はじめに
皆様お久しぶりです。
私はポケモン剣盾、BDSPで主に相棒であるヘラクロスの育成論を投稿していたかぶとむしというものです。
来たる12月のランクマに向けてたくさんの方が色んなポケモンを考察し、毎日新しい型が開拓されていて本当に楽しいですよね
そこで私は私らしく、ヘラクロスの考察をさせて頂きます。この育成論ではヘラクロスがこの環境で役割をもって生きていくため、ヘラクロスの唯一無二の性能に注目していきます。
注意
- H-A-B-D-Sのような非公式の用語を使用させていただきます。(3値のと呼ばれる非公式の用語が分からない方はこちらをご覧くださいhttps://yakkun.com/dp/system.htm)
- ダメージ計算は https://sv.pokesol.com/ダメージ計算ツールSVbyポケソル様のものを使用させていただいております。
- この育成論はポケモンSVシングルバトル初期環境を想定しております。
ヘラクロスというポケモン
まず初めにヘラクロスと言うポケモンの特徴を知ってもらう必要があるため、基本的な情報を解説させて頂きます。
- 種族値(前からHABCDS)
- ヘラクロス80-125-75-40-95-85(合計500)
いらないCがとても低く、綺麗な種族値をしてるのもヘラクロスの魅力です。さすがは古の強ポケですね
- A種族値は125とそこそこの高さしかないようにみえますが、後ほど詳しく説明する特性や一致技によって基本的には受からないレベルの火力を出すことができます。
- 耐久は並程度なため柔らかいということはないですが、弱点やこだわりアイテムなどによる高火力の一撃を食らうと落ちてしまう程度の耐久しかありません。
- S種族値85という数値は今作では少し遅めであり、エースとしての採用は厳しいかと思われます。ただ、平均的な速さはあるため、自分より遅いポケモンは一方的に上から殴り倒すことができます。
- タイプ
ヘラクロスむし・かくとうタイプ
弱点はひこう(4倍)、炎、エスパー、フェアリー(2倍)
半減は格闘、虫、草、地面、悪(0.5倍)
となっております。
弱点となるタイプが比較的採用されやすいタイプの技となっているため自分より速いポケモンとの殴り合いは危険といえるでしょう。ただ、後ほど詳しく説明しますが岩テラスタルととても相性が良く、不利なポケモンに切り返すことができます。
- 技範囲
一致技の威力が120と高威力で尚且つ、サブウェポンとして苦手なひこうやほのおタイプにつよい岩技や威力、命中ともに安定のじしん、積み技は元々高い火力を更に底上げするつるぎのまいを覚えるため、受けれるポケモンがほぼ存在しないと言ってもいいほど優秀な技範囲だと思っています。(ヘラクロス愛好家投稿者の意見)
- 特性
- むしのしらせ
他二つの特性と比べると使いづらいため襷型のヘラクロス以外は基本的に採用しません。
- 根性
ヘラクロスの性能と噛み合っている強特性です。
この特性は状態異常時に自身の攻撃を1.5倍するという特性で、火傷の物理火力半減というデメリットもうち消せます。(打ち消せるのは火傷火力半減効果だけであって、火傷によるダメージや、毒、猛毒のダメージ、麻痺の素早さ半減、痺れ、眠り状態や氷状態などはうち消せません。)
- 自信過剰
敵を自分の技で倒すとAが1段階あがるという特性です。今作は格闘テラスタルスカーフヘラクロスを使うのであればこちらの特性がおすすめです。
ヘラクロスの基本性能からわかる強みを簡単にまとめると
- 特性、技範囲、種族値が噛み合っている
- ヘラクロスの火力、技範囲を受けられるポケモンはかなり限られる
- 特性根性のおかげで剣の舞を積めない状況でも簡単に超火力を出すことが出来る
となっております。
かえんだまと根性
かえんだまというアイテムは持たせると初めて場に出たターンの終わりに自身が火傷をするという効果となっております。
かえんだまでやけどを負うことで火力が上がるのはもちろん、1度火傷になってしまえば他の状態異常にはかからないため、おかげで沢山のメリットがあります。
かえんだまと根性によって受けられる恩恵
今作でのヘラクロスの立ち位置、環境で生きていく道
素早さ種族値のインフレによってヘラクロスより速いポケモンが環境にかなり多く、こだわりスカーフなどで無理やり抜き性能を高くしたエースとしての採用は正直厳しいと思われます。
ですがいつの時代でもこのヘラクロスというポケモンには誇れるものが1つあります。それは先程も述べた通り超火力+広い技範囲による崩し性能です。この環境でヘラクロスが生きていくには高耐久ポケモンやあいてのサイクルを破壊する崩しとしての採用がヘラクロスの最適解だと思っています。
この環境でこの型のヘラクロスの使用感は耐久力はあまりないため練度が必要ではあるが、サイクル戦をしていく中で1回でも通ればその後は楽に勝てるといった試合が多く、使いこなせるのであればかなりのポテンシャルを秘めているといった印象でした。
岩テラスタルとヘラクロス
ヘラクロスのテラスタイプは岩一択と言っていいほど岩テラスタルと相性がいいです。
理由としてはいくつかあり、
- 相性補完がとてもよく、ヘラクロスの弱点であるひこうタイプやほのおタイプを岩テラスタルすることで半減して切り返すことができたり、逆に岩タイプの弱点である格闘、草、地面タイプはヘラクロスの虫格闘タイプが半減のためテラスタルをするターンに相手から弱点を突かれづらくなる
- 岩技をタイプ一致で使用することによって今までよりも有利対面での岩技選択によるサイクルを破壊する力が強くなったり、対面での突破力があがります。(例としては威嚇込でもギャラドスがロックブラスト3回で倒せる)
- あまりいきる場面は少ないが対戦中のひとつの選択肢として、ヘラクロスは元々特殊耐久が高いため、砂嵐中に岩テラスタルをすると特防が1.5倍となり特殊相手にとても強くなる
などがあげられます。
採用理由と役割
- 相手のサイクルを破壊したり高耐久ポケモン、受けループを突破するための崩し
- カバルドンなどのあくびループを抜けながら相手にかなりの負荷をかける
- サイクルの中で有利対面をとり、高火力を通して相手にかなりの負荷をかけ、戦況を動かす
- S85族以下で弱点をつけるポケモンを高火力で上から縛る
- 中速トリパ構築を使用する際はエースとしても使える
以上が採用理由と役割になります。
同じ複合タイプを持つチヲハウハネとの差別化
今作SVにてあたらしく登場したウルガモス古代の姿ことチヲハウハネチヲハウハネはヘラクロスと同じ虫格闘の複合タイプであり、種族値はチヲハウハネ85-135-79-85-105-81(合計570)とかなり似た配分をしており、数値もかなり高いです。そんなチヲハウハネとの差別化点はいくつかあり
- チヲハウハネは虫格闘との保管に優れている岩技をテラスタルを切らない限りしようすることができない
- S種族値はヘラクロスの方が高く、ヘラクロスはチヲハウハネと違い、サーフゴーや準速ミミッキュ、ギャラドスなどを抜けたり、他の85族ウェーニバルやソウブレイズなどと同速勝負ができる
- チヲハウハネの特性を発動させる為のブーストエナジーは1度使用すると消費してしまうため、1度下げたら火力が落ちてしまうが、ヘラクロスの根性は状態異常中永続なので、1度下げても火力がおちない
- ヘラクロスの根性の攻撃倍率は1.5倍、チヲハウハネの古代活性の攻撃倍率は1.3倍のため、陽気AS特性発動時の火力がヘラクロス>チヲハウハネとなる
- ヘラクロスは火炎玉のおかげで状態異常につよい
- ヘラクロスは剣の舞をおぼえることができるがチヲハウハネはおぼえることができない
以上が差別化点となっております。
性格・努力値と調整
性格・・・ようき(S↑C↓)
努力値:A252S252B4
調整意図
A・・・削る理由も無いためブッパ
S ・・・サーフゴー(84族)やチヲハウハネギャラドス(81族)カイリュー(80族)や準速ミミッキュなどが抜けるようになるため、最速を推奨しております。
B ・・・余りをHに振ると実数値が156となってしまうため、BかDのどちらかに振ることを推奨しております。物理ポケモンが多い環境ですので投稿者はBに振っておりますが、BとDどちらでも大丈夫です。
技構成
- インファイト
威力120命中100の格闘技です。使用後にBとDが1段階下がってしまうデメリットがありますが、タイプ一致込威力180を連発できるヘラクロスのメインウェポンです。
- じしん
威力100命中100デメリットなしの安定した地面技です。
主に格闘技を半減してくるドヒドイデのようなポケモンに対して使用します。
ロックブラスト
威力25命中90 2〜5回攻撃の岩技です。
ほかの岩技のいわなだれやストーンエッジと比べると、いわなだれより期待値がたかく、ストーンエッジより命中が高いです。
連続攻撃なのでカイリューのマルチスケイルを貫通したり、襷を貫通して1ターンで倒したり、みがわりやミミッキュのばけのかわを破壊しながらダメージを与えることができます。
つるぎのまい
自分のAを2段階上昇させる積み技です。
主に有利対面で使用して一気に火力を上げて試合を破壊することが出来ます。他のポケモンは1度積むだけだと攻撃力が2倍になるだけですが、ヘラクロスは根性の倍率も合わせて3倍になるのでより破壊力が増します。崩し性能がかなり上がるため隙あらばつんで試合を破壊しましょう
主に火力のない受けポケモンの前や有利対面を作った時に状況に応じて積みます。
与ダメージ計算
ダメージ計算は要望があれば追加させていただきます。
- 根性発動時のダメージ計算は、(根性)というマークをダメージ計算結果の前に付けさせていただきます。
- 岩テラスタル時のダメージは、(テラスタル)というマークをダメージ計算結果の前に付けさせていただきます。
- ロックブラストのダメージ計算にて、根性かテラスタルどちらかの場合はどちらも同じ倍率1.5倍なので(倍率1.5倍)というマークをダメージ計算結果の前に付けさせていただきます。
- インファイト
- キノガッサ88.9〜105.2/(根性)131.9〜156.3
- HB特化ディンルー48.1〜57.3/(根性)71.0〜84.8
- HB特化キョジオーン58.0〜69.6/(根性87.0〜102.5)
- HB特化アーマーガア34.2〜41.0/(根性)51.3〜60.5
- テツノツツミ134〜161.9
- トドロクツキ147〜173.4
- 性格補正込みB252しんかのきせきラッキー81.3〜96.0/(根性)120.7〜142.8
- HB特化カバルドン29.8〜35.4/(根性)44.7〜53.1
- HB特化ブラッキー75.3〜89.2/(根性)110.0〜130.7
- H252ハッサム56.5〜66.7/(根性)84.8〜100.0
ロックブラスト
⚠︎︎(最低2回の最低乱数)〜(最高5回の最高欄数)となっております。
- ギャラドス40.0〜123.6/威嚇込28.3〜88.3/(倍率1.5倍)61.2〜182.4/(根性)(テラスタル)91.8〜270.6
- カイリューマルチスケイル込26.7〜98.8/マルチスケイル込(倍率1.5倍)39.5〜148.5/(根性)(テラスタル)59.6〜221.8
- イーユイ52.4〜161.6/(倍率1.5倍)80.0〜238.5
/(根性)(テラスタル)120.0〜353.9
剣の舞後はダメージが2倍になります。そのため根性+剣の舞はほとんどのポケモンをワンパンする火力があることがわかります。
- 根性発動前は並の火力しかありませんが、1ターン目以外は基本的に常に火傷状態なので他のポケモンにはなかなかだせない火力を簡単に出せているのがヘラクロスの強みです。
被ダメージ計算
仮想敵
相性のいいポケモンの紹介と構築にヘラクロスを採用する際の考え方
ヘラクロスはテラスタルで誤魔化せるとはいえ、有利不利がハッキリしているポケモンなので、苦手なポケモンを受けて流せるアーマーガアやモロバレルやラッキーのようなクッションと呼ばれるポケモン達と相性がいいです。構築を組む際にヘラクロスを軸に組んでもいいのですが、それよりも「この構築だと受けが崩せないしカバルドンもめんどくさい」となった時に採用してみてはいかがでしょうか
今作のヘラクロスはかなりの練度がいるポケモンとなっている為、初心者の方はなかなか難しいと思いますが、火力が高いというのは強いということなので、ヘラクロスのことが大好きで使ってみたいのであれば諦めずに使用しているうちに勝てるようになっていると思います。
さいごに
最後までお読みいただきありがとうございます。
少しでもヘラクロスの魅力や可能性、本当は全然やれる性能をしているということが伝わっていたら光栄です。ヘラクロスが褒められることは自分が褒められることのように嬉しいので(笑)
質問してくださればなんでも答えますのでよろしくお願い致します。