はじめに
- りょうまと申します。
- 投稿主は育成論初投稿で決して対戦が強いわけでもないため、コイツは何言っているんだというように感じる点も多くあると思いますが温かく指摘していただければ幸いです。
- 指定のない限り全てのポケモンは6vとします。
- HP・攻撃・防御・特攻・特防・素早さ→H・A・B・C・D・Sの略称を使用しています。
- 一部でその他非公式の略称を使用しています。
- ダメージ計算はダメージ計算機 for ソード/シールド様のダメージ計算サイトを使用しています。
- 主要なポケモンについてはポケモンバトルデータベース様を参考にしています。
トリトドンについて
"ぽわぐちょ"ことトリトドンは4世代から登場したシロナの手持ちポケモンで、種族値と特性だけを見るとHが高い他はSが39と低くその他の数値は80前後でとりわけ強力な特性を持っているわけでもないといういまいちパッとしないポケモンです。しかしながら弱点が環境に逆風で比較的サブウエポンにも採用されづらいくさタイプのみで耐性は5つという優秀な複合タイプを持っています。さらにじこさいせい、あくび、とける、カウンター、ミラーコートといった高いH由来の耐久を活かせる技が揃っています。
採用理由について
ポケモン対戦をやっていれば理解していただけるでしょうが能力ランクの上昇は非常に強力です。つるぎのまいやりゅうのまい、からをやぶる等の積み技を使われて幾度も全抜きされたことでしょう。代表的なポケモンにはつるぎのまいを使うミミッキュランドロス(霊獣)、りゅうのまいを使うカイリュードラパルト、わるだくみを使うファイヤー(ガラル)アーゴヨンロトム、はらだいこを使うマリルリカビゴン、からをやぶるを使うパルシェンといったポケモンがいます。さらに8世代は強力な技で相手を粉砕しながら積むことができるダイマックス技が登場したことによりサンダーやエースバーンといったポケモンが猛威を振るっています。それらの能力ランク上昇を無かったことにできたら強いと思いませんか?そんな技の一つにクリアスモッグがあります。しかし並の耐久のポケモンが等倍で受けきれるほど現環境のポケモンの火力は優しくありません。それならば耐久上昇を併用すれば受けきることができるのではないでしょうか。でもそんなポケモンなんて・・・います。そうトリトドンです。
他のクリアスモッグ+耐久上昇を使えるポケモンとの比較
もちろんクリアスモッグと耐久上昇技の組み合わせはトリトドンの専売特許ではありません。具体的にはマタドガス(ガラル)ダストダスコータスシャンデラで、どれもそこそこ優秀な耐性を持ち炎2匹はこの型の苦手とする鋼ポケモンを呼ばないというメリットがあるものの耐久がそこまで高いわけではない上、回復技が痛み分け・ドレインパンチ・たくわえる&のみこむ・ねむるしかないという欠点があるため十分に差別化はできています。
特性について
- よびみず
受け出しがしやすくなりみず技を牽制することができます。また、ウーラオス(れんげき)を受けきるためにはこの特性にする必要があります。
- ねんちゃく
この特性にすることにより耐久ポケモンに刺さるこだわりトリックを無効化することができます。みず技に対して安易に受け出しをすることはできなくなりますが、トリトドンに対してあえてみず技を打つトレーナーは少ないためこの特性でも良いと思います。
- すなのちから
本育成論においては完全に死に特性となってしまうため考慮しないものとします。
持ち物
- アッキのみ
物理攻撃を受けたときにBを一段階上げる持ち物で、急所を引かなければオボンのみ以上に安定した物理受け性能を持ちます。
- オボンのみ
体力が半分以下になった時に25%回復する汎用性の高い持ち物です。今回の育成論でもこの持ち物が重要になってきます。
- ゴツゴツメット
高い物理受け性能とかみ合った持ち物であり後述しますがカプ・レヒレとの対面がいくらか有利になる(ことがある)持ち物でもあります。
努力値調整の意図
何故物理受けなのにB実数値よりⅮ実数値のほうが高くなるようにしているのか不思議に思った方もいるでしょう。ではB252振りと今回の140振りで受けるダメージを少し比較してみましょう。(上がB252振りです。)
- ようきA252いのちのたまエースバーン
ダイジェット 55.5〜66.1%
〃 63.3〜75.2%
ダイナックル 41.3〜49.1%
〃 46.3〜55.5%
キョダイカキュウ 33.9〜40.4%
〃 38.5〜45.9%
- ようきA252いのちのたまミミッキュ
じゃれつく 32.6〜39.4%
〃 37.6〜44.5%
ダイフェアリー 47.2〜56.0%
〃 54.1〜64.2%
A2↑ダイフェアリー 95.0〜111.5%
〃 107.3〜127.1%
- いじっぱりA252ランドロス(霊獣)
じしん 42.7〜50.9%
〃 48.2〜56.9%
ダイジェット 55.0〜65.1%
〃 62.4〜74.3%
・・・・・あれ? あまり確定数変わらなくない?
今回はⅮにも116振っています。少し視点を変えて特殊アタッカーからのダメージを見てみましょう。(上がⅮ4振りです。)
- ひかえめC252いのちのたまサンダー
ぼうふう 70.2〜83.0%
〃 61.5〜73.4%
ダイジェット 89.4〜105.5%
〃 78.9〜93.1%
- ずぶといカプ・レヒレ
ムーンフォース 27.5〜33.0%
〃 24.8〜29.4%
C1↑ムーンフォース 41.3〜48.6%
〃 36.2〜43.1%
ダイフェアリー 37.6〜44.5%
〃 33.5〜39.9%
- おくびょうウツロイド
C1↑メテオビーム 22.5〜26.6%
〃 28.9〜34.4%
くさむすび 62.4〜73.4%
〃 53.2〜64.2%
こちらもあまり確定数は変わりませんね。ではポリゴン2の場合を見てみましょう。
- ずぶといポリゴン2
トライアタック
〃 22.5〜26.6%
C1↑トライアタック 36.4〜44.6%
〃 33.5〜39.9%
ダイアタック
〃 36.2〜43.1%
C1↑ダイアタック 61.0〜72.0%
〃 45.1〜63.8%やっぱ確定数変わらないじゃねーか。しかし上を見ていただければⅮ4振りの場合の計算結果が一部抜けているのに気づいていただけると思います。なぜならポリゴン2は特性ダウンロード以外に自らのCを上げる手段を持たないからです。今回のようにB140振りかつⅮ116振りの場合B実数値は116、Ⅾ実数値は117となります。この場合ダウンロードによりAが上がります。この場合確定数こそ変わらないものの長期戦となるトリトドンとポリゴン2の対面ではダウンロードの結果とⅮ振りはPP勝負においてかなり有効ですし、万が一後続にポリゴン2を任せることになったとしても比較的優位に立ち回れます。
採用理由の欄でも書きましたが並の耐久のポケモンが等倍で受けきれるほど現環境のポケモンの火力は優しくありません。しかしBを上げてしまえば多少防御力を落としたところでほとんどの物理アタッカーは止めることができますし防御特化にしなくてもそこまで確定数に影響はありません。物理受けでありながらあえて防御力を落とすことでその分浮いた努力値を使ってダウンロード対策や特殊耐久の強化をするというのがこの努力値配分の意図するものです。この特殊耐久の強化は火力の高いポケモン相手には実感しづらいですが、カプ・レヒレポリゴン2等の耐久が高いポケモンを相手する場合大きな恩恵を得られます。
技構成
- クリアスモッグ
確定技。相手の積み技をリセットして相手がトリトドンを倒しきれない状況を維持します。今回は流しやクッションを目的とした型ではないため必要な技です。
- とける
確定技。物理アタッカー相手に積んで攻撃を受けきります。この技によって足りない物理耐久を補うことをコンセプトとしているので必要な技です。
- じこさいせい
確定技。上記の2つと組み合わせて相手がトリトドンを倒しきれない状況を維持します。
- ねっとう
推奨技。相手を火傷させることで物理受け性能が高まると共に定数ダメージで火力を補うことができます。また、PPが多いため泥仕合に強いです。
- あくび
選択技。苦手なポケモンやはがねタイプの積み技を持つ個体を流すことができます。また、ミミッキュ等のダイフェアリー持ちのダイマックスを誘うことができます。
- ミラーコート
選択技。苦手なサンダーやアーゴヨンウツロイドへの対抗手段となりますがダメージソースがクリアスモッグだけでは足りない場面も多く、無理に特殊を受ける必要もないと思っています。
立ち回り例
今回のトリトドンは流しやクッションのためにいるわけではありません。相手のポケモンの攻撃を受けて倒すためにいるのです。しかし積みさえすればだいたい倒せる脳筋とは違いトリトドンには苦手なポケモンも多くいます。具体的なことは後で書きますが、いくら物理アタッカーの前でBを上げようがそれらのポケモンに交代されてしまったら意味がありません。なのでそのようなポケモンを呼ばないようにするかトリトドンと対面する前に倒してしまわなければなりません。では特殊アタッカーを呼ばないようにパーティーを組んでみましょう。
ハピナスラッキーミロカロスニンフィアファイヤー(ガラル)トリトドン
これはやりすぎですね。他の方法を考えてみましょう。サイクルをうまく回して受けるという方法もありますが私は難しいことは考えられないので初手ダイマで相手の頭数を減らし相手のダイマを誘ってできれば事前に特殊アタッカーを倒してしまうという方法を取っています。この部分について参考になることは書けないのでトリトドンが物理アタッカーと対面した時の立ち回りについて書きます。とは言えやることは単純で死に出しで溶けるを積んで相手も積み返してきたときはクリアスモッグでリセットするというものです。ここでは上記の努力値振りで持ち物はオボンのみとし、対戦中よくある状況を例とします。
- 例1 vsようきA252いのちのたまエースバーン
エースバーンダイナックル→トリトドンとける 残HP75%
↓
エースバーンダイジェット→トリトドンじこさいせい 残HP75%
↓
エースバーンダイジェット→トリトドンじこさいせい 残HP75%
- 例2 vsいじっぱりA252ランドロス(霊獣)
ランドロス(霊獣)ダイジェット→トリトドンとける 残HP55%
↓
ランドロス(霊獣)ダイジェット→トリトドンじこさいせい 残HP70%
↓
ランドロス(霊獣)ダイジェット→トリトドンじこさいせい 残HP85%
- 例3 vsようきA252振りいのちのたまミミッキュ
ミミッキュはカウンター無効であくびをダイフェアリーで防ぐことができるのでよくトリトドンに対して繰り出され、居座ってつるぎのまいをしてきます。なのでこの型のカモなのですがたまにのろいやウッドハンマーをもっている場合もあるので気を付けましょう。
ミミッキュダイホロウ(ゴーストダイブ)→トリトドンとける 残HP65%
↓
ミミッキュダイホロウ→トリトドンじこさいせい 残HP75%
↓
ミミッキュダイホロウ→トリトドンじこさいせい 残HP65%
- 例外 vsいじっぱりA252マリルリ
このポケモンを相手にしたときは必ずクリアスモッグから入りましょう。さもないとはらだいこを積まれてしまいます。トリトドン対面で初手にはらだいこをしないマリルリはたいていとつげきチョッキなので安心してとけるを積みましょう
ダメな例
マリルリ腹太鼓→トリトドンとける 残HP100%
↓
マリルリじゃれつく→トリトドン 残HP0%
比較的安全に立ち回った場合?
マリルリ腹太鼓→トリトドンクリアスモッグ 残HP100%
↓
マリルリじゃれつく→トリトドン(じゃれつく読み)とける 残HP50%
↓あくまで経験則ですが連続ではらだいこをしてくることは少ないです。
マリルリじゃれつく→トリトドンクリアスモッグ 残HP50%
この時点でマリルリのHPが半分を切りはらだいこを使えなくなります。あとは他の物理アタッカーと同じようにあしらいましょう。ただし初手ダイフェアリーは完全に読まないと受けきれないので事故だと割り切りましょう。
このように多くの物理アタッカーは完全に抑えることが可能です。比較的低火力な特殊アタッカーに対してはじこさいせいをしながら地道に削っていきましょう。
与ダメージ計算
トリトドンの火力はとても低いため一部のみ紹介します。
ねっとう
耐久無振り 62.2〜74.4% 確定2発
しんちょうHⅮ252振りとつげきチョッキ 25.5〜30.6% 確定4発
H252振りオボンのみ 51.2〜61.4% 確定3発
しんちょうHⅮ252振りオボンのみ 34.4〜41.9% 確定4発
無振り 37.0〜45.7% 確定3発
無振り 24.4〜29.7% 乱数4発(99.71%)
H252振り 20.6〜25.0% 確定5発
H252振り 15.6〜18.8% 乱数6発(73.33%)
クリアスモッグ
H252振り 16.9〜20.3% 乱数5発(12.65%)
H252振り 21.3〜25.1% 乱数4発(13.21%)
- 余談
カプ・レヒレの相手をしていて意外と面倒くさいのがめいそう&ドレインキッスをしてくる型です。というのもトリトドンはHPが多いためドレイン系の技を受けた場合HPを多く吸収されてしまいます。実はゴツゴツメットは物理アタッカーを削るだけでなくこの型の対策にもなります。なぜならドレインキッスは特殊技にしては珍しい接触技でありなおかつカプ・レヒレの火力が低いためドレインキッスの吸収量をゴツゴツメットの反射ダメージが上回るという現象が起こるからです。具体的にはドレインキッスのダメージが36〜43ダメージで吸収量が27〜30ダメージです。一方ゴツゴツメットのダメージがH252振りカプ・レヒレの場合29ダメージなので回復を阻害して少しづつ削ることができます。
被ダメージ計算
アッキのみ・オボンのみは考慮しません。
採用率の低い技を除いて技の切り替えをされた場合でも、とける・アッキorオボン込みで確実に受けきれる攻撃に太字を、後出しからとける・アッキorオボン込みで確実に受けきれる攻撃に下線を付けます(非ダイマックス状態からダイマックスをされる展開は想定しません)。
C特化いのちのたまぼうふう 61.5〜73.4% 確定2発
〃 ダイジェット 78.9〜93.1%確定2発
A252振りいのちのたまかえんボール 29.4〜34.4% 乱数3発(5.88%)
〃 キョダイカキュウ 38.5〜45.9% 確定3発
〃 とびひざげり 63.3〜75.2% 確定2発
〃 ダイナックル 46.3〜55.5% 乱数2発(64.84%)
〃 ダイジェット 63.3〜75.2% 確定2発
A252振りいのちのたまじゃれつく 37.6〜44.5% 確定3発
〃 ウッドハンマー 133.5〜157.3% 確定1発
〃 ダイフェアリー 54.1〜64.2% 確定2発
〃 ダイホロウ(ゴーストダイブ) 54.1〜64.2% 確定2発
A252振りじしん 44.0〜52.3% 乱数2発(13.28%)
〃 ダイアース 57.8〜67.9% 確定2発
〃 ダイジェット 57.8〜67.9% 確定2発
A特化じしん 48.2〜56.9% 乱数2発(89.45%)
〃 ダイジェット 62.4〜74.3% 確定2発
A特化いのちのたまじしん 81.7〜96.2% 確定2発
〃 ダイジェット 105.4〜124.2% 確定1発
無振りムーンフォース 24.8〜29.4% 乱数4発(99.88%)
〃 ダイフェアリー 33.5〜39.9% 確定3発
C252振りC1↑メテオビーム 35.3〜41.7% 確定3発
〃 くさむすび 64.2〜77.1% 確定2発
A特化こだわりハチマキげきりん 62.4〜74.3% 確定2発
〃 ダイドラグーン 48.6〜57.8% 乱数2発(94.53%)
A252振りあんこくきょうだ(急所) 48.6〜57.8% 乱数2発(94.53%)
〃 すいりゅうれんだ(急所) 15.1〜18.3% 乱数6発(61.80%)
〃 インファイト 48.6〜57.8% 乱数2発(94.53%)
〃 キョダイイチゲキ 52.8〜62.4% 確定2発
〃 キョダイレンゲキ 52.8〜62.4% 確定2発
〃 ダイナックル 38.5〜45.9% 確定3発
A特化こだわりハチマキあんこくきょうだ(急所) 80.3〜95.0% 確定2発
〃 すいりゅうれんだ(急所) 25.2〜30.3% 確定4発
〃 キョダイイチゲキ 58.3〜68.8% 確定2発
〃 ダイナックル 42.7〜50.9% 乱数2発(2.34%)
A特化こだわり鉢巻持ち物ありはたきおとす 42.2〜50.0% 乱数2発(0.39%)
〃 持ち物なしはたきおとす 28.4〜33.5% 乱数3発(0.10%)
〃 10まんばりき 41.3〜48.6% 確定3発
〃 ダイジェット 31.7〜37.6% 乱数3発(89.55%)
無振りトライアタック 22.5〜26.6% 乱数4発(19.99%)
〃 れいとうビーム 17.0〜20.2% 乱数5発(0.01%)
〃 ダイアタック 36.2〜43.1% 確定3発
〃 ダイアイス 24.3〜28.9% 乱数4発(99.31%)
A252振りいのちのたまドラゴンアロー 25.2〜30.3% 確定4発
〃 ダイホロウ 65.1〜77.1% 確定2発
〃 ダイドラグーン 65.1〜77.1% 確定2発
〃 ダイジェット 43.6〜51.4% 乱数2発(5.86%)
C252振りいのちのたまりゅうせいぐん 57.3〜67.9% 確定2発
〃 シャドーボール 34.4〜41.7% 確定3発
〃 ダイドラグーン 61.5〜73.4% 確定2発
A特化げきりん 54.1〜64.7% 確定2発
〃 ダブルウィング 18.3〜22.0% 乱数5発(49.96%)
〃 ダイドラグーン 63.8〜75.7% 確定2発
〃 ダイジェット 59.2〜70.2% 確定2発
C特化エアスラッシュ 29.4〜34.9% 乱数3発(8.59%)
〃 C1↑エアスラッシュ 43.1〜51.4% 乱数2発(7.42%)
〃 C1↑メテオビーム 22.9〜27.1% 乱数4発(53.52%)
〃 ダイジェット 50.0〜59.6% 確定2発
〃 C1↑ダイジェット 74.8〜88.5% 確定2発
A252振りいのちのたまダイナックル 40.4〜48.2% 確定3発
〃 ダイジェット 50.0〜59.2% 確定2発
A特化つららおとし 41.3〜48.6% 確定3発
〃 ダイアイス 62.4〜74.3% 確定2発
〃 ダイナックル 30.7〜36.2% 乱数3発(51.90%)
C252振りいのちのたまりゅうせいぐん 67.0〜79.4% 確定2発
〃 ダイドラグーン 72.0〜85.8% 確定2発
C特化もえあがるいかり 33.5〜39.9% 確定3発
〃 ぼうふう 41.3〜48.6% 確定3発
〃 ダイアーク 48.2〜56.9% 乱数2発(89.45%)
〃 ダイジェット 51.4〜61.0% 確定2発
ヌオーとの差別化
ポケモンの造詣が深い方はここまで読んで気付いたと思いますが同じタイプかつ耐久型でわざわざクリアスモッグに技枠を割かなくても相手の火力上昇を無視できるポケモンがいます。そう、ヌオーです。このポケモンは特性てんねんにより相手の能力ランクによる火力上昇を無視できます。しかもこのポケモンはトリトドンよりも物理耐久が高いうえにのろい・かいでんぱ・うずしお・たくわえる・あくび・どくどく・くろいきり・じこさいせい・どわすれ・アンコール・カウンター・アシッドボムと耐久ポケモンにとって欲しい技を軒並み持っています。しかしトリトドンにも勝っている所はあります。例えば、ヌオーにはBを2段階以上上げる技がありません。さらにらいめいげりやダイホロウによる自分の耐久低下は無視することができません。ほかにも相手のA・Cダウンまでも無視してしまうため、りゅうせいぐんやばかぢからなどの使用後に反動がある技も常に最大火力で受けることになってしまいます。ヌオーにも相手の積み技を無効化できるくろいきりがありますがこれは自身の積み技との相性が悪く、その上一度ちょうはつを受けてしまった場合相手を低い火力で相手を倒しきれなければ、回復することもできずに積まれて突破されてしまいます。実は積んでも無効化されるという情報そのものもデメリットになり得ます。例えばあなたがつるぎのまいを持ったA特化リングマを使っているとして、ヌオーの前では積みませんよね?実際物理耐久特化だろうが特性が発動していればすてみタックルを押すだけで倒すことができてしまいます。しかし相手がトリトドンであればつるぎのまいをするのではないでしょうか?しかし相手もあくびを打つでもなくとけるを積んできます。そうなればさらに積んでしまおうと考えるでしょう。そうこうしているうちにあなたのリングマがせっかく上げたAはリセットされ目の前にはもはや突破できないほどBの上がったトリトドンがいます。このように相手に積むという無駄行動をさせることで隙を作りこちらの有利な状況に持ち込むことが可能です。
苦手なポケモン
- くさ技持ち
ゴリランダーカミツルギウツロイドカプ・コケコボルトロス(霊獣)ナットレイギャラドス等
くさむすびくらいであれば一発は耐えますがあくびもミラーコートもないこの型にはどうすることもできない相手です。
- フリーズドライ持ち
パッチルドンラプラスキュウコン(アローラ)等
どうにもならないのでおとなしく引きましょう。
- 高火力のダイホロウ持ち物理アタッカー
いのちのたまドラパルトです。ダイホロウ連打で押し切られてしまうので、この場合に限らずトリトドンと対面する前に相手のダイマックスを切らせておくことが重要です。
- ちょうはつ持ち
ファイヤー(ガラル)カプ・レヒレ 等
回復できないまま一方的に削られてしまいます。基本的に引くべきですが、相手に積まれたらまずい場合は居座ってクリアスモッグを打つのもありです。
- みがわり持ち
あくびやカウンター・ミラーコートを警戒されるためかよくみがわりを貼られます。火力が貧弱なこのポケモンにとってみがわりは壊せないことが多く、さらにそのようなポケモンは大抵積み技を持っています。
- ウーラオス(いちげきのかた)
ウーラオス(いちげき)専用技のあんこくきょうだによりBアップを無視してきます。
- 積み技を持つはがねポケモン
ドリュウズであれば一応ねっとうで殴り勝てますがつるぎのまいダイアースはどうしようもありません。テッカグヤはメテオビームのCアップを積まれて突破されます。
- 高火力の特殊ポケモン
珠サンダーはDMの有無に関わらず暴風を受けきることができません。アーゴヨンはわるだくみが無いかつりゅうせいぐんから入ってきた場合じこさいせいで受けきることができますがわるだくみをされると一撃で倒されてしまう上、わるだくみ警戒でクリアスモッグを打つと最低限積まれることは防げますがりゅうせいぐんのCダウンを上書きしてしまうという相性の悪いポケモンです。
- どくどく・やどりぎのたね・のろい持ちの受けポケモン
ドヒドイデナットレイのような定数ダメージ技と回復技を持つポケモンはトリトドンの火力ではほとんど削ることができずジリ貧で負けてしまいます。
- こだわりトリック
耐久ポケモンの宿命としてこだわりトリックにとても弱いです。が、これに関してはねんちゃくで防ぐことも可能です。
相性の良い味方
苦手なゴリランダーカミツルギナットレイパッチルドンキュウコン(アローラ)を消毒焼くことができます。さらにすりぬけ持ちであるためみがわりを貫通して攻撃することができます。
ゴリランダーカミツルギナットレイといったポケモンの草技を受けることができ、タイプ上カプ・コケコボルトロス(霊獣)ギャラドスファイヤー(ガラル)カプ・レヒレサンダーテッカグヤドヒドイデラプラスキュウコン(アローラ)といったポケモンに有利でどく状態を無効化することができます。さらにオーバードライブやばくおんぱと特性パンクロックの組み合わせによりみがわり相手に強いです。しかし耐久は決して高くないので安易な受け出しは禁物です。
高い特殊耐久によってファイヤー(ガラル)カプ・コケコボルトロス(霊獣)サンダーラプラスキュウコン(アローラ)の受けができます。また、ハイパーボイスによってみがわりを貫通することができます。
ご存知の通り大抵の特殊アタッカーを絶望させるのに十分なだけの特殊耐久を持っています。今回のトリトドンは高火力の特殊ポケモンを苦手とするためそれらのポケモンを相手することができます。
- 対面性能が高いポケモン
前述したようにこのトリトドンは相手のポケモン(特に特殊アタッカー)の数が減ってからが強いと思っています。ですので数の有利を作ることのできるポケモンはかなり相性が良いと思っています。私はスカーフシルヴァディで初手ダイマックスしてダイマックスが終わり次第起爆してかなり強引に数の有利を作っています。 サイクル戦苦手だから仕方ないね。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございます。気になる点があればぜひコメント欄で質問してください。トリトドンはとても魅力的なポケモンなので対戦でもキャンプでも可愛がってあげてくださいね。