はじめに
はじめましての方は初めまして。いたちぇという者です。今回は2回目の考察になります。今更感が漂いますがシーズン6で自分が使ってきたこのボルトロスについての思考の整理も兼ね、やっていきたいと思います。
ボルトロスとは
言わずと知れた強ポケモンの一角で高いSからの縛り性能と削り、優先度+1の電磁波挑発などの優秀な補助技を使いこなすポケモンで既に珠の型などがあげられています。今回考察するのは比較的メジャーであるCSベースではなく、Sを捨てクッション性能とエースの補助に重きを置いた奇形にも近いHBベースのボルトロスです。
ボルトロスが耐久に振り切る意味
このような耐久に振り切るボルトロスはシーズン5、6あたりから現れて増えてきたように認識していますが、そもそも高いSを捨て耐久に振り切るメリットは何でしょうか?
それは先述のクッション性能の底上げ、ボルトチェンジからのエース展開(メガガル、メガバシャ、メガクチなどの火力の押し付け)ができる(状況に応じて遅いSを活かして後攻ボルトチェンジも狙える)ポケモンでありながら悪戯心を活かした電磁波での相手のエースの機能停止、挑発による相手の展開の阻害まで一手にこなすことが出来るからです。
ここまで聞くと耐久に勝り高速再生技があるサンダーの方が使いやすいように感じるかもしれませんが環境に多いゲンガーやバシャーモの上から電磁波を入れることが出来るというだけで差別化は十分すぎるほどできていると考えています。
持ち物
オボンの実で確定です。先程の項で示したとおり、このボルトロスにかかる負荷は非常に大きく、サンダーと違い高速再生技もないボルトロスは過労死しやすく、それを軽減させることが出来ます。
努力値調整と配分意図
カッコ内が努力値です
- 調整
性格…図太い
184(236)ー×ー132(240)ー146(4)ー104(28)ー131(0)
- 配分意図
H…4n(オボン効率重視、ステロ2回でオボン発動)
B…11n
残りCD
HーBライン…A182ガブリアスの岩石封じ+逆鱗を上から乱数2つを2回連続以外耐え、A194メガガルの猫騙し+捨て身タックルオボン込み確定耐え
環境に多いガブやガル、バシャなどを考えHBベースです。ゲンガーに対しては後述のダメ計見てもらえればわかりますが基本的にH振りで足ります。図太いボルトロスとしてテンプレの調整ですがおそらくこれより効率の良い調整はないかと思います。
技構成
ボルトチェンジ/めざめるパワー氷/電磁波/10万ボルトor挑発 とします。
- ボルトチェンジ
この技によるサイクル回しがコンセプトなので確定。岩石封じから入ってくる陽気襷テクニガッサを襷を潰しながら裏で処理出来たり、非常に使いやすいです。
- めざめるパワー氷
ガブを意識した調整なので確定。現在増えているランドロスにもいい打点が入ります。
- 電磁波
コンセプトなので確定。相手のゲンガーやバシャーモなどのエースに後投げしてからこの技による機能停止を積極的に狙います。
- 挑発
ステロや壁など様々な展開を上から阻害できます。クレセリアの三日月の舞などのギミックも防げるので是非とも欲しい技です。
- 10万ボルト
居座りに便利な技。挑発に比べると優先度は落ちますがあって損はない技です。
基本的に採用されることは少ないと思いますが、蜻蛉についてコメント欄で触れられましたので、考察したいと思います。
- とんぼがえり
相手の地面への交代を考えずに気軽に打ててサイクルを回せる技。しかし採用すると必然的に10万を採用せざるを得なくなり、この調整の指標となっているめざ氷か挑発を切ることになるので、技スペが辛いです。
ダメ計
- 被ダメ
物理方面
182ガブ逆鱗 50.5〜60.3%
182ガブ岩石封じ 34.7〜41.3%
特化ガブ鉢巻逆鱗 83.6〜99.4%
特化ガブエッジ 61.9〜73.9%
特化メガバシャフレドラ 65.2〜77.1%
特化メガクチじゃれつく 72.2〜85.3%
特化ファイアロー鉢巻ブレバ 30.4〜35.8%
特化メガガル猫騙し 30.4〜35.8%
特化メガガル捨て身 80.9〜95.6%
特殊方面
特化メガサーナイトのハイボ 82〜96.7%
無振りメガゲンガーのヘドロ爆弾 50.5〜60.3%
- 与ダメ
ボルトチェンジ
H振りスイクン 41.5〜50.2%
H212D44振りヒードラン 23.3〜27.9%
H振りメガゲン 30.5〜36.5%
H振りファイアロー 71.3〜84.3%
めざめるパワー氷
無振りガブリアス 69.9〜89%
無振りランドロス 82.9〜97.5%
ダメ計は後日追加予定です。
ボルトランドコントロールスタンについて
コメント欄でもいくつか要望がありましたボルトランドコントロールスタンについて説明したいと思います。
ボルトランドコントロールスタンとは、このような耐久に振り切ったボルトロス+チョッキランドロス+抜きエース(主にメガ枠)+補完という形をとる構築です。抜きエースには203ガルーラやメガバシャなどの非常に高火力のポケモンが採用される傾向にあります。
コンセプトとしてはHBボルトロスとチョッキランドロスの耐久とSの遅さを活かして後攻からの蜻蛉ルチェンでサイクルを回して、裏のエースの火力を相手に押し付けて行くというものです。非常に強力な構築ですが欠点として氷の一貫、竜技の一貫(特に鉢巻や眼鏡で拘って受けを崩しにきているポケモン)には注意を払わねばなりません。
相性の良い味方
- ランドロス
先述の通り、ボルトランドコントロールスタンの一角を担うポケモンです。 氷の一貫に注意です。
- メガガル、メガバシャ、メガクチ、メガサナなどの高火力メガ進化
先述の通りです。特にメガクチとボルトロスの並び(この場合ボルトロスはHBに限りません)は対面操作とS操作からのクチートとしてクチート軸の構築のテンプレです。
あとがき
いかがでしたでしょうか?このボルトロスは単体としてみるとお世辞にも強いとは言えませんが、並びとして見たときにCSと違った輝きを放つと思っております。HBボルトロスにもCSとは違う強さがあると理解していただけると幸いです。
強さが伝わりやすいポケモンではないので、あくまで参考程度にこのボルトロスが活躍したBVをあげます。問題があれば消します。
H2QWーWWWWーWWWAーYFU3
ボルトロスがHBベースだったおかげでスカーフランドロスに殴り勝つことができ、クレッフィを挑発で牽制しながらメガサナで一貫を作れました。
547GーWWWWーWWWAーYFTV
ニコニコ動画の有名実況者グラさんとの対戦です。鉢巻聖剣でヒードランが飛ばされてびっくりしましたが、メガサナの身代わりの起点にでき、このボルトロスの耐久をいかしてクッションにしてボルトチェンジでサイクルを回し、最終的にメガサナの一貫を作れました。
最後に、拙い文を最後まで読んでいただきありがとうございました。