い味方と一緒に選出したいです。
相性のよい味方
『ウーラオス(れんげき)』『パオジアン』に対面で強く、つるぎのまいを覚えるので『シャンデラ』が作った起点を活かせます。アクアジェットのおかげで、つるぎのまいを積んだ後に相手の『ハバタクカミ』に止められにくいのも評価点です。
『ハバタクカミ』に対して安定する上、いかくで相手の物理アタッカーを誤魔化せる、便利なクッションです。受け出しが難しい『シャンデラ』を、後攻とんぼがえりで場に出すこともできます。
選出
今回の型の『シャンデラ』は、対応できる範囲は広いですが、相手のポケモンに後出しすることが難しいです。そのため、ほとんどの場合初手に投げます。
相手のパーティを見て、『シャンデラ』を先発にしたときにどのポケモンが来ても対処できるように残りの2体を選出します。それができない場合は、『シャンデラ』は選出しません。
例えば、相手のパーティに『アシレーヌ』がいるときにシャンデラウーラオス(れんげき)ランドロス(霊獣)という選出をすると、初手でシャンデラとアシレーヌの対面ができたときに、かなり立ち回りが窮屈になります(トリックで相手を技で固定してから、ウーラオス(れんげき)でつるぎのまいを積むなど)。
この場合は
のどちらかをする必要があります。
立ち回り
『シャンデラ』と初手に来ることがあるポケモンとの対面を考えます。ここでは、一例としてシャンデラウーラオス(れんげき)ランドロス(霊獣)の選出を想定します。
- 『ハバタクカミ』
ブーストエナジー型はランドロス(霊獣)に交代します。それ以外の型の場合は、テラスタルせずにシャドーボールを打ちます。シャンデラが倒されたあとは、相手のHPがどれくらい残っているかによってウーラオス(れんげき)かランドロス(霊獣)のどちらを投げるか決めます。
- 『カイリュー』
相手のパーティがシャンデラを受けられなさそうであれば、オーバーヒートを打ちます。相手のパーティにシャンデラに受け出しできる相手がいるときは、相手の交代もケアしてランドロス(霊獣)に交代するのもありです。相手が居座っていたとしても、がんせきふうじかはたきおとすを打っているので、被害は抑えられます。
おにびを打ちます。そのときのダメージで相手の持ちものを判別しつつ、味方のウーラオス(れんげき)を場に出します。シャンデラが生き残った場合は交代で出し、やられた場合は死に出しです。相手のウーラオス(れんげき)がこだわりスカーフ型で、すいりゅうれんだを打たれると何もできずにやられてしまうので、相手視点ゴツゴツメットを持っているように見えるカイリューやアシレーヌをパーティに入れておくなどして、スカーフすいりゅうれんだを牽制しておきたいです。
いくつか選択肢があります。テラスタルせずにオーバーヒートを打ってもよいですし、トリックで相手の行動を縛るのもありです。トリックを打った場合、もし相手の持ちものがとつげきチョッキであれば、相手の攻撃を耐える可能性もあります。また、シャンデラを大事にしたい場合はランドロス(霊獣)に引くこともできます。
- 『ブリジュラス』
相手の型ががんじょう型かじきゅうりょく型かわからないので、テラスタルせずにオーバーヒートを打ちます。がんじょう型なら1まで削れますし、じきゅうりょく型には一撃でやられることはありません。相手の型がわかったあとにシャンデラを温存したいのであれば、ランドロス(霊獣)に交代してもよいですし、相手を対面で処理するのもありです。
- 『ディンルー』
トリックを打ちます。相手がステルスロックを使ってきた場合は確実に交代するので、シャドーボールかおにびで交代先に負荷をかけるのが強力です。じしんを使ってシャンデラが倒された場合も、ウーラオス(れんげき)で起点にしたりランドロス(霊獣)で交代先に負荷をかけたりできます。
おわりに
ここまで読んでくださりありがとうございました。
今回紹介した型の『シャンデラ』は、アタッカーというより、相手の物理アタッカーや高耐久ポケモンを機能停止させることができ、殴ることもできる起点づくり要員として動かすと使用感がよかったです。