注意
- 指定がない限りお互いに理想個体値であるとします。
- HABCDS等、略称を使います。
- ダメージ計算にはトーレナー天国のツールを使用しています。
はじめに
こんにちは。
今回はワルビアルのスカーフ型を考察していきます。
投稿日現在、ワルビアルのスカーフ率は28.2%となっています。
ワルビアルについて
第5世代初登場の「いかくポケモン」。
6世代現在で唯一の地面・悪の複合タイプです。
XYから防御種族値が10上昇し、特性威嚇と相まってなかなかの物理耐久となりました。
A種族値は優秀なものの素早さは中途半端で、また耐性は無効2タイプを含め6つありますが、反面弱点も多いです。
よってタイプ相性上有利な相手でもサブウェポンで崩されやすく、タイマン性能も繰り出し性能もやや微妙。
スカーフを持たせることでそれらのデメリットを補おうというのがこの育成論の趣旨です。
スカーフを持たせる意義
前項で触れましたが、スカーフを持たせる理由は主に以下の2点になります。
- タイマン性能の向上
- 繰り出し性能の向上
1はタイプ相性上不利な相手に対しても、先手で弱点を突くことで突破することを目的とし、具体的にはメガリザードンYやメガルカリオ、ウルガモスなどが仮想敵として挙がります。
2はタイプ相性上有利な相手に対して繰り出した際、サブウェポンで役割破壊される前に先手で突破することを目的とし、具体的には気合球(や鬼火)を搭載したメガゲンガーなどが仮想敵として挙がります。
採用理由
採用理由は次の2点です。
- 対電気(ボルトチェンジや電磁波の一貫切り)
- 対超霊(主にメガゲンガー)
また下記項目は直接の採用理由とはなりづらいものの、ワルビアルを採用するメリットとなり得ます。
- まずまずのタイマン性能
- 特性いかく
性格・努力値
いじっぱり・H20A252B28D4S204
実数値 173-185-104-x-91-138
火力を重視してA特化、Sはスカーフ込みで最速135族+2、耐久はゴツメダメ最小の6n−1までHに振り、物理耐久に期待して余りはB、端数をDに振っています。
特性
- いかく
今回はこれで確定。ワルビアル自身の耐性とはいまひとつ噛み合っていませんが、物理アタッカーとの打ち合いに強くなり、交代する場合でも後続の負担を軽減してくれます。
- じしんかじょう
スカーフとの相性は良く見えますが、今回は候補外。理由は2つ。
- 物理偏重の環境により、相対的にいかくの価値が高くなっているから。
- 高火力の先制技が飛び交う環境により、スカーフ持ちに抜き性能を求めること自体が難しくなっているから。(主要な先制技でことごとく抜群を取られるワルビアルはなおさら)
持ち物
こだわりスカーフ
説明不要。
技構成
- 確定技
じしん
高威力、命中安定の優秀なメインウェポン。役割対象である電気タイプやメガゲンガーへの遂行技になります。
B4振メガライボルト 142%〜169.6% 威嚇込み高乱一
B4振メガルカリオ 132.4%〜157.2% 確一
B4振メガリザードンX 103.2%〜122.8% 確一
H全振メガゲンガー 125.7%〜148.5% 確一
H4振メガガルーラ 48%〜56.9% 高乱二
B4振ガブリアス 49.7%〜59% 高乱二
H全振ローブシン 42.9%〜50.9% 低乱二
はたきおとす
6世代で謎強化された優秀な悪技。
超霊に対する遂行技となるのはもちろん、交代先にも一貫するので、スカーフ型につきまとう「受けられやすさ」を緩和してくれます。
H全振ゲンガー 101.7%〜122.1% 確一
B4振メガゲンガー 99.2%〜120% 高乱一
H全振メガゲンガー 66%〜78.3% 確二
B特化クレセリア 47.5%〜56.3%
H全振シャンデラ 111.3%〜130.5% 確一
H全振ギルガルド 71.8%〜86.2% 確二
H全振ラティオス 109%〜128.3% 確一
H全振ラティアス 99.4%〜116.5% 高乱一
H全振メガラティオス 62%〜73.7% 確二
H全振メガラティアス 52.4%〜62% 確二
H全振アグノム 123%〜146.1% 確一
B特化輝石サマヨール 46.2%〜57.1% 高乱二
B特化ポリゴン2 22.3%〜27%
H全振ローブシン 20.7%〜24.5%
ストーンエッジ
じしんとの相性補完に優れるサブウェポン。この技によりタイマンで勝てる範囲も大きく広がります。またじしんが通らない電飛複合に対する遂行技にもなります。
ファイアローのとんぼがえりや鬼火に先制して打てるのも自慢ですが、アロー相手だと確実に外しやがるから関係ないよね(怒)
命中安定でひるみも狙える岩雪崩も一考の余地がありますが、ボルトロスに確定を取れる点を評価しこちらで確定とします。
H4振ボルトロス 100.6%〜118.7% 確一
H全振メガリザードンY 142.7%〜168.6% 確一
B4振メガリザードンX 69.2%〜82.3% 確二
B特化ファイアロー 112.4%〜134% 確一
H全振ウルガモス 203.7%〜240.9% 確一
B特化サンダー 47.7%〜56.8% 高乱二
B4振マニューラ 111.7%〜132.4% 確一
B特化ギャラドス 48.5%〜57.4% 高乱二(威嚇込高乱三)
H4振メガボーマンダ 54.9%〜65.4% 確二(威嚇込確三)
- 選択技
ばかぢから
高威力のサブウェポン。範囲はじしんと被り気味ですが、厄介極りないゲッコウガ(珠)を上から潰せるメリットは大きいです。その他メガミミロップに対しても勝てるようになり、(メガ)バンギラスに対する遂行技、メガガルーラに対する最高打点にもなります。なお、けたぐりは馬鹿力と比べてメリットが小さいと思われるので候補外とします。
B4振ゲッコウガ 130.6%〜153.7% 確一
H4振メガミミロップ 103.5%〜123.4% 確一
B4振メガバンギラス 114.2%〜134.8% 確一
H全振メガガルーラ 66%〜78.3% 確二(ゴツメダメ込み高乱一)
おいうち
メガゲンガーは1サイクル目で狩ることに大きな意味があるので、理屈からいえば欲しい技です。しかし相手が引くかどうかは読みというよりほとんどギャンブル。個人的に運用した限りでは、対面/後出しを問わずメガゲンガーが素直に引くケースは稀でした。また首尾よく狩ることが出来たとしてもスカーフ型では起点にされるリスクが高く、総合的に考えて優先度は馬鹿力に劣ると考えられます。ただし、鬼火を食らう前に一発入れられる点は大きなメリットで、たとえば「シャドーボール/ヘドロ爆弾/おにび/みちづれ」といった構成のメガゲンガーなら、居座られたとしても確実に狩り切ることができます(もちろん繰り出し際に鬼火を食わないことが前提)。
H全振メガゲンガー 100.5%〜119.7% 確一
H全振シャンデラ 91%〜108.9% 中乱一
B4振ラティオス 108.3%〜127.7% 確一
H4振ラティアス 98%〜116.1% 高乱一
B4振メガラティオス 89%〜105.8% 低乱一
B4振メガラティアス 77.4%〜92.9% 確二
H全振アグノム 102.1%〜121.9% 確一
H全振エーフィ 122%〜144.1% 確一
その他、かみくだく、炎の牙なども候補には挙がりますが、ピンポイント気味ですので説明は省略します。
ダメージ計算(被ダメ、持ち物なし&対物理は威嚇込み)
A特化メガガルーラ(一発目のみ)
すてみタックル 48.5%〜57.8%
おんがえし 41.6%〜49.1%
ふいうち 10.9%〜12.7%
ねこだまし 16.1%〜19.6%
グロウパンチ 21.9%〜26.5%
209(A補正+180振)メガガルーラ(一発目のみ)
すてみタックル 45.6%〜54.3%
れいとうパンチ 39.3%〜46.2%
グロウパンチ 20.8%〜25.4%
ふいうち 9.8%〜12.1%
ねこだまし 15.6%〜19%
注)209メガガルーラ:グロパン+捨て身でクレセリアを突破しつつ、
ゴツメダメ+反動ダメを耐える調整・・・だそうな。
A全振ガブリアス
げきりん 45.6%〜54.3%
じしん 38.7%〜45.6%
注)持ち物なしガブのじしん+げきりんを二連続最高乱数以外耐え
=いじっぱりスカガブのじしん×2も高乱数耐え
A特化ファイアロー
ブレイブバード 36.9%〜43.9%
A特化メガリザードンX
フレアドライブ 64.7%〜76.8%
ニトロチャージ 27.7%〜32.9%
A全振メガリザードンX
フレアドライブ 58.9%〜69.9%
ニトロチャージ 24.8%〜30%
A特化メガバンギラス
ストーンエッジ 24.2%〜29.4%
かみくだく 19.6%〜23.6%
A特化霊獣ランドロス
とんぼがえり 42.7%〜50.8%
A特化鉄拳ローブシン
ドレインパンチ 79.7%〜94.7%
マッハパンチ 42.7%〜52%
C全振メガルカリオ
しんくうは 76.3%〜90.1%
注)わるだくみ1積しんくうはで確一
C全振メガゲンガー
シャドーボール 31.2%〜37.5%
ヘドロばくだん 35.8%〜42.1%
きあいだま 127.1%〜150.2%
こごえるかぜ 58.9%〜70.5%
C全振ゲンガー
シャドーボール 26%〜31.2%
ヘドロばくだん 29.4%〜34.6%
きあいだま 104%〜123.6%
こごえるかぜ 48.5%〜57.8%
C全振ライボルト
めざめるパワー氷 54.3%〜64.7%
C全振化身ボルトロス
めざめるパワー氷 52%〜61.2%
C特化霊獣ボルトロス
めざめるパワー氷 62.4%〜73.9%
C無振サンダー
めざめるパワー氷 42.7%〜50.8%
C特化シャンデラ
オーバーヒート 83.8%〜99.4%
シャドーボール 26%〜31.2%
C特化(A無振)ギルガルド
シャドーボール 31.2%〜37.5%
せいなるつるぎ 43.9%〜52%
かげうち 6.9%〜8.6%
A特化ギルガルド
せいなるつるぎ 56.6%〜67%
かげうち 9.2%〜11.5%
おわりに
以上で考察を終わります。
汎用性が高くて扱いやすく、中堅としてはかなり強い方じゃないかと思います。
またスカーフ型はあまり認知されていないようで、使う側としては動きやすい印象でした。
どうでもいいけど5世代より若干頭身が上がっている気がするのは気のせいか?
少しカッコよくなった気がします。
ダメージ計算は随時追加するので必要なのがあったら言ってください。
読んでいただきありがとうございました。