はじめに
はじめまして、のりまきと申します。
今回が初投稿です。よろしくお願いします。
- この育成論では他の育成論でも使用されている非公式の用語や略称を使用しています。
採用理由とコンセプト
皆さんトドロクツキを使っていますか?シリーズ2になり、パラドックスポケモンが解禁されてから1週間が経ちました。
ビジュアルや事前評価もあり、多くの方がトドロクツキを使ったと思います。それにより、事前評価では最強とも言われていたこのポケモンにも明確な弱点か認識されることとなりました。それは、防御の低さです。
このポケモンの防御の種族値は71であり低くはないのですが、先制技に弱かったり、物理アタッカーのポケモンに攻撃を耐えられたあとの返しで倒されてしまいます。
そこで私は努力値を防御に厚く振ることにより、そういった攻撃を耐えつつ、りゅうのまいを積んで全抜きしていくことをコンセプトにこの型を考案しました。
この型に至るまでカバルドンと併用していたため、起点作成ポケモンと組み合わせることを前提になっています。ご了承ください。
積みポケモンというと環境トップにカイリューがいますが、トドロクツキは素早さの種族値が高く、特性がこだいかっせいのため、りゅうのまいを1度積むことで多くのポケモンより素早く高火力を出せるという点で差別化が出来ていると考えています。
持ち物
ブーストエナジーです。
この持ち物がこの型のトドロクツキの火力を支えています。
交代する効果が消えてしまうというデメリットがありますが、持ち物を変えてしまうと相手ポケモンをワンパンできる範囲が縮まってしまうので確定です。
特性
パラドックスポケモンの特性は1種類しかないので確定です。
この特性の強みとして、特性てんねんに無効化されないことが挙げられます。これにより、特性てんねんをもつラウドボーンやドオーに対してある程度強くでることができます。ですが、弱点を突けず防御の数値が高いヘイラッシャに対しては強くでることができません。
性格・努力値と調整
ある程度の数値を確保するために、性格はいじっぱり確定です。
HP84
16n-1調整です。
攻撃92
余りを振りました。りゅうのまいを積み、攻撃ガ1.5倍になることを考慮し、実数値が偶数になるよう調整してあります。
火力面で不安を感じるかもしれませんが、りゅうのまい1積みこだいかっせい発動ひこうテラスタルアクロバットで、耐久無振りのガブリアス程度なら105.9〜125.4%のダメージでワンパンできます。
防御244
このポケモンの防御の種族値が71と低く、物理攻撃技で簡単に倒されてしまう弱点を補うためにできる限り多く振りました。
ですが、前述のように攻撃の実数値を偶数にするために削れる努力値が他になく、244となっています。
特防4
端数です。
素早さ84
最速サーフゴー抜き調整です。
りゅうのまいを積んで抜かれてはいけない素早さラインで最速スカーフサーフゴーがであると考えたためです。
技構成
【アクロバット】
確定枠です。特性こだいかっせいと持ち物ブーストエナジーと合わせることで、この型のトドロクツキ火力を支えています。
【りゅうのまい】
この型はりゅうのまいを積んで全抜きをすることがコンセプトのため、確定です。
【じしん】
かみくだくとの選択枠です。
ひこうタイプの技を半減できるいわ、でんき、はがねタイプにバツグンをとることができます。ですが、攻撃技がアクロバットとじしんの場合だと、ウォッシュロトムやアーマーガアへの打点がなくなってしまいます。
かみくだく選択の場合だと、ウォッシュロトムやアーマーガアへの打点がありますがドドゲザンに対してどうしても有効打を持てません。そこを考慮しつつ、じしんと選択していくといいと思います。個人的にはじしんがおすすめです。
【みがわり】
ちょうはつ、はねやすめとの選択枠です。
私はみがわり、ちょうはつ、はねやすめをそれぞれ採用して使ってみましたが、みがわりが1番使い勝手がよかったです。
みがわりを採用するメリットは、相手のテラスタルを見て行動できることと、ちょうはつに劣りますが、相手の変化技の対策ができることです。特に相手のテラスタルを見れることがかなり重要で、テラスタルを使うか使わないかの駆け引きをスキップすることが出来ます。
ちょうはつを採用するメリットは、変化技を多用する受けポケモンに強く出られることです。みがわりでは対処しきれないてっぺきなどの防御を上げる積み技を封じることが出来ることが大きなメリットだと使っていて感じました。
はねやすめを採用するメリットは、サイクル適性が上がることや、相手の低火力ポケモンに強く出れることです。ですが、サイクル適性が上がってもこの型のコンセプトとは合わず、相手の変化技に弱いという欠点が目立ってしまったため不採用となっています。
テラスタル
ひこうタイプです。
はがねタイプやどくタイプなどの候補がありますが、アクロバットとの相性を考慮して、ひこうタイプをおすすめします。
立ち回り例
カバルドンやデカヌチャンといった起点作成ポケモンでステルスロックを撒いたり、こだわりアイテムをトリックで相手にお押し付けたりして場を整え、ここぞという場面で出します。初手で雑に出しすのは、不利対面が来てしまったらブーストエナジーが無駄になってしまうので推奨できません。
りゅうのまいを積み、全抜きすることが理想の動きです。本来苦手なしんそくカイリューやミミッキュも、この型なら攻撃を耐えながら倒すことが出来ます。
与ダメージ計算
以下の与ダメージ数値はこだいかっせいの攻撃力上昇込みの値です。
【ひこうテラスタルアクロバット】
HBヘイラッシャ
32.6〜38.5%
H252セグレイブ
60.8〜72.0%
無振りガブリアス
72.1〜85.2%
無振りテツノカイナ
51.5〜61.5%
H252サケブシッポ
57.2〜68.0%
H196マルチスケイル無しカイリュー
69.1〜81.6%
HBブラッキー
42.0〜50.4%
H252マリルリ
73.9〜86.9%
H244イダイナキバ
92.3〜108.5%
【じしん】
HBキョジオーン
44.4〜53.1%
無振りテツノカイナ
62.8〜74.2%
H252ドドゲザン
63.7〜75.3%
HBラウドボーン
53.0〜62.5%
HDドオー
97.0〜114.7%
HBサーフゴー
61.1~72.5%
りゅうのまいを積んだ場合のダメージは、これらの数値を積んだ回数につき1.5倍、2倍、2.5倍と増やして計算してください。
被ダメージ計算
ノーマルテラスハチマキカイリューのしんそく
59.6〜70.6%
A特化セグレイブのこおりのつぶて
43.9〜51.3%
A特化ハチマキテクニシャンはがねテラスハッサムのバレットパンチ
58.6〜69.1%
A特化テツノカイナのドレインパンチ
59.6~70.1%
- 以下のダメージはひこうテラスタルを使用した場合の被ダメージです。
ようきASいのちのたまミミッキュの
じゃれつく+かげうち
31.4~37.1% + 14.1~16.7% = 45.5~53.8%
A特化くろいめがねドドゲザンのふいふち
31.9~38.2%
ASいのちのたまドラパルトのドラゴンアロー
41.8~50.2%
HBヘイラッシャのウェーブタックル
26.7~31.9%(みがわり確1)
CSメガネハバタクカミのムーンフォース
49.2~58.6%
苦手なポケモン
アクロバットとじしんを無効、いまひとつで受けられるアーマーガアやロトム系統が苦手です。
また、特性てんねんを持ち数値で攻撃を受けられるヘイラッシャも苦手です。
ですが、ヘイラッシャはてっぺきを覚えず、こにらはみがわりを貼りながら戦えるので絶望的な対面ではありません。
こちらを強制的に交代させられる、ほえるやふきとばしを持つカバルドンも苦手です。
相性の良い味方・構築例
前述したように起点作成ポケモンと相性がいいです。特にカバルドンと組み合わせることで、ステルスロックを撒きつつあくびで相手の隙を作りそこをトドロクツキで突いていくとこの型のポテンシャルを引き出せると思います。
おわりに
ここまで見ていただき、ありがとうございました。私がUSUMの対戦で特に愛用していたメガボーマンダの幻影を追ってこの型に至りました。7世代の対戦を経験した方なら1度はしてみたいであろう、りゅうのまいを積んで全抜きという動きが出来るはずです。
ぜひ皆さんも使ってみてください。
よろしければ、この育成論の評価をしていただけると嬉しいです。