はじめに
りぎたかです!SV3本目の育成論です!
今回は鉢巻オーロンゲについての育成論です。
SVでは新ポケモンやテラスタルの傾向など、まだまだ把握しきれていないことが多々あるため、甘いところが多々ありますが、ぜひ最後までご一読いただければと思います!
・2023/1/3追記
1.努力値振りに誤りが見つかったため、修正しました。
(H156/B84→H164/B76に修正)
2.上記修正に合わせ被ダメージを再計算しています。
以下テンプレ
・この育成論では、HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早さについて、H/A/B/C/D/Sの略称で表記します。
・個体値は特に記載がない限り6v理想個体とします。
・一部、略語や専門用語を使用します。
・ステータス変化については↑↓で表記します。(例:剣舞でA↑↑)
・ダメージ計算の際、確定n発/乱数n発(x%)等の表記を用います。
オーロンゲオーロンゲについて
オーロンゲは第8世代でデビューをしたフェアリー×あく複合タイプです。
種族値はH95/A120/B65/C95/D75/S60と、低い耐久、遅いS、両刀できそうだけど物足りないACと、配分としてはかなり微妙な種族値をしています。
しかしながら、特性いたずらごころによる変化技先制がとにかく強力で、粘土を持っての両壁サポートがとにかく強い。ひたすら強い。
とにかく場に出るだけで何かしらの仕事はできる、そんなサポーター性能に特化した性能のポケモンであり、初登場での第8世代でも比較的高い採用率を誇っていました。
今作ではなんと自主退場技のすてゼリフまで習得し、上記のサポート性能にさらなる強化が入っています。
そこで本論では、サポーターの印象を逆手に取り、オーロンゲを狩りに来たエース級ポケモンを逆に狩ることを目的とした奇襲用オーロンゲの構築を行っています。
概要・コンセプト
基本的にSVにおけるオーロンゲの役回りは、ダイマックスがなくなり、積み技の重要性が増したことから、8世代に引き続き先発両壁+捨て台詞での起点作りがメインを占めるでしょう。
豊富なサポート技を覚える反面、技スペースや足りないため、攻撃方面は無振りで技は1本のみ、多いのはタイプ一致で悪タイプに有効、特攻デバフも兼ねられるソウルクラッシュという印象が浸透しています。
壁への対策としては、とにかく壁の効果切れるまで時間を稼ぐ、仕事を完遂される前に高火力で倒してしまう等が有効ですね。
また、いたずらごころが悪タイプに無効という性質から、悪タイプによる捨て台詞封じ、挑発による変化技封じなどをされると辛いポケモンです。
これらの理由から、オーロンゲがパーティにいる時点で、相手の先発に高火力または高耐久のエース級、かつ、鋼や悪タイプのポケモンを誘いやすくなっています。
そこで本論では、これらのポケモンを返り討ちにするため、
- パーティレベルでの偽装作戦
- 鉢巻高火力による奇襲
- ヤバくなったらすぐ逃げる。
この3つを軸とした構築を行っています。
役割対象
技構成やテラスタルの切り方にもよりますが、主に以下のポケモンを役割対象としています。
・共通
サーフゴーサザンドラドラパルトドドゲザンバンギラスジバコイル
・テラバースト鋼を採用する場合
ニンフィアブリムオンサーナイトマリルリ
・トリックを採用する場合
カバルドンドオーキョジオーンラウドボーンヘイラッシャ
特性:いたずらごころ
全ての変化技を優先度+1で繰り出せるという、サポーター特化の特性です。
この特性を持つポケモンは種族値が微妙なポケモンが多いものの、純粋にこの特性が強ぎるため、これ1つで十分な採用理由になります。
本論では偽装作戦をコンセプトにしていることと、鉢巻ですが変化技も採用していることから確定採用とします。
なお、「悪タイプには無効」という性質ですが、相手に作用する技(挑発等)のみ無効化されます。
相手が悪タイプであっても、自分自身に対する技(ビルドアップ等)や、場に作用する技(壁等)は無効化されず、先制で繰り出すことができます。
一方、先制技の都合上、サイコフィールドで相手が着地している場合等でも無効化されます。ほかにも細かい仕様があるため、注意が必要です。
努力値・性格:H164/A244/B78/D4/S20・いじっぱり
Aは仮想敵であるH252サーフゴーを不意打ちで確定1発とするため、補正有244振りとしています。
SはS4振りバンギラス(81族)抜くため、20振りとします。ここまでは確定。
残る244ですが、オーロンゲの弱点が鋼、妖、毒であることから、AC問わず幅広に飛んできやすいこと、それらを鋼テラスタルで受けることを考慮し、定量ダメージが最低になるHP16n-1となり、かつ総合的な耐久指数が最大になるよう配分しました。
極端な話、弱点はテラスタルで受ける!と割り切って考えるならHAぶっぱでも
そこまで使用感は変わりません。
※今後、明確に耐えたいラインが見つかった場合は適宜修正します。
持ち物:こだわりハチマキ
コンセプト上確定です。同じ技が撃てなくなる代わりにAが1.5倍に補強し、A120からのタイプ一致不意打ちや、格闘等で仮想敵を吹き飛ばします。
またいたずらごころによる先制トリックとも相性が良く、変化技主体のポケモンを機能停止させることも狙えます。
テラスタル:かくとうorはがね
メジャーなオーロンゲはサポートしたらさっさと退場し、テラスタルは後ろのポケモンに回すというイメージがあることから、 テラスタルの読まれにくさが最大の強みと言えるでしょう。
サーフゴーに対してはふいうち、バンギラス等には上から格闘を撃つため、こちらがテラスタルを切る相手は、不意打ちで倒せず、Sで上を取られ、こちらの弱点を撃ってくる相手です。具体的にはサザンドラを想定しています。
※C特化眼鏡ラスターカノンでも、耐久の配分次第で素耐えはできますが(H68/D172等)、相手目線では壁込みでダメージ計算を行うため、初手で鋼テラスタルを切られることがしばしばあります。
本論ではドレインパンチによる打ち合い性能を考慮した結果、格闘を採用としました。フェアリーが一貫してしまいますが、その他の弱点を等倍にでき、かつタイプ一致による火力・回復量の補強などができます。
フェアリー相手には技構成上打点がないことから、捨て台詞で撤退します。
もう一つの候補として、オーロンゲの弱点をすべて半減以下に抑える鋼も無難なため、テラバーストと組み合わせてフェアリーを強く意思息する場合の選択肢として上げています。
技構成
オーロンゲは豊富な補助技が魅力のポケモンですが、本論ではコンセプト上、仮想敵を倒すための攻撃技2〜3枠、即撤退や受けポケ崩しを行うために補助技1〜2枠の構成にしています。
・ふいうち(確定枠)
威力70、実質威力105のメインウェポンです。
足の遅いオーロンゲにとって貴重な先制攻撃技であり、サーフゴードラパルトなどを、悪技を撃ちたい相手はこちらより早いポケモンが多いため、これらをワンパンするために採用しました。
一方で変化技には無効となるため、ある程度読みが必要になります。
・格闘枠(確定選択枠)
悪タイプや鋼テラスタルを返り討ちにするため確定格闘枠を設けています。
選択候補としては、より火力を求めるならアームハンマー、S補強するならローキック、相手の壁を割るかわらわりなどなど、選択肢が豊富です。
本論では打ち合い性能を高めるためドレインパンチ(威力75、回復)を採用としました。
・テラバースト(選択枠)
はがねテラスタルと組み合わせ、フェアリーに強く出る場合に。
採用する場合はトリックと入れ替えになります。
・すてゼリフ(確定枠)
ヤバイ相手から逃げる用です。
こちらからの有効打がなさそうな相手と対面してしまった場合は、いたずらごころで先制AC二段階デバフしながら撤退します。
壁を貼らない時点で怪しまれるのは防げませんが、デバフ性能が高いことから安全に後続につなげることができます。
・トリック(選択枠)
受けポケ崩し用に本論では採用しています。
ウォッシュロトム等、受けポケに対しこちらからトリックを仕掛けに後投げするポケモンとは違い、本論の型では、オーロンゲに対する受けポケの後投げや死に出しが多いです。
その場合こちらも一旦引かなければならないため、ハマれば強いが癖がある、といった使用感です。
※その他、採用したい技が出てきたら選択枠として随時修正します。
与ダメージ計算
仮想敵や先発に出てきそうな相手等への世ダメージを列挙します。
型がバレていないうちはオーロンゲに対して積極的にテラスタルを切ることはあまりないことから、特筆無い限り相手は素タイプを想定しています。
ふいうち
H252サーフゴー(100.0 ~ 118.6%) 確定1発
H252ドラパルト(144.8 ~ 170.6%) 確定1発
HB252ラウドボーン(63.6 ~ 76.8%) 確定2発
ドレインパンチ(素)
H252ドドゲザン (110.2 ~ 131.5%) 確定1発
ドレインパンチ(テラスタル)
H252サザンドラ (109.6 ~ 129.7%) 確定1発
HB252バンギラス (129.5 ~ 156.6%) 確定1発
HB252ジバコイル (81.4 ~ 96.1%) 確定2発
HB252キョジオーン (58.0 ~ 69.6%) 確定2発
H252ハッサム (56.5 ~ 66.7%) 確定2発
テラバースト鋼
サーナイト以外にはSで上を取れることがほとんどです。
H252ニンフィア(148.6 ~ 175.3%) 確定1発
H252マリルリ(61.4 ~ 73.0%) 確定2発
H252サーナイト(171.5 ~ 202.3%) 確定1発
HB252ブリムオン(96.4 ~ 114.7%) 乱数1発 (81.25%)
アームハンマー(素)
テラバーストを採用する場合は格闘技の火力が心もとなくなるため、アームハンマーも積極的な選択候補に挙がります。そのため参考列挙します。
H252サザンドラ (96.5 ~ 114.6%) 乱数1発(81.25%)
HB252バンギラス (127.6 ~ 150.8%) 確定1発
HB252ジバコイル (65.6 ~ 78.0%) 確定2発
HB252キョジオーン (52.2 ~ 61.9%) 確定2発
H252ハッサム (50.3 ~ 59.4%) 確定2発
被ダメージ計算
仮想敵からの攻撃を参考列挙します。等倍・半減テラスタルを切るかどうか、どのテラスタルを採用するかの目安にするため、双方素のタイプで計算しています。
<b><u>
C特化眼鏡ジバコイル ラスターカノン(148.7 ~ 176.0%) 確定1発
C特化眼鏡サザンドラ ラスターカノン(95.3 ~ 113.1%) 乱数1発(75%)
A特化バンギラスアイアンヘッド (68.1 ~ 80.7%) 確定2発
A特化ドドゲザンアイアンヘッド (101.6 ~ 120.5%) 確定1発
A特化珠ハッサムバレットパンチ (66.5 ~ 79.1%) 確定2発
A特化マリルリじゃれつく (125.7 ~ 148.7%) 確定1発
C特化ニンフィアハイパーボイス (119.3 ~ 141.3%) 確定1発
</u></b>
意識すべきパーティ構築
偽装 をコンセプトとしていることから、パーティにはオーロンゲがサポーターに見えるように、積みエースの印象が強いポケモンを配置しましょう。
例えばカイリューセグレイブウルガモスラウドボーンコノヨザルソウブレイズパルシェンミガルーサハッサムボーマンダなどなどです。
これらの中に組み込むことで自然に見えます。
また、すてゼリフを採用することにより、単純に偽装だけでなく本来の積みサポート役も兼ねられるため、非常に相性が良いです。
苦手な相手
・気合の襷キノガッサ
対面なら捨て台詞で逃げれますが、後投げには苦手です。
胞子無効、交換読み地ならし無効のカットロトムと組ませる等、パーティ単位での対策が必要になります。
・カイリュー
優先度+2のしんそくや、相性などの問題から、こちらからできることあまりないポケモンです。相手も鉢巻型ならワンチャンですが、テラスタル鋼でもサブの炎や地面等で圧力がかかります。
最後に
拙い論にもかかわらず、最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。
8世代でのオーロンゲは、自分にとっては常に対策を考えるポケモンで、自分で使うことはあまりなかったポケモンです。
捨て台詞の習得により、こだわりアタッカーでも汎用性を持たせられて強いんじゃないか?と考えたため、第9世代では育成論の投稿という形で紹介させていただきました。
運用を継続する中で、苦手なポケモン、得意なポケモン、意識すべき立ち回りなどが新たに発見できると思いますので、その際は随時追記、修正させていただきます!