半熟卵と申します。6回目の投稿。
前タイトルに敬礼。
前置き
・個体は全て理想個体とします。
・非公式の単語や略称を使用します。不明な点がございましたらコメントにて。
・考察環境:S2
採用理由
ヒヤッキーを使いたい。
(そのうえで、汎用性と差別化を最大限意識し、ナットが絡むPTに対して強い構成を目指す。)
解説 / ゲッコウガとの比較
解説が不要であれば、「構成」まで読み飛ばしていただいて問題ありません。
- 採用理由
レートフリー問わず、ヒヤッキーはまず採用されません。ゲッコウガという存在がいるためです。普通に 波乗り/冷凍B/草結び/気合玉(けたぐり)@珠 のような構成を組むと種族値と特性の関係で完全劣化となります。
・種族値
ゲッコウガ:H72-A95-B67-C103-D71-S122
ヒヤッキー:H75-A98-B63-C98-D63-S101
- 差別化
種族値での差別化は望めず、食いしん坊に関しても差別化要素になりえません。むしろ、変幻自在を下さい。
残るは技。ゲッコウガが覚えず、かつ有用そうな技は以下。
アクアリング / いちゃもん / 悪巧み
冗談抜きでこれだけです。
アクアリングやいちゃもんを採用し、耐久/嵌め/補助 等の性能を伸ばす場合、スイクン、レヒレ等が立ち塞がります。ゲコ以上に数値の差が酷すぎて差別化どころではありません。
よって、悪巧みでの差別化を図ります。この巧み打点でゲッコウガとの差異が、ゲッコウガでは打点が足りない部分が見つかれば晴れて差別化、採用理由を見出せます。
- 一筋の光が...?
ただし、物理も1.5倍で打てるゲッコウガに大きな隙はありません。
多くの特殊アタッカーが苦戦をするバンギやナットに対しても、けたぐりや珠めざ炎で突破していく彼はさすが綺麗な忍者。
しかし、ゲッコウガはナットを確実に狩れない(ナットの配分に左右される)ので、微かに差別化の光が差し込みます。
悪巧み+αでナットへの打点を確保する手段は2つ。"帯or珠めざ炎"か"Z気合玉"か。
- 対ナット
ナットが絡む並びは スイクン / ガブリアス / ガルーラ / バシャーモ / サンダー / ギャラドス / カプ系 等が主。ピンポな差ではありますが、めざ炎よりは格闘Zの方が活きるので、Z気合玉を採用します。
- 汎用性
これで晴れて、ゲッコウガとの差別化が完了しました。が、それでも汎用性はゲッコウガの方が断然高いです。ナットの処理が安定するメリット <<< それ以上の数値+変幻自在による更なる補正があるメリット、という図式が成り立ってしまうため。ヒヤッキーの積み起点を作る必要もマイナスポイント。
せめて、残りの構成を組む際には、少しでも汎用性を確保して差を縮めたいところ。
構成
※実数値[努力値] / 性格補正を +or- で表記。
実数値 : 150-xx-84-150-83-168
努力値 : 0-xx-4-252-0-252
特性 : 激流
性格 : 臆病
持ち物 : 格闘Z
〔 気合玉 / 悪巧み / 波乗り / -- 〕
〔 -- 〕: 草結び / 冷凍B
- 〈 主な調整先 / 目安 〉
・H181-D184[252-252+] ナットレイ
→ Z気合玉(C2↑) 234~276(129.3%~) 確1
・H181-D149[252-100] ナットレイ
→ 気合玉(C2↑) 182~216(100.6%~) 確1
・H181-D120[4-0] メガガルーラ
→ Z気合玉 180~212(99.4%~117.1%) 高乱1(93.7%)
・A177[252] メガガルーラ 猫不意
→ 130~155(86.7%~103.3%) 低乱1(約98%)
・A182[252] ガブリアス 地震
→ 132~145(88.0%~96.7%) 確2
・最速 / 最速100族+1
- 〈 構成意図 〉
ナットが多くのptに補完として入れやすいこと。ただただ強いのでガルガブも多くのptにいること。つまり、ガルガブスイクンナットのような対面チック、起点が作りにくい構築にも選出できることが求められる。その為、メガガルの処理ルートを増やす目的でCSぶっぱ。Cを1でもズラすと乱数が動いてしまう。外さない、拘らない、上から高乱1と、悪くないルートではある。
ここまで多く振ることで、Hbdのようなナットも巧みボールで落とせるので、Z技をナット以外に使う選択技も取れる。
余りは、メガガルの猫不意が4%程動いたのでB振り。投げ*3耐え意識のH振りでもいい。
積むための性能はほぼ0なので、壁や欠伸等が組まれている積み構築で採用したい。
- 〈 技選択 〉
【確定技】
・悪巧み
これが無いと本格的にゲコでよくなってしまう。
・気合玉
これも確定。ナットやハピラキへの役割破壊、メガガルやバンギ潰し等、悪巧みと合わせて非常に優秀な崩し性能を持つ技。
・波乗り
命中/範囲、共に安定した一致技。汎用性を意識して確定に。
基本的に波乗りで打点は足りているので、優先度は ドロポン<波乗り。
ヒヤッキーの水技は最も不特定多数に撃つ技でもある為、ドロポンを採用してしまうと、その試行回数から命中率が収束し、常に2割の負け筋を抱えてしまうことになる。≒汎用性/選出のしづらさに直結する。
【選択技】
・草結び
スイクンを強く意識した技。ナットとの補完が優秀であり、スイクン自体がスペックの高いポケモンなので、ピンポ気味でも対策の価値がある。スイクン対面から巧んでいける点もポイント。
ただ、レヒレに刺さらないのが果てしなく惜しい。
また、ハピヤドバンギのような受けループで ヤドランに誤魔化されなくなる点も優秀。
・冷凍ビーム
冷Bを刺したいガブ/ボルト/メガマンダ/ジャロあたりに軒並み抜かれているため、ゲコとの差が露骨に浮き出てしまう。
ガブランドやブルルへの最大打点だが、ガブの逆鱗/ASスカランドの地震で落ちてしまうことを考慮しても、やはり採用は難しい。
ダメ計
【与ダメ】
- 波乗り
H161-D125[4-0] ウルガモス
→ 122~146(75.8%~90.7%) 確2
H207-D91[124-116] ドサイドン(HR/チョッキ)
→ 171~201(82.6%~97.1%) 確2
H193-D158[212-140+] ヒードラン
→ C2↑ : 194~230(100.5%~) 確1
H183-D106[0-4] ガブリアス
→ C2↑/激流 : 216~255(118.0%~) 確1
- 気合玉
H181-D149[252-100] ナットレイ
→ C2↑ : 182~216(100.6%~) 確1
H175-D121[0-4] バンギラス
→ 152~180(86.9%~102.9%) 低乱1(18.8%)
H325-D157[0-252] ラッキー(輝石)
→ C2↑ : 116~138(35.7%~42.7%) 確3
→ C4↑ : 174~206(53.5%~63.4%) 確2
H330-D187[0-252] ハピナス
→ C2↑ : 146~172(44.2%~52.1%) 低乱2(14.8%)
- Z気合玉
H181-D120[4-0] メガガルーラ
→ 180~212(99.4%~117.1%) 高乱1(93.7%)
H191-D111[188-4] サザンドラ
→ 192~228(100.5%~) 確1
H181-D184[252-252+] ナットレイ
→ C2↑ : 234~276(129.3%~) 確1
H207-D121[252-4] バンギラス
→ 240~284(115.9%~) 確1
H191-D122[244-52] ポリゴン2(輝石)
→ C2↑ : 236~278(123.6%~) 確1
H325-D157[0-252] ラッキー(輝石)
→ C2↑ : 182~216(56.0%~66.5%) 確2
※気合玉(C2↑)+Z気合玉(C2↑) 298~354(91.7%~108.9%) 乱数(52.0%)
H330-D187[0-252] ハピナス
→ C2↑ : 230~272(69.7%~82.4%) 確2
※気合玉(C2↑)+Z気合玉(C2↑) 376~444(113.9%~) 確定
※波乗り(C2↑)+Z気合玉(C2↑) 312~369(94.5%~111.8%) 乱数(73.4%)
- 草結び
H217-D147[244-252+] トリトドン
→ 156~184(71.9%~84.8%) 確2
H205-D136[236-4] スイクン
→ C2↑/D1↑ : 112~132(54.6%~64.4%) 確2
H201-D101[244-4] ヤドラン
→ C2↑ : 180~212(89.6%~105.5%) 乱1(31.3%)
H201-D113[244-100] メガヤドラン
→ C2↑ : 200~236(99.5%~117.4%) 高乱1(93.7%)
- 冷凍ビーム
H183-D106[0-4] ガブリアス
→ 196~232(107.1%~) 確1
H177-D115[252-0] カプ・ブルル
→ C2↑ : 178~210(100.6%~) 確1
【被ダメ】
- 物理
A177[252] メガガルーラ
→ 猫騙し 61~73(40.7%~48.7%)
→ 不意打ち 69~82(46.0%~54.7%)
→ 猫騙し+不意打ち 130~155(86.7%~103.3%) 低乱1(約2%)
A182[252] ガブリアス
→ 地震 132~145(88.0%~96.7%) 確2
→ 逆鱗 147~174(98.0%~116.0%) 高乱1(87.5%)
A182[252] マンムー
→ 礫 25~30(16.7%~20%)
→ 地震+礫 148~175(98.7%~116.7%) 高乱1(96.9%)
A204[252+] カイリュー
→ 神速(鉢巻) 110~130(73.3%~86.7%) 確2
A156[252+] ミミッキュ
→ じゃれ 94~112(62.7%~74.7%) 確2
A168[252+] テッカグヤ
→ 地震 77~91(51.3%~60.7%) 確2
- 特殊
C111[4] スイクン
→ 熱湯 30~36(20.0%~24.0%) 確5
C174[252+] テッカグヤ
→ エナボ 144~170(96.0%~113.3%) 高乱1(75%)
あとがき
ここまでご覧頂き、誠にありがとうございます。
お時間を割いていただき恐縮です。
この論がどなたかの参考になれていれば幸いです。
更新履歴
x1/26 14:04 タイトルを誰もが読める日本語に変更。
x2/x5 16:17 若干の加筆・修正。